現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年10月5日のデイリーキーワードランキング
1 | 枯れゆけばおのれ光りぬ枯木みな |
2 | 生きるには不便なかたち兜虫 |
3 | 石の上に 秋の鬼ゐて火を焚けり |
4 | 曼珠沙華落暉も蘂をひろげけり |
5 | 曼珠沙華あつけらかんと道の端 |
6 | 能もなき教師とならんあら涼し |
7 | 濃竜胆浅間山の力裾までも |
8 | 自分史に落丁ありぬ冬至風呂 |
9 | 渓蓀すっくと襖がすこしあいている |
10 | 雁の声のしばらく空に満ち |
11 | 鶏頭に鶏頭ごつと触れゐたる |
12 | 一切の行蔵寒にある思ひ |
13 | 子規逝くや十七日の月明に |
14 | 時空越え夏の古道に魅せらるる |
15 | 母のくれし笑窪咲かせむ菊日和 |
16 | 海に出て木枯帰るところなし |
17 | 居待月天才群れを外れけり |
18 | 笑みかける幸せな顔蕗の薹 |
19 | 石に腰を、墓であつたか |
20 | 鍬先減り旧知の梅雨闇そこここに |
21 | はたはたや退路絶たれて道初まる |
22 | 憂国忌美学の底に潜む修羅 |
23 | 今年こそ恐れず怯まず捉われず |
24 | 改行に迷う寄せ書きいわし雲 |
25 | 地球儀のうしろの夜の秋の闇 |
26 | 雪虫に解なかりけり光りけり |
27 | 海風を纏い秋暑を折り畳む |
28 | 泳ぎ女の葛隠るまで羞ぢらひぬ |
29 | 磨崖仏千年が過ぎ蝶が過ぐ |
30 | 曼珠沙華散るや赤きに耐へかねて |
31 | 肩に来て人懐かしや赤蜻蛉 |
32 | 何事も知らずと答へ老の春 |
33 | 渓川の身を揺りて夏来たるなり |
34 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
35 | おむすびの中のつめたし八重桜 |
36 | 電柱に手を触れてゆくいなご捕り |
37 | 戸隠に霊気は強し蜘蛛の糸 |
38 | かわかわと大きくゆるく寒鴉 |
39 | 極月の訃や門川に月流れ |
40 | ちるさくら海あをければ海へちる |
41 | 春の日やあの世この世と馬車を駆り |
42 | 筆おろす硯の海へ春満月 |
43 | 山茶花やいくさに敗れたる国の |
44 | しんじつの草の根沈み蛇は穴に |
45 | 韃靼の馬嘶くや冬怒濤 |
46 | 雨上がる万緑連立方程式 |
47 | 月光のおよぶかぎりの蕎麦の花 |
48 | 海上に蔓揺れてゐる昼目覚 |
49 | 芋煮会地の揺れて箸とまりけり |
50 | この頃の蕣藍に定まりぬ |
2025年2月11日 10時09分更新(随時更新中)