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「デンソー」を含む日記 RSS

はてなキーワード: デンソーとは

2024-09-09

anond:20240909185419

クルマの九割がトヨタになってその三割がデンソー電池のBEVやアイシンFCFCEVになっても何も意味無いんだよ

2024-08-06

利確して増田成功談投下したら上手く逃げられた話

海運関連株増田として喧々諤々して貰った増田です。

実はあの日、利確していてアレがそのまま当方利益となっている。

もちろん元手400万円くらいだけでココまで増えた。いわゆる追い銭はなし。

買っていた銘柄

トラバはてブの中で銘柄言ってないから論があったので言うけれど、主に買っていたのは以下のとおり。

海運

日本郵船川崎汽船商船三井など

製造

トヨタデンソーなど

重工業

川崎重工業三菱重工業など

製鉄

日本製鐵など

デイトレードはしていた

デイトレードでもしないと無理」のように言われてしまたことが逆に意外だったが「四半期短信ごとに上昇」や「出来れば中長期でやろう」と言及していたわけで、主に四半期短信が発表される前後株価の動向を日々確認して前述の銘柄グルグル回していた。

まり、四半期短信の前後という期間を絞ったものではあるけれどデイトレードと言える程度には頻繁に売買をしていた。

なぜ今のタイミングで売ったのか?

月替り前後に輸入量が顕著に増減することは、日々の業務在庫管理あたりの兼ね合いなのかよくあったことだったが、実は7月期に入ってからずっと輸入量は低下し続けていた。

これは1つの要因として、日本製造業の平時生産能力頭打ちに近い状況であったことが予測され、つまり作っても作っても需要に追いつかないような形だったと思われる。

これは各社の四半期短信やIR言及されていて、更には主にトヨタ関連での報道だが欲しい車のオーダーから○年待ちのように様々なメディアでも報道されており一般消費者も肌感覚として理解やすいかも知れない。

これが1つの売る要因であったことは確かだが、俺にとって売ろうと決断した主要因ではなかった。

輸入側の船舶数及び各種トン数の減少

ここで言う各種トン数とは細かく説明すると長くなるので割愛するが、単純に船の大きさだと思っておけば良い。

これまで観測していた中で船舶数が顕著に減少したことはあったが、入港してくる全船舶の合計した総トン数排水トン数、積載可能トン数が顕著に減少したことは無かった(多少の増減は当然ある)。

これまでは船舶数が減少すると、各種トン数が増加し、日本へ輸入していると見られる船舶全体の各種トン数はそこまで減ってこなかったのが今までだったのだ。

しかしこの各種トン数が顕著に減少を始めており、これまで各種トン数が増加していることで日本の海運と製造の業績が著しく伸びると予想してきた中での投資だったので撤退したほうが良いのでは?という危機感を持つに至った。

なぜ各種トン数は減少したのか?を追ってみた

「そんなもん生産を絞ったか絞る予定だからやろ」と想像するのは容易いが、各種トン数が減ったということは船舶リソースの余りが何処かに出るということなので、投資資金の退避先を探そうと思ったわけだ。

そこで判ったことは「何処にも居なくなった」である

「言っていることが矛盾している!リソースに余りが出るはずでは!?船が消えたんか!?」というのは本当にご尤もな指摘で、最初は俺自身も混乱したがコレにはしっかりと答えがあり、日本向けだけでなく世界の様々な国向けの大型船舶ドックへ入渠(にゅうきょ)していたし、入渠しようとしてドックのある港へ集中し始めている。

船には自動車などと同様に法定検査が定期的にあり、特に大型船は輸出入活躍するため国際法基本的条項が決めてあり、各国がそれに従って立法し、法令規則違反船舶は入港できないし、更には海上火災保険にも加入できないという縛りがある。

そう今は大航海時代ならぬ大整備・大改修時代なのだ

海運史を振り返ってみる

世界中の船舶がほぼ同時期にドックへ入渠するということは、ほぼ同時期に船舶の運航が欲しいと言っているのと同義であり、俺の浅学で申し訳ないが、世界中の大型船舶がほぼ同時期にドックへ入渠を求めた事例は1つしか知らない。

