現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2025年2月10日のデイリーキーワードランキング
1 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
2 | 冱て返る沼のごとくに午後睡る |
3 | がらがらの電車にゆられ九月来る |
4 | 鳥のうちの鷹に生れし汝かな |
5 | 風船に悋気吹き込み飛ばしけり |
6 | 笑ふかに泣くかに雛の美しく |
7 | 青丹よし寧楽の墨する福寿草 |
8 | 髪切って大寒の空開きけり |
9 | 女身仏に春剥落のつづきをり |
10 | 立志めく死木あらわれ霧晴れる |
11 | 治虫忌や抜歯のあとの青い空 |
12 | 切株があり愚直の斧があり |
13 | かりそめの世とは思はじ古稀の春 |
14 | をみなとはかかるものかも春の闇 |
15 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
16 | 学僧の静かな歩み百日紅 |
17 | 尾を持たぬさびしさに秋立ちにけり |
18 | 雪国に子を生んでこの深まなざし |
19 | 降る雪が父子に言を齎らしぬ |
20 | あはあはと吹けば片寄る葛湯かな |
21 | 木を打てばひびく木立や春行脚 |
22 | 月光の泡立つ父の生毛かな |
23 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
24 | 榛名山大霞して真昼かな |
25 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
26 | 春満月上野の山を眠らせぬ |
27 | わが影をはみでし木の芽月夜かな |
28 | 臘梅に天の神様のおもらし |
29 | 海猫の古代訛をイーハトーブ |
30 | 干足袋の天駆けらんとしてゐたり |
31 | 永き日の鐘と撞木の間かな |
32 | 紅梅の紅の通へる幹ならん |
33 | 早春の土に手応へ鍬を振る |
34 | 抱きをればだんだんもがき出すむじな |
35 | やつぱり一人はさみしい枯草 |
36 | 薄氷の草を離るゝ汀かな |
37 | また吾も野鳥の群と夜明け待つ |
38 | 鳥渡る北を忘れし古磁石 |
39 | 福豆のつまみで呑めや ”鬼ころし“ |
40 | 赤貧のご落胤なり金亀子 |
41 | 冬の夜はをとこの海鳴りす |
42 | つけまつげして耐えている鰻の日 |
43 | 友の死をゆさぶるごとく海胆すする |
44 | 揺るるたび花増えてゐる雪柳 |
45 | 雪はしづかにゆたかにはやし屍室 |
46 | 柿ばかり灯れる村となりにけり |
47 | 徐々に徐々に月下の俘虜として進む |
48 | ある時は月を古仏となしにけり |
49 | 風花や筆圧強き母の文 |
50 | 夏山を統べて槍ケ岳真青なり |
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2025年2月10日 18時43分更新(随時更新中)