ORANGE RANGEのNAOTOとRie fuが5作目にして辿り着いた新しいポップスのかたち
「考古学」を意味した『archeologic』から1年3ヶ月ぶり。naotohiroyama(ORANGE RANGE)とシンガー・ソングライターRie fuのユニット、delofamiliaが完成させた新作の名は『Carry on Your Youth』――進み続けて、青春を。「まとまり切ってない感じというか、自分の我がそのまま詰まった状態で出したいなと思って」とNAOTOが語っているように、洗練さよりも初期衝動を大事に、ミックスもこれまでお願いしていたエンジニア・zAkから離れてNAOTO自身が手掛けラフな質感となっている。
ブレイクビーツやライトなダンス・ホール・レゲエの要素が入ったダウン・テンポとRie fuのエキゾチック感のある歌心が詰まった9曲。OTOTOYでは24bit/96kHzの高音質で配信スタートです!!
delofamilia / Carry on Your Youth(24bit/96kHz)
【配信形態】
【左】alac / flac / wav(24bit/96kHz) : 単曲 257円 / アルバム購入 2,057円
【右】alac / flac / wav(16bit/44.1kHz) 、mp3 : 単曲 205円 / アルバム購入 1,697円
【Track List】
01. Roll / 2. Brigitte / 03.Because of Animals / 04.hope-lab / 05. Your Youth / 06. WOW / 07. Only One Thing / 08. Close Enough / 09. Hog_T W O S
delofamilia初となるアナログ盤もリリース!!
ツアー初日となる6月22日(水)正午より、完全生産限定となるアナログ盤もリリース。販売は下記Official Shopとライヴ会場のみ。(ツアー詳細は下部にございます)
>>Officail Shop
INTERVIEW : delofamilia
ORANGE RANGEのリーダーを務めるNAOTOと、シンガー・ソングライターのRie fuによるユニット、delofamiliaが通算5作目のアルバム『Carry on Your Youth』を完成させた。当初はNAOTOのソロ・プロジェクトとして始まったdelofamiliaだが、正規メンバーとしてRie fuを迎えてからは少しずつバンド的な性格が強くなってきているようで、作品を重ねるたびに彼女の歌声が存在感を増しているのを感じる。トリップ・ホップをはじめとした80~90年代のUKサウンドからの強い影響をうかがわせるNAOTOのトラックと、ルーツ音楽に根差したアメリカン・ポップスを背景に持つRie fuの歌がより密接に絡み合った楽曲は実にクールで、これはぜひ現行の海外インディーを隈なくチェックしている人にもおススメしたい。活動ペースも徐々に加速させているふたりに、新作への手ごたえと現在の状況を語ってもらった。
インタビュー&文 : 渡辺裕也
写真 : 雨宮透貴
自分の変化を無理に制御しなくてもいいと思うし、Rieちゃんはそれを制御しなくても一緒に音楽をやれる人
――前作『archeologic』から比較的短い間隔でのリリースになりましたね。この1年間でdelofamiliaの動きはどんどん活発化してきた印象もあって。
naotohiroyama : いろんなイヴェントに出演させてもらえる機会はこの1年でぐっと増えました。それまではワンマン・ライヴが多かったんですけど、今はもうちょっと外に向けてやりたくなってて。そういうなかで刺激をたくさん受けたことは、今回のアルバムにもつながってるのかもしれない。
Rie fu : トリオ編成でアコースティック・ライヴを始めたことによって、どんなイヴェントにもフレキシブルに出られるようになったのも大きかったと思います。あと、〈empathize〉という対バン形式のイヴェントを開催してきたなかで、これまでは少しわかりづらかったdelofamiliaのイメージが徐々にうまく伝わってきている感じもしていて。
――なるほど。そうしたライヴを重ねた影響もあったのか、新作ではRieさんのヴォーカルがより存在感を増してきてますよね。そもそもdelofamiliaはNAOTOさんのソロ・プロジェクトとして始まったわけですけど、こうして5作品を重ねてきた中で、このユニットに対するおふたりの接し方もいくらか変化してきたんじゃないでしょうか。
Rie fu : そうですね。それこそdelofamiliaに参加した当初の私は、あくまでも自分の声を楽器のひとつと捉えながら「NAOTOさんのソロ・プロジェクトに声を加える」みたいな気持ちだったんです。でも、それが徐々に「バンド・メンバーとして私もここに参加してみたい」っていう気持ちが強くなってきて。私から「スタジオでセッションしながら作ってみようよ」と提案してみたこともあったし。
――delofamiliaの楽曲制作にもっと積極的に関わりたくなったんですね。
Rie fu : 今はまた「私はあまり余計なことを言わない方がよさそうだな」と思ってるんですけどね(笑)。というのも、NAOTOさんはいつもお風呂に浸かりながら曲を作っているらしいんですよ。それが彼にとっての自然な作り方なら、無理にバンドっぽくする必要もないのかなって。だから、少しずつそういう変化がありつつも、今の段階で私が何よりも大切にしているのは「delofamiliaはこうあるべきだ」と決めつけないことなんです。
――このユニットのイメージを固定させないということ?