近世以前の史料暗数が多すぎなので歴史家によって様々な数字が出されているものの、歴史学を専攻していない俺が信頼できるのは現代史(海運)のまともな数字であり、そんな俺が知っている世界中の船舶ドック入渠が集中した唯一の記録は、始まりを何時にするかは人それぞれだろうが、おおよそ1935〜1945年10年間だ。

まり第二次世界大戦前夜から終戦までである

もしも「戦時前後に船が修理されるなんて当たり前だ」と主張したい人が居るならば、俺はその人へ対して「それが当たり前ならば、これから何が起るんだ?」と問いたい。

バカみたいに軍艦作ってた国がある

ただ、これもまた唯一そうしなかった国は過去にある。

造船所のリソース商船ではなく軍艦の建造へガンガン振りまくってバカなのか?と唖然とする戦果になってしまった国がある、どこだかわかるか?

それはなアメリカ合衆国だ。

現代の海の業界で「週刊空母」「週刊軍艦」とも揶揄されるほど毎週のように建造・進水・就役したカサブランカ級空母米国軍艦の数々は、日本帝国海軍が沈めても沈めても湧いて出てくる物量を誇り、そのまま押し切って極東の猿に海戦とはなんたるかを叩き込み戦勝した。

今のところアメリカ様は現在290隻ちょっと軍艦数を今後30年で355〜540隻(最大で680隻)にするらしく非常にきな臭い感じになってます

ということで俺はゴールド先物を買った

「何を買ったのか?」とまた言われると思うので正直に言うと、7月26日付けで利確で得た投資資金の約半分を金先物へ入れました(金積立や金ETFとも迷ったが先物にした)。

米国大統領選挙の影響でどうなるかわからんけれども、取り敢えず半分だけ困ったときゴールド買いをし、もう半分は税金払ったり、何があっても良いように欲しかったカメラレンズを買って家族写真でも撮って過ごそうかなと。

結局、俺は海運が動いてくれないと確信を持って判断できないので、また何かしら海運に動きがあれば良い話出来ればなぁと思いますではでは。

2024-06-30

トヨタ日本で得た財産日本に返してから出て行ってくれ

資源がない日本では地元産業に全面バックアップされた大企業(製造業)が外貨を稼ぎ、国内に回すことで経済が成り立ってきた

からこそ経団連が幅を利かせていて、官僚側も大企業意見(為替レート等)を大切にしてきたし

国民としても生命である大企業に対し、トヨタさま三菱さまと感謝を示していた

でも最近になって30年近くの実質賃金横ばいの元凶大黒柱であるはずのトヨタ(自動車業界)であることがわかってきた

高tierのトヨタ、織機、デンソーアイシンが30年で伸ばしてきた高利益アメリカへの研究工場投資株主のための自社株買いに消え、日本国内エンジニア年収は横ばい

さらに低層の下請け会社に至ってはコスト削減で実質年収が下がっている状態

失われた20年(本当は30年)は実はトヨタ系が主導していたことがわかった

ここに来て批判されたトヨタはどう動くのかと誰もが注視していたのだけども、まさかの結果だった

2023年度の利益が前年から3兆円も増えたにも関わらずコロナ理由下請け強制した値下げの継続

3兆円の利益増に関わらず3000億円(10%)しか下請け還元しない宣言(つまり日本自動車産業に落とす金などないということ)

(https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/txn/news_txn/post_296048)

そのうえ自社株買いで株主に大盤振る舞い

(https://jp.reuters.com/economy/industry/3WH5J7V3SROIZHCUAU24XNWIYQ-2024-05-08/)

(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD107Q70Q4A510C2000000/)

(https://moneyworld.jp/news/OOJ9481_ainews)

もはやトヨタ日本ことなど考えておらず、いかに低コスト日本人を奴隷労働させるかしか考えていない

実際アジア向けのトヨタ車はほとんどが日本製造(欧米向けは関税トランプ関係のせいで現地生産せざるを得ないため)

