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「ドーラン」を含む日記 RSS

はてなキーワード: ドーランとは

2024-05-08

人類が化粧をするようになる

まさにドーラン時代

2023-07-24

anond:20230724093415

筋をクッキリさせるためにドーラン塗ってるんやから顔も当然そうなるやでという話

2023-04-20

anond:20230420164723

いやまあ正直、厳密にはそうなんだけど、

じゃあ実際にそれが今の邦画で実現できてるか?って考えると、「できてない」んだよね。


試行錯誤すれば」の、

試行錯誤してる余裕こそが、時代劇現場にはない。


こういうの、昔は「役者たちが自分で」できてたことなんだけど、今の役者はできなくなってる。

から衣装係がやらなければいけないんだけど、今の衣装係にも、その知識がない。

衣装係が調べなければ、現場実践はできない状態

さらに、どこの現場でも「(浪人ですらも)着崩れていないこと」が当たり前になっている。

今の時代劇じゃ、安いTVみたいなペカペカした着こなしが普通になっている。


そんな状況で「わざわざ」着崩れさせるリアリティを入れるためには、

監督なり「上の権限がある人間が、気合を入れて指揮してやらないと」いけなくなっている。


けど、そんな面倒くさい(時間がかかる=金がかかる)ことは、できない。

衣装係」を勉強に行かせるところから金を払わないといけない。

そこまでやってる余裕が、邦画には存在しない。

ただでさえ時代劇はセットなどの大道具に金はかかるし、時代考証だの専門的な部分が多くて、

まあとにかく面倒くさい、金がかかる部分が多すぎる。


から

「そこのクオリティは切り捨てよう」、という判断になる。


結果的に、簡単ノウハウロストテクノロジー化する、という話。


「そんなわけねえだろ」と思ったのもわかるが、

もうすでに、「そんな惨状」に時代劇は陥ってるんですよ、という話でもある。

「そんなわけねえだろ」が現実



顔だけはドーランで汚してるけど、全然浪人に見えない」学芸会みたいなルック時代劇になるのは、

こういう原因が100万個くらいあるわけよ。

現場ノウハウ」というものいかに貴重だったかわかる。


もちろん、

そういう着崩しなりなんなりが「できてる時代劇だってちゃんとある

監督なり、現場なりがいい映画にしようと頑張ったんだろう。

しかし悲しいかな、昔と違って、

今の映画撮影は「一回の撮影で、現場自体解体されてしまう」。

せっかくそこで培った技術も、「その場限り」で終わってしまう。

衣装係が手に入れた知識も、

次の現場監督プロデューサーから「そんなことしてる余裕ないから」と言われたら、それでおしまい

現場知識をもっていても「そんな面倒くさい事いいじゃーん」となる。


こういう状況なわけ。


時代劇を作り続けていて、予算現場もわりと保存されてるはずのNHKですら(これがテレビ局しかないっていうのも悲しい)、

なんちゃってペカペカ時代劇がたくさんあるのが、時代劇の実状。

2022-11-03

表現の自由男女平等のどちらを選ぶか

BL表現規制のあれこれに関して。

大前提として、非実在青少年のころに規制反対の立場ロビー活動をしていた腐女子の人も大勢いた。腐女子表現規制に無関心だった、とはとても言えない。彼女たちの尽力を踏みにじることになる。

ただ、同時に、「男性向け」表現に対する攻撃の先鋒に立ってきた腐女子の人が大勢いるのも事実だ。

たとえば、これまでBLの路地裏レイプ妄想を楽しんできて、『グラップラー刃牙』のBL妄想が書籍やドラマになったりしてるのに、当の『グラップラー刃牙』作中での性暴力描写に異議申し立てをした人とか、『BLの教科書』という書籍の中で男性向けエロは「モノ化」だが女性向けBLは「モノ化」ではないという超理論を展開した研究者とか、そういう「BL無罪」を掲げる人が目立ってきた。

もちろんフェミニスト腐女子兼任している人はあくまで少数派なのだろうけど、男性向け表現攻撃するツイッターフェミニストのbioを見ると高確率BL愛好家だったりする現象があるわけだ(まあこれに関しては、ミソジニーを撒き散らす自称弱者男性アカウントもかなり高確率男性向け表現を愛好するオタクなので、お互い様かもしれないが)。

そして、「男性向け基準なら一発で18禁とされているようなエロさの本が、BLではゾーニングせずに本屋に並べられてきた」という現実があり、現在BLにも「男性向け」並の基準が適用されるようになってきている。

公共広告」にしても、たとえば「レイプしてきた相手を好きになる」という展開(当然セックスシーンもある)を描いたBL漫画アニメ化されただけでなくアドトラックまで走っているのだが、まったく問題にされることはなかった。他方で、男性向けは、セックスなど一度も描かれていないような作品を使った広告が、スカートの皺だの巨乳を強調する構図だの夜這い設定だのを理由に(BL愛好家も含むフェミニストたちから)叩かれてきた。これはあまりにも不平等だ。

もちろん、理想は、男性向けも女性向け並みの「緩い」規制に戻ることだ。これなら、男女平等表現自由を両立できる。

しかし、男性けが「乳揺れ」や「巨乳JKとのラブコメ」程度のものに対して国連やら議連やらを動員した攻撃を受けている状況では、その理想はしょせん理想に過ぎない。過激フェミニストにも表現自由があり、彼女たちの攻撃を抑圧することはできないし、大学教授レベルでの攻撃が行われている(=次代のフェミニストたちにもその理屈継承されている)ことを考えると、そのような攻撃が数年できれいさっぱりなくなるとも思えない。

そうすると、現実的な男女平等を求める人たちは、「女性向けにも男性向け並の規制を」と主張するしかない。しかし、それは表現自由理念に背いている。

図示するとこうなる。

-男女平等男女不平等
表現自由男性向けも女性向けもおおらかに理想論だが実現は困難)(この立場想像できない)
表現規制女性向けにも男性向け並の規制を(女性向けへの規制強化、現実に起こりそう)BLはよいが男性向けはダメ男性向けはよいがBLダメダブスタクソ親父!)

左上の立場理想だ。理想だが、近い将来にこれが叶うとはとても思えない。だったら、近い将来に実現できそうな男女平等を目指そう、と考えて規制派に転向する人が出てきても不思議ではない。

増田表現自由という理想を信じているし、理想を高く掲げることを重視する理想主義者だ。だから左下のような立場は支持できない。しかし左下に転んでしまった人たちの気持ちもわかる。だって現実的に左上なんて無理だもの男女平等を支持する現実主義者は左下に行くほかない。

私たち表現自由という遠い理想を掲げてBLなど女性向けの性表現擁護するか、男女平等という実現可能目標のために女性向けの性表現への規制を唱えるか、どちらかを選ばざるを得なくなってしまったのだ。

追記

なんか図が変だなと思ったので書き直した。

-男女平等男女不平等
夢想男性向けも女性向けもおおらかに表現規制反対)男性向けの消滅女性向けの消滅
現実女性向けにも男性向け並の規制を(表現規制支持)BLはよいが萌えバッシングする/萌えはよいがBLバッシングする

こっちの方がマシな図になっていると思うが、改善案があれば聞きたい。

自由限界他者自由侵害他者への迷惑をかける地点なので、「(男女)平等でないこと(性別なりなんなりで差別があること」はそれを発生させる「自由」を制限して当然。選ぶも何も、自由定義でそうなるのよ。

タイトルだけ見て本文読んでないでしょ。

そのどちらかを選ばないといけないと増田が思うなら、『「表現自由」を「男女平等」では守れない』し、『「男女平等」を「表現する自由」も守れない』となる。表現と男女性別は必ずしも競合するわけじゃない。

タイトルだけ見て本文読んでないでしょ。

表現自由より、男女平等より、比べ物にならないくら大事なのはおもしろい」ことです。すべては「おもしろい」に使役すべきと思ってます。「おもしろい以外勝てん」です。

タイトルだけ見て本文読んでないでしょ。

エンタメ業界労働者経営層の半数以上が女性マイノリティーになれば、自然と落ち着くべきところに落ち着くんじゃね?歴史的制作現場ビジネス層も男社会だったのは事実なんだから、そりゃ男目線になるだろ

タイトルだけ見て本文(ry

これを二者択一にしてしまうと、「女性自由を奪ってでも男性自由を守れ」という暴論になってしまうんだが、それでも、問わないと答えが分からないのか?

