現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年9月24日のデイリーキーワードランキング
1 | 曼珠沙華散るや赤きに耐へかねて |
2 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
3 | 曼珠沙華竹林へ燃え移りをり |
4 | 麦踏みのまたはるかなるものめざす |
5 | あるけばかつこういそげばかつこう |
6 | 曼珠沙華あつけらかんと道の端 |
7 | 死化粧して水色桔梗なりぬ |
8 | 邇ォ瑰や今も沖には未来あり |
9 | 足の立つ嬉しさに萩の芽を検す |
10 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
11 | 合流をはたしての緩冬芒 |
12 | 夏の河赤き鉄鎖のはし浸る |
13 | 夫にして悪友なりし榾を焼く |
14 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
15 | 手鞠唄かなしきことをうつくしく |
16 | ものの種にぎればいのちひしめける |
17 | わが恋は人とる沼の花菖蒲 |
18 | 地の涯に倖せありと来しが雪 |
19 | 寒凪やはるかな鳥のやうにひとり |
20 | 川照りへ氷菓の棒を捨てにけり |
21 | 己が影を慕うて這へる地虫かな |
22 | 掌をかさねて冥き海市見る |
23 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
24 | 曼珠沙華どれも腹出し秩父の子 |
25 | 曼珠沙華消えたる茎のならびけり |
26 | 曼珠沙華消えて大地に骨ささる |
27 | 渓川の身を揺りて夏来たるなり |
28 | 灯台のように遠くて裸足です |
29 | 父はやく死にしあと母風の盆 |
30 | 田に水が入り千枚の水鏡 |
31 | 目のまへに海図ひろげし夜半の秋 |
32 | 草負うて男もどりぬ星祭 |
33 | 菊花展見てきて紐をもてあそぶ |
34 | 菫のやうに泪もろくて雨合羽 |
35 | 賣文のペンもて火蛾をつぶすなり |
36 | 重ね着の中に女のはだかあり |
37 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
38 | あえかなる薔薇撰りをれば春の雷 |
39 | あおあおと地へ腰据える山椒売り |
40 | あおぞらに外套つるし古着市 |
41 | あざけりを浴びるごと昼冴返る |
42 | あぢさゐの花より懈くみごもりぬ |
43 | いきいきと三月生る雲の奧 |
44 | うしろより見る春水の去りゆくを |
45 | かの鷹に風と名づけて飼ひ殺す |
46 | かやつり草笑みそめて嬰にえくぼ一つ |
47 | ぎらぎらと嗄れた声浮き水禍の田 |
48 | ぎらぎらの祭り皿類晴れわたり |
49 | くちびるをむすべる如き夏の空 |
50 | くつぬぎにもたせかけけり余り苗 |
2025年2月11日 10時28分更新(随時更新中)