まり日本で作ると安く高品質で作れるし、その分日本人は安く高密度で働かされている

ちなみにトヨタ車で一台あたりの利益が一番高い国も日本である(高めに売られている)

トヨタにはさっさと海外に移ってもらって(日本ほどコスト品質を両立できる国などもはやないけど)

余った人材成長産業に回すフェイズに入ったよ

政府側もトヨタ悪事を暴いて追いだす準備に入った

(https://www.yomiuri.co.jp/national/20240629-OYT1T50196/)

(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD149KN0U4A610C2000000/)

最近半導体工場建造ラッシュ日本産業構造が変わってきている象徴

2024-06-04

anond:20240604133211

というより東野圭吾池井戸潤テレビ局仕事を進めるスキームを作り上げていてどう仕事を進めていけばいいか、折れるべきところはどこかとかわかっているのでは?

あと二人とも社会人経験ある(東野圭吾デンソー池井戸潤はどっかの銀行から利益相反が起きたときの調整術とかに長けていそう

2024-03-03

anond:20240302192128

車体系の肉体労働は体力的にかなり厳しそうでなァ…

そこに交代制が加わると交代のたびに自律神経がギャオって片頭痛なって仕事にならなさそうや

期間工デンソーか近場にNTNがあるんでそこに行くか

半導体系がええなって思ってるやで

2024-03-02

anond:20240229224208

からズレちゃうんだけど、忍野町のFANACや刈谷市デンソーみたいなの集めたいです

2024-02-01

anond:20240201171055

豊田市は割と栄えてると思うけど、デンソーアイシンがある刈谷市はショボショボ。まあそれこそ名古屋に吸収されてるという気はするけど。

言われてみると、豊田市駅も42万人都市玄関駅の割にしょぼいな

でも、愛知場合電車社会じゃなくて、車社会からっていうのがいちばんしっくり来る

名古屋から豊田でも電車使わずに車で行く連中はかなりいるだろう

一方で浜松とかかなり栄えてると思うんだよね。でもヤマハ程度のパワーでそこまでいくか?と思う。

浜松が栄えてるのは、東海道の大きな宿場町だった、ってことも結構大きそうに思うわ

岡崎三河だと大きな街だけど、あれは完全に宿場町の名残と思う

気になったので、豊田刈谷についても調べてみたんだけど、この二つは大きな宿場町はないことが判明した

豊田の端に足助という宿場町があるが、合併豊田市になったような端なので、ちょっと例外かな

一方、厚木はどうだったか調べたら、交通の要所で大きな宿場だったらしい

答えは、古くから栄えた街がそのまま現代でも栄えたってことだったっぽいね

千葉生活のための細々とした街道があったくらいだもんな

明治まで市川湘南のような避暑地別荘地だったみたいだから、栄えてなかったんだよね

千葉人間生活スタイルとして完全に郊外型なので、田舎と同じで駅前商店街が廃れてイオン的なモールに全て吸収される傾向はあるかも。

千葉の人が郊外型というのは同意

本来駅前商店街が栄えるポテンシャルはあるんだけどね

なぜかというと道路がクソすぎて渋滞がひどいか

俺はあまりの酷さに耐えられず車手放した

なんか答えが出た気がするわ、ありがとう

anond:20240201161901

にしても相模大野町田というまあまあ栄えた街がまあまあ近い割にえらい栄えてるという印象なのよね

やっぱソニーがあったりして所得東京から遠いのに高いというのが1番大きいのかな

俺も厚木やその周辺に住んだことがあるわけではない想像なので、本当のところはよく分からない。

考えてみると企業城下町なら必ず栄えてるかというとそうでもない気もする。

豊田市は割と栄えてると思うけど、デンソーアイシンがある刈谷市はショボショボ。まあそれこそ名古屋に吸収されてる気はするけど。

ファナックのある富士吉田市?なんかは1ミリたりとも栄えてない。

一方で浜松とかかなり栄えてると思うんだよね。でもヤマハ程度のパワーでそこまでいくか?と思う。

