はてなキーワード: CMYKとは
同人印刷所で働いて辞めたので、印刷所で同人誌を作りたい方向けになるべくやめて欲しいこと、やって欲しいことを書いていく
・サイトは読め
一々聞かないで欲しい 大概の印刷所は完全データ制だし事前のデータチェックはやってない 画面でモアレてたらそら印刷でもモアレは出る アンチエイリアス切れ グレーの線やめろ 2値化しろ グレーのトーンやめろ トーン重ねるのやめろ モノクロ原稿は600dpiで書き出せ 今ならアイビスでも600で書き出せる 白は印刷されない お前の家のプリンターは白が印刷されますか?されないね CMYK印刷とは何か考えよう CMYKの色を使って印刷するんだよ 白はできるかな?できないね
・モニターの色と違う
当たり前 モニターはRGBだしそもそもモニターによっても色違う お前の家のモニター知らないから
・紙が波打つ/縮む
同人は会社にもよるが大体安くできるようにわざわざ紙を順目でとらない 順目もあるけど安い方をとるので逆目で安いなら逆目 安さの理由がこれなので順目がいい人は問い合わせて別注料金払ってやれ
でも問い合わせも紙の特性とかちゃんと理解してからね とりあえず覚えたての言葉使って順目で!とかいうと印刷所の人もこいつ分かってるから説明も少なめでいいやーってなるかもしれないからね ネットで 紙 流れ目 とかで調べろ
・表紙が反る
同人は大抵オンデマンド印刷 印刷時に熱が加わってカラカラになる その上からPPを貼るので片側だけ水分を吸って結果伸び縮みする こっちに文句言うな 湿気に言え
同人は安さのためにデータチェックしないし安い紙使ってます 手厚い対応が必要なら高いとこ行ってください
あとそもそもクリスタとかフォトショイラレの使い方印刷所に聞いてくるやつは論外なのでコピ本でも作っててください
1位:可惜夜
はしょって書くので正確性の観点ではツッコミどころのある文章になりますがざっくり
RGBやCMYK:実際の見た目の色を表すものではない。色材の出力値を表したもの。同じRGB値・CMYK値でも異なるモニター、プリンタで出力すると色が異なる。
CIEXYZやLab:この値が同じであれば見た目の色が同じと言える物差し的な値(Labは光源も定める必要があったり、発展的なCIECAMの話もあるけど省略)
モニター機種Aの色をモニター機種Bで似た色で再現したいとする
1)モニターAであるRGB値を表示した時、CIEXYZやLabでは何の色なのか
2)1)のCIEXYZをモニターBで表示するには(もともとのRGB値でなく)どんなRGB値で表示すればいいのか
要は機種AとBで色々なRGB値で表示した際の実際の色(CIEXYZやLab)がわかれば良い。
この様にデバイス依存カラーと非依存カラーの対応付けができるものをプロファイルといい、規格化されている(いわゆるICCプロファイル)
※対応付けは線形で計算する場合と、ルックアップテーブルを使う場合がある
用途として1)はターゲットプロファイル/ソースプロファイル、2)はデバイスプロファイル/ディスティネーションプロファイルなどと呼ばれる
1)2)は色を近づけるために入力RGBを異なるRGBに変換し出力する操作であり、色変換・カラー変換などと言う。
これが行われるモジュールがCMM。MacはColorSync、WinはICM/WCS/ACM。3rdパーティのCMMとしてAdobeCMMがある(Adobeアプリで見るときはこれが使われる)
Macは基本的に常にOSレベルでColorSyncが働いている状態。Winはアプリによって入力RGBをそのまま表示するものやICMが働くものがある
