現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年4月27日のデイリーキーワードランキング
1 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
2 | 声映すまで透きとおる五月の窓 |
3 | 台風に目ありピエロに泪あり |
4 | 春暁や人こそ知らね木々の雨 |
5 | 血を流しゆけば幼き晩夏の海 |
6 | 満月のほたるぶくろよ顔上げよ |
7 | ひかりの野へ君なら蝶に乗れるだろう |
8 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
9 | すでに木の名持たぬ切株春の森 |
10 | 鍵束に覚えなき鍵星迎え |
11 | 憂鬱の真ん中を来る初燕 |
12 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
13 | 眼底に拭けぬ残像草城忌 |
14 | 目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹 |
15 | ロシヤより古き五月に愛をこめ |
16 | まら振り洗う裸海上労働済む |
17 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
18 | 人恋いて飯炊くときや合歓の花 |
19 | 聖五月郵便受けは空のまま |
20 | 五月の噴水にふれこの刻もう還らず |
21 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
22 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
23 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
24 | 鶏たちにカンナは見えぬかもしれぬ |
25 | 夏の野に手足はげしく流されぬ |
26 | 秋の入水眼球に若き魚ささり |
27 | 日の鷹がとぶ骨片となるまで飛ぶ |
28 | かがやくはひとの内側月の梅 |
29 | 虚子ぎらひかな女嫌ひのひとへ帯 |
30 | 潮匂う髪よたんぽぽ踏まないで |
31 | 泣きながら責めたる母の荒野かな |
32 | いつか星ぞら屈葬の他は許されず |
33 | 遠くの人から仆れだす春景色 |
34 | プールサイドの鋭利な彼へ近づき行く |
35 | 愛蔵す東籬の詩あり菊枕 |
36 | 羽の音籠る春暮の郵便局 |
37 | ばら剪つてすでに短命にはあらず |
38 | 凋落の白さも白さ沙羅の花 |
39 | 自己模倣して春昼の赤仁王 |
40 | 聖五月終刊号のまたもかな |
41 | 約束の地へしろき蛇うねり過ぐ |
42 | 五月くる綻び何の軽さかな |
43 | チエルノブイリ夜の菫のその先に |
44 | 頭の中で白い夏野となつている |
45 | 黒揚羽亡き人の魂のせて来よ |
46 | 疲れたる西日の顔は駱駝かな |
47 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
48 | 死にたれば人来て大根煮きはじむ |
49 | きみと会う九月丸太ン棒をわたり |
50 | のぞきからくり泡だちやまぬ夜の廃液 |
2025年2月11日 10時09分更新(随時更新中)