Rie fu : そう。商業的な音楽が世の中に溢れているなかで、そういうことをなにも考えずにできる場がdelofamiliaだと私は思ってるので。だから、ここではなんでも好きなように、そのときにいいと思ったことをやればいいんだなって今は思っています。たとえば今回のアルバムの「WOW」という曲は、私の作ってきたデモが基になってて、それをNAOTOさんがアレンジしてるんです。そういう感じで、delofamiliaは少しずついろんなやり方を試せるようになってきていて。
naotohiroyama : そうだね。僕もRieちゃんがdelofamiliaに入ってくれてから、変なこだわりがなくなってきてるし、むしろやりたいと思ったことをひるまず実践できるようになった気がしてます。それこそ3作目を作り終えたあたりから、そういう手応えを感じられるようになってきて。
――活動開始当初よりも、音楽的な自由度が増してきているんですね。
naotohiroyama : もちろんdelofamiliaとしてのヴィジョンは今もあるんですけど、以前はそれがもっと狭かったのかもしれない。それこそ3作目くらいまではオーガニックなバンド・サウンドをつくっていきたいなと思ってたんですけど、僕もけっこういい加減なところがあるので(笑)。でも、そういう自分の変化を無理に制御しなくてもいいと思うし、Rieちゃんはそれを制御しなくても一緒に音楽をやれる人だから、曲をつくるペースも以前よりずっと早くなりました。
少なくとも、私の歌を「毒がある」と捉えてくれる人はあまりいなかったと思う
――なるほど。では、NAOTOさんはRie fuさんをどんな歌い手として捉えていらっしゃるんでしょう。
naotohiroyama : すごくロックな人だと思ってます。僕は彼女のソロ作品もずっと聴いてるんですけど、Rieちゃんの声って、きれいなバラードでも楽しい感じのポップスでも、どことなく毒々しさがあるんですよね。他の女性シンガー・ソングライターにはあまりない、強い攻撃性が感じられる。それに僕、女性オルタナティヴ・ミュージシャンが昔から好きなんですよ。で、Rieちゃんにはそういう人たちにも通じるものを感じるから。
――NAOTOさんが好きな女性オルタナティヴ・ミュージシャンっていうと、たとえばどういう方なんですか。
naotohiroyama : キム・ゴードン、キム・ディール、PJハーヴェイ。
Rie fu : フィオナ・アップルも好きって言ってたよね。
naotohiroyama : うん。あとはエイミー・マン。スティーナ・ノルデンスタムも好きですね。
――みんな、どこかダークなテイストを持ち合わせている方々ばかりですね。
naotohiroyama : そうなんです(笑)。で、そういう女性ミュージシャンって日本にはあまりいないような気がするんですけど、Rieちゃんの歌からはそれを感じたんですよね。それも露骨な感じじゃなくて、そういう雰囲気を見え隠れさせているところがまたよくて。
――一方、ソロとして活動してきたRieさんはどうでしょう。delofamiliaで歌うときと、ソロとして歌うときでは、また気構えも違うだろうと思うんですが。
Rie fu : 私にとって今のdelofamiliaは、自然体でなにも考えずに歌える場っていう感じですね。というのは、今NAOTOさんも言ってたように、日本にはその毒々しさを感じさせるような音楽ってあまりない気が私もしてたんです。そのなかで私はどう歌っていくかをソロとしてすごく考えてきた時期があって。
――それは当時の所属レーベルから独立する前のこと?