これが「Macで見る色は正しい」と捉えられることがある一因だと思うけど、同じプロファイルでもCMMにより変換結果が異なるし、プロファイルが適切でなければ色は合って見えないので片手落ち未満。
色変換に関していうと、Adobeツールを使っていればAdobeCMMで変換・表示されるのでOS間の色の差は少ない。
・MacもWinもワークフローでは混在しており実質Adobeアプリでの表示が標準=OSによる変換差は極小
・正しい色を見るのにはそもそも正しいプロファイルが必要(モニターの場合は基本キャリブレーションすれば同時に作られる)で、かつアプリで適切に設定されている必要がある
・色評価用光源の導入
・それでも分光値が一致する訳ではないので、突き詰めるとCIEXYZやLabが同じでも見た目の色は違う…という世界になってくる
・表紙フルカラー
・本文フルカラー
・表紙込み20P
・A5サイズ
・1冊
・東京への送料込み
・早割最大適用
・税込
ざっくり比較です。
・綴じ方:中綴じ
・価格:890円
最安。表2-3が基本料金内。
・セット名:同人誌中綴じ冊子
・綴じ方:中綴じ
・価格:2,010円
・セット名:OneBooksオンデマンド
・綴じ方:無線綴じ
・価格:2,158円
何冊刷っても1冊あたりの価格が固定という料金体系。
カバーが基本料金内。
・綴じ方:中綴じ(共紙)
・価格:3,540円
表2-3が基本料金内。
無線綴じPPありも4000円ぐらいで表2-3基本料金内。ペンタローはPPと表2-3が両立できず、コミグラだと5000円ぐらいになる。
・綴じ方:無線綴じ
・価格:4,409円
通常価格は12,209円だが、毎割という早割システムにより〆切を60日早めると7,800円引きになる。
用紙の解説ページに利用者のレビューが載っているので用紙選びに便利。
装丁凝りたい人やモノクロ本文をマットに刷りたい人向けなイメージ。あと対応が丁寧らしい。
この本読んだことないけど、ちょっとさすがに幅広過ぎて、これ読んだからグラフィックデザインのお約束が分かるタイプの本ではないと思う
ただ読んで損はなさそうなくらい面白そうだけどね
欧文書体―その背景と使い方
この小林章の三冊が入門編としてかなり読みやすくて勉強になる。
座学じゃない部分については課題を出されてデザインして講評されてって形で学んだから、独学での基礎構築をどうすればいいのかわからんすまん
ただゆるパクするときに、そのデザインがどうしてこうなってるのか考えながらやるのが大事だと思う。
あと普段街中の広告とか雑誌とか商品デザインを見ながら、それを分析するのめっちゃ大事。
色はどうだろう、ネットでカラーパレットとか調べてみたら使えそうな配色がいっぱい見つかるんじゃないかな
色彩構成は感覚もあるけど数学的なところもあるから、色を選ぶときにちゃんとCMYKの%を確認して、その色にどんな要素が含まれてるのかを脳に学習させた方がいい
Sparkle Tableがほしい。
https://cargocollective.com/JohnFoster/Sculpture-1
正直家具なんてアイリスオーヤマとかで十分だと思ってるクチだけど、このキラキラ光るテーブルを見た瞬間から今この時までずーーーっと欲しいと思い続けている。
しかしこのテーブル、100マンを越す超高価なテーブルなのである。
これがなんか高価な石とかならまだわかる。
貴重な1枚板とかでもわかる。
でもプラスチック?みたいな素材だよね?