タイ本読

表自的な意味での表現自由と、誰も可能な限り傷つけず、そのなかで広く意見を認める表現自由はまず違う。男女平等があるならおのずから後者は達成されている。

タ本

”これまでBL路地レイプ妄想を楽しんできて(略)当の『グラップラー刃牙』作中での性暴力描写に異議申し立てをした人と” ←フェミ社会学者金田淳子のこと。少年ジャンプ萌え漫画18禁しろと主張した。

左下の実例さんオッスオッス。左下に宗旨替えするのは理解しますけど、だったら規制派って名乗って表現規制陣営鞍替えしませんか? あなたのような、左下に宗旨替えしたのに自分表現規制反対派だとアイデンティファイし続けてる人が、フェミ腐女子と同じくらいには現状の分断を加速させてるでしょ。

『乳揺れ・巨乳バッシングは過剰だがどこかに18禁のような線引きは止むなし』みたいな立場存在議論の中に見えてこない。勿論増田に言わせれば表現規制派になるのは分かるが一まとめにするのは雑ではないか

そういう人たちが声を上げた結果、「あれだけ表現規制反対って叫んでた男オタクBLの話になるといきなり規制って言い出した……表現自由戦士の男オタクは信用できない!」となって分断が加速されています

かいところに突っ込んで申し訳ないが、アドトラックと駅、公共施設での広告とはだいぶ毛色違いませんか?。バニラとか、あれ他県からトラック回して審査回避してるよね。アドトラックはかなりダーティものでは。

えっ? 公道を走っているという点では誰もの目に触れる可能性があるわけでしょう? たとえば購読者じゃないと読めない日経新聞広告より全然公共」の広告ですよね?

先日の『月曜日のたわわ』バッシングでは、広告それ自体だけじゃなく、巨乳JKとのラブコメという程度の内容の原作も、東工大准教授の人が国連女性機関権威を持ち出してバッシングしてたじゃないですか? 『ラブライブ!サンシャイン』のみかんポスターは、原作にはまったく性行為描写は登場しないのに、スカートの皺が卑猥、という理由フェミニズム研究大家からバッシングされて、一部のフェミニストからエロアニメ呼ばわりされてたじゃないですか? その基準からいくと、男性に対するレイプ描写普通にあり、性暴力被害者加害者を好きになるという展開のBL漫画広告公道走ってる時点で、どんな抑制的なデザインだろうがあり得ないっしょ? 『宇崎ちゃんは遊びたい!』のポスターときは、ポスターデザインだけじゃなく原作にまでケチつけてるフェミニストの人が大勢いたんだから、仮にそのバッシングを正当だとするならば、当然、アドトラックだけじゃなくて原作の『抱かれたい男一位に脅されています。』も叩かれないとおかしいっしょ?

いや、もちろん『だかいち』が叩かれる必然性は何一つないし、仮にだかいバッシングが起きたら反対しますよ。でも、あのトラック公共性がないみたいな理屈おかしいし、萌えアニメポスター程度を問題視してきた連中が『だかいち』に何も言わないなら、「BL特権階級なのか」という不満を持つ人も出てくるでしょう。簡単な話だと思うんですけど何でわかんないんですか?

このBLのアドトラが問題視されないのはトラックの絵には性的描写がないからだと思う。作品の内容は公共の場には出てないので広告絵単体の比較。もしチンコを強調した絵なら問題になるはず。

広告絵単体の比較」ならなんでスカートめくりとか夜這いとかの設定をパネルじゃなくてウェブに書いてた温泉むすめはあんなに叩かれたんですか???

たかだかスカートの皺が、ボタンを持って振り向く少女が、デカリボンの後ろで微妙に揺れる乳が、大学教授やら国連女性機関やらフェミニスト議連やらが出てくるほどの騒ぎになったのに、なんでこのトラックの絵には何も問題がないことになるんですか???

ゾーニングが適切に行われればほとんどの問題解決するので、ゾーニングを「規制」って考えるんじゃなくて「自由を守る盾」って考えるように発想を転換することから始めてみればいいんじゃないかなあ。

そもそも宇崎ちゃんポスター高海千歌みかんポスター交通安全啓発のご当地VTuberもたわわ広告ゾーニング必要なんて存在しない程度の表現だったのにあんなにバッシングされてたし、温泉むすめはパネルに書かずにウェブに書いてた設定をわざわざ検索して文句つけたフェミニストの人もいましたよね。服を着た胸のでかい女子大生が煽ってくる広告スカートに皺の寄ったJKみかん持って微笑んでる広告制服JKボタン持ってこっちを振り向くだけの表現にまでゾーニング必要、というのなら、それはもう普通に表現規制でしょ。ゾーニングゾーニングって言う人は結局規制論者じゃん。

増田は一発18禁レベルBL本をゾーニングせずに本屋に並べて、小学生自由に読めるようにすべきだという考えなの? 表現規制に反対している人でも、ある程度のゾーニング必要だという意見が大半では?

本屋自発的にそうするなら止めませんが、法や条例で陳列方法強制されるのはどうかと思いますよ。そういう書店があってもいいでしょう。親御さんは書店を選ぶ自由行使してもらえれば……

性犯罪セクハラ被害への理解が進んで減るなら男性向け規制本来不要でそっち行くべきなのに行かないなら「男性向けだけ規制」だよ。女性向け放置でも現状の女性が受けてる性的消費ダメージを男性は受けないし

マジでBL無罪って考えてるんだ……じゃあBL性的少数者をモノ化し彼らへのステレオタイプ助長している性的少数者差別コンテンツだって話する? 性的少数者の人たちを「受け」「攻め」というセックス時のポジションで分類するのは彼らの存在をセクシャライズし彼らの人間性貶める表現なので、性的少数者への偏見がひどいうちは規制されても仕方ない、って話もしよっか? 少なくとも同性婚すら実現してない国でやっていい表現じゃないよね? 私はもちろんこんな主張には賛成しないけど、あんたらの理屈敷衍するならそうなるよな?

ところで、容姿端麗な女性しか採用しないと明言している劇団が仮にあったとしたら、女性に対する容姿差別助長するわけだから女性差別劇団として攻撃されても仕方ないんじゃないの? 仮にその劇団BL的な演目をやってたら、それは性的少数者への文化の盗用だから欧米基準ではありえないよね? 仮にその劇団が濃い目の肌色になるようなメイクをして『アイーダ』を上演してたら、それはブラックフェイスからアメリカでは一発でキャンセルされるやつじゃん?

え? その劇団女性ファンが沢山いればセーフ? ラブライブにも大勢女性ファンがいたけど焼かれましたよね? 女性ファン存在はそのコンテンツ女性差別であることを何ら免罪しないってことでしょ? まして性的少数者から文化盗用やブラックフェイスは、女性ファン存在では免罪されないどころか、むしろ他者への客体化だから余計に罪が重くなるんじゃないの?

もちろん私は仮にそんな劇団があったとしてもそれを攻撃するつもりも規制を主張する気もないけど、男性向け文化有罪だけど女性向け文化無罪、っていう態度をいつまでも採るなら左下に闇堕ちするぞ。性的少数者のモノ化やブラックフェイスという誹りから女性文化が逃げられるだなんて思うなよ。死なばもろともだ。

最後追記見て、結局この増田は極論唱えて喧嘩したいだけなのかなって思った。フェミ腐女子ザマァしたいだけだよね?