経済力地理的状況の組み合わせの何かがあるような気がする。

そういう意味では東名高速厚木インターチェンジの影響がでかいのかな。浜松インターチェンジあるよね。

千葉ってインターチェンジ的な、主要な交通の途中で寄るみたいな要素がないんだよね。

千葉を訪れるために千葉に行ってそこから戻るために千葉から出るという動きしか起こり得ない。

神奈川とか静岡東京愛知に挟まれてるというのがでかいのかもしれない。

あとは私鉄都市開発を全くやる気がない京成と、それなりに再開発を考える小田急の差なのかな〜

これはある気がする。東急線沿いが栄えてるのは明らかに東急の開発力によるものだし。

市川市川というより、江戸川区という方が個人的にはしっくりくるのよね

下町の延長というか

周りに栄えてる街があるといっても、船橋錦糸町だしなぁ最寄り、そんなに便利じゃないって感じなんよね

船橋はしょぼいけど錦糸町はかなり便利な方だと思うぞ。

千葉人間生活スタイルとして完全に郊外型なので、田舎と同じで駅前商店街が廃れてイオン的なモールに全て吸収される傾向はあるかも。

2024-01-10

anond:20240110223853

デンソーとかあのへん、未だにノーツをメインで使ってるんじゃない?

2023-07-18

anond:20230718185827

協賛企業トヨタがおらず、代わりにデンソーが協賛してる時点でお察しな感じがする

家康が「俺、行く気ないからお前行っといて」と酒井忠次よこしてきたようなもんやから

2023-06-21

anond:20230620212804

>当たり前の話だけど内燃機がなくなったら無くしただけでいいわけじゃない

モーターにバッテリーコントローラ必要になってくる

日本有意ものを捨てて外国から買うようになるから日本雇用が失われるという事

e-axleとバッテリは、EV化で失われるだけの雇用を生み出すことにはならない、って書いたじゃん。どっちも内燃構成部品に比べて圧倒的に資本集約型の生産設備で作るパッケージ度の高い部品から、そうなる。国外流出雇用が減るって話はしていない。純国産EVでも雇用は減る。

実際e-axleは国産いっぱい出てるよね。日本電産とかジヤトコとかデンソーブルーイーネクサス)とか。旧系列系がe-axle作ってる企業トヨタ日産)はそこから買うし、そうでないメーカーは電産から買うだろう。バッテリ国内だとパナとトヨタがやるしかなくて、実際やるって言ってる。でも、どっちも、今までの内燃が生み出していたビジネスボリュームを埋め合わせることにはならない。

あと、EV時代ECUは、多数のチップでやってたのを3チップ程度に高度に統合する路線なので、これも関連雇用は減る。熱マネも同様に統合型に持って行ってるので、これも関連雇用は減る。メガキャスティングも圧倒的にボディ部材の点数や工数を減らす。この3つは全部テスラがはじめて、中国勢もトヨタ追従してる路線

おれはテスラの作る車は別にきじゃないし、今後買うこともないだろうけど、テスラ乗用車製造においていろいろな生産革命(e-axleのパッケージ化、統合ECU統合マネメガキャスト、アンボックスド・プロセスなど)をぶちこんで、今後のクルマ作りのあり方を変えたのは事実(この中にはEVじゃなくてもできたこともあるけどね)。その方向性は、基本的にはモジュール化と総部品点数削減と無人化自動車部品のうち内燃ベース駆動システムに紐づく部品類(エンジン部品駆動・伝導・操縦装置部品)の割合は35%程度と言われている。ここがごっそりなくなって、生産自動化に好適なe-axleとバッテリに置き換えられていく。こんなん、安くならないわけないじゃん。

2023-06-02

令和05年最新版 日本半導体産業の現状について

台風仕事休みになりそうなので暇つぶしに。

3年くらい前に日本半導体産業の近況をまとめたのですが、ここ数年で政治家先生たちが何かに目覚めたらしく状況が大きく変わりつつあるので各社の状況をアップデート

前回の記事 https://anond.hatelabo.jp/20200813115920

先端ロジック半導体

■ JASM (TSMC日本法人)