高い、高すぎる。
安月給の会社員にはあまりにもこのテーブルは高い。でも美しい。
サンキャッチャーとかがチカチカ光るのが好きで、あのまばゆい煌めきは何時間でも見ていられる。
筆舌に尽くし難い美しさをしみじみと感じる。
そんなわけでこの光を贅沢に蓄えたテーブルは、私にとってとても魅力的なのだ。値段以外。
でもケタが違う。正直ブランド物にも海外旅行にもさほど興味のない人生を歩んできたので、一気にお金使うのは引越しの初期費用か審美歯科でセラミックいれたときなもんで。それも100万以下なんだけど。
朝起きたら枕元に3000万ぐらい落ちてないかなとめちゃくちゃなことを考えてしまう。
はぁ、あの美しいテーブルが欲しい。
昔印刷データを作るときRGBでデータが残ってたりしたら、色校正とか厳しかったし、もの凄く怒られてたように思うのですが
今はどうなんでしょうか?割とカジュアルな感じでRGBのままでデータ作ったり写真送っても、多少はちょっと色が違いますけど入稿して普通に仕上がってきます。
RGBのままでも印刷所の最新の仕組みが凄く良くなってるんでしょうか?もうあんまりCMYK意識してないです。本当はしなくてはいけないんでしょうが。
会社のプリンタじゃどうしても色校正なんて出来ませんしね、出たとこ勝負でやってます。写真ほとんどないから平気なのかも知れませんが、厳密にはどうなんでしょうか。
今日もいくつか増田を書きましたが、トラバやブクマがつきませんでした。
本当はもっとCMYKのことは考えないといけないかも知れません。
少し前に「絵師さんに表紙を頼んだ話」が同人界隈で広く話題になった。
「自分はこういった方法で絵師さんに依頼し、こんな表紙を描いてもらいました!」
謝礼、リテイクの有無等々も含め界隈全体で様々な議論が巻き起こったことで、結果として
あの話が広まったことは全体的な意識向上に繋がったのかなぁなんて思う。
私は趣味で二次創作をしていて時折表紙のご依頼を受けたりしていたので、
これでみんながスムーズにやりとりして素敵な創作物がいっぱい生まれたらいいよね!なんて思っていた。
それでちょっとだけ、私のところにも来る困った依頼者の人が減ったらいいなぁなんて考えてた。
元からそういう御心遣いをされる方はあの一件でより意識を強めた感じがあったけど、
多分、そういう困ったご依頼の方は問題を自分のことだと捉えていないのかな。
ちょっと大変だったのは
・こちらから訊かないと基本的な情報(納期、納品サイズ等)を教えてくれないパターン
・ご自分の中でイメージが固まってないまま依頼されるパターン(小説の内容を相談するのはどうかお友達相手にして欲しい)
・AとBのパターン、どちらがいいですか?と訊ね、「A」と言った数日後に「やっぱりBの要素も....」と言われるパターン(Aと答えた段階で絵描き側の作業は進んでいます)
などなど、
ちゃんとして下さる方のほうが多いしそういう方は本当にきっちりして下さるけど、
私は今までのご依頼全部、お金の類は頂いてないけど、
やりとりのメールを打ちながらこれは最早クライアントとのやりとりのようだな....って仕事してるような気分になったりした。
割と多いのは、本のイメージが依頼の段階であんまり固まっていない方。
納期 報酬の有無 カラー(RGB/CMYK)/モノクロ 人物の数や表紙のイメージ 本の内容 背景の有無 題字等の文字デザインの有無 複数枚の場合は枚数とか。
「表紙描いて欲しい!描いてくれませんか?」
に対して
「うん!いいよ!」
って言うためには、絵描きによって必要な情報の量が違うと思うけど、
でも意外と「表紙描いて欲しい!描いてくれませんか?」でメールが届いたりする。
距離がある相手に対してだったらお互いの信頼関係もないんだからもう少し情報が欲しいところ。
ちなみに情報共有の際、その字書きさんがそのCPをどんなCPだとイメージされているか、