男女平等を求めたら極論になるんですか???

巨乳女子大生ウェイトレス姿で注射が怖いのかと煽ってくる献血ポスター女性のモノ化で女性蔑視、胸元のリボンの後ろでよく見ると胸が揺れてるヘソ出しルックVTuber性犯罪の誘発なんでしょ? 仮にそれらの理屈を是とするなら、MSMの人たちをステレオタイプに描いたジャンルであるBL差別扇動だし、美女ばっかり集めた劇団が濃い目のドーランで『アイーダ』やるのはルッキズムブラックフェイスの合わせ技でキャンセル一択でしょ?

こんな簡単理屈が「極論」ですか???

2022-09-15

なんでブラックフェイスダメなのか全く理解できない

アメリカ等では顔の黒塗りがものすごいタブーブラックフェイスと呼ばれている。顔を黒く塗るだけで即アウト。キャンセルされる。その昔、白人どもが黒人バカにするショーを顔を黒く塗って行って巡業していたことが原因らしい。ブラックフェイスの何がダメなのかと調べてもこの歴史に少し触れブラックフェイスからダメなのだというトートロジー説明しか見当たらない。

顔を黒く塗ることが黒人バカにすることであるというのは非常にハイコンテクストものだ。両手の人差し指を使って目を釣り上げる行為タブーなのは理解できる。アジア人バカにする以外に目的が無いし非常にわざとらしい。しかし顔の黒塗りはもっと色んな文脈で発生しえる。まず、どこからが黒なのか。少し濃い色の化粧をしたりドーランを塗るのはブラックフェイスに入るのか。軍人が泥を顔に塗るのはブラックフェイスに入らないのか。黒い顔出し着ぐるみ同化するために顔を黒く塗るのもダメなのか。なぜなのか。白人どもは本気でバカである

2021-08-24

NZ人「ゼロコロナゼロ経済ゼロ社会ゼロ自由ゼロ民主主義。この国は孤立したディストピアになりつつある」

コロナウイルス世界ニュージーランドの封鎖の動きにほぼ1週間反応しま

2021年8月23日

ウィリアムヒューイット

ニュージーランドが封鎖されて6日目に入ると、世界はCOVID-19の発生の中で国を閉鎖するというアオテアロアの動きに反応しています

現在、発生は107件あり、そのうち35件が月曜日に報告されました。

ジャシンダ・アーダーン首相月曜日に、ニュージーランド全土が少なくとも金曜日の午後11時59分までCOVID-19アラートレベル4の封鎖に留まりオークランド火曜日の少なくとも同じ時間まで封鎖されると発表しました。

オークランドで1件の事件が見つかった後、先週の火曜日に国は警戒レベル4の封鎖に入った。それ以来、世界は、単一のCOVID-19症例に続いて封鎖するという決定について、当惑に反応してきました。

GBニュースマークドーランは、ニュージーランドを封鎖したことニュージーランドとジャシンダ・アーダーン首相を狙った。ドーランは彼のイブニングショー、マークドーランとの今夜のライブ独白制作し、封鎖とニュージーランドが「通常に戻る見込みがない」と批判した。

ニュージーランドでは事態悪化の一途をたどっています」とドランは言います。「聖人首相、ジャシンダ・アーダーンは人々に隣人と話をしないように注意を促した。

ニュージーランドを2つに分割して、インディアンデルタの発生と戦うという話もあります。これは、ニュージーランドが21件の待機を記録しているためです。

オーストラリアニュージーランドは、今後数年とは言わないまでも数か月間は正常に戻る見込みがないため、COVIDのようなウイルス特にデルタ亜型を阻止しようとするとどうなるかについての有益な教訓です。

「このウイルスと一緒に暮らすことは、町で唯一のショーになるでしょう。ゼロCOVIDは、ゼロ経済ゼロ社会ゼロ自由ゼロ民主主義につながります。」

UKTelegraphのLouisAshworthも、現在のCOVID-19アプローチは「過去への一歩を踏み出す」ようなものであるとアーダーンに狙いを定め、ニュージーランドがその排除戦略を将来も継続できるかどうかを疑問視しました。

トイレットペーパーの不足。強制マスク単一のCOVID-19スプレッダーの動きに夢中になっている国。ニュージーランド現在ニュースサイクルを見るのは、過去に一歩踏み出すようなものです」と彼は書いています。「いわゆる「オークランドクラスター」は、世界南端の国でのウイルスほとんど信じられないほどの制御の期間を終わらせると脅迫しています

「この国は現在、近隣のオーストラリアと共有されている「ゼロCOVID」戦略最後の真の支持者であり、同様に低いワクチン接種率の中で独自努力崩壊しているのを見てきました。」

Telegraphはまた、ニュージーランドワクチン接種の展開が遅いことを例外とし、私たちの「待って見る」スタンスの不足を説明しました。

「接種率が低いことは、ジャシンダ・アーダーン首相政府が昨年取った「待って見る」スタンスの不足を示しています。昨年秋に線量を確保するためにスクランブルをかけたコロナウイルス国際的な仲間がさらに窮地に立たされたため、ウェリントンはより慎重になり、試験情報を待っていました。最悪の影響を受けた国々を優先するよう呼びかける」と述べた。

テレグラフの別の作家は、ニュージーランドレベル4の封鎖に移行するというアーダーンの決定について残忍な意見記事を書いた。マシュー・レッシュはこの決定を「詩的な正義」と呼び、ニュージーランドアプローチは「恐ろしい結果」をもたらしました。

私たちは今ワクチンを持っています」とレッシュは書いています。「独創的なジャブは、ウイルスによる入院と死亡のリスクを大幅に減らします。それらは、リスクゼロであること、さらに言えば、症例ゼロであることを意味するものではありません。

しかし、彼らは計算を変えます排除は非常に限られた利益費用のかかる戦略になりますワクチンが混在していれば、もはや個々の人々にそれほど害を及ぼさなウイルスの封鎖と閉鎖境界の維持のポイントは何ですか?

ニュージーランドはこの実現に至っていません。過去17か月間、「ゼロリスク」を崇拝しており、戦略更新にはほとんど関心を示していません。

ニュージーランドゼロCOVID戦略は恐ろしい結果をもたらしました。

「かつて歓迎されていた国は孤立したディストピアに変わりつつあり、そこでは自由が鼓動で奪われ、部外者敬遠されます破壊的で心理的破壊的な封鎖の絶え間ない脅威の下で生きています

市民旅行能力制限され、外国人入国が大幅に妨げられたため、世界に閉鎖された。アーダーンが計画した開かれた、歓迎的な自由主義国家にとっては、これだけだ」

世界ニュージーランド批判しているかもしれませんが、キウイユーモアセンスを失っていません。ハッシュタグ「#NZHellhole」は、当初、ドナルド・トランプ米大統領がCOVID-19の対応ニュージーランドを呼びかけようとしたことに対する対応でしたが、先週火曜日ニュージーランドが封鎖されて以来、再びトレンドになっています

あるツイッターユーザーは、「4か月前にオーストラリアからここに引っ越しました。ひどいです。この#NZHellholeに近づかないでください。嫌いです!」

https://www.newshub.co.nz/home/new-zealand/2021/08/coronavirus-world-reacts-to-new-zealand-s-lockdown-move-nearly-one-week-on.amp.html

Google翻訳による

2020-08-16

anond:20200813202910

ドーランだけ塗ったら眉も目も唇もめっちゃ薄い印象になるし陰影もなくなるからポイントメイクもするよ

2020-06-20

どうして増田女の子事ばかり肉の話ばかり、肉体、肉欲、そんなのばかり。

だれも男の人の体型については話してないのに。

芸能人グラビア

そんなの本気で喜んでるの中学生までじゃないん?