Rie fu : そうですね。とはいえ、私は自由にやれていた方だとは思うんですけど、それでもやっぱりタイアップとして届ける曲とかだと、つい考えすぎてしまって。結果的にそこで「癒し系」みたいなイメージで捉えられたこともあったんです。少なくとも、私の歌を「毒がある」と捉えてくれる人はあまりいなかったと思う(笑)。でも、実際の私はけっこう性格もひねくれているから、きっとNAOTOさんは私のその自然体な部分を見出してくれてるんだなと思う。ただ、共同で曲をつくっていくようなやり方は、まだあんまり気が乗らない感じなんですよね?
naotohiroyama : (笑)。
Rie fu : まあ、無理してやることもないけど(笑)。ただ、いつもNAOTOさんはトラックにガイド・メロディを乗せてくれるんですけど、今回は試しにそのガイド・メロディを完全に無視して、自分の思ったように歌ってみたこともあるんですよ。
――Rieさんが思いついたメロディをそのまま乗せてみたんですね。実際にそれは採用されたんですか。
Rie fu : 採用してもらえたものもあるし、即却下されたのもありました(笑)。
naotohiroyama : そこらへんのジャッジは、もう無意識ですね(笑)。いいと思ったら、もちろん即「いいね!」ってなるし。
Rie fu : NAOTOさんはそのジャッジがはっきりしてるから、こっちも意見を伝えやすいんですよ。そのおかげで私も「本当はこんなふうに歌いたくないんだけどな」みたいに感じることなくやれてるから。でも、せっかくこうしてソロとは別の場でやらせてもらえるんだから、そうやってちょっとずつコラボ感を出せたらいいなとは思ってるんですよね。それが今回のアルバムではちょっとカタチにできた気がしてます。
大人になってからウルトラマンのフィギュアを揃えてるようなもんなんですよ
――NAOTOさんはOKかNOかの基準がはっきりしているんですね。
Rie : そうなんです。元々、私はNAOTOさんってトラックを重視しているんだろうと思ってたんですよ。プチプチピコピコとしたマニアックなアレンジがなによりも重要なんだろうなって。でも、実際はどうやら声のメロディ・ラインを中心に作曲しているみたいで。
――実際はどうなんですか。
naotohiroyama : たしかに曲はいつもメロディから作ってるので、自ずとそういう意識になってるかもしれないですね。それこそ僕の作曲って昔から変わってないんですよ。お風呂で思いついたメロディをその場で録音しておくっていう原始的なやり方のまま。まあ、あえて変化があるとすれば、そのメロディを録音する機材がiPhoneになったくらいで(笑)。そのメロディにビートやギターの音をくっつけてみて、それがハマったらOKだし、ハマらなかったらそこまでなんです。
――ビートから組み立ててから、そこにメロディを乗せたりすることはあまりないんですか。
naotohiroyama : もちろんそれもやってみたことはあります。でも、そのやり方だと僕はキックの音色ひとつも決められなくなっちゃうんですよね。どうもゴールが見えない作業になってしまうというか。それで結果的に仕上がったことがないんです。
Rie fu : じゃあ、そういうビートに私がメロディをつけてみるっていうのはどう? そういう実験もありじゃない?
naotohiroyama : そうだね(笑)。だから、やっぱり歌を起点にしてるってことなんでしょうね。メロディがしっかりしていれば、そこに合わせて他の音色も考えていけるので。それに、僕は作風を毎回大きく変えていこうっていう意識がそこまで強くないから。まあ、プライヴェートな自分のブームが反映されてる感じは、今回のアルバムにもやっぱりあるんですけど。
――ちなみにその「プライヴェートな自分のブーム」がどういうものだったのか、教えてもらえますか。
Rie fu : そういえば今回って、クリックに合わせないでビートを作っているんだよね?
naotohiroyama : うん。そうやってシークエンスをきっちりさせずにビートを作っていく手法は、ここ2~3年のマイブームだった気がします。それこそヒップホップのサンプルとかにあるような少しヨレたリズムをつくって、それに合わせて人力のドラムを叩いてもらったり。リズム・マシーン自体はずっと前から同じローランドのやつを使ってるんですけどね。
――なるほど。じゃあ、NAOTOさんはいわゆる機材マニアな方ではない?
naotohiroyama : うん。そういうタイプではないと思います。
Rie fu : でも、アナログ機材は好きだよね?
