現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年4月18日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
3 | なにもない家族となって灼けている |
4 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
5 | 大海を見てきし目刺焼きにけり |
6 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
7 | 母の日や鏡の中に母の顔 |
8 | 春時雨十人とゐぬ詩人かな |
9 | 硯洗ふ墨あをあをと流れけり |
10 | 馬酔木咲く金堂の扉にわが触れぬ |
11 | ゆで玉子むけばかがやく花曇 |
12 | 大らかな十勝平野の二重虹 |
13 | 秋鶏が見てゐる陶の卵かな |
14 | 窓あけば家よろこびぬ秋の雲 |
15 | 早苗饗の家高々と農衣干す |
16 | コスモスの花あそびをる虚空かな |
17 | 玉虫の羽のみどりは推古より |
18 | うりずんのたてがみ青くあおく梳く |
19 | 叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉 |
20 | 光堂かの森にあり銀夕立 |
21 | 人形を悪事に誘ふ日向水 |
22 | 一炊の夢の色ともねぶの花 |
23 | 山の日は一輪草に届かざる |
24 | ぬば玉の寝屋かいまみぬ嫁が君 |
25 | 時計師に微塵の秋日身のまはり |
26 | 花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ |
27 | ままならぬ三寒四温の余生かな |
28 | 初雁のまぎれなかれし夜の雨 |
29 | 水の上に花ひろびろと一枝かな |
30 | 初蝶やわが三十の袖袂 |
31 | バイカルの辺にも墓あり灼けてをり |
32 | 雁帰る空の縫目を撓めては |
33 | 白菊の白妙甕にあふれける |
34 | 赤ん坊の蹠まつかに泣きじやくる |
35 | 小面の魔性濃くせり春の雪 |
36 | 大榎飛燕かすめて父祖をかすめる |
37 | 秋日差螺旋階段下りて句座 |
38 | 蛇口から水漏れてゐる花疲れ |
39 | 麦車馬に遅れて動き出づ |
40 | 指呼の間をくまなく照らし若葉光 |
41 | 暴風雪幹の風上から積る |
42 | 町空のつばくらめのみ新しや |
43 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
44 | くず金魚どこの祭も知っている |
45 | 霜をきて風に動かぬ草となる |
46 | 花は葉に葉は花に添ひ山ざくら |
47 | につぽんは弓張るかたち鶴引けり |
48 | 美濃和紙の白鷺さらにいちにち |
49 | 雁や賢治はいつもわが海図 |
50 | 川面に映るひとつの灯雛の夜 |
2025年1月8日 02時20分更新(随時更新中)