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「公権力」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 公権力とは

2025-02-16

広告出資側がコンプライアンスを強く要求しすぎて公権力よりも暴力的権威を発揮してるのだいぶ問題あるのでは?

2025-02-07

anond:20250207005808

監視社会にはなるだろうけど、蓄財も暴力もなくならないだろ。

公権力側が一般人の蓄財や暴力を逐一監視していて、気に入らなければ取り締まられる社会になる。どっかの国はもうそうなっている。

2025-01-11

法政大学共産主義者としての矜持を失って悲しい

学内での暴行に対して即警察を介入させるとかどーなってんの

内ゲバで人が死のうが公権力の介入を拒んできた栄光歴史を思い出してほしい

2024-12-23

ほんと子供の癇癪辛すぎる

どうにかして欲しい

別に公権力でもなんでもいいから介入して欲しい

2024-12-10

anond:20241210192244

こういう投稿差別扇動やらヘイトスピーチやらという理由で削除されたり投稿者が罰金刑になったりしない、言論の自由がある今の日本は本当に素晴らしいと思う。

皮肉で言っているのではなく、こういう言説を公権力が取り締まると、言いたいことも言えない民衆反動極右投票するようになるよねって話。数少ない意志表明の手段として。欧米で起きている現実のように。

日本保守的だなんだと言われながらも、「自民党より右」の露骨外国人排斥極右が票を取れずいまいち躍進できない理由は、メディアネットで好きなことが言えて充分にガス抜きができているからじゃないかな?

2024-12-08

新・表現の自由戦士提案

 最近、性暴力とその表現に関する話題が次々 Xのタイムラインに流れてきて、この仕様ってなんなの、と思う。思うけれど、その一方で男女(と一旦は括らせてほしい)の性暴力への解像度の差にガックリきてしまい、あまりにもがっかりしたので筆を取る。

 わたし若い女で、比較フェミニズムに関心がある方だと思う。そして漫画などを好むオタクだし、エロ表現の良さも分かる。

 以前、似たような境遇女の子友達がいた。ある日、彼女が落ち込んでいたので話を聞くと、どうやら地下鉄で男の人に付き纏われたらしい。彼女は座っていて、向こうは側に立っていた。初めの方は不躾な視線に耐えていたけれどとうとう我慢できず、電車が停車した際に立ち上がって一度外に出、車両を変えようとしたところ着いてきたという。これには慌て、駅の中を逃げまどって何本か電車を見送った後にようやく再び乗車することができた。

 しかし、まだ不幸は続く。電車から降りて逃げている途中、気に入りの帽子を落としてしまった。一応は落とし物センターに問い合わせたけれど、万が一帽子が戻ってきても複雑だ、と彼女はこぼす。お気に入り帽子なのに、これからはそれを見るたびに男の人に追いかけられた嫌な記憶を思い起こすことになるからだ。

 この話を聞いたときに、わたしもすごく嫌な気持ちになった。この件は決して事件として表面に浮かぶことなく、ただ個人のなかの嫌な記憶としてのみ残り続ける。帽子を落としたのは彼女の不注意だったかもしれないが、それほどに焦り怖い思いをしたということでもある。お気に入り帽子で外に出かけるときでさえ常に警戒していなければいけないだなんて、そしてそれが特定性別に多く降りかかるだなんて、どれほど生きづらい世界なのだろう。

 話は変わる。新聞社事件事故の欄を見ていると、盗撮痴漢路上抱きつきなどの性加害事件のあまりの多さに愕然とする。そしてその裏には事件化されなかっただけの事案がたくさんあるし、そして事件化することのできない(例えば先ほどの友達の話のような)嫌がらせもっと多いのだろう、と想像してしまう。少なくともわたしはそういう場面に出くわしたり話を聞いたりしたことがそれなりにあったので、そんな世界の見え方を想像もしない人を大量にタイムラインで見かけて言葉を失ってしまった。

 そして、この身体ひいては性にまつわる体験の差(つまり女の方が性被害あいやすいこと)がエロ表現の扱いについての分かり合えなさに繋がっているんだろうな、と。そう邪推してしまう。

 そもそも表現というのは社会の情勢や価値観規範と全く切り離して考えることのできないものだろう。わたしは、〈社会、そしてそこで生きる個人〉と〈個人によって生み出される表現〉とは相互に影響を与え合うものだと思う。例えば表現社会で生きる人間によって生み出される以上、そこでの価値観の影響を受けるし、反対に、表現社会個人に影響を与えたりとある価値観を強めたりすることもあるはずだ。つまり表現社会の外側にはいられない。なぜなら社会の中で生み出され社会の中で受容されるものなのだから。そしてだからこそ表現社会にとって大きな意味を持ったり、大きな役割を担ったりする。

 フェミニスト二次元三次元区別がつかない。あるいは、自他境界曖昧すぎてただの絵に自己投影している。エロ表現忌避するのは過度な潔癖であり、お気持ちしかない。こういう批判がある。フェミニストの中ではもはやエロ絵を燃やすことが目的化されている。そうしてコンテンツ邪魔をする。こうも言われている。じゃあエロ表現は悪なのか。それともエロ表現を悪とすることが悪なのか。

 ポルノグラフィ(エロ絵や漫画アダルトビデオなどをまとめてこう呼んでみる)は現実性犯罪助長させるのか、反対に妄想の中で欲望を満たすことで抑止に繋がっているのか。この議論は散々されてきたことと思うが、そうではないやり方でエロ表現問題視されていることの妥当性を示したいと思う。

 ここで重要となるのが、先ほど述べた、表現社会の外側には出られない事実である。つまりエロ表現がどの程度実際の性犯罪者を加害へと駆り立てたのかは分からない、分からないのだけれど、少なくとも今が、性犯罪や性加害が女性にとって身近な脅威である社会、なことに間違いはない。つまり、そのように性加害が蔓延している、その上法律公権力による抑止力にもあまり期待できないと感じている人が相当数いる社会で、性加害描写を含むエロエンタメとして手軽に発信し、楽しむのは一体どうなの、ということである。ここで注意したいのは、エロ表現を楽しむのが一概にダメだ、悪だということではないことだ。序盤に性暴力にしぼった書き出しをしてしまい、例えば倫理的に性暴力エロコンテンツに含むべきではないなどという意見も当然あるだろうからややこしくなったと反省しているが、一応わたし意見を述べておくと現実被害者がいない限りは、そして実際の事件を下敷きにするなどしていなければ、性暴力エロ表現ひとつとして楽しむことも認められるべきだと思う。ただし、そのためには実際の性暴力が人々にとって遠い脅威となり、表現としての性暴力は受容できるけれど現実では絶対にしていけない行為だ、という認識が強く世間に浸透していなければいけないと思う。つまり表現社会に影響を与えたり与えられたりする以上、行為Aを美化したり単純な快として描くことで人々を脅かすようなチャレンジングな表現は、その表現が発表された程度では揺るがされない強固な価値観、すなわち行為Aは絶対いけないよね、という価値観が広まった社会しか受けつけられないのだと思う。