お天気のキャスター(男)だって、司会のおじさんだってTVに出るのはドーラン厚塗りしてたっていうし。

加工されたものだらけ。天然で真面目なのは駆逐されてゆく。


どーみても加工バッチリなのにそれが「素敵」となると

デッサン狂いが好きな人みたいで虚しい。


そういえば、吉田秋生さんがでびゅーされたときに、キャラの足がみんな長くなくて

「なんか読んでてほっとする」「異様に長い少女漫画の足正直夢がある通りこして怖いよね」

話してたことあるわ。よく言われる「こういうのでいいんだよ」

2020-04-13

anond:20200413105700

から骨格が白人ってことだよ

髪を緑に染めたり肌にドーランを塗ったところで日本人の顔じゃない

2020-03-31

フェイクマスク

マスク効果が無いし売ってもいない、でもしていないと白い目で見られる…
そんなあなたに白のドーラン。これを口の周りに塗ればあら不思議

2020-01-30

anond:20200130162139

じゃTVもみないの?TV[はもれなくおじさんにいたるまでドーラン塗るらしいじゃん。

アイドルなんかめっちゃ塗ってそうだし。

2019-04-11

anond:20190407235230

遊佐こずえ

佐城雪美

ナターリア

いずれも生身の声優コスプレさせてドームステージに立たせられるようなキャラクターではないような

(ナターリアはドーラン塗って出せばいいのか)

2019-03-05

anond:20190305012732

しか見てない女性なんていない。

顔がイイ=健康バロメータではある。浮腫んでる、目が充血してる、歯抜けなどは

よろしくないでしょ。不健康もの

そりゃ、少女漫画から抜け出たような爽やかなアイドル系の男子好きな人もいるんだろうけどせいぜい10代までかショタの人でしょ。

自分人生振り返って、周囲の人たち観て、

イケメンからって人格イケメンじゃないと意味ないし

整形いってるけどそれ芸能界の話で、普通に生活してるとレフ版あてまくってドーランメイクなんて

してる人なんて電車に乗ってないよ。

してる人いても正直わからない。

お金のために云々は思ってる人はいるだろうけど。

そんなひとばっかりじゃないでしょう、対等に向き合える人がいい。

2018-05-02

anond:20180502222604

憧れたこと一度もないし、ステキとも思った事もない。それが芸能界だけど。

おじさんでもドーラン塗ってるらしいし>TV映りのために。

anond:20180502211842

芸能人て、ドーラン塗って、レフ版で光あててプロの撮る写真普通だもんね。

どんな人でもそうしたらましにはなる(それなり)とは思うよ。

逆に私と同じ環境で、どれくらい綺麗に見えるか試したい人いるかな?

悪意に満ち満ちてるよねー。

せいぜい美に磨きをかけてくださいね

2018-01-06

もうドーランで真っ白な歌舞伎花街舞妓さんも白人差別ってことでいいよ

そもそも、なんでそこまで黒塗りしたいの?」

宝塚ファンの一人としてここ数日葛藤している。

別に黒塗りが無くなったって困らないでしょ、とのブコメをちらほら見るが私は…私は…どうしたらいいのだろうか。

実は宝塚には黒塗りの文化がある。

お芝居の中で黒人役がある場合タカラジェンヌドーランで肌を黒く塗り黒人に扮する。代表的なのは風と共に去りぬ』のマミー役だ。宝塚において『風と共に去りぬ』というのは『ベルサイユのばら』と並ぶ古典演目で、何度も何度も再演されてきた大切な作品だ。しかし、いくら名作であっても今現在ポリコレ基準で考えるとアウトになるんだろう。

つい最近も、花形スター黒人役をやる演目があった。「うちの黒塗りは笑いにしてるんじゃなくてカッコイイと思ってやってるんだからいいんです」という理屈は通じるのだろうか?それって傲慢じゃないのか。

これが他所劇団ならば、黒人役者を引っ張ってくればよいのだろうが、ご存じの通り宝塚は大半が若い女性たちで構成される劇団である。そうした役者の制約のあるの中で国籍を問わず老若男女を演じなければいけない難しさはどう解決したらよいのだろう。

宝塚の黒塗り文化は芝居だけではない。ショーにもある。いわゆる「黒塗りショー」と呼ばれるジャンル。私としてはむしろこっちの方を心配している。黒塗りって差別的だよねっていうことを何となく理解してもなお、率直な気持ちとして宝塚から「黒塗りショー」が無くなったら心から悲しい。

ショーにおける黒塗りというのは、黒人というより褐色の肌をしたラテン系イメージであるこちらの代表は『ノバ・ボサ・ノバ』。これも歴代トップスターたちが演じてきた名作。私の大好きな作品だ。燕尾服スーツでビシッとスタイリッシュに決めた男役もカッコいいが、裸足でオラオラサンバを踊る男役のカッコよさも捨てがたい。

宝塚のお芝居はヨーロッパ歴史物が題材になることが多いので(特にフランス革命酷使っぷりはすごい)、黒人役っていうのはそもそもかなり少ないのだが、「黒塗りショー」はジャンルとして確立されているので定期的に新作が生み出される。もしかしてこれってすごく危うい状況なのだろうか…。

宝塚はずっと昔から定期的に海外公演を行っており、今年も台湾公演が計画されている。劇場でもちらほらと外国人と思しきお客さんを見かけることもある。だから日本感性だけでいいっていう開き直りもなかなか厳しいよなって色々考えては鬱になってる。

2017-12-09

anond:20171209182323

だってスマホカメラ撮ってるからどこで撮影されるか分からんじゃないか

国防戦士ドーランみたいなもんだ

撮影合戦になったときもあれなら自分はどこの誰か分からない

さいきんは警察官ゲバ棒左翼マスクを着用してる

2016-01-20

http://anond.hatelabo.jp/20160120084512

拳銃奪取目的強盗がはびこる。拳銃は一丁2~8万程度する高級品のため当然と言える。

数万円の為に拳銃携帯してる人間を狙って強盗するのか。

おめえすげえ賢いな。

女性のみ携帯合法化する場合、上記の強盗女性ばかりを狙い撃ちにする

女を狙う強盗は抵抗力が弱い所がメリットだが

女の中から拳銃持ってる女を狙うのか。

実に合理的だな。

・何もしてない相手に先に銃を突き付けて威嚇できる特権ドーランや手信号制服によって敵味方の識別ができる軍隊警察からこそ護身用として銃が価値を持つ

から抜いてぶっ放すまで2秒も要らない拳銃に銃無しで挑んで制圧するつもりなのか。

そりゃあグッドラックと言う感じだな。

・接近するまでは善人のふりをするトンカチ隠し持った犯罪者に対して、拳銃は持っても特権を持たない民間人は対等であり得ない

基本襲撃する側がされる側より有利なのは当たり前だな。拳銃関係ない。


ももちろん銃社会には反対だし

日本でそんなもんが合法化される心配ゼロだが

思考実験としてお前は頭悪すぎ。

2015-12-04

http://anond.hatelabo.jp/20151204153909

あのな、カツラって高いんだよ。

からな、超良く出来てるカツラとかびっくりするぐらい高いの。

それでな、せっかくだから覚えて帰って欲しいんだけど、カツラには4種類あります

女性向けツケカツラウィッグ

安い。簡単。気軽。

2000円~3万円ってあたりで、結構良く出来てる。

もはや完全にファッションアイテムなので、短寿命安価

使ってみたこと無いはてな女子は一度製品調査のつもりで使ってみると良いよ。

熟年女性向けツケカツラ

簡単安価ガチ高価まで。

白髪めくら一般的なんだけどね。

ガチカツラでも2,30万円ってところ。

ヘアピースって名称のほうがググりやすいかもな。

新型男性向け張りカツラ

簡単。気軽。長寿命。

たぶん想像してる値段はコレかな。

3万円~100万円くらいまで。まあ良く出来てるよ。

従来型男性向けカツラ

高価。寿命有り。

声を大にして言いたいが、テレビに出るような人は大抵コレ。

あのな、「カツラを見れば稼ぎが解る」とか言われてたんだよ。

100万円とか、まあザラだな。

カツラ社会的な意義

怒らないで聞いて欲しいんだが、女性自分ハゲを嫌がります男女差別とか言わない。

女性男性ハゲを嫌がるじゃないの。女性自分ハゲ頭になるの、嫌なのよ。

から、例えば病気抜け毛が酷くてハゲになった女性向けのカツラは、別に良いだろ?

