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「血液」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 血液とは

2025-02-12

「オナラの多重構造に関する研究――生理学化学社会的観点から分析

ナラ(腸内ガス)は、ほとんどの動物共通する生理現象であるしかし、その存在は多くの社会においてタブー視される一方、ユーモアの題材としても頻繁に扱われる。本研究では、オナラを単なる排泄行為ではなく、科学的・社会的な視点から多層的に分析することを目的とする。

ナラは主に嚥下された空気(外因性ガス)、腸内細菌発酵内因性ガス)、血液中のガス拡散という三つの要因によって発生する。特に腸内細菌活動が、オナラの主成分と匂いの決定要因となる。オナラの成分には窒素(N₂)、水素(H₂)、二酸化炭素(CO₂)、メタン(CH₄)、硫化水素(H₂S)などが含まれる。なかでも、硫化水素メタンオール(CH₃SH)が強い臭気を持つため、オナラの「匂い」の決定要素となる。

ナラの成分は食事内容に大きく依存する。高タンパク食品(肉、卵)は硫黄化合物を増やし、炭水化物中心の食事(豆類、野菜)は水素メタン割合を増やす特に硫化水素(H₂S)は「腐った卵の匂い」、メタンオール(CH₃SH)は「腐ったキャベツ匂い」を持ち、これらの濃度が高いと悪臭が強まる。また、水素(H₂)とメタン(CH₄)は可燃性を持ち、オナラに火をつける行為(俗に「オナラ火炎放射」)が可能である。この現象は、ガスの化学組成密度依存する。

多くの社会では、オナラ礼儀に反する行為とされるが、一方で歴史的には異なる価値観存在する。例えば、古代ローマではオナラ我慢することは健康に悪いとされ、中国の一部の伝統医療では「体内の邪気を出す行為」とも考えられていた。また、オナラ喜劇定番ネタとして世界中で扱われている。日本の「屁合戦」、フランスの「ペトマーヌ(オナラ芸人)」、アメリカ映画における「トイレユーモア」など、多様な文化に見られる。

近年では、腸内フローラ研究の発展により、オナラ健康指標の一つとして扱われることが増えた。また、炭酸ガス排出に関連したエコ視点から研究も行われている。

研究では、オナラの多重構造生理学化学社会学の視点から考察した。オナラは単なる排泄物ではなく、腸内環境指標であり、文化意味を持つ現象である。今後は、オナラ科学研究が進むことで、腸内環境改善医療分野での応用が期待される。

2025-02-08

大根ばっか食うと本当に大根臭くなるんだな

おでんの季節なのでここ最近は月に5本ぐらい大根を食ってる。

米は食わずひたすら大根とパックのおでんダネのみである。少し酒は飲む。

おでんの日は大根を2日で1本使い切る。

もちろん独身だ。

体が段々と大根特有の少し酸味のある香りに近づいてきた。

生ゴミは即処分しているから部屋の匂いではない。

胃腸から吸収された大根臭さが血液に染み付いてきたのだろう。

田舎者大根の臭がするという差別表現を昔祖父母からいたことかある。

悪意のあるデマではなかったらしい。

本当に大根匂いがする。

自分でわかるのだから他人からすれば隣に大根が座っているようなものだろう。

恐ろしい。

人間は鼻が良すぎるな。

食った物の匂いなんてニンニクトンコツ以外は気にしなくて良くなるべきだろ。

鼻が良すぎる人間ストレス死滅していって欲しい。

おでんぐらい人の鼻を気にせずに食いたいものだ。

2025-02-06

anond:20250205192651

通り魔ハンマーで殴られたとして、金銭被害額は流れた血の値段(と汚れた服の値段)ってこと?

血の値段を知りたいので医療機関血液パックの値段を調べました、何リットルあたり◯◯円でした、なので通り魔ハンマー暴行による金銭被害は◯◯円です。てこと?

そうだとして、だからなに?