熊本工場:28nm, 22nm (工場稼働時) / 16nm, 12nm (将来計画)

日本政府補助金ソニーデンソー出資という離れ業により、業界人が誰も信じていなかったTSMC工場進出が実現した。現在建屋建設が進んでおり、順調にいけば2024年内には量産開始となる。生産が予定されているプロセスはいずれも世界最先端に比べると古いものだが日本では最先端であり、HKMG(ハイケーメタルゲート、トランジスタの性能を上げる技術)やFinFET(フィンフェット、性能の良い3次元トランジスタ)といった技術が新たに導入される。工場生産される半導体の主なクライアント出資者のソニー。衰退の激しい日本の電機業界だが、ソニーはまだ世界と戦う余力を残しており年間半導体購入金額世界10位で日本トップである。ただし、PS3Cell Processor長崎で作っていたように先端プロセッサをここで作れるわけではない。PS5のCPUTSMCの6nmプロセス製造であり、この工場では製造できないのだ。識者の予測ではイメージセンサー向けロジック半導体生産すると想定されている。

■ Rapidus (ラピダス)

千歳工場:2nm

日本政府国策で、IBMから技術を導入し自前で最先端半導体製造を狙う野心的なプロジェクト。量産開始は2027年を予定。

社長を務めるのは御年70歳になる小池氏。

彼は日立トレセンティテクノロジーズ(ルネサス那珂工場前身)→SANDISKWestern Digitalという国内外半導体メーカー渡り歩いた華麗な経歴の持ち主である

以前に社長を務めていたトレセンティテクノロジーズは2000年日立台湾大手ファウンドリUMCとの合弁の半導体製造会社で、世界に先駆け現在の標準となる300mmウェハに対応した先進的な工場であった。ファウンドリ全盛の今から後知恵で見れば、限りなく正解に近い経営戦略先進性を併せ持っていたがビジネスとしては成功しなかった。工場ルネサスに吸収され、小池氏はSANDISKへと移籍することに。そんなわけで今回の国策ファウンドリRapidusの社長就任小池氏の二十数年越しのリベンジマッチでもある。

なお、氏のポエミーなプレゼン業界でも有名。記者会見日本半導体衰退の原因を「驕り」と一刀両断した一枚のパワポ話題さらったが、本人が一番驕っているのではと不安がる声もある。

ルネサスエレクトロニクス

那珂工場:40nm

日立三菱電機NECロジック半導体部門統合した日本代表する半導体メーカー

5万人いた従業員を1/3にする大リストラ、先端プロセス製造から撤退海外メーカーの買収ラッシュを経て復活。そして大躍進。

昨年の売り上げは1兆5千億円を超え、はじめて統合直後の売り上げ(ピークは2011年3月期の1兆1千億)を抜いた。もう1+1+1=1とは言わせない。

旺盛な車載半導体需要にこたえるべく、政府補助金を得てリストラで閉鎖した甲府工場の再稼働を決定。

コロナ禍では働き方が柔軟になり、リモートワークは全国どこでもできるようになった。ルネサスは開発拠点も大リストラで統廃合しており、三菱系の伊丹NEC系の玉川をはじめ全国にあった設計拠点日立系の小平に集約している。地元拠点が閉鎖されて単身赴任をしている人も多かったのだが、最近ではリモートワークを活用して単身赴任先のマンションを引き払った人も出てきている模様。

ユナイテッドセミコンダクタージャパン

三重工場:40nm

増大する車載半導体需要にこたえるべく、デンソー出資してパワー半導体IGBT生産を始めた。筆者はパワー半導体は専門外で、家電芸人が語る家電説明程度にしか話せないため軽く紹介するにとどめたい。

■ タワーパートナーズセミコンダクター

魚津工場:45nm

半導体部門を手放したがっていたPanasonicイスラエル企業Tower Semiconductorと共同で運営していた工場

Panasonic台湾Nuvoton technologyに持ち分株式を売却したため、現在ではイスラエル台湾共同運営という珍しい業態になっている。

さらに、半導体大手IntelTower Semiconductorの買収を進めているため、将来的にはIntel拠点となる可能性があり、日本IntelCPUが作られる世界線もあるかもしれない。

