高校時代の友人から連絡があった。かつて自分と同じクラスだった同級生が行方不明になっているらしい。
自分にはまったく心当たりが無かった。同級生の所在についてではなく、そんな同級生が自分のクラスにいたという話に。通っていた高校は元女子校で、自分が入学する少し前に共学化したのでクラスにいる男子生徒は自分も含め数人しかおらず、3年間クラス替えも無かった。だからどんなに印象が薄かったとしても忘れるはずがない。
教えられたその同級生の名前でFacebookを検索したところ、それらしき人はいた。年齢が同じで学校も学科も同じ。普通に毎日近況を更新していた。行方不明という感じでもない。
「今年の「この「俺」の作品が凄い2021」のエントリーは例年と同じく「0」となります」
「もういっそ増田も解禁するか」
「この流れもいつもやってますね」
「昔はブログを解禁するかを議論していたものだが、ブログもやめてしまったからな」
「ブログの頃は1記事2時間ぐらいの大作もありましたが、増田になってからは長くても1作1時間ぐらいですね」
「30分以上かかってるのは替え歌や改変コピペで0ふぁぼで終わったゴミだがな」
「伸びるのはだいたい10分ぐらいで書いたやつですね」
「筆が乗ってる間にピークを過ぎないウチに描き終えるパターンだな」
「そういうやり方だと30日ぐらいかけて作るような作品は一生作れませんが」
「マジで3日坊主が最長記録で最大文字数が1万ぐらいなんだよなあ」
「つうか文字以外はやらないんですか?たとえば絵とか」
「無理だろ。暇すぎた高校1年生とかの時期ですら無理だったんだから」
「おいやめろ」
「昔2chで貼られてた「プログラムも絵も音楽も無理なら小説を書け」ってアレの通りなんだよな」
「さあ?」
「読んですら無いですよね?」
「じゃあなんで小説なんですか?」
「昔2chで貼られてた「プログラムも絵も音楽も無理なら小説を書け」ってコピペの通りなんだよな」
「コピペなのに律儀に一部だけ打ち替えなくていいですよ」
「いやマジこれなんだなー」
「じゃあ聞きますけど、あなたはあなたの作った小説読みたいんですか?」
「じゃあ無理でしょ」
「おいやめろ」
「無理もクソも自分で見返すことも出来ずに放流とかいうの許されるのSNSと増田だけですよ」
「わかる」
「せめて動画とかどうですか?」
「MAD作ろうとしたけどまずはエンコから勉強しようとしたら全然MB(メガ)が下がらなくてねえ」
「エンコは一旦置いといて試しに圧縮前のクソ動画作りだけでもまずやってみては」
「つうか動画って結局は絵や音楽ができる人が+αでやるか著作権違反のパロディかの2択じゃん?」
「自分と会話してるからって展開早すぎると読者がビックリするよー」
「じゃあジャンプとかの漫画メーカーを使うとかならどうですかこれなら見返しやすいでしょう?」
「いやマジ無理。あれデフォルトの絵柄に引きずられすぎて表現の幅が減るから意外とむずかったわ」
「絵柄でやることを文章でお前がやれると?」
「まあ絵でやれるようになるの目指すよりはじゃん?」
「もうやめたら?」
「でも俺にはいつかクリエイターとして成功して今の仕事辞めて才能で食っていくって夢があるからなあ」
「職場のおばちゃんが言ってる「仕事辞めたいから宝くじ買ってる」と同じレベルじゃん」
「せめて電子マネーだよね」
「お前も電子マネーでいいだろ」
「お前ごときの人生という鉱脈に磨けば光る原石が眠っていると?」
「信じたいでしょ?」
「わかる」
「信じないとやっぱ心が壊れそうなんだよね」
「若干アスペ入ってるのにマイナスの意味のギフトしかねえってのはつれぇですな」
「そうそうチャレンジングで生きたいのよチャレンジドじゃなくて」
「絵はチャレンジしたぜ?」
「おいやめろ」
「いやー来年ぐらいには一個ぐらい書いてるといいんすけどねー」
「うーん来年は資格試験の勉強して部署異動の申請を通したいなー」
「このままだと今の会社の今の部署の仕事を知っていること以外何も積み上がらないまま人生が詰んじゃうよー」
「その一発逆転の手段が1万字しか書いたこと無い小説で一山当てるって終わりすぎてない?」
「わかる」
「どうすんだこれ」
「どうすんだろう」
「とりあえず寝ろ」
「寝るか」
このあと滅茶苦茶夜ふかしした
ここ数年、サンエックスから発信されるリラックマがコンドウアキさんの描くリラックマのイメージからどんどんかけ離れていってて、ちょっと困惑してる。
コンドウアキさんの描くリラックマって10年以上の年月の中で絵柄に軽微な変化は感じられるものの、言動とかのイメージは昔からそんなに変わらなくて、一言で言えばだらだらしてるんだけど、サンエックスのリラックマって中におっさんが入ってる(かも)っていう設定を全く感じさせないくらいの可愛さ100%みたいな存在になってる気がする。幼児退行してる?本当にリラックマだよね?って確認したくなる。
外見のデザインは同じまま、別のキャラクターになったのかなという気がしてならない。
こんなに可愛かったっけ?リラックマって。いや、可愛いことは全く悪いことじゃないんだけど、自分が小さかった頃に好きだったあのちょっと太々しいくらいの怠けたクマはどうしちゃったんだろう。あれで意外と大人の落ち着き?みたいなものも持っていたような気がしたんだけど、最近のキュートでふわふわな、ほかの小さいクマたちに混ざってぶりっこしてるのはもはや別キャラじゃない?
たまに思い出したようにだらだらした姿を見せてくれるけど、結局可愛さに振り切った姿の方がニーズがあるってことなのかな。時代が変わったんだなー。
コンテンツに不平不満を抱くようになったらそのコンテンツのターゲット対象外になったということだから黙って離れれば良いと思うんだけど、コンドウアキさんの描くクマは今でも変わらないし複雑な気持ちになる。
同じキャラクターのはずなんだけど世界観が違っていて、どっちも本物のリラックマのはずなんだけど、初期のリラックマに思い入れがあると最近のサンエックス発のリラックマに二次創作っぽさを感じてモヤってしまう。
これに加えて、母国の両親は働いておらず、子供の出稼ぎに頼る始末だからな。
何故かそういうのを美談にしたがるやつも多いけど、送り出す方も、受け入れる方も問題点があり過ぎるよ。
そりゃ逃げ出しますわ。
あとフォロワーで一人だけ「こいつが何言っても全部許す」枠を一人設けてる