そして、もしそういう女性が身近にいて、カツラであることがバレバレだったとするな。

その女性に『バレバレカツラかぶり続ける意味が分からない』って言う?

それね、『オマエ、ハゲ隠したいのにカネ持ってないの?ハゲな上に貧乏なの?』って言ってんのと同じだから

バレバレカツラをかぶらざるを得ない人に「カツラ?」と聞かない

もちろん、イジラれ待ちの人もいるだろう。それは否定しない。

ブサイクネタで迫ってくる女性芸人も、すぐ食うデブネタを織り込んでくる一般人も多い。

でもな、やっぱり酒宴で相手から持ちだすんでもなければそれ指摘しないのが一般常識というか、礼儀だろ。

やっぱさ、坊さんでもなけりゃ営業職なりスーツ着る仕事でな、ハゲキツイのよ。

今でこそボウズとかファッションとしてアリになってきたけどさ、最近よ?

スーツ着てネクタイ締めるのと同じでさ、カツラかぶるわけさ。

しかもさ、20万とかしてみ?パソコン並みだよハゲ隠しに。

金持ちでもなきゃそうそう買い換えられないって。

でも、毎日にのせる汗吸う装身具だよ。

人毛だったりするし。痛みもしますよ。

隠している相手に何故と聞かない礼儀

コレがね、メガネとか靴レベルの装身具ならアリかもしれないんだけどな。

女性同士でウィッグ品質について言い合ったりは、なんかあるみたい。

でもさ、カツラはやっぱりハゲしなのさ。円形脱毛症とかね。

バレバレはいえ、カツラ被ってるわけだろ?

熟女に「化粧濃いっすねー、ドーラン歌舞伎?」とか聞かないだろ。

「そんなに濃く塗らなくてもシミ・シワあるのバレバレっスよ?何考えて化粧してんスか?」とか聞かないだろ。

確かに昨今の技術革新は凄い。良いカツラも植毛技術もチョットどうかと思うレベルで上がってきてる。

でもね、そんなに定期的にお金は払えないのよ。カツラには愛着もある。高いし。

まとめ

オマエさんがハゲになったとき、良いカツラ50万円を5年に1度は買い換えられる富豪なら、不思議に思って当然だ。

カツラは高い。そして人はそんなに定期的にハゲ隠しに大金は払えない。富豪じゃないからだ。

バレバレの相手にオマエが金を出して新しいカツラを買ってやるんでないかぎり、黙ってろ。

ハゲ女性カツラを指摘するのが人権侵害だと思うなら、男だってそうだよ。

貧乏人にもハゲを隠す権利ぐらいはくれ。

蛇足。元デブが元デブ写真持って痩身コンテストに出るのと同じで、そういうの好きな人もいる。当然死ぬほど嫌な人もいるからな)

2013-10-29

NTRエロマンガ「神籠りの夜に」後日談復讐SSを書いてみた

りょう おいしいお肉の召し上がり方

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4863493762/

に掲載されている作品「神籠りの夜に」の後日談SSを書いた。

実は、SSって苦手で全然書けなかったのだけど、作品の衝撃でどうしても書かざるをえなくなった。どうしても、この作品の続きの復讐劇が無ければ、正義がそこで達成できなければ、私はとうてい精神の均衡を保てなくなってしまった。読み切りエロマンガでこんな気持ちになったのははじめてで、この作品の胸糞の悪さ(これが卓抜していて、きわめて高い評価ができる)。たった数時間で書いたものだけど、とりあえず。置いておく。

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警衛勤務はかったるい。これが弾薬庫となってはなおさらだ。時刻は0220。つまり、午前2時20分。俺はライナーかぶり直しながらドライバー田中3曹に送りを頼むと、警衛司令に向かって敬礼した。

「弾薬庫、上番します」

警衛司令は川崎曹長。来年で定年だ。俺は、これから退職金に触るような大迷惑をかけることに軽く憂鬱さを覚えた。

「おう、ヒロトか。今日は蒸し暑いからな、気を付けて行って来い」

軽く挨拶されると、俺は田中3曹とともにジープに乗り込んだ。実のところ、こいつはパジェロだがジープとみんな呼んでいる。

「本当に今日は蒸し暑いな」

無口な田中3曹が珍しく話しかける。

「そうですね」

同意の返事だけすると、沈黙があたりを包む。深夜の空に響くディーゼルエンジンと路面をひっかくタイヤの音だけが響く。4年前の夏も、蒸し暑かったことを俺は思い出した。

からの蒸し暑さは、この湿地を埋め立てて造ったという駐屯地に深い霧を立ち込めさせていた。ジープヘッドライトはその霧を切り裂きながら進んでいく。

ほどなく、弾薬庫につく。同じ駐屯地の中だ、5分もかからない。中の哨所から人が出てきて、金網で出来た門を開ける。俺は、田中3曹に礼を言ってからジープから降りた。

迎えに出てきた下番者は同期だ。一緒に哨所に入って申し送りを受ける。

「申し送り物品、弾薬5発、双眼鏡。申し送り事項ナシ」

「申し受け物品、弾薬5発、双眼鏡。申し送り事項ナシ」

弾薬は無くなったら大変なことになる物品だ。しっかりと復唱をして申し受ける。

「それじゃあ、あとはよろしく」

同期が言うのに「了解」とだけ返事をすると、弾薬庫の門まで見送って鍵をかけた。俺は同期とあまり仲が良くない。仲が良くない、というと語弊があるが、要するに俺は付き合いの悪いやつだった。これには理由がいくつかあるが、俺には金も時間も惜しかった。そんな俺に警衛司令として上番している川崎曹長は何かと目をかけてくれていた。そんな恩人に迷惑をかけるのは忍びないが、俺にはそうするしかなかった。

「あれから、4年か…」

ひとりごちる。弾薬庫に人は来ない、交代が来るまで孤独な戦いだ。「まだまだと、自分を責める、弾薬庫」そんな落書きが哨所には書かれている。

うずらが居なくなって4年。また、祭りが来る。

俺は、これから大それたことをする。それこそ、大それたことだ。弾薬庫には、小銃弾がある。一人じゃとても撃ちきれないほどだ。これを持って、俺は今日、ここを出る。なぜそれをしなければならないか。それは4年前のことにケリをつけるためだ。

ただ、これには、いくつか問題がある。まず、弾薬庫の周りには赤外線がめぐらされている。交代時はあらかじめ分かっているか警報無視するが、そうでないとき警報が反応すればすぐに警衛から人がすっ飛んでくる。ただ、今日は霧だ。霧が深いと赤外線センサーは誤作動を起こす。霧が出始めた0時頃には警報スイッチを切っている。

次に門だ。出入り口の門は深夜は閉鎖している。出入りはできるが、人に会わないと出られない。当然、同じ中隊である今日の警衛隊にはすぐに分かるし、外出証も持っていない。ただ、自動車で外柵を破壊して突っ切れば、確実にバレるが、銃と弾薬とともに外に出られる。

霧は今日しか出ていない。警衛勤務に上番するのは月に数回。それも必ず弾薬庫につくわけではない。そして、また来週になれば次の犠牲者が――4年前と同様に――出る。

俺は意を決して、弾薬庫の鍵を開いた。

弾薬庫はがらんとした埃っぽい空間だった。俺は手近な7.62mm小銃弾の箱に手を伸ばす。重いが、これを門の近くまで持っていく。夏の雑草は茂るのが速い。弾薬箱はうまく隠れた。俺は腕時計を見る、0250。見回りの動哨は通過しているはずだ。俺は、そのまま門を開けて外に出ると、自分の車に一目散に走った。

