現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2025年3月3日のデイリーキーワードランキング
1 | 俳句思へば泪わき出づ朝の李花 |
2 | 老夫婦の黙に沖さす遠ヨツト |
3 | 歳月は雛のうしろに置いてある |
4 | 腰かけて霧の晴れ間を待ちにけり |
5 | 短日の梢微塵にくれにけり |
6 | 皇軍や砕けし玉をねぶる馬 |
7 | 雛飾りつつふと命惜しきかな |
8 | 武蔵野に明日は初日となる夕日 |
9 | 逆緑の人昼寝の猫をつつくなり |
10 | 土手を外れ枯野の犬となりゆけり |
11 | すべなし地に置けば子にむらがる蠅 |
12 | 音楽漂う岸侵しゆく蛇の飢 |
13 | 双腕はさびしき岬百合を抱く |
14 | 身の裡にしらほねはあり冬欅 |
15 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
16 | 水中の河馬が燃えます牡丹雪 |
17 | 雨粒を零さずに萩揺れをりぬ |
18 | 雁渡し遠嶺は雲を被きをり |
19 | 紅をさす弁財天の杜鵑草 |
20 | 佳境の椅子揺る鬼二つ秋まつり |
21 | 梅根性また柿根性二月来る |
22 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
23 | 唐辛子風に疲れてしまひけり |
24 | 行けど行けど一頭の牛に他ならず |
25 | 花すすき日照雨は利根の瀬に触れず |
26 | この道しかない春の雪ふる |
27 | 喫泉に口あまやかす雪のなか |
28 | 室内を歩いて夏を待ちにけり |
29 | 揚羽より速し吉野の女学生 |
30 | 鳰がゐて鳰の海とは昔より |
31 | サンタ殿ご来駕いつもの煙突か |
32 | 碧き眼の僧に喜捨せり鳥雲に |
33 | はや朝の心とがれり雨の鵙 |
34 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
35 | 原爆許すまじ蟹かつかつと瓦礫あゆむ |
36 | 無鉄砲な梅の瑞枝が青空に |
37 | 蕗のとうよわい忘れてかけ寄れり |
38 | 一塊のわれか椿か流れおり |
39 | 玉の緒のがくりと絶ゆる傀儡かな |
40 | 蛍火や山のやうなる百姓家 |
41 | 鯛の骨たたみにひらふ夜寒かな |
42 | 大津絵の鬼が手を拍つ紅葉山 |
43 | マッチ箱に玉虫入れて都の子 |
44 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
45 | 人の世は待つこと多し水ぬるむ |
46 | 早春の土に手応へ鍬を振る |
47 | やはらかき身を月光の中に容れ |
48 | 黄昏て花魁草のにげて行く |
49 | てのひらに落花とまらぬ月夜かな |
50 | 湯冷めして海馬にひろがる荒野かな |
2025年3月4日 05時10分更新(随時更新中)