現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年2月の月間キーワードランキング
1 | 重ね着の中に女のはだかあり |
2 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
3 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
4 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
5 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
6 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
7 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
8 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
9 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
10 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
11 | 硝子戸の中の幸福足袋の裏 |
12 | 鷹のつらきびしく老いて哀れなり |
13 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
14 | 天井に日の斑ゆらめく針供養 |
15 | 海に出て木枯帰るところなし |
16 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
17 | 食べてゐる牛の口より蓼の花 |
18 | 手鞠唄かなしきことをうつくしく |
19 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
20 | 芋の露連山影を正しうす |
21 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
22 | 炎天の遠き帆やわがこころの帆 |
23 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
24 | 湯ぶねより一とくべたのむ時雨かな |
25 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
26 | 空をはさむ蟹死にをるや雲の峰 |
27 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
28 | 今の間のおういぬふぐり聖人去り |
29 | 吹きおこる秋風鶴をあゆましむ |
30 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
31 | 遠山に日の当りたる枯野かな |
32 | 冬の水一枝の影も欺かず |
33 | 金亀子 擲つ闇の 深さかな |
34 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
35 | 人ふくれ水ふくれ春終りたり |
36 | 隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな |
37 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
38 | 冬蜂の死に所なく歩きけり |
39 | よろこべばしきりに落つる木の実かな |
40 | 死にたれば人来て大根煮きはじむ |
41 | 啓蟄やこの世のもののみな眩し |
42 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
43 | ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに |
44 | 流されてたましひ鳥となり帰る |
45 | さざ波は立春の譜をひろげたり |
46 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
47 | ぜんまいののの字ばかりの寂光土 |
48 | 残雪やごうごうと吹く松の風 |
49 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
50 | 思はずもヒヨコ生れぬ冬薔薇 |
2025年1月8日 02時29分更新(随時更新中)