駐車場は弾薬庫にほどちかい。息を整えながら自動車に乗り込むとエンジンをかける。ライナーを脱ぎ捨てながら助手席に置いたブルゾンを上から着込む。カンガルーバンパー付きのハイラックスだ。中古車だが、そんなに悪くない。ライトを付けずに車を出すと、弾薬庫にまっすぐ向かう。動哨の経路にもなっていないから見つかることはない。演習場で灯火管制下での車両行進を行った経験が役に立った。

弾薬庫の前に車を置くと俺は、弾薬箱を車に積んだ。俺は、この駐屯地を、出る。

ビィィイイイイイイイイイイイイイイ

けたたましい警報音が警衛所に鳴り響いた。警衛司令である川崎曹長はそれに驚きながらも警報盤を見る。

おい、何かあったみたいだぞ? 外の車でも突っ込んだか?」

そこは、時折外からの車が突っ込む場所であった。特にこんな霧の深い夜は飛ばしている車が突っ込んでくることがある。彼の判断は半分当たっていたが半分不正解だった。車が突っ込んだのは事実だが、それは「外の車」ではなかった。

おい田中、見に行くぞ」

無口な田中3曹は「了解」とだけ言うとジープに向かっていった。彼らは5分後、とんでもないものを目にすることになる。そして、さらに5分後、弾薬庫から隊員が弾薬と銃を持って居なくなっているという大変な事実認識するに至る。

俺は外柵を破った。俺が銃と弾薬を持って居なくなったことを彼らは間もなく知ることになるだろう。そうなれば非常線が張られる。俺は、駐屯地を出た直後に近くの駐車場まで飛ばした。深夜3時だ。車はほとんど通っていない。そこには、カバーのかけられた白いステップワゴンが停められていた。

このステップワゴンは放置されていた車だ。市役所の連中が黄色い紙を貼って撤去すると警告していたものだ。ナンバーは無かったが、これは別の車のものを盗んでナンバーを変える偽造した。当然に実在する白いステップワゴンナンバーだ。そして、俺がこれから行く場所地名ナンバーだ。車は程度が良く、イモビをカットすればそのまま動いたが、念のために自分で整備を行った。そりゃあ、金もなくなるし付き合いも悪くなる。でも、このステップワゴンが俺を逃がしてくれるはずだ。俺は、半長靴と迷彩服を脱ぎ捨てると白いステップワゴンの中にある服に着替えた。

俺は白いステップワゴンに弾薬と銃を積み替えると、すぐさま出発した。検問はすぐに始まる。後部座席を改造して銃と弾薬は隠せるようにしたし偽造免許証も作ったが、検問は避けたい。人着は警察に連絡されているし、免許証ICチップまでは偽造できない。

俺は目的地に向かって走り出した。

高速を走る。俺は四年前のことを思い出していた。

俺の住んでいたところは、山間の村だ。特にこれといった産業の無い、土地の痩せた、ぱっとしない村だ。俺はその村の出身ではないが、余所者として住んでいた。その村には言い伝えがある。オハシラ様という土着の神が村の貧しい男と結ばれてから村は豊かになったというものだ。実際に、ぱっとしない村だったが、それなりに豊かではあった。そして、そのオハシラ様を祀る祭りが4年に1回行われている。

ただ、パッとしない村が単に伝説で豊かになるはずがない。この祭りには裏があった。街に住む金持ちの支援者が気に入った村娘を、祭りの主役であるオハシラ様として祀り上げ、自らの性奴隷として嫁がせるというものだ。さらに、村の有力者が祭りにかこつけてオハシラ様となった村娘を集団で凌辱する。考えるだけでもおぞましい制度だ。

俺は、それに実の姉と、好きだった娘――うずらを奪われた。彼女も俺を好いていた。だが、実家の生活と村のために犠牲になった。その後、オハシラ様を娶った男、柱の男とよばれるやつから、寂しいだろうと凌辱されるうずらのDVDが定期的に届いた。俺は悔しかった。悔しかったが力が無かった。だから俺は高校卒業するとすぐに自衛隊に入った。そして、チャンスが巡ってきた。

明け方、街のインターチェンジに近づいた。時間はない。警察がそのうち俺を捕まえに来るだろう。街に降りると、あの忌々しい村へと車を進めていった。俺が縁やゆかりのある土地に向かうであろうことは、当然に警察や自衛隊も予想しているだろう、なるべく早くことを済ませなければならない。俺はステップワゴンを村の手前にある山への道へ入れると少し奥まったところに止めた。後部座席から銃、弾薬、バックパックを取り出した。バックパックには一人用の天幕携帯糧食等が入っている。ステップワゴンにはカバーをかけた。俺は一人山に入っていた。

あの忌々しい儀式の舞台になるのは村の神社だ。神社は山を後ろに控えていて、禁足地だとしていて人は基本的に入ってこない。あんな忌々しい儀式をやっているのに「禁足地」とはお笑い草だが隠れるにはうってつけの場所だ。

俺は身を隠しながら、神社の裏手まで上がった。双眼鏡とガンマイクをポケットから出す。今年も祭りが行われるなら、朝のうちにオハシラ様がみそぎを行っているはずだ。

案の定、みそぎは行われていた。年のころは18ぐらい。きれいな娘だった。あの忌々しい神主も居た。俺は祭りまで監視を続ける。

その日の晩、俺はラジオを聴いていた。俺のことはニュースになっていた。連中も知ることになるだろう。これで祭りが中止になるかもしれないが、連中は俺のことなんてとうに忘れているのかもしれない。あるいは、思い出しても、まさか自分たちに復讐に来ているとは思わないのかもしれない。俺はラジオを消すと眠りについた。

一週間たった。祭りの日だ。神社を見下ろすと準備にあわただしい様子が見て取れる。祭りのクライマックスレースだ。丸太をかかえて神社の階段を駆け上がり、境内にある台に丸太を置いた者が柱の男となるという、シンプルなものだ。ただ、これが出来レースで村の支援者が絶対に勝利するということを除けば、だが。

一週間の間の監視でいろいろなことが分かった。今回のオハシラ様も村に住む俺と同じような余所者が好意を持っているということ。オハシラ様もまんざらではないが、儀式のために身を費やす覚悟であるということ。また、その余所者はこの儀式真実を知らない様子なこと。そして、今回の柱の男は、姉とうずらを娶った連中の親族で、どうしようもないクソ野郎であること。

祭りの準備は着々と進む。街の土地持ちどもが寄り集まっているところにガンマイクを向ける。

「…で、今年のオハシラ様はどうかね?」

「いや、美人で犯しがいがありますね。あの顔が苦痛でゆがむことを考えるだけで、勃ってしまますよ」

「4年前の娘もよかったがね。ただ、なんせ妊娠しないのがつまらない」

「ああ、あいつのところに嫁にいったやつですか。あんな貧相なののどこがいいんでしょうね?」

「あいつはロリコンなんだろう。まぁ、いい。人の趣味はそれぞれだ」

「では、8年前の娘はどうですか?」

「ああ、うちのやつか。ちょっととうが立ってきたが、悪くない。ただ、これからは肉便器から家政婦だな…」

連中の口をつくおぞましい言葉に俺は、涙を流していた。噛んだ唇からは血が出ていた。

夜になった。無事にレースは終わった。決まった通りに決まったやつが勝利した。間もなく、真の忌々しい儀式が始まる。ぞろぞろと男どもがお社に集まってくる。俺は胸の鼓動と鈍い頭の痛さが抑えられない。俺は、山をゆっくり下りた。ゼロ点規正は祭りでうるさいうちに済ませた。