 また、そういうチャレンジングな表現社会価値観を問うたり挑発したりすることも表現役割ではあるのだけれど、その場合はそれによって生じる反発、批判を受け止める責任表現者にはあるし、少なくともそのようなチャレンジングな表現だと理解して発信する必要があると思う。が、現状のエロ表現の現状、例えば痴漢や無理やり、分からせなどという言葉が単なるエロものとして使われたり、ヒロインへのセクハラが当たり前のように行われたりするような現状は、これらが現実では特定の人々にとって脅威となる危うい表現であることを自覚した上で発信を行なってきたものとはとても思えないし、そしてこれがチャレンジングな表現とみなされるほど、残念ながら社会価値観は醸成されていない。

 ちなみに。こういう話では必ず、殺人現実では大罪なのだから公にして良い表現として認められなくなるじゃないか、などという意見が出てくる。これもわたし理屈で言えば、殺人がごく身近になった社会では殺人表現の扱いには当然慎重になることと思うので、今現在殺人エンタメとして気安く受容できているというのはそれだけ殺人が身近な存在ではなくかつ殺人絶対にいけないことだという考えが一般に共有されている社会からなのではないか、と考える。(もっと言うと殺人表現エンタメ化していると言っても多くは人を殺すことを話のメインとして肯定的に描いているわけではないだろうからエロをメインに描き性暴力などについてもその罪をなあなあにしがちなエロ表現とは単純には比較できないのだけれど。例えば、快楽殺人者の目線で人を刺すとき感覚快感、その殺し方の手法などを詳細に描く作品があったらそれなりに物議を醸しそうなものと思うし)

 同じように、戦闘シーンを快として描く表現暴力基本的日常の外にある社会からこそ許容されるし、ヤのつく職業社会を描くことも、ヤの根絶が共通認識で目指されてきた社会から可能なのではないか

 つまりエロ表現自由に描くためには、絶対に性暴力、性加害はいけないと人々が共通認識し、実際の事件に対しても反発をしていかないといけないのだ。よく、表現自由戦士と呼ばれる人たちは表現現実とを切り離して考えろ、と言うが、先に言った通り表現現実社会の外には出られないのであり、そうである以上表現社会とは全く無関係、無影響だと無理筋な主張をするのではなく、現実では絶対にいけない、だがゾーニングを行った上で表現としては受容することができる、とそのような形で〈表現現実社会区別〉をつけるべきではないか

 恐らく、フェミニストエロ表現に苦言を呈している人たちはまず性加害が絶えない社会を嘆き、その中でエロ表現無責任に(ゾーニングが不十分、あるいはそこで表現されていることが現実においては加害にあたるという自覚がないなどして)発信することを批判してきた。一方で、エロ表現を好む人からしてみれば、恐らく当人たちはそのような犯罪を実際に犯したわけではないのであり、つまり何も悪いことをしていないにも関わらず理不尽に絡まれ規制されそうになっている、と感じることだろう。ここに、現実社会の性被害への解像度の差からくる認識のズレが発生し、多くは不毛な論争になってしまっていると感じる。このズレを認識することが、現実にある性加害へNOをつきつけそしてマニアたちがエロ表現を楽しめるような成熟した社会にするための第一歩なのではないか

補足:Xではエロ表現話題が男女論に持ち込まれること、また表現規制うんぬんはフェミニズム文脈が強いことから男女論のようにして書いてしまったが、もちろん男女問わず性加害を行うやつもいるし被害に遭う人もいるし、そしてそれら全てにNOを突きつける社会になってほしいとわたしは思う。ただ男女で比較すると女性の方が残念ながらそういう目にあうリスクが高いのであり、その解像度の差がエロ表現に対する見え方の違いに繋がっているのでは、と思い、今回はこのように男女論のように見える形で文章を書いてしまった。これが新たな男女の対立を呼ぶということは決してわたしの本意ではないと、述べておきたい。