が、本案件は米中対立あおり中国での買収審査が長引いているため、先行きには不透明感が漂う。

メモリ半導体

■ キオクシア

四日市工場 / 北上工場3D NAND 162層

日本代表するメモリ半導体メーカー。前回からの3年で、積層数は96層 → 112層 → 162層と2世代進化した。競合他社は232層品の量産も始めている(キオクシアは開発完了 / 本格量産前)が、最近3D NANDは闇雲に積層数を増やせば低コストで作れるというわけでもない模様。

なお世間では半導体不足のニュースの印象が強く、半導体はもうかっているとの認識があると思うがコロナ禍でのIT投資ブームが終了したメモリ業界リーマンショック以来の大不況である

キオクシアも例外ではなく、最新の4半期決算1000億円単位赤字を計上してしまった。Western Digitalとの統合のうわさがあるが、もちろん筆者は何も知らないし、仮に知っていても絶対にここには書けない。

Micron Memory Japan (旧エルピーダメモリ)

広島工場DRAM 1βnm世代

ルネサスと同じく、NEC日立三菱電機DRAM事業統合で生まれエルピーダメモリ倒産後に米Micronが買収。

前にも書いたが、DRAM業界プロセスサバ読みが横行しており、20nmを切ったあたりから具体的な数字ではなく1X, 1Y, 1Z, 1αときて、ついに1βnm世代の量産にたどり着いた。広島サミットに合わせて、社長来日。岸田総理会談後大々的な設備投資を発表。1γnm世代を目指して日本初の量産用EUV露光装置が導入されることが決まった。

このEUVというのは波長が13.5nmの極超紫外線(Extreme Ultra Violet)を使った露光装置で1台200~300億かかる人類史上最も高価で精密な工作機械でありオランダASML社が独占的に製造している。もっとも、メモリ業界大不況を食らっているのはMicron例外ではなく、岸田総理と華々しく会談している裏で数百人規模のリストラ慣行。こういう外面の良さと裏でやってることのえげつなさの二面性は、いかにも外資だなと思う。

Western Digital

東芝と共同でフラッシュメモリの開発を行っていたSANDISKHDD大手Western Digitalが買収。キオクシアの四日市工場北上工場を共同で運営している。

Western Digitalメモリコントローラーを内製していることで知られSSDの性能の良さに定評があり、スマートフォン向けの売り上げが多いキオクシアとは、同じ工場運営していても得意としている販売先が微妙に異なり、住み分けがなされている。(そのため、2社統合によるシナジー効果が期待されたびたび観測気球的な記事が出回る。)

なお、もともと日系半導体メーカーが大リストラをしていた時の人材の受け皿として中途をたくさん採用していた経緯もあり、人材流動性は高い。在籍時の仕事ぶりがよければ、他社へ転職していった元社員の出戻りも歓迎と聞く。前述のRapidus社長小池氏は、つい先日までここの社長をしていた。余談だが、上記Micron米国本社社長も旧SANDISK創業者Western Digitalによる買収後に引き抜かれている。こういう話を聞くと、いかにも外資だなと思う。

イメージセンサー

ソニーセミコンダクターソリューショングループ

イメージセンサー世界最大のシェアを誇るソニー半導体部門2020年2021年は米中対立あおりを受けて主要顧客Huawei向けの出荷減少に苦しんだが、2022年度は大幅に売り上げを伸ばし、1兆4千億円となった。他の半導体の例にもれずイメージセンサー国際競争過酷であるため、対抗して人員増強を進めている。Panasonicエンジニアを引き抜くために関西設計拠点を開設し、各地の工場拡張も並行して進めている。調子のいい半導体メーカーはどこも人員増強を進めているが、ここ10年ほどは理工系学生半導体業界人気がどん底、かつ人材ニーズも少なかっため、新卒半導体メーカー就職した絶対数が致命的に少なく30~40歳くらいの中堅技術者の確保にどこも苦労している模様。なお、スマートフォン向けカメラの次の飯の種として、車載用途に数年前から注力開始。最近徐々に成果が出始めている。