どんな本にしたいと考えているのか教えて下さらないと、
解釈違いの表紙が出来上がるなどの悲劇が起きることもあると思う。
こだわりが強いなら尚更そのあたりは最初の段階で細かく伝えるべきだし、
その時点で「自分には荷が重いな」って思ったら、絵描き側も断れるし。
ちょっと話は逸れるけど、
そもそも絵描きの中には「お任せで!」って言われたほうがのびのび描けるタイプと、
「色々注文つけたら大変になっちゃうよね」「負担を増やしたくないな」って
相手を思って一歩踏み出せなかったりするなら
一度そのあたりを相手に訊いてみるのもありなんじゃないかな~って思ったりする。
少なくとも私の周りに「こんなのがいいな」を言うことを否定する絵描きは一人もいないし、
お任せが得意な方もがっつりイメージ共有が得意な方も、
字書きさんの理想に少しでも近づけたらいいなって思いながら描いてることに変わりはないし。
だけど、
だけどね。
依頼の段階で言ってたことと注文を変えたりするのはちょっとずるい。
最初は「お任せで」って仰ってたのに、やり取りをしているうちに注文がどんどん増えてきた、とか。
ご自身の原稿が進んでなくて、「やっぱりこう変えて欲しい!」とか。
よくない。
そのたびにこちら側は思いっきり軌道修正をすることを余儀なくされたり、
締切が厳しくなったりしちゃう。
やっぱりこれもこれも!!ってなったら大変だよ。
そういう相手には、手直しができない段階で「やっぱりこれも」って言われる可能性を考えて、
友達とかだったら構想段階から一緒に作ったりとかも楽しいと思うんだけど、
そういうことを言ってくる相手に限って友達じゃなかったりする。
どうか
そして一度納得したものに対して簡単に「やっぱりこっちで」って言わないで欲しい。
物事はまた変わってくるのかもしれないけど。
無償での依頼だったら、少しでも気をつけてくれたら嬉しい。
私はもう表紙の依頼をあんまり受けないようにしようと思うけど、
ちょっとでもこまったご依頼の方が気付いてくださったらいいな
【可視範囲内で見かけたもっともな指摘を受けていくらか補足・訂正】【100ブクマ突破してたのでちょいちょい追記。】
基本的に、イラストレーターさんにとってラノベのイラスト仕事は割に合わない。締切は外道だし、イラストの量も膨大だ。
仮に、ラノベ1冊のイラストを発注するとする。カラーイラストはカバー1枚・口絵3枚(口絵4ページに対して単ページ2枚と見開き1枚)の計4枚、本文中のモノクロ10枚が1セットだろう。カラーイラストに5営業日、モノクロイラスト1枚に1営業日という計算で、最低でも1冊あたり30営業日=1.5ヶ月分の工数を割いてもらうことになる(厳密にはキャラクターデザインの工数も別途計算しなきゃなのだが、意図的に割愛してます)。
【本職の某氏から指摘を受けて気づいたので補足訂正。ここでの「1営業日」は稿料計算の為に出した仮の日数であり、実際のスケジュール調整の参考にしてはならない。たとえば、カバーイラストの「5営業日」などは「発注から完成まで5日で十分」という意味ではない。現実問題として、一つの仕事に丸々5日間かかりっきりになってもらうのは不可能なので、合間合間に別の仕事をしてもらったり、休み休みで仕事をしてもらうことを前提にすると、最初の発注から納品までどれだけ急ぎでも2週間、最低でも1ヶ月は日数を確保すべきである。個人的には、同人で仕事を依頼するなら、発注→ラフ→線画→仕上げの各プロセスで1ヶ月以上は作業期間を設けて、最初の発注からイラスト納品まで3ヶ月くらいは見ておいた方がいいと思う。それくらい開けないと、プロのイラストレーターさんは同人イラストの仕事を受けてくれない、というか受けられないのではないか。】。
そうなると、本来なら計算上は人月単価1.5ヶ月分の稿料が発生するのが当たり前である。しかし、様々な事情によって、そんな予算はないわけだ。重版かかりまくった作品とかなら稿料もそれなりになるかとは思うが、中々そうはいかない。