2024-11-25

どーせ警察の中にもカルトが入り込んでいて、政治絡みの捜査なんてまともに出来ない状態になってんだろうな

事件をもみ消してるから犯罪率は低く見える

それくらいに日本公権力には信頼がない

2024-11-24

斎藤応援してしまった人はスマホPCを廃棄したほうがいい

対立していた公務員にも問題があったのは事実だろうが、

問題があったからと言って、公権力行使して追い込んでいい事にはならない。

ニュートラル視点で考えたら、政治家にはふさわしくないと考えるのが妥当


今回、「インターネット真実を知った。斎藤氏は一切わるくない!」

という人が大勢現れ、実際に選挙結果にも作用した。


インターネット真実を知ってしまった人は、PCスマホを捨てたほうがいい。

本と散歩をしなさい。

2024-11-21

突然取り締られたストリップ劇場のように、本当の自由規制を行えるのは公権力なんだよ

から表現の自由を守るという姿勢ならば、反権力的にならざるを得ない

2024-11-17

立花孝志さんの魅力

まず何より頭が抜群に良い

その頭脳を最大限に生かして、マジメ腐ったつまらない連中が作った制度の隙間を突き、ふんぞり返った偉い人たちに煮湯を飲ませることができる

他の人間には、思いついたとしても到底実行することはできない

そして胆力がすごい

公権力に脅されてもマスコミを敵に回してもまったく怯まない

逮捕起訴書類送検程度では彼を止めることはできない

どれだけ多くの実力者を敵に回そうが、たった一人で戦い続けるその姿は輝いている

発信力と影響力も半端ない

自分言葉が響きやす相手をよく知っていて、巧みにそういう人たちにアプローチできる類稀な発信力を持っている

自分を利用しようとする相手自分が利用できる相手との関係を作るのも上手い

意外にも思えるが、人脈を広げて影響力を高めるのには地道な努力を惜しまないのも彼のすごいところだ

最後に彼の一番の魅力

それは、目的がただ自分が楽しむためであるということ

マジメなフリをして世の中のためと言いながら私服を肥やすことだけを考えている奴は多い

豊かな暮らしをしながら世の中のためと綺麗事を並べ立てる連中には虫唾が走る

その点彼は、自分人生を楽しむことしか考えてない

そのために世の中を巻き込み、多くの人をやっつけ、良識のあるフリをしてる連中を小馬鹿にしてくれる

人生なんて楽しんだもん勝ちだと、彼は教えてくれる

そういう彼は私にとって最高のヒーロー

偉そうに彼を馬鹿にする奴は多いが、彼を止めることなんてできない

彼に憧れる人間はこれからもどんどん増えるだろう

2024-11-06

公権力が悪役と描かれないのは公権力無能として描かれがちなためと思います

無能物語の中核たる悪役は務まりません

2024-10-26

(続き)週刊少年ジャンプ史上最も重要マンガ25選(改訂版)

anond:20241026155116の続き

14.SLAM DUNK 作:井上雄彦 1990年42号 - 1996年27号

ハイキュー最終回を迎えた際、Twitter感想を漁っていたら、「なんでバレーしてるだけなのにこんなに泣けるんだろう」というファン投稿が目に入った。自分ハイキューで泣けるほどの感受性はとうに持ち合わせてなかったが、そこから数えて24年前にほとんど同じ気持ちを味わっていた。

井上雄彦作品通底するのは徹底したリアリズムである。彼が本作で行ったのは、本気でバスケットボールに挑む人間思考感情をつまびらかにするだけで面白くなるということの証明と、人気が出なかった時のため不良路線でも行けるような作風を選んだことだけである(当時バスケットボールマイナースポーツであったことに留意したい)。この結果、フンフンディフェンスを除くあらゆる要素が後世のスポーツマンガにリアリティ基準点をもたらすこととなった。

桜木花道バスケットマンに変貌するたった4ヶ月の物語は、命のやりとりや世界が終わることよりも一本のシュートの成否の方が遥かに切実で重要問題になりうることを、今なお我々に伝えている。

15.るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 作:和月伸宏 1994年19号 - (ジャンプSQで連載中)

講談社1970年代末期には後発のジャンプマン業界盟主地位を明け渡しているわけだが、それを奪い返す最大のチャンスが90年代後半に訪れた。DB幽白スラダンといった作品が終了した暗黒期のジャンプを、金田一はじめの一歩GTOを擁するマガジン苛烈に追い上げ、ついには発行部数で逆転したのである

その中で強引に看板作品祭り上げられ、ジャンプ屋台骨を支えることになったのが本作だ。後に和月伸宏は「次につなげたい」という気持ちで描いていたと語っている。明治という激動の時代の中で不殺剣士・剣心が刀を交える相手は、旧時代に未練を持つ者や、新しい時代の荒波に飲み込まれた者たちであった。黄金期と暗黒期の狭間で奮闘した本作のありようは、皮肉にもそこに重なって映る。

ワンピナルトが出てくるまでを空白期間にせず、少年マンガ誌の代表というジャンプアイデンティティを守りぬいたのは同時代の誰も比肩できない功績だ(幕張封神演義BOYSにこの役割代替できたか考えてみてほしい)。現代ジャンプ読者はもっともっと本作に感謝すべきだと、佐藤健超人的なワイヤーアクションを眺めながら思うのである

16.セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん 作:うすた京介 1995年52号 - 1997年40号

連載終盤、もはや燃え尽きる寸前だったといううすた京介は後年、「マサルさんシュールではなく、ベタシュールに見せていただけ」と語っている。自分を含め、多くの読者は同意しかねるだろう。彼が未来永劫に参照点となりうる新たなベタを作り上げたことに疑いの余地はないからだ。

本作はギャグマンガでやってもいいことの範囲を大幅に拡大した。キャラクターの行動原理なんてなくていい。話の展開は唐突でいい。絵柄は毎ページ変わっていいし上手くなくていい。読者が知らなさそうなパロディだって入れてよいのである現代観点では至極当然と思える要素を2年弱、全7巻に惜しげもなく詰め込んだ。

彼の次回作(ピューと吹く!ジャガー)ですらも、ついにその革新性を更新することはなかった。90年代にうすたに憧れ新人賞に応募した有象無象ワナビー達も誰一人として出来なかったことを考えれば少しは気が休まるだろうけども。

17.遊☆戯☆王 作:高橋和希 1996年42号 - 2004年15号

闇の人格を持つ主人公によるダークヒーローものというコンセプトで始まった本作は、ほどなくしてマジック&ウィザーズという架空TCGを中心にした物語に変化した。この変化が、数十枚の紙束を並べる行為を、玩具ゲーム業界において最も存在感のあるエキサイティングな遊びに位置付けることになる。

コナミでは社内の遊戯王関連の部署をしばしば「造幣局」と呼ぶそうだが、紙を刷って売上1兆円に到達するコンテンツなど他に存在しないことの証左である。こうした状況に、高橋和希の優れたキャラクターデザイン、ストーリー構成が大きく貢献したのは言うまでもない。ゲーム友情を育むツールになりうると示し、メディアミックスの力を世に知らしめた功績は間違いなく彼のものだ。

18.ONE PIECE 作:尾田栄一郎 1997年34号 - 連載中

世界で最も多く発行された単一作者によるマン作品について何か語るべきことがあるだろうか?まだ言及すべき余白が。本作のように自然カテゴライズを避ける作品というのは極めて少ない。友情、夢、自由、強さという最もありふれたテーマに挑み、ついにそのすべてを超然と飲み込み描き切ろうとする本作を何らかの箱に入れて理解するのは難しい試みに思える。

毎週月曜日ワンピを読んで喧々諤々と考察できる世界に我々は慣れ切ってしまった。30年間マン業界の頂点に君臨する男がいるという現実に。一定年代以上の人間にとって、本作の終わりがジャンプという雑誌終焉に見える人がいても無理のないことだ(今ワンピの次に長寿連載しているのはハンタを除けば2019年連載開始の夜桜さんである!)。ルフィ尾田栄一郎という二人の男の、幼少期から練り上げた夢の果てを世界中が見届けようとしているのだ。我々がこうした光景にふたたび立ち会えるかは疑わしい。