naotohiroyama : そうだね。でも、それは自分が高校生のころにほしかったものを今になって買ってるような感覚なんですよ。当時最先端だったものをいま揃えてるんです(笑)。
――かつてほしかったものを今ようやく手に入れているんだ。
naotohiroyama : そう。音楽もそうで、ティーンのころにすごい刺激を受けたものがたくさんあるから、自分が今やりたいのも自ずとそれになるんですよね。だから、機材もその当時に欲しかったものが手に入れたくなるし、実際に使ってみるとすごくしっくりくる。
Rie fu : その当時に聴いていた音を再現できる機材が、今は手元にあるんだ。それは幸せなことだよね。
naotohiroyama : そうだね。だから、僕が機材を買うときの感覚って、大人になってからウルトラマンのフィギュアを揃えてるようなもんなんですよ(笑)。
今ようやく自分が「アーティスト」のスタート地点に立っている感じがしてるんです
――それはわかりやすい(笑)。そういえば、今回のアルバムはアナログ盤でもリリースされるそうですが、これもNAOTOさんの意向?
naotohiroyama : そうですね。アナログに関しては僕自身の憧れが強くて。それが今回ようやくdelofamiliaの作品でも実現できたんです。
Rie fu : そういえば、今回のアルバムって、曲数や全体の長さもアナログ盤を意識してたんだよね?
naotohiroyama : そう。やっぱり僕個人が誰かの音楽を聴くときも、アナログ盤に収まるくらいのサイズがいちばん気持ちいい感じがするから。
――作品全体の流れを考えるときの目安にもなると。では、そのNAOTOさんが10代のころに好きだった音楽が具体的には何だったのかを、ぜひ教えていただきたいです。
naotohiroyama : やっぱりまずはワイルド・バンチ(マッシヴ・アタックの前身にあたるサウンド・システム)まわりとか、いわゆるブリストルものですね。アメリカだと、やっぱりDJ シャドウやジュラシック5だったり。あとはニューヨーク・パンク。もちろん当時のUKロックやシューゲイザーも好きだったし、ルーツ・レゲエもよく聴いてました。
――たしかにdelofamiliaの楽曲からは90年代のブリストル・サウンドやヒップホップからの影響を強く感じます。で、そのあたりの音楽には10代のころから憧れていたんだけど、それをカタチにするのが当時は難しかったと。
naotohiroyama : そうですね。それに、今思えば当時はちょっと頭が固かったんだと思う。でも、今は逆にうまく音をまとめられるようになっちゃってるのがイヤなんですよね。やっぱり若いころは、どうにかして自分の音を洗練させたいっていう気持ちが強かったんだけど、そうしてキャリアを積んでいくなかで失われていくものって、けっこうあるから。
――「失われていくもの」というのは?
naotohiroyama : 衝動とか、そういうやつです。音楽へのアンテナも敏感じゃなくなっちゃうし。だから、今はここまで自分が築いてきたものを一旦崩しにかかっているような感覚なんです。
――たしかに今回のアルバムって、プロダクションの面でもけっこうラフな質感がそのまま残されていますよね。
naotohiroyama : そうなんです。そのまとまり切ってない感じというか、自分の我がそのまま詰まった状態で出したいなと思って。だから、今回はエンジニアさんに頼まないことにしてみたんです。そこはチャレンジでしたね。
Rie fu : delofamiliaの作品をNAOTOさんが自分でミックスしたのはファースト以来なんだよね?
naotohiroyama : うん。今までは憧れのエンジニアさんでもあるzAkさんにお願いしてきたんですけど、この9曲に関してはまた自分でやってみようかなと思って。
Rie fu : うん。私も今そういう段階なのかもしれない。というのも、最近はまたギターと声だけの1番シンプルな曲づくりに戻ってきてるんです。それこそコードの知識もないままにギターを触ってたころの感覚を思い出してるというか。
――Rieさんも音楽を始めたころの感覚を呼び戻している時期なんですね。
Rie : やっぱり若いころって、自分を型にはめようとしちゃいがちだと思うんです。でも、自分でもそういう時期を経たおかげで、今の私は枠がない状態で音楽をつくれることに無限の可能性を感じることができている。「アーティスト」っていうかっこつけた言葉はあまり好きじゃないけど、ここまでの経験を経て、今ようやく自分が「アーティスト」のスタート地点に立っている感じがしてるんです。一周まわって、自分らしく力強い音楽って何なのか。それがここにきてようやくちらっと見えたというか。