暗い境内で、黒い戦闘服は目立たない。これが演習場ならバディがいるところだが、今は俺一人だ。全周の警戒は怠らない。片目にFLIR、銃には照準の邪魔にならない場所に暗視装置をマウントしてある。

這いつくばりながら、お社に向かっていく。中から神主の声が聞こえる。

お社の窓から今日の柱の男が見えた。双眼鏡レーザー距離計で測った距離は200m。中は少し明かりがついていて、夜目になれていれば十分に判別がつく。お社の中の配置は頭に入っている。そっと、薬室に弾薬を送り込む。這いつくばりながら、銃を構える。床尾板の冷たい感触が肩に伝わる。柱の男がお神酒にくちを付ける。俺は息を吐いて止め照準をつける。照星がゆらゆらと男の顔の中に揺れる。俺は引き金を霜が降りるようにじわじわと絞った。

ドーン…

静かな深夜の村に7.62mmの太い音が響いた。薬きょうが吐き出され次弾が送り込まれる。男が赤いものと白いものをまき散らしながら崩れていく。ほんの数秒のはずだが、永遠に思えるほどの長い時間だった。俺は人殺しになった。

一気にお社が騒がしくなる。人に来てほしくない。いくらここが村から外れているとはいえ連絡されては計画がぶち壊しになる。俺は走ってお社に向かった。

俺は、扉をけ破って銃を構えながら言った。

「静かにしろ…」

俺は顔を黒くドーランで塗っていたが、神主は俺を見ると。俺が何者か分かったようだ。

「お、お前は… こんなことをしてどうなるか…」

俺はもう一度言った

「静かにしろ」

神主以外のやつらは放心状態だった。いくら銃を持っているとは言え多勢に無勢だ、いまのうちに拘束をしなければならない。俺は銃をかまえたままウェストバッグから手錠を出して投げた。

「お互いの両手足につけろ、死にたくないなら」

放心したまま連中は動かない。

「た、助けてくれるんだろうな?」

一人の男が口を開く。村で唯一の商店の店主。4年前にうずらを犯していた奴の一人だ。

「静かにしろと言ったはずだ…」

俺はそういうと、その男に銃を向け引き金を引いた。銃声が響く。

胸に銃弾を受けて男は倒れた。

「早くしろ、こうなりたくなければ」

そう、言うが早いか連中はお互いに手錠をつけはじめた。ほどなくして、オハシラ様も含めて全員が手錠をつけた。

「よし、いいだろう。見せてみろ」

俺は手足が抜けないようになっているか一人づつフラッシュライトで照らして確認した。

「全員、壁の方向を向け。」

連中は黙ったまま壁の方向を向いた。俺は銃から手を離し一人づつさるぐつわをかけていった。ただ一人、神主を除いて。

「よし、それじゃあ、神主、こいつらに俺のことを説明してやれ」

「わ、わかりました… この方は、8年前のオハシラ様の弟で4年前のオハシラ様を好いていた者です…」

「と、いうわけだ、俺がなんで戻ってきたかわかるな? ニュースで俺のことを放送していたのは気づかなかったか?」

気づきました。ただ、戻ってくるとは思いませんでした…」

「あれだけのことをしておい復讐を考えないとは、頭おかしいな、お前らは。まぁいい、警備を強化しようにも、こんな儀式だ、口外は出来ない。警察にも言えない。駐在は数年ごとに異動する余所者から抱き込めない。だから、見なかったことにした。そんなもんだろう。腐りきっているだけでなく無能な連中だよ、お前らは」

神主は黙った。

「さて、じゃぁ、神主さんよ、今までのオハシラ様の嫁ぎ先を教えてくれ」

「そ、それは… わかりました、隣の部屋に資料があります

「じゃぁ、立って取りに行け、行けるだろう?」

神主は手足に手錠をつけたまま、ひょこひょこ移動して取りに行く。

「変な気を起こすなよ、死にたくないなら」

間もなくすると神主は一冊のノートを取ってきた。俺はそれを受け取るとパラパラと見る。リストには祭りの年、名前、生年月日、住所、電話番号が記載されていた。リスト最初の方から最近まではほとんど線が引かれて消されている。

「この線は何だ?」

「それは…、亡くなった者です…」

生きていれば40代、50代の者までほとんど亡くなっていた。俺はめまいがした。

「本当に、お前らはクソだな… まぁ、ご苦労、それじゃあ…」

俺は腰のケースからフォールディングナイフを取り出すと、神主の胸に突き立てた。

「がはっ… なんで…」

「当たり前だろう、俺は復讐に来たんだ」

さるぐつわをつけた連中が騒がしくなった。殺されることが分かれば逃げるだろう。

「今までやってきたことを地獄で後悔しろよ。ま、俺も後で行くがな」

俺は、そういうと逃げようと這う連中を一人づつ刺していった。最後に、オハシラ様が残った。目を閉じて涙を流していた。

「いろいろ大変だったな。お前は自由になれる。」

そういうと、俺はウェストバッグから1㎝の札束を出すと胸元にねじ込んだ。びくっとオハシラ様が動いた。

「この金は、犯罪で得た金じゃない。お前の好きな男とどこかで暮らすために使え。俺は全員を殺す、だからこの村の資金源は無くなる。家族の豊かな暮らしは無くなるが、働いて仕送りでもしてやれ」

俺はそういうと、お社を後にした。リストを胸に突っ込み、銃を片手に、走って停めておいステップワゴンまで行く。幸いにもステップワゴンは見つからずにそのままだった。街へ降りていく。街までは30分。夜明けになり村が異常に気付くまでは、あと5時間といったところだろう。

俺は一人づつ訪ねて行った。ドライバーで掃き出し窓のガラスを割って侵入し目的を遂げる。コツさえつかめば音はほとんどしない。幸いなことに機械警備は無かった。機械警備があると時間の余裕がなくなる。早ければ10分ぐらいで警備が来るから家が広いと失敗するリスクが上がる。

女は6人しか生き残っていなかった。うち二人は、姉とうずらだ。4件はすでに襲撃した。女には会っていない。全員を助けることは、俺にはできない。

俺は姉が嫁いでった家に向かうと身震いした。だが、確実に仕事はしなければならない。掃き出し窓に取り付くとサッシにマイナスドライバーねじ込みヒビを2か所入れる。ガラス割れると手を突っ込んでクレセント錠を外す。サッシをスライドさせるとゆっくり動いた。補助錠は無い。

入った部屋はリビングだった。豪華だが、趣味が悪い部屋だった。動物の毛皮の敷物、ごちゃごちゃとした飾り棚にならぶ、一つ一つは高級そうだが雑然と並んだ外国製の食器。俺の姉を奪った柱の男が脂ぎった顔でゴルフクラブを振るう写真。どれも趣味が悪かった。

俺はさっそく廊下に出て、一部屋ずつそっと確認をしていった。一階はクリア足音をたてないように上がっていく。二階のドアもひとつづつ確認していく。一番手前… 姉が居た。ベッドに眠っている。おなかは大きく、妊娠しているのだろう。奴を殺すまで起こすことはできない。次の部屋、物置になっている… 一番奥… 居た。

俺はそっと近づくと、口に手を当てると同時に、胸にナイフを突き立てた。男は目を見開き暴れようとしたが、すぐに絶命した。

そのまま、姉の部屋に取って返す、口に手を当てて起こす。姉は襲われるとでも思ったのだろう、暴れだした。

「俺だよ、ヒロトだよ」

姉は驚きの表情になって暴れるのをやめた。

「静かにしてもらえるかな?」

姉がうなづいたのを確認すると、手をはなした。

ヒロト!! どうしたの!!」

小声ではあるが、驚きの言葉を言う。

復讐に来たんだ。姉ちゃんと、うずらを奪い、辱めたあいつらに。あいつは、さっき殺したよ。神主も、村の有力者どもも…」

姉は絶句した。弟から人殺し告白を受ければ誰だってそうなるだろう。

「とにかく、今は時間が無い。一緒に来てくれ」

「わ、わかったわ…」

幸いなことに姉はくるっていなかった。あれだけ凌辱されてもなお、気丈に精神を保ち続けてきた。俺は姉を連れて車に乗り込んだ。

「これからどうするの…?」

「うずらを助ける」

「そんなことをしたら、うずらちゃんの家はどうなるの?」

「どうなるもこうなるも!! 娘を売って手に入れた幸せにどれだけの価値があるんだ!! 村から出て働いて暮らせば豊かではないにせよ生きていけるだろう。俺だって村を出て自衛隊に入って生きてきたんだ」