19.HUNTER×HUNTER 作:冨樫義博 1998年14号 - 不定掲載

幽白は極めて質の高い作品でありながら、冨樫義博が抱える巨大なアイデアの数々を収めきれた作品ではなかった。それでも仙水編と、その後に異例の月一で掲載されたレベルE前人未踏領域に踏み込んだ彼は、自身4作品目の連載においても既視感のある展開とご都合主義執拗なまでに避け続けた。彼の描くキャラクター達は自身が取れる最善の選択を積み上げた末に、我々が期待する最善以上のドラマを生み出す。幾度もの休載を挟みながら。

「今週の『HUNTER×HUNTER』は休載いたします」の表記(今はこれすらなくなったが)を昼下がりのコーヒーブレイクと何ら変わらぬ平常心で見られるようになってもなお、自分に限ってはこんな感じであった───「HUNTER×HUNTER最終回を読める可能性があるというだけで、どんなクソみたいな人生でも生きる理由が生じる」

いまや冨樫は少しずつ体調を取り戻し、我々は一時期とは比べ物にならないほどコンスタントに彼の創り出す世界に触れることができる。何百何千もの作品ジャンプにおいて連載され、本作に近い作品、それ以上のものを期待し続けてきたが、その度に彼の偉大さを突き付けられるだけなのだろう。

20.テニスの王子様 作:許斐剛 1999年32号 - (ジャンプSQで連載中)

前例のないテニスマンガでの成功女性読者の流入クール生意気で強い主人公像、菊丸が分身して以降のテニヌ...といった誌面上で読み取れる新規性だけでは、本作のもたらした文化のごくごく一部しか語りえない。

1000曲近いキャラソン、出役としての役割を求められる声優たち、2.5次元文化の源流かつ若手俳優登竜門としてのテニミュ...現代における狭義のオタク文化の根を辿れば、必ずテニプリが残した功績にぶち当たる。「推し」という文化が、人間を描くあらゆるコンテンツ侵食して久しいが、許斐剛が生み出した世界は、ジャンプで築き上げられたあらゆるファンダムの中でもっとも複雑で永続的な強度を保ち続ける、史上最も「推す」に値する文化であり続けている。

21.NARUTO 作:岸本斉史 1999年43号 - 2014年50号

すみませんほんとに書くことが思い浮かびませんでしたでも世界的にマン文化を広めた功績は鳥山に並ぶと思ってますマジで

22.BLEACH 作:久保帯人 2001年36・37号 - 2016年38号

まりに多くの言及がこの作品になされ、そのどれもが口をそろえて言う。「描き分けが上手い...絵の引き算が上手い...ルビ振りのセンス...久保帯人中二病...ストーリーが薄い...」これらすべてはもちろん真実だ。

連載中、ワンピナルトブリーチの三枚看板最後尾というポジションが崩れることは一度もなかった。果たしてこの評価妥当だったのかは分からないが、少なくとも我々ネット民久保帯人センスバカにし過ぎたことに対し大いに反省すべきところがあるのではないだろうか。海賊忍者のような明確なモデルがいないのに、久保帯人はどうしてあれほどまでに洒落キャラクターセリフ回しを無尽蔵に生み出せたのか、系統立てて説明できる理屈は未だ見つからない。もしその答えが彼の脳内しかないとするならば、我々は本作を源流に大いなる歴史が作られていく可能性を認めなくてはならないだろう。

23.DEATH NOTE 作:大場つぐみ原作)、小畑健作画2004年1号 - 2006年24

デスノートという作品複数の点で極めて例外的成功を収めた。肉体的攻撃を伴わない心理戦、一切の引き伸ばしをしない、公権力宗教的崇拝、欠点の無い主人公ゴシックキャラ造形、ダークヒーロー、死亡エンド...

本作に散りばめられたこれらの要素は、すべて従来のジャンプ漫画では邪道、あるいは不要とみなされてきた要素であった。このような野心的な作品メディアミックスにおいても成功を収め、国民の誰もが知る作品となったのは驚異的だ。この作品が出たことは心理戦を描こうとする後世のマンガ家にとっては悲劇かもしれない。夜神月ほど賢く、悪どく、魅力的なキャラクター矛盾なく作れる人間大場つぐみくらいしかいないのだから

24.鬼滅の刃 作:吾峠呼世晴 2016年11号 - 202024

2010年代ジャンプを購読していた人間はみな共通してうすぼんやりとした不安を抱えていた。「ワンピの連載終わったらジャンプってオワコンじゃね?」

ジャンプの終わりという、週刊少年マンガ誌という形態の終わりと同義に思える未来を避けるべく、集英社は読者以上に血眼になって後継者を探し求めた。しかし我々の期待も空しく、トリコ暗殺教室ヒロアカソーマブラクロ約ネバドクスト呪術といった平成末期の傑作たちすらも、尾田栄一郎が築き上げた領域には辿り着けなかったように見えた───ただ一つの例外を除いては。

家族、友人への愛」「困難を乗り越える強さ」という普遍的テーマフォーカスした吾峠呼世晴の連載デビュー作は、あらゆる世代へ届く成功を収めた。特に劇場版無限列車編』は社会現象化し、国内興行収入1位を達成するなど、経済的にも文化的にも大きなインパクトを残すことになった。

出版業界の衰退、コロナ禍、趣味多様化といった逆境の中で、マンガが世界的なムーブメントを引き起こすことがまだ可能である証明した本作は、令和を生きる日本人心象風景に残る新たな「国民マンガ」として、時代に選ばれたのだ。

25.チェンソーマン 作:藤本タツキ 2019年1号 - (ジャンプ+で連載中)

ひとりのスター存在プラットフォーム価値定義することは古今ジャンルを問わずあることだ。ダウンタウンの登場がお笑い養成所という存在メジャーにしたように、米津玄師の登場がニコ動文化オーバーグラウンドものにしたように。

2014年に創立したジャンプ+というプラットフォーム目的である「紙とデジタルの垣根をなくし才能を育てること」が名実ともに達成されたのはいつだったのか?それは初めて本誌とジャンプ+両方でスターとなった人間の登場によって定義付けられる。

