現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2025年1月30日のデイリーキーワードランキング
1 | 土手を外れ枯野の犬となりゆけり |
2 | 七十路や新しき事弥生道 |
3 | 青芝や絹の靴下しごき脱ぐ |
4 | 一切の行蔵寒にある思ひ |
5 | 砂崩す波畳み来る盆の時化 |
6 | 雪しずく軒にドレミの音増やす |
7 | 流れたる花屋の水の氷りけり |
8 | 氷河期の残した丘陵風花す |
9 | 無名こそ貫きとほす霜柱 |
10 | 胸といふ字に月光のひそみけり |
11 | 手にのせて火だねのごとし一位の実 |
12 | 藁ぼっちつらぬく棒のこころざし |
13 | ごきぶりを打てとスリッパ渡さるる |
14 | 鶯の声一村を研ぎ澄ます |
15 | ままならぬ三寒四温の余生かな |
16 | をみなえし又きちかうと折りすすむ |
17 | 寒雀母死なしむること残る |
18 | 冬日燦津軽の色に戦慄す |
19 | うつし世に浄土の椿咲くすがた |
20 | 魑魅魍魎樹液まみれの童話の郷 |
21 | 手をつけて海のつめたき桜かな |
22 | 鬱長し凍星微塵となることも |
23 | 一片の雪消えなんと光なす |
24 | 充電を終えし案山子に囲まれる |
25 | 雲の峰一人の家を一人発ち |
26 | 絶えず人いこふ夏野の石一つ |
27 | 月夜の葦が折れとる |
28 | 波の秀の高きに崩れ花の昼 |
29 | 春星や女性浅間は夜も寝ねず |
30 | 大榾をかへせば裏は一面火 |
31 | 見上ぐるも見下ろすもよし花の山 |
32 | 冷遇ガール多彩な蛇に名前あり |
33 | 早春の海へ手を振る駆けてふる |
34 | 寒月光背後見ずとも貨車通る |
35 | 寒林を鳥抜け象形文字のまま |
36 | 地下鉄にかすかな峠ありて夏至 |
37 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
38 | 白扇を広げしよりの要かな |
39 | 父と呼びたき番人が棲む林檎園 |
40 | あんたはんどこいかはるのはるのつち |
41 | ものの種にぎればいのちひしめける |
42 | 一日もの云はず蝶の影さす |
43 | 炎えるかもしれぬ薊を束ねおく |
44 | 春暁の腹やわらかな天邪鬼 |
45 | あるときはふるさと燃ゆる春の夢 |
46 | いま一つ椿落ちなば立去らん |
47 | 命かけて芋虫憎む女かな |
48 | この道しかない春の雪ふる |
49 | たてよこに富士伸びてゐる夏野かな |
50 | 鱚釣りや青垣なせる陸の山 |
2025年2月1日 17時39分更新(随時更新中)