ファブレス半導体

■ ソシオネクスト

富士通PanasonicLSI設計部門統合してできた日本最大のファブレス半導体メーカー。昨今の半導体ブームの波に乗り、株式上場、売り上げ2000億突破と非常に好調。3年前は1000億程度の売り上げだったので、すさまじい成長であるもっとも、母体となった富士通Panasonicピーク時の半導体売上が1社で5000億近くあったので、少々物足りなさを感じなくもない。復活は道半ばである

メガチップス

ソシオネクスト誕生するまで日本最大のファブレス半導体メーカーだった。もともと任天堂向けの売り上げが大半だったのだが近年は多角化を進めている。昨年の売り上げは約700億とSwitch人気がピークだった時と比べるとやや劣るが営業利益過去最高を記録している。

ザインエレクトロニクス

かつては日本代表するファブレス半導体メーカーと言えばここだった。昨年の売上高は54億と、3年前紹介したときの30億から伸びたものの、ファブレス上位2社からはかなり離されてしまっている。大昔は韓国サムスン電子に自社製品採用されたのがウリで創業者武勇伝にも頻繁に登場していたが、今では売り上げの75%を国内依存しており海外展開の出遅れが否めない。

非先端ロジックマイコンアナログディスクリートなど

東芝

車載用途のパワー半導体需要が伸びており、石川県工場に300mmウェハ対応ライン建設。この記事でよく出てくる300mmウェハとはシリコンの基板の直径であり、大きい方が製造効率が良い。125mm → 150mm → 200mm → 300mmと順調に大型化が進み次は450mm化と思われたが、大きすぎて弊害が大きく、ここ20年間はずっと300mmが最大サイズである

従来はCPUメモリといった分野の製造しか使用されていなかったのだが、ここ5年くらいでパワー半導体にも300mm化の波が押し寄せてきている。

ローム

何かと癖のある京都メーカー車載事業好調で売り上げが順調に伸びている。次世代パワー半導体材料と呼ばれていたSiC日本国内の他のメーカーリード

余談だが、筆者は学生のころSiC実験で扱っていた。単位を落としまくっていた不良学生だったので、教授がワクワクしながら話していたSiCの物性の話はすべて忘れている。今では家電芸人並みのトークしかできないのでSiCについて語ることはご容赦いただきたい。研究から本格量産まで20年超の時間がかかっていることに驚きである。基礎研究の大変さを実感する。

三菱電機

パワー半導体大手半導体に力が入っていないシャープから福山工場敷地を取得し、300mmウェハ対応ラインを構築。SiCライン熊本に作るぞ!パワー半導体には詳しくないからこの辺で勘弁な。

ミライテクノロジー

日本半導体産業が衰退しまくっていたころに、トヨタ危機感を覚えてデンソーとの合弁で設立した車載半導体メーカーコロナ禍中に行われたオンライン学会に知らない会社の人が出てるなと思って調べたらここだった。

■ TI

米系のアナログ半導体世界大手富士通AMD合弁のNOR FlashメーカーSpansionから買収した会津若松工場茨城県美浦工場を持つ。最近日本法人の話をあまり聞かない。

On semiconductor

米系のアナログ半導体大手三洋電機半導体部門を買収したが、旧三洋新潟工場日本政策投資銀行出資ファンドに売却した。現在日本拠点富士通から買収した会津工場富士通半導体事業から手を引き工場を切り売りしたため、会津若松市内には米系大手半導体メーカー工場が立ち並ぶことになった。

Infineon Technologies (インフィニオン)

ドイツ大手電機メーカー、Siemenseが20年ほど前に半導体部門分社化して誕生した。従来欧州半導体メーカー日本での存在感があまりなかったのだが、富士通マイコン半導体部門を米Spansionが買収、そのSpansionを同じく米Cypressが買収、そのCypressをInfineonが買収した結果、日本市場でも存在感を示すようになった。もともとInfineon自体車載半導体に力を入れており、有力自動車メーカーがそろう日本市場に注目しているというのもある。