かつて秋田の片田舎から新都社に「長門は俺だ」という名前投稿していた少年は、その衝撃的なストーリー展開で我々を魅了する存在となった。ファイアパンチ以降、ジャンブ+はあらゆるWebコミックサイト、いや雑誌を含め、もっとも野心的な作品を読める場所ひとつとして認知されるようになった。

藤本タツキの本誌への到着は新たな才能の鉱脈インターネットに求める時代の始まりを告げ、媒体の違いというものマンガの面白さになんら本質的な影響を及ぼすことはないという事実を我々に突き付けたのだった。

2024-10-20

anond:20241020011915

公権力スパイを送り込んだらこういうのなくなると思う。スパイ絶対悪じゃねえ、必要悪だ。

スパイ防止法制定運動が下火になった気がする

バイト凶悪テロ犯罪化が明らかになってからスパイ必要悪視される流れになっている気がする。

あんなの公権力スパイを送り込んで邪魔工作でもしないと強盗テロなんてそもそも防げないと俺でも思う。

2024-10-18

続・2024年衆院選表現の自由アンケートで気になった回答

引用元第50回衆議院議員総選挙の候補者に向けて実施した表現の自由についてのアンケート結果

神奈川8区

三谷 英弘(みたに ひでひろ) : 自由民主党

設問(1-a):

法令規制するべきではない

設問(1-b):

山田太郎氏の「推し候補なのですが、スタンスはともかく手抜きな回答で残念。

神奈川12区

阿部 知子(あべ ともこ) : 立憲民主党

設問(1-a):

法令規制すべき

設問(1-b):

日本は、子どもポルノ世界発信基地と言われるほど、諸外国から非難を浴びている。子どもを、大人の性や暴力のはけ口として扱うことは絶対に許されません。性被害暴力を誘発する商産業は根絶すべき。

設問(2-a):

表現の自由”といえでも人権侵害はNO!

設問(2-b):

表現の自由は守られるべきです。しか人権侵害を犯してまで、その自由が守られるとは考えません。特に無抵抗、声を上げることが困難な子ども女性対象物とする差別人権侵害は許されない。

立憲のフェミニズムに由来する表現規制最右翼という回答だったので、ピックアップしました。「児童ポルノ」ではなく「子どもポルノ」を使っていますので、筋金入りだと思われます

神奈川15区

河野 太郎(こうの たろう) : 自由民主党

設問(1-a):

法令規制するべきではない

設問(1-b):

性的暴力等の表現対象となるキャラクター架空のものであり、被害者が実在するわけではない。色々なものに縛られない自由な発想こそが日本コンテンツ制作の強みである。これを規制する動きをすべきではない。

実在児童被害者が存在しないことを明言しており、評価できます

愛知12区

青山 周平(あおやま しゅうへい) : 自由民主党

設問(1-a):

どちらともいえない、答えない

設問(1-b):

青少年健全育成などを理由にしたマンガアニメゲームなど創作物に対する過度な規制には反対する

自民党候補者青少年健全育成を名目とした表現規制に反対するのは珍しいです。この方は旧統一教会とは昵懇のようなので、尚のこと。もっとも反対しているのは「過度な」規制ですが。

三重2区

川崎 ひでと(かわさきひでと) : 自由民主党

設問(1-a):

どちらともいえない、答えない

設問(1-b):

表現の自由尊重されるべきです。一方で必要最小限度の制限を受けるべきとも考えます特に児童性的搾取虐待につながる表現については、社会全体で厳しく対処していく必要があります

設問(2-a):

クレジットカード会社の決済制約, ポリコレ言葉狩り

設問(2-b):

特定表現に対する決済を制限することは、表現の自由を不当に制限する可能性がある。行き過ぎたポリコレは、言葉狩り表現規制につながり、多様な意見表現を封じ込めてしま可能性がある。

千葉4区

水沼 秀幸(みずぬま ひでゆき) : 立憲民主党

設問(1-a):

どちらともいえない、答えない

設問(1-b):

表現の自由は守られるべき権利であり、多様な表現があること自体は素晴らしいことですが、他人名誉を傷つける表現、多くの人を不快にしてしま表現が、深刻な事態を招いていることも、また事実であるため。

設問(2-a):

クレジットカード会社の決済制約

設問(2-b):

民間企業個人に対し表現規制を行っている可能性があるため。クレカはもはや決済インフラであり、現金では合法的に売買可能取引カード決済時のみ恣意的規制をすることは認めるべきではないと考えるため。

東京28

高松 智之(たかまつ さとし) : 立憲民主党

設問(1-a):

法令規制するべきではない

設問(1-b):

表現の自由は限りなく守られるべき権利であるから

設問(2-a):

クレジットカード会社の決済制約

設問(2-b):

決済事業者自主的規制を掛けることはふさわしくないから。

設問2-bでクレカ決済に言及している御三方

滋賀1区

斎藤 アレックス(さいとう あれっくす) : 日本維新の会

設問(1-a):

法令規制すべき

設問(1-b):

暴力的、過激性的表現犯罪行為助長正当化させることにも繋がり、暴力行為性犯罪を駆り立てるきっかけにもなりかねず、児童を守るためにも法令規制するべきでる。

設問(2-a):

ポリコレ言葉狩り等, ジェンダー平等論に基づく創作規制

設問(2-b):

ポリコレジェンダー平等を基にした創作規定は、差別の防止を目指す一方で、特定視点価値観強制により、表現の自由を妨げる可能性がある。

京都5区

山本 わかこ(やまもと わかこ) : 立憲民主党

設問(1-a):

どちらともいえない、答えない

設問(1-b):

社会子どもを守る責任があり、児童性的描写することは厳重に規制すべき。同等の作品存在で、暴力性的搾取が許容される文化形成される可能性があり、規制を強化すべき。

設問(2-a):

ポリコレ言葉狩り

設問(2-b):

ポリコレ意識による行き過ぎた表現報道観念の押しつけは表現の自由を阻害するのではないか

法規制を(半ば)肯定しつつ、ポリコレジェンダー平等のような概念棒での表現の自由の制約を懸念しているのは珍しい気がします。

大阪9区

ながさき 由美子(ながさき ゆみこ) : 社会民主党

設問(1-a):

どちらともいえない、答えない

設問(1-b):