それに加えて大量のリテイク地獄(たまにある)、小説原稿の遅延(よくある)、編集の怠慢による発注書の遅れ(もっとある)などが重なり、外道のスケジュールに追い込まれることが多い。結果イラストレーターが地獄を見がち。悲しいけどこれ現実なのよね。商業だと利害関係者が膨大なので、どうしても各種調整により色んな問題が発生しがちである。
一方で、同人誌の原稿になると、別に本を落としても数十万単位での損害は発生しない。多少の融通は聞くはずである。いまから書くのは、増田がイラストレーターさんに仕事をお願いするときに抑えておくべきと考えている、発注時のポイントである。キャラクター発注のコツはぶっちゃけ今でもわからないし増田のやり方が正しかったのか自信もないので割愛し、それより前の基礎的なことだけ書いたつもりだ(増田は以下の内容に加えて「売れるためのデザインや表紙」をディレクションするのが書籍編集の仕事だと考えている)。同人でイラストを発注したいと考えている方々は参考にしていただけるとありがたい。
350dpiの文庫本表紙サイズの4Cイラストを1000円で依頼するのは正気の沙汰ではない……というのは直感的に理解してもらえると思う。時給1000円として1時間で描けるイラストってどんなもんやねん。ただ、その一方で、カラーイラストに対する金額がわからないのも実情ではないか。
この辺りは、「そのイラストを何営業日かけて描いてもらうか」を念頭に考えるのがいいと思う。たとえば、商業イラストレーターさんにイラストを依頼するのであれば、一番安くても人月20万円の仕事(本当に一番安いことを前提です)として、1営業日1万円、前述の通りカラーイラストは1枚につき最低でも5営業日はかかると考えて、5営業日で5万円になる【税金を加味していないという指摘はもっともです。お恥ずかしい。+10%は提示すべきですね…】。
直感的に「高い」と思った方の感覚を否定はしない。金銭感覚は人それぞれだ。だが、それでもイラストレーターさんの仕事としては、月20万円分にしかならないのである。あなたがイラストレーターに敬意を払うならそれくらいの前提は持ってもらいたい。
もし、様々な事情でそれ以下の予算しか用意できないなら、なにかしらの融通をきかせる必要はあるだろう。たとえば、依頼するイラストの構図を一から考えてもらうのか、こちらで事前に指定するのか。キャラクターデザインを「小説の本文を読んでもらって一から考えてもらう」のか「事前に発注書をガッチガチにかためてそのとおりに作ってもらう」のか。
重要なのは、イラストレーターさんの負担を減らすことである。そして、人間は「考える」ことに労力を要するのだ。予算が潤沢ならイラストレーターさんのクリエイティビティを存分に発揮してもらえばいいが、そうでないならできる限りイラストレーターさんの負担を減らしてあげるべきである。
そして、負担を減らすとは、発注における「曖昧さ」をなくすということだ。可能な限り、曖昧な発注はしないようにしよう。
※ただし、そういった「ガッチガチの指定」に近づけば近づくほど、イラストレーターさんは「言われたことをやるだけの存在」に近づかざるをえない。発注者と受注者という関係は本質的にそうなってしまうかもしれないが、それはそれとしてそのことを嫌がる方もいると思う。発注相手がはじめて連絡する相手なのか、関係性のそれなりにある友人なのかで許容可能な曖昧さは変動する。この辺りは臨機応変に考えていただきたい。
ごめん大事なこと書き忘れたけど「文庫本表紙カラーイラスト5万」は【商業で】依頼する金額としてめっっっっっちゃ安いからな!!!!!!!!!!!!!
「5万で頼むのは相手を額面月収20万扱いすることと同義」くらいの意味で書いたんだけど俺が悪かった!!!!すまん!!!!!!!!