■ Nuvoton Technology (ヌヴォトン)

台湾半導体メーカー半導体から撤退したがっていたPanasonicからTower Semiconductor共同運営している工場と、マイコン設計部門を買収する。Panasonic時代は、自社家電向けの独自マイコンをメインに作っていたのだが、Nuvotonに買収された後はArmベースの汎用マイコン設計品目が変わった。日本法人は車載モータ制御向けのマイコン開発に特化させていく方針台湾の開発チームとは住み分けを図る模様。富士通ほどではないが、Panasonic半導体部門を切り売りしており、所属していたエンジニアバラバラになってしまった。研究室が一緒でPanasonic半導体部門入社した友人がいたが、彼は今どこに流れ着いているのだろう?

2023-04-19

anond:20230419125400

隣の岡崎三菱もあるし、デンソーとかはどの車買ってもOKからいろんな車が走ってるよ

なんなら委託業者さんとか普通にシビックで出社してるし

2022-11-11

国策半導体プロジェクトが失敗する理由を少し詳しく

半導体業界エンジニアですが、2nmプロセスの先端半導体を量産する計画が突然ぶち上げられてビビっている。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221110/k10013886691000.html

知人はじめ、業界人は絶対にうまくいかないと言ってるんだけど、なぜうまくいかいか少し詳しく説明してみる。

まず、国策最先端半導体工場を作ろうという似たような計画2006年にもにもあったんだが、その時も計画倒れに終わっている。

そして、下記の表にまとめてみたんだが2022年日本半導体産業の状況は2006年の時よりも大幅に悪化してるのね。

年度2006年2022年
ターゲット65nm2nm
参加企業東芝日立ルネサスSONY・キオクシア・NECデンソートヨタソフトバンクNTT三菱UFJ
参加企業技術先端ロジック半導体研究開発は世界トップレベル先端ロジック半導体を手掛けている会社がいない
世界水準の競争力を保つの必要費用年間1000億~2000億年間5000億~1兆
日本半導体産業世界シェア20%程度10%以下

2006年ターゲットを45nmと記載していたが、後から調べたら65nmだったので修正

一言でいえば、手は動かせないのに口出す奴が多すぎるってことだけど、改めて過去計画比較するとひどいの一言

昔は技術はあったけど、東芝系と日立系のどっちが主導権取るかというメンツ問題政府の無関心で流れたけど、今回は計画からして無謀という感じ。

そもそも日本最先端半導体需要があまりないのだ。世界最大の半導体需要者のApple比較してみると一目瞭然なんだけど、年間1000万台以上生産している電子機器ゲーム機くらいしかない。

あとは日系自動車メーカー全部足すと2700万台くらい生産しているので、最近ニュースになっている車載機器需要は割とあったりする。

Apple

iPhone 2億2000万台

Mac 2900万台

SONY

PS5 1800万台

TV 1000万台

Xperia 300万台

任天堂

Switch 2400万台

自動車メーカー合計

2700万台くらい

そんなわけで、日系メーカーすべて合わせてもApple1社にはるかに及ばない半導体需要しかない。

数が出ているゲーム機自動車メーカーごとに要求が異なる( PS5とSwitch / プリウス軽トラで同じ性能の半導体必要ない)ので、安定供給目的としても先端工場1つ立てればOKというわけにはいかない。

それでも敢えて国策半導体の安定供給のために工場作るなら最先端じゃなくて、幅広い分野に使える少し昔の40nm~28nmを作るのが妥当と思われる。だったら熊本TSMCでいいじゃんって話にはなるのだけど。

まあ、ぶっちゃけ自分も『僕の考えた最強のガンダム』的な『僕の考えた最強の日本半導体産業復活プラン』をこっそり考えてたりするけど今回のアイデアとは全然違ったりする。

ということで、国策半導体工場プランは無理がありすぎるので税金無駄遣いにならないうちにフェードアウトしてくれることを願う。

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