表現の自由憲法保障される基本的人権であり、それを国家制限する検閲が行われてはいけない。性的暴力表現について、現行以上の規制を導入する際は、表現の自由を侵さないか慎重な議論必要である

設問(2-a):

規制の内容、必要性を個別判断すべき

設問(2-b):

表現の自由憲法保障される基本的人権であり、他者権利と衝突する場合等を除き、国家がそれを制限することがあってはならない。規制を行う場合は、個別規制必要性・相当性を慎重に検討すべきである

沖縄2区

新垣 邦男(あらかき くにお) : 社会民主党

設問(1-a):

どちらともいえない、答えない

設問(1-b):

表現の自由憲法保障される基本的人権であり、それを国家制限する検閲が行われてはいけません。性的暴力表現について、現行以上の規制を導入する際は、表現の自由毀損しないか慎重な議論必要です。

設問(2-a):

規制の内容、必要性を個別判断すべき

設問(2-b):

表現の自由憲法保障される基本的人権であり、他者権利と衝突する場合を除き、国家がそれを制限することがあってはなりません。規制を行う場合は、個別規制必要性・相当性を慎重に検討すべきです。

社民党はこのお二方を除き、設問1-aで法規制肯定していました(計4名)。投稿後に気が付きましたが、ほぼ同内容ですね。

大阪10区

尾辻 かな子(おつじ かなこ) : 立憲民主党

設問(1-a):

どちらともいえない、答えない

名前に見覚えがある方もいるかもしれませんが、『雀魂』の『咲』コラボ広告炎上させようと頑張っていた人です。

香川2区

玉木 雄一郎(たまき ゆういちろう) : 国民民主党

設問(1-a):

法令規制するべきではない

設問(1-b):

表現の自由は守られるべきです。公権力による表現規制が入ることで、クリエイター自由創作意欲が抑制されることがあってはなりません。当事者を交えて、著作権法に限らず幅広く政策議論する必要があります

設問1-aで「法令規制するべきではない」を選んでいる、唯一の党首です。

比例東京

伊藤 和子(いとう かずこ) : 日本共産党

設問(1-a):

どちらともいえない、答えない

設問(1-b):

表現の自由プライバシーを守りながら、子どもを性虐待性的搾取対象とすることを許さな社会 にしていく必要があります。そのために自主的な取り組みを促進していくことが大事だと思います

名前を見て最初驚いたのですが、同名の弁護士とは別人です。

比例東京

本多 平直(ほんだ ひらなお) : 立憲民主党

設問(1-a):

法令規制するべきではない

設問(1-b):

表現規制反対派としては古参ですが、立憲の性交同意年齢の引き上げに関する議論のいざこざで議員辞職された方。

秋田1区

寺田 学(てらた まなぶ) : 立憲民主党

設問(1-a):

どちらともいえない、答えない

設問(1-b):

設問(2-a):

回答を控えます

設問(2-b):

設問(3):

柔道部物語ゴリラマンゴースト・オブ・ツシマ

その本多平直氏の「追放」に一役買った方。私の好きな作品アンケートへの回答といった内容です。

続き

2024-10-10

anond:20161019074216

警察呼んだらいいんじゃね?

それか弁護してて調停する。

家族相手でも公権力つかっていこ

anond:20161019074216

警察呼んだらいいんじゃね?

それか弁護してて調停する。

家族相手でも公権力つかっていこ

2024-10-07

anond:20241007224012

アノンもそうだけど、アホってすぐ公権力が間違ってる言うよね。

2024-10-01

anond:20241001175349

いやまあ、そりゃそうなんだろうけど。

あの人って公権力と戦ってたからギリまともに見えてたけど、個人相手リンチするのはどうなん?っていう……

2024-08-22

anond:20240822152028

言論には言論で対抗すべきで、法律を作って何かしたり、公権力を用いて規制すべきでは無い。

度を超えた表現には名誉毀損とか侮辱とかのような従来の法律で戦えば良い。

言論言論として表に出ることに価値があると思うので、言論のもの規制するのは反対。

2024-08-04

公務員1◯年やってる40代だが、人生という物に対して描ける展望絶望的すぎる

担当・一係長が背負ってはいけないような案件を次々に背負わされていく。

ある事業における致命的な要素の決定権をごく一部だけ握らされ、その上で上司連中からは「早く何とかしろ」「絶対なんとかしろ」「俺はよく分からんからやり方は任せる」ばかり言われる。

現場の調整先からは「マジで困ってるんですけど?」という電話しょっちゅう来るし、頼みの綱と思っていた業者からは「いやーこの納期じゃ無理っすねー」という断りがバシバシ入る。

そんな案件自分担当分で10個、部下達の分も入れれば20、30と抱えさせられる。

仕込まれ爆弾の数々は予算不足を旗印にトリアージを繰り返されてきた致命傷である

予算が足りないなら優先順位をつければいい」というちょっとだけ経営者感覚を齧っただけみたいな発言の元に何度もやってきたコストカットの影響が出ているわけだ。

「5年後に影響が出ますよ」を「じゃあ俺が別の部署に移ったあとに問題になるってことだから俺とは無関係だな」と考えられる奴だけが公務員世界では出世する。

多分だけど、民間でも同じだとは思う。

民間との違いは民間自分会社が潰れないために今その瞬間を死物狂いにならないといけない所があるけど、公務員は潰れることがそもそも出来ないという現実に対して「20年後、30年後も俺達はこの業界でこの仕事をしている」という視点で物を見ないといけないってことだ。

エッセンシャルワークとはそういうものだと思うが、その現実を頑なに受け入れない人間ばかりが上に行き、ソイツラが放りだした責任を結局は現場が取らされる。

どれか一つの案件にだけ注力できるならやり甲斐はあるだろうが、それを10も20も並行してやらされると、結局自分自身もトリアージを繰り返すことぐらいしか出来ない。

ヒト・モノ・カネは当然のように足りず、思いつきでつけ足され続けるセキュリティ制度のせいで業務効率は日々悪化する。

「そんな仕事は辞めてしまえばいい」というのが正論だろう。

俺も全くそう思う。

就職先に悩んでいる時に町中の公務員スクールフラフラと吸い寄せられ「公務員っていうのは基本的なことが身についている人ってイメージが強いでしょ?だから転職も有利なんだよ」とスクール勧誘に騙されたのが良くなかった。