あと「平均的な金額を書け」と言う批判も見たが、本当に申し訳ないことに「元」なので自分のいたところ以外の金額相場を知らんのだ……。
「商業であれば許されない金額で同人のイラスト発注できるのには理由がある。相手の趣味とかスケジュールとか工数の簡略化とか」という話です。特に商業イラストだとせっかく描いてくだすったイラストを、様々な理由によって(時には相手の感性を否定するかたちで)リテイクせざるをえないことが多くて、そういったことを込みで考えると稿料はもっと高くてしかるべきなのだ。
これは絶対だ。
たとえば、「イラストを1枚お願いしたい」とだけお願いしてあとからイラストの点数を増やすのは一番最悪なパターンだ。最低でも、
は全部伝えること。
どちらにとっても不幸なことは「聞いてない!」の発生だ。
といった、いくつかの発注レイヤーを設けておくのが望ましい。柔軟性のレイヤーを設けておかないと、前述のとおりイラストレーターさんを「言われたとおりに描いてもらう存在」として扱うことに繋がりかねない。また、「絶対に変わらない発注要件」を明示しておかないと、イラストレーターさんが仕事に関する予測可能性を確保できない。たとえば、リテイクに関する同意はとりつけておいた方がいい。「リテイクは1回まで」「リテイクを出すときは24時間以内に出す」など。そういった取り決めを設けた上で、取り決めをこちらが破った場合は追加予算を払うといったルールを設ける。
前述の予算の問題にも絡むが、あんまり予算が出せないときは「リテイクは絶対に出さない(〇回まで)」といったルールを設け、イラストレーターさんの不安を最小限に抑えるといった心遣いは重要だと思う【ちなみに、実際にラノベイラストを発注したときに「リテイクを出さない」という約束を設けたことは一度もない。あとリテイク費用を出せたこともない。リテイク云々は「最悪利益が出なくてもいい非商業発注」だからこそ簡単に取り決められる話だと認識している】。
大変失礼ながら、同人小説の原稿は多かれ少なかれ「読みづらい」。本文をイラストレーターさんに読ませることを強要してはならない。その前提でいるべきである。本文をそのまま送りつけて「この話のこのキャラクターを」とお願いするのはもっての他である。イラストなしの長編小説からキャラクターの外見描写を抜き出す作業を想像してみてほしい。むっちゃくちゃめんどくさい。
くらいは事前にこちらから提示したい。なお、これは「原稿を送ってはならない」という意味ではない。作品の雰囲気がわからないのにイラストを描いてもらうの大変なので。小説原稿を送った上でちゃんとイラストの指定をまとめておくこと。
この辺りはキャラクター発注書の作り方に踏み込むからそろそろやめておくが(飽きてきたとも言う)、文章で全て書く必要はない。「こういうイメージで」とGoogleで拾った画像を投げるだけでも随分違う。
【追記】
肝心なことを書き忘れていたが、そもそもの前提として
こういった諸々をいきなり提示したからといって、それだけで先方が楽になるとは限らない。相手にも相手の事情があるからだ。
相手が商業デビューしたイラストレーターさんなら、相手のスケジュールを必ず確認しよう。別に「相手が締め切りを破るの前提に考えるべき」と言っているのではない。商業仕事の締め切りと、同人仕事の締め切りが重なった場合、当たり前だがイラストレーターさんは商業仕事を優先するに決まっているのだ。イラストレーターさんが商業作家だったり、あるいは商業での仕事が降ってきかけている方だったりする場合は、そのスケジュールを可能な限り把握して、その上で「商業を優先した場合の同人スケジュール」を逆算すべきなのである。
【追記】
「普段その人が描きなれてないものを依頼するなら工数を多く見積もるべき」みたいな話もあるがこれも割愛している。これ以上細かい話になるとボロが出るので。
これをしない人がものすごく多いが、上記のようなスケジュールを計算をガチガチにやっても、スケジュールは、絶対に、遅延する。
同人イラストでリテイクや修正を出す事例はどれほどあるかわからないが、たとえばスケジュールの中に修正対応の期間を計算に入れているだろうか。同人誌だったら多少は余裕を持たせられるはずだ。冬コミのイラストを仮にお願いするとしたら、仮に11月中旬が最終締め切りだとして、あちらこちらにマージンを設定して提示する締日は10月中旬くらいにすべきである。
諸々書き殴らせてもらった。思いついたり批判を受けたりしたら適宜追記・修正する。
なお、これらは失敗から学んだことであり、書き手の増田がそのように振る舞っていたことを意味しない。つまり本投稿は過去に仕事をしたイラストレーターさんへの贖罪の意味合いが強い。皆さんは増田のような失敗をしないでいただけるとさいわいだ。