現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年12月25日のデイリーキーワードランキング
1 | 人それぞれ書を読んでゐる良夜かな |
2 | 鵯のそれきり鳴かず雪の暮 |
3 | 百代の過客しんがりに猫の子も |
4 | 落蟬のひと声天寿まっとうす |
5 | 霧の村石を投らば父母散らん |
6 | 家中にてふてふ湧けり覚めにけり |
7 | 丘の上に雲と遊びて馬肥ゆる |
8 | 万愚節金のなる木を植うるかな |
9 | 亡き母と普賢と見をる冬の夜 |
10 | 年新た八十路へ一歩踏み入れて |
11 | 味方となせる朱欒一箇を枕上ミ |
12 | 菊人形鎧は殊に朱を連ね |
13 | 身に入むや尚々書きの一揆遺書 |
14 | 船のやうに年逝く人をこぼしつつ |
15 | 寒卵どの曲線もかへりくる |
16 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
17 | 白魚が遺せし水のしづかなる |
18 | 冬の雨救急車とは何たる純 |
19 | 一本の棒にて統べるどんど焼 |
20 | 樺美智子忌白髪を手で梳けり |
21 | 雪やんでゐし郵便の来し氣配 |
22 | アロエの花黒猫も花年を越す |
23 | 寒鯉を雲のごとくに食はず飼ふ |
24 | けふは凩のはがき一枚 |
25 | うたたねの泪大事に茄子の花 |
26 | 角樽を舳先にくくり春の川 |
27 | 室内を歩いて夏を待ちにけり |
28 | 寒卵吸はるるごとく吸ひゐたり |
29 | 泳ぎ女の葛隠るまで羞ぢらひぬ |
30 | 遺品あり岩波文庫阿部一族 |
31 | 木がらしや東京の日のありどころ |
32 | 初暦知らぬ月日は美しく |
33 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
34 | ゆきふるといひしばかりの人しづか |
35 | 老残のことは思はず花に酔ふ |
36 | しんしんと煩悩解脱 除夜の鐘 |
37 | 湖凪に風のつまずく冬隣り |
38 | 断魂の世の伊勢海老に朱の疼き |
39 | 初日さす朱雀道りの静さよ |
40 | 鶏頭の黒きにそそぐ時雨かな |
41 | 正月の月が明るい手まり歌 |
42 | やり羽子や油のやうな京言葉 |
43 | 人去つて夜のきりりと枯木立 |
44 | 入れものが無い両手で受ける |
45 | 乱菊やわが学問のしづかなる |
46 | 自在鉤名残の月に吊られけり |
47 | ごはん食べて母ていねいに生きにけり |
48 | 直立不動の門松立てり精神科 |
49 | 骨灰を撒く山畑蕎麦の花盛り |
50 | 福笹に鯛よ小判よ海風よ |
2025年1月8日 00時19分更新(随時更新中)