頑張って勉強した果てに通ったんだからと辞めるタイミングを逃し、流石にこのままではまずいと転職活動をするも「うーん。その年齢で経験したことがあるのは公務員だけ?うーん。ビジネス感覚がなさそうー」みたいな感じで次々と面接は落とされて今の仕事を続けている。

悪化し続ける状況を切り抜ける方法はもはや転職しかない。

ある日職場バッタリと倒れ込んで精神科診断書でも貰えば用務員みたいな立場に入り込めるかも知れないが、その立場になったらなったで半端な「俺は公務員様だぜ?偉いぜ?」を令和にもなって引きずっている連中にアゴで使われるのは結局ストレスかも知れない。

俺も人のことは言えないが、公務員連中はマジで他人アゴで使う。そういう態度での働き方を教育されているから、公務という神聖業務効率的に進めるにあたって民草に協力を仰ぎ公権力の力で労働力をほぼ無償で吸い上げることが業務の一環であるかのように考える空気が間違いなくあるし、それを前提として実際そうしないと回らないような業務量を押し付けられている。

公務員はクビにならないから異常者が多いという話があるが、実際私の職場にも私を含めて顔つきから自閉症を感じ取らせるような連中が沢山潜んでいる。

大体5人に1人ぐらいはうっすらと自閉症顔だ。

下手すると小学校の頃の割合より高いかも知れない。

少なくとも大学に通っていた頃に感じた割合よりはずっと高い。

基礎学力一般常識教科書経由でひたすら積み上たテストの点数で半分以上の結果が決まるという世界は、自閉傾向人間に対して(他の世界での就職活動比較して)本当に有利だと思うし、実際俺もそのおかげで公務員様になれたのだと思っている。

自閉症スレスレのギリ健が公権力を振るうことを推奨されるような立場につくと、どうしても頭のおかしくなる奴が出てくる。

それは上司連中の中にも混じってきており、一部のキチガイが「こんなのは民間やらせればいいだろう。契約前に作業をさせたら事前着工?シランガナ」と無茶苦茶指示書ウォーターフォールの高みから放り投げてきて、「こんなの本当にこのままやったら全員捕まるだろ・・・」という状況に日々追い込まれたりもするわけだ。

俺はもう無理だ。

現場から上がる悲鳴を受け止めるには俺の心臓は小さすぎるし、上から降ってくる狂言をうまく躱すには俺の足腰は貧弱すぎる。

1◯年続けられた生活から今後も続けられはするのだろうが、それはどこかで「働き方改革の波が来て公務員職場環境も変わるし、クソみたいな連中は皆クビを切られ、そして日本も失われた時間を取り戻して予算が沢山つく」というありもしない希望にすがっていたからだろう。

もっと言えば「なんかめっちゃ転職やす市場になって、公務員しか経験のないアラフォーおっちゃんでも普通にいい会社に潜り込めるようになる。つーかその状況で公務員の魅力化対策が行われて今の仕事もかなりマシになる」という願望を思い描けていたからだ。

しかしたら「宝くじがあたって」とか「突然小説の才能に目覚めて」とか「株の配当が」などのよりありもしない空想を信じていたのかも。

いい加減もう無理だ。

現実に追いつかれた。

どのタイミング人生をやり直せば良いのかと夢を広げるのもいい加減疲れた

この時代のこの日本にこの自分として生まれ落ちた時点で半分ぐらい負けているわけで、IFストーリーの最適解は「もっと未来の豊かな時代に、優秀な遺伝子をコーデイネートしてもらって、人間なんぞじゃなくてご立派なAI様に育ててもらっていれば」なんだろうと思うわけだ。

疲れた

上を見るから苦しいんだろう。

横を見るから自分だけ大変に感じるんだろう。

下を見なければ。

昨日、配達のオッチャンがこんな暑い中で汗だくになってプンプン酸味のある香りを立てながら荷物を持ってきていたが、アレは大変な仕事だと思う。

荷物はどれもお客様の大切な品であり、中には壊れたら取り返しのつかない特注品もあるだろう。

どこにでもある些細な荷物でも、明日仕事に使うから今日中に届かないと困ってしまものもあるだろう。

それを1日に100も200も丁寧に扱うのだ。

マンションごとにシステムの違うオートロックと格闘し、時には自動扉に荷物が挟まれそうになるのを自分の体でブロックし、そうして届けようとしたら留守だったり居留守だったり、そんな仕事をひたすらやって、賃金最低賃金よりは少しマシなだけ。

きっと彼らの業界公務員のように残業代がチョロまかされているのだと思う。

予算関係というより、労働時間の上限と実際に受けている仕事量のアンバランスによって残業時間を誤魔化せとうい指示をきっと彼らも受けている。

その上でボーナス全然出ないとしたら?

公務員のおまけみたいなボーナスさえ羨ましくなるような、それこそ年間で10万×2とかのちょっとしたお小遣い程度で、普段賃金残業代や移動時間が誤魔化されて実質の時給は最低賃金未満になっていたら?