「…ヒロト自衛隊に行ってたの… 知らなかった」

ニュースでやっているよ、銃と弾薬を持ったまま脱走した自衛官って」

お姉ちゃんテレビ見てないの… 毎日、やることがあるからね…」

ああ、嫌なことを思い出させたと、少し俺は後悔した。

「でも、オハシラ様がいなくなったら、あの村は、村に住む人はどうするの…」

「今更、どうにもならないよ。神主商店オヤジも、議員も、郵便局長も、地主オヤジも、みんな俺が殺したからね。支援者の家も殺した。あんな村は滅びなきゃならない。誰かが滅ぼさなきゃならなかったんだ」

姉の顔が曇る。

「…ヒロトはどうするの…」

俺は車で前を見据えながら、目を細めて言った。

「殺した人数が人数だからね。事情はあるにせよ捕まれば死刑は免れないよ… その前にケリはつけようと思っているけど。で、姉ちゃん。一つ頼みがある」

「…何?」

俺はさらに目を細めた。

「…うずらを助けたら、うずらのことは頼む」

「…」

姉は涙を浮かべていた。

ほどなくして、うずらがいる家に近づいてきた。遠くから見ると、こんな時間なのに明かりがついていた。まずい。車を離れた場所に止める。

「姉ちゃん、ここで待っててくれ」

俺は銃を持つと車を後にした。

家に近づいて、双眼鏡で確認をする。カーテンが引かれた窓には何も映っていない。

地主の家らしく、広い。庭も明るくなっている。裏側からアプローチすることを決めた。家の裏側に身をかがめながら走っていく。高く張り巡らされた塀の上には有刺鉄線が張られている。有刺鉄線を一瞥する。金属の支えに取り付けられて、うなり音はしない。電流は流れていない。弾帯からレザーマンを取り出すと切断をした。懸垂して塀によじ登り、速やかに降りる。着地時に少し音がした。ただ、気づかれた様子はない。裏口に近づく。鍵は閉まっている。紙おむつから取り出したポリマーと、シリンジに入れた王水ウェストバッグから出す。ポリマーを鍵穴に詰め込むと王水を注ぎ込んだ。鍵を溶かして破壊する方法で、溶解破錠という方法だ。しばらく待つ。俺にはこの時間無限にも思えた。

十分に溶けたところで、鍵穴にマイナスドライバーを突っ込んで回す。さしたる抵抗なく回った。銃をかまえながらドアを静かに、しかし素早く開ける。クリア、だれもいない。明かりはついているが。きれいにかたついたキッチンだった。正面にドアが二つ、右と左にある。

家の外観を思い出しながら、右側がリビングの可能性が高いと思い右側を銃を構えながら素早く開ける。照明がなく暗い。ただ、人の気配が無い。FLIRを左目に落とす。人は明らかに居ない。キッチンに戻るともう一つの左側のドアにアプローチする。廊下だった。やはり誰もいない。一階のドアをひとつづつアプローチクリアする。誰もいない。

廊下階段がある。上階の廊下は明かりがついている。音をたてないように素早く階段を上る。廊下に沿って、ひとつづつ部屋をクリアしていく。書斎、物置、客間… 突き当りの部屋まで来た。

聞き耳を立てる。音はしない。同じ要領で銃を構えながら素早くドアを開ける。そいつは、そこに居た。うずらと一緒に。

「おっと、動くなよ」

奴はうずらを脇に抱いて拳銃、おそらく38splのリボルバーを突きつけながら言った。

「お前が銃を持って脱走したってニュースは見たよ。で、復讐に来るというのも予想していた。神主のジジィには俺も言ったんだけどな、聞きゃしなかった。もう、殺ったのか?」

「ああ、殺したよ」

俺は銃をつきつけながら、答えた。うずらは一言も言わず、震えていた。

「うずらもかわいそうだよなぁ… せっかく、俺に嫁いで家族を食わせられるっていうのに、このバカに何もかも無茶苦茶にされてなぁ…」

うずらがぎゅっと目をつぶった。

「まぁ、いい。俺も死にたくないからな。この女はくれてやるから、とっとと出てけ」

「それで済むとでも?」

「済ませてもらわなきゃ困る。お前さんのせいで儀式も村も、俺ら一族も破滅だ。ただ、俺は資産をうっぱらえばあとは遊んで暮らせるぐらいの金にはなる。面倒な親族はお前が皆殺しにしてくれたから相続もあるしな」

「嫌だと言ったら?」

「オハシラ様を殺す」

奴の目は真剣だった。どうしようもないクソ野郎ではあるが、嗅覚の鋭い顔だった。

「わかった。要求を呑む。どうしたらいい?」

「銃を置いてこちらに蹴るんだ」

「先にうずらだ」

「分かった、うずらが半分まで行ったらやれ。やらなきゃ打ち殺すからな」

奴はうずらを離すと、顎でしゃくって俺の方に行くよう促した。うずらが歩いて来るのを確認しながら銃を床に置き、蹴り飛ばす。が、64は重くちょうど奴と俺の中間あたりに止まった。奴は床からこちらに目を向けると言った。

「よし、じゃぁ、死ね

俺は、走り出していた。奴が床から目を上げる瞬間にはもう、動き出していた。うずらを撥ね飛ばす。奴が発砲する。俺に向かって弾が飛んでくる。俺は体を捻じ曲げる。左の二の腕に弾がめり込む感触がする。熱い。焼けるように熱い。そのまま、奴にタックルする。

「ぐあっ」

ベルからナイフを取り出す。サムスタッドに親指をかけて開く。奴の首にねじりこむ。左腕は熱い。奴は目をこれでもかと開き、口をパクパクさせている。首から血が噴出する。奴の右手の拳銃を胴体で抑え込む。

「これが4年間の成果だ。うずらを、姉ちゃんを護れなかった俺じゃない」

奴はそのまま絶命した。

俺はうずらを右腕に抱きながら、車へと戻った。うずらは途中何も言わなかった。

「お姉さん…」

「…うずらちゃん…ヒロト… よかった、無事で…」

うずらは目に涙を貯めていた。

「うずら、悪かったな。迎えに来るのが遅くなって」

「ううん、そんなことない。生きてヒロトに会えてよかった。ずっと、私待ってた。諦めてたけど、諦めきれなかった。でも、家のことや村のことを考えて諦めようとしていた」

「もう、村も儀式もすべて無くなるよ」

俺は満足していた。忌々しい村も、忌々しい儀式も、忌々しい連中も、すべて居なくなった。あとは、俺がすべてにケリをつけるだけだ。

俺は自分の腕に止血処置をすると、後ろのバッグを漁った。分厚い封筒が出てきた。

「じゃぁ、姉ちゃん。さっきのお願いの件だけど、大丈夫かな?」

姉に封筒を渡す。

「500万入ってる。4年間じゃこれだけしか貯められなかったよ。少ないけど、これを当座の生活資金にしてくれ」

「…ヒロトはどうするの…」

「さっき言ったとおり。ケリをつけてくる」

うずらが割って入ってきた。

「ケリをつけるって何!! ヒロト!!」

「俺は殺しすぎた。捕まればPermalink | 記事への反応(1) | 01:37

 
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