naotohiroyama : なるほど。それでいうと、僕は元々ギターという楽器に対してちょっと距離があって、こうしてギターを下げているだけで満足しているようなところがあったんです。大切なのは技術云々じゃないんだって、ずっと思ってた。でも、アコースティックでツアーとかをまわっているうちに、「こうしてなにかを表現するためには、やっぱり技術がないといけないんだな」と思うことがけっこうあって。それで最近、ちゃんと練習しようと思って、YouTubeに上がってる教則ビデオとかを見てたんです(笑)。結局3日で諦めちゃったんですけど。
――3日(笑)。やっぱりNAOTOさんといえばギターのイメージですけど、本人からすればギタリストだという自負はそれほどないんですか。
naotohiroyama : それがぜんぜんないんですよ。でも、それじゃだめだなと思って意識的に練習しようとして…。まあ、それはまた来年がんばります(笑)。
――そこはあまり期待しないでおきます(笑)。でも、どうやらおふたりがdelofamiliaを通して具現化しようとしている音楽的アイデアはまだまだありそうですね。
Rie : レゲエとかダブはやってみたいよね? 私も歌ってみたい。
naotohiroyama : いいね。たしかにレゲエのリズムは今までやってなかったかも。リスナーとしてはずっとそういうものを聴き続けているんですけど、やっぱり年齢を重ねれば重ねるほど、昔から聴いてた音楽の聴こえ方も少しずつ変わってきて、新しい発見がたくさんあるんですよね。だから、今はその発見をどんどん自分のモノにしていきたいんです。
delofamilia 過去作
あしたを照らすルーツ・ミュージック。UKビート・ミュージックへのdelofamiliaからの親愛なるレター。ソフト・ロック、インディ・ロック、ポスト・ロック、エレクトロニクスを基調に更にオルタナティヴに突き進むビート・ミュージック。ルーツであるUKカルチャーへの敬意と実践も健在。naotohiroyamaが作る無限のメロディとバラエティゆたかなサウンドに、Rie fuの個性的でフレキシブルな声と、ダイレクトでユーモラスでもある歌詞も合間って既存のフォーマットを逸脱する音になっている。前作に引き続きサウンド・エンジニアにzAk氏を起用。
Rie fu 過去作
LIVE INFORMATION
delofamilia(trio) Rooms “Carry on Your Youth”
2014年6月22日(日)@京都SOLE CAFE
2014年6月23日(月)@神戸BO TAMBOURINE CAFE
2014年6月25日(水)@札幌くう COO
2014年7月2日(水)@福島Player's Cafe
2014年7月3日(木)@宇都宮Obbligato
delofamilia tour 14 “Carry on Your Youth”
2014年9月12日(金)@大阪 CONPASS
2014年9月13日(土)@名古屋ell. FITS ALL
2014年9月18(木)@渋谷duo MUSIC EXCHANGE
PROFILE
delofamilia
2007年に始動。ORANGE RANGEのリーダー兼ギタリストであるNAOTO(廣山直人 / naotohiroyama)とRie fuを中心としたバンド。音楽、カルチャー、人、場所、自然、日常の様々な刺激からなる音をボーダーレスに展開し、現在までにdelofamiliaとしてオリジナル・アルバム4作をリリース。adidasコンピレーションアルバム1作に参加。
今作『Carry on Your Youth(キャリー・オン・ユア・ユース)』が5作目のオリジナル・フル・アルバムとなる。当初はNAOTOのソロ・プロジェクトとして始動し、信近エリや車谷浩司(参加当時AIR名義)がヴォーカリストとして参加し、1stアルバム『quiet life(クワイエット・ライフ)』をリリース。2ndアルバム『eddy(エディ)』にゲスト・ヴォーカリストとしてRie Fuを迎えたことをきっかけに、2011年に発表した3rdアルバム『Spaces in Queue(スペーシズ・イン・キュー)』からdelofamiliaは2人のユニット・プロジェクトへと発展し、現在の体制に至る。2009年にNAOTO名義として、The Stone Roses のヴォーカルであるIan Brown との共作曲”Always Remember Me”を発表。そのボーダーレスな活動が話題を呼んだ。同年にはアディダスのデザイナーでもある倉石一樹監修のコンセプト・アルバム『One By One(ワン・バイ・ワン)』 に参加。 さらに東京オペラシティ・コンサートホールにて開催された「delofamilia concert and originals by Originals kzk Exhibition」でもIan Brownと共演を果たす。2013年には強く影響を受けている英国Youth Musicの要素を色濃く反映させ新たな可能性を拓いた『archeologic』をリリース。そして約1年4ヶ月の短いインターバルの中で5thアルバム『Carry on Your Youth』を2014年6月11日にリリースする。