OTOTOY EDITOR'S CHOICE Vol.43
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新)
今年はこれを聴きました2019
2019年もあと1週間ちょいで終了、とうとう2020年に突入しますね。2020年ってなんか“20”が2回続いてるのも見た目的に綺麗で好きです。そんな節目的な年が目前に来ているいま、2019年に僕が聴いていた音楽を振り返ってみようかと思います。年末によくあるやつですね。
それでは早速。今年は何と言ってもカネコアヤノ、柴田聡子といったSSWの作品が抜群に素晴らしく、両者とも飛躍を遂げた年になったのではないでしょうか。カネコさんも柴田さんも、自身のバンドを構えてから2作品目ということでよりメンバーへの信頼感も増してきたのか、アレンジがおもしろさが際立った作品になったなという印象。
今回のプレイリストには入っていませんが、優河のミニ・アルバム『めぐる』やSouth Penguin『Y』などの、岡田拓郎プロデュース作品も最高でしたね。柴田聡子の『がんばれ!メロディー』にもギタリストとして参加していたし、実は岡田拓郎は2019年の重要人物。
若手バンドといったところで見るとLIGHTERSやLaura day romance、ジオラマラジオなど。クールでカッコいいというよりも、ポップでメロディアス、そしてラヴリーでキュートなバンド達が増えてきているなと。なんとなくペイヴメント的なUSインディー・ロックを軸にポップスを作りあげる感じというか。こういったバンド、来年さらに注目を集めるのではないでしょうか。
そしてTENDOUJIやteto、リーガルリリーといったライヴに定評のあるバンドたちが、音源での説得力を示したのが今年2019年だったように感じます。彼らが2020年のロック・シーンを先導していく存在になっていくのではないでしょうか。
最後に、今年いろんな音楽を聴いてきた中で「光」がキーワードになった気がします。いろいろな悲しいできごとも多かった2019年。2020年こそは光が差している明るい年になるといいですね。では、よいお年を!