現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年5月24日のデイリーキーワードランキング
1 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
2 | 夕立が洗つていつた茄子をもぐ |
3 | ふるさとを取り戻しゆく桜かな |
4 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
5 | ものの種にぎればいのちひしめける |
6 | おぼろ夜のかたまりとしてものおもふ |
7 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
8 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
9 | それぞれに浮いて仲よし鳰 |
10 | 十薬の白を踏絵とふと思う |
11 | 大寒の光塵として糞まりぬ |
12 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
13 | 暗闇の眼玉濡らさず泳ぐなり |
14 | 螢獲て少年の指みどりなり |
15 | てのひらの水の珠玉よ青葉騒 |
16 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
17 | 梅咲いて庭中に青鮫が来ている |
18 | 一日もの云はず蝶の影さす |
19 | 磐石をぬく燈台や夏近し |
20 | 人妻に春の喇叭が遠く鳴る |
21 | 世界中トースト飛び出す青葉風 |
22 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
23 | おそるべき君等の乳房夏来る |
24 | 茅枯れてみづがき山は蒼天に入る |
25 | あんずあまさうなひとはねむさうな |
26 | 仕る手に笛もなし古雛 |
27 | 鶴啼くやわが身のこゑと思ふまで |
28 | 青嶺聳つふるさとの川背で泳ぐ |
29 | 映画館冬帽を置く夫の席 |
30 | 梁の自在の卍鳥雲に |
31 | せきをしてもひとり |
32 | 存へて苦ふきのたう噛みをりしが |
33 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
34 | 彼の漢遊ぶが如し葦を刈る |
35 | 雪国に子を生んでこの深まなざし |
36 | 春の野へ乗って行こうか縄電車 |
37 | 夕立は貧しき町を洗ひ去る |
38 | 風や えりえり らま さばくたに 菫 |
39 | 海に出て木枯帰るところなし |
40 | 螢の夜老い放題に老いんとする |
41 | 人はみな旅せむ心鳥渡る |
42 | なつかしきあやめの水の行方かな |
43 | 縁台に脳天を突くかき氷 |
44 | 中年や独語おどろく夜の秋 |
45 | 自転車の百態とすかんぽの百態を愛す |
46 | 船の名の月に読まるる港かな |
47 | 死なば死螢生きてゐしかば火の螢 |
48 | 水着選ぶいつしか彼の眼となつて |
49 | 旅客機閉ざす秋風のアラブ服が最後 |
50 | 夕焼くる大和よ恋も死もあまた |
2025年1月8日 02時20分更新(随時更新中)