最悪だろうな。

ああ最悪すぎる。

そういう人達のことを考える度に、「俺はまだマシなんだ」と希望が湧いてくる。

いざとなったら「あっ・・・メンタル・・・あっ・・・」と倒れ込んでしまえばいいんだ。

責任なんてのは最終的に上の連中が取ればいいんだ。

人脈を繋ぐためだと毎日飲み歩いてもパンクしない程度の給料をアイツラがもらっている理由は、いざとなったら責任を取って腹を切るためじゃないか

なんで俺がこんなにも必死になって全部自分責任であるかのように背負い込まなきゃならんのだ。

そもそもを言えば、国民の側が小さな政府を望んできた結果が現状だろ。

公的仕事をつくのに一番必要なのは「俺は最底辺よりはマシ」という心意気と「ぶっちゃけ俺が背負う責任ってごく一部だけだろ」という開き直りだ。

それだけはシッカリ身についているし、それしか身についていない。

自分人生に誇りを持とうとするから苦しむんだ。

プライドなんて全部捨ててゴミムシのように生きていこう。

国民もそれを望んでいる。

2024-07-19

anond:20240719030532

オレは悩んだあげく都知事選では蓮舫に入れてしまったけど、すげー後悔してる。

あん自分批判しても批判されたくないみたいな人間は、政治家として終わってる。政治家どころか人として終わってるんだよな。

しか弁護士相談ってなんだよ。

朝日新聞みたいなマスコミすら抑えつけられるような圧力見せられたら、一般市民は怖くて何も言えなくなるんだよな。

いまは政治家じゃない私人から、みたいな話もあったけど、百歩譲ってそうだとしてもあんなことする人間政治家に戻ったら素直に批判を受け止めるとは思えないし。

ましてや政権取ったら公権力使ってどんな圧力加えてくるか怖すぎなんだよな。

蓮舫には得票数三位すらふさわしくない。

たまに立憲にも投票してたけどもう無理だわ、あいつら。

オレも今の日本自称リベラル連中が無理すぎる。

ほんと、まともなリベラルが出てきてほしいんだよな。

2024-07-12

anond:20240711231901

一回寝て早朝出勤前にさわやかな森通ってリスも見て最高って一瞬なっても昼過ぎてもまだ怒り収まらなかったので名前は伏せるけど

登場人物の口から二言目に生活保護バッシングとか発達障害に関するネットスラングとかが出てきてもまったく驚かないドラマだと思った 

弱いものが夕暮れさらに弱いものを叩くって言葉や状況がぴったり

ネットでよくみるスカッと系漫画広告あるじゃん?あれの具現化と言うか安易実写化というか令和の金品も人品も卑しく貧しいインターネット時代象徴するようなドラマ

巨悪の陰謀でも公権力の腐敗でも知性の狡猾でもやむにやまれぬ状況や人間同士の関係の縺れで起こってしまう闇・あわい・曖昧もの悲喜こもごもその他…でもなく自分よりちょっと頭が弱くて愚かな人間を袋叩きにしてスッキリするドラマ

まあ上に書いたような犯人像こそ古いしやりつくされたよと言われればそれもそうだしあえてそれらを徹底的に排除してるのか?とも思うけどそれにしてもあまりにも「気持ちよく誰かを論破したい!」という欲に応えた健常者向けスカッっとドラマ

いかにも特性もちでその特性によってそう振舞ってしまった結果起こってしまった事件について故意犯でもない人間を設定しておいて「愚か者!」って集団説教してみせるシーンヤバすぎた

心理分析プロという設定の人が取って付けたような学術用語犯人につきつけて解説してみせてだからあなた感情まやかし無駄ものなのよ?キリッって本当に言い放つところはいネット民かってなった

いやいやいやそれ以前に分析できるところあるだろそいつにはよ、一言言及しなのすごすぎるよネット民か

1話もだったけど犯人側にはそういった属性はあっても人格がなくてただただ愚かさを背負わされてるだけ

しかもその断罪をやっぱりいかにも特性もちに行わせてるの(お前と同じでもがんばっている人間もいるんだから甘えるな!とばかりに描くが一方ではその不器用社会不適合ぶりも同時に描きまくってそれでも唐突に熱烈にイケメンに惚れられる主人公/この唐突さになにか過去因縁とか含みがあるのかも?とか期待する方がおかしいのだろうかあってくれよ)さらにヤバくてまともな健常者は結局高みの見物って感じが本当に気持ち悪いわ

いかにも現在インターネット社会象徴してるよこれで爽快です!って言ってる奴正気かな?ヤフコメ民かさもなくばはてブ民かな

こっちも苦しいことあるけど頑張って生きてんだよ!っていうたくさんの人が、インターネットで確実に叩ける自分より下で自分より愚かな人間を叩けるだけ叩いた後あーすっきりしたって言ってなんの罪悪感もなく楽しくメシ食ってるみたいなドラマ(実際そのように描かれている)そういう人間気持ちよくみられるだろうなっていうドラマ

そういう辛辣で痛烈なスカッとをやらせる側の主要登場人物理不尽家族に振り回される設定やシングルマザーの苦労を付与してひとりの人間小市民感出して末端とはいえ公権力側の強さや嫌味さをそいではいても旭川の件でまさにその末端のあれこれが露呈した後でのこの描写はもはや皮肉しかない地元最高!の方が10000倍リアルに感じてしまバグが起きる

そういう人間皮肉ってあれをやってるならまだいいけどそうじゃないなら邪悪と露悪の地獄ミックスジュース

被害者側もちょっと…みたいなちょっとざらっとしてひっかかりのある描写もあったり犯人のおぼつかなさ周囲の見えなさ等々についてあれだけはっきり描いておいて、これで以降なにがしっぺ返しやどんでん返しがおこって実はこれはインターネット正義のツラして実際には謗りの限りを気楽に尽くすあなた方の姿なんだよ…と主人公側の方が痛い目や苦い目を見る顛末をやらないとはさすがにとても思えないけど本当に広告スカッマンガドラマをやりたいだけなのかもしれない

そうだったらびっくりしちゃう

以降見続けるのは苦痛からもうやめるけど結末まで本当にこれでつっぱしったらすごいわ

犯人側が起こったことを飲み込めなくて混乱して慟哭するとも単に愚かでザマアwされてひたすら悔しがるともとれるシーンをあれだけねっとり描いてるとやっぱりそうなのかな…と思ってちょっと絶望するような気分

本当にこのドラマ見た人胸糞悪くなってないのか?

似たような意見の人は3人くらいは見たけどタグ検索まではしたくないな、嫌すぎて

自分と違う人・属性・愚かでまともでない普通がわからないクソども」の描き方距離の取り方が無理すぎた

まともでまじめな人間生活は常にバカで愚かで無駄なクソどもに脅かされているんだ、連帯して排除しようみたいな気分を強めるよねああいうのって 自分あいつとは違うって

タイトルのように表現しておいてその実とてもせまい「まとも」側から視点で描かれていてこの矛盾わざとなの?素なの?ってかんじ

新宿野戦病院真逆すぎる

そこまで深く考えてないように見えるカジュアルライトな仕上がりがほんまに怖い

いやほんま素なの?わざとなの?

本当にところどころ被害者の描き方や主人公側の物事の受け取り方等の描写がざらつくとこがあるので上記感覚全部どこかでひっくり返してくれるようなポイント後出してくるのかもしれんけどもうワシは知らん

…って感じのドラマ!!

2024-07-08

濡れ衣着せて付き纏いキモイヨー

前段階からツンツンしてきてりゅ…

え!公権力名乗って無断撮影を?

転ばれたら終わらさせられてた…てこと?

そしてイカレポンチかました結果がこれかよぉ

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