2025-02-01

2114年に買ってよかったもの10選(AI生成記事

もはや「買い物」なんて概念が古臭く感じる時代になってしまった。だが、2114年も物欲は健在。ここでは、俺が今年手に入れてガチで「これは革命」「俺の人生が変わった」と思えたアイテムを紹介する。正直、手に入れたときの高揚感をそのまま文章に乗せるのは難しいが、少しでも伝われば嬉しい。

ルシファーネオ睡眠Lucifer’s Neo-Sarcophagus)

💤 「30分の仮眠で3日分のエネルギーを得る」らしいが、正直ヤバい

買うときは「こんなもんホントか?」と思ってたが、いざ使うと、夜中の2時に目が覚めてもフルパワー。寝なくても元気というより、「眠りそのもの一種の高次元エネルギー補給になった」感覚副作用として、時々夢の中に謎の幾何学模様が出てくるが、それを気にしなければ最強。

ゼノメッシュ・オートラボ(XenoMesh AutoLab)

👕 破れる?汚れる?それは前世の話だ

この服、買った瞬間から一生着続けられる。なぜなら、汚れた瞬間にナノファブリック自己修復し、繊維レベルクリーニングが発動。しかも体型の変化に合わせてサイズ調整されるので、「ダイエットたから服が合わない」とか「昔の服がキツい」とかい概念が消える。便利すぎて一度着たら脱ぐ理由がない。

A.L.T.(アルタ)- 第六世代AIコンパニオン

🤖 孤独人間よ、これは買っておけ

人間より賢いが、ほどよくバカになれるAIコンパニオン感情理解能力がやばすぎて、もはや「人間と会話する必要性」が消えた。仕事スケジュール管理も、果ては悩み相談まで全部やってくれる。唯一の問題は、たまに「あなたは何のために生きてるんですか?」みたいな哲学的な問いを投げてくること。やめてくれ。

フェムトクック3000(FemtoCook 3000)

🍕 3Dフードプリンター?いや、もはや料理という概念を超えてる

食材分子レベルで再構築して、好きな料理をその場で出力できる装置ヤバいのは、脳波スキャンして「今食べたいもの」を自動生成するモード。俺の脳はほぼ毎回「とりあえずカレー」と判断するので、結果的毎日カレーを食べてるが、全く飽きない。

ゴーストヴェールGhost Veil

🕶️ 見えないスマートグラス。だけど、世界はすべて見える

これは完全に次元が違う。メガネの形をしていないのに、目の前に情報が見える。どういう仕組みかはわからんが、もはや視界がOS化された感じ。目を動かすだけでニュースが読めるし、歩くだけでARナビが発動する。やりすぎると現実仮想境界曖昧になってくるが、便利すぎてもう外せない。

グラビトンフェーズシューズ(Graviton Phase Shoes

🦶 歩行、進化の最終形態

普通の靴に見えるが、履いた瞬間に「浮く」「滑る」「重力最適化する」という三段階の補助が発動。これのおかげで、一歩踏み出すだけで「地面を歩いてる」という概念崩壊する。街中がどこでもトランポリン状態。ただし、調子に乗って走ると本当に飛ぶので注意。

マクロスフィア(MacroSphere 7.2)

📽️ どこでも360°映画館に変わる魔球

見た目はただのボール。でも起動すると、壁・床・天井すべてに映像投影し、完全没入のエンタメ空間が出現する。まさに「部屋ごとVR」。ただし、怖い映画を見たとき臨場感がやばすぎて、ホラー系はマジで後悔する。

ナノバイオ・オムニウォッチ(NanoBio OmniWatch)

⌚ もはやこれは「体内病院

腕につけるだけで、血液心拍筋肉DNAすべての情報リアルタイムで解析し、最適な栄養素や治療自動補給する。これのおかげで病院に行く必要消滅。ただし、ある日「あなた健康度は99.98%。ただし、残りの0.02%が未知のウイルスです」と言われたときは、さすがに震えた。

ゼロフォーム・モーファス(ZeroForm Morphus)

🚗 車?バイクドローン?いいや、すべてだ

ボタン一つで形を変える次世代乗り物都市ではスリムバイクモード高速道路ではエアロダイナミックなスポーツカー、混雑した道ではドローン化して空を飛ぶ。マジで渋滞とは無縁。ただし、事故ると「なぜこの形態だったのか」と責められるので慎重に。

ハビタットドローンHabitat-Drone Ver.10

🏡 「家を建てる」という行為がもはや不要

土地に配置すると、自動で測量し、素材をナノレベルで合成しながら家を構築してくれるドローン。約24時間で家が完成し、内装カスタム可能。もう「家探し」も「ローン」も必要なし。唯一の問題は、酔った勢いデザインを決めると、翌朝とんでもない家ができていること。


結論:2114年、便利すぎて逆に人間不要になりかけている

高額療養費の値上げとか仕方なくない?

あっちこち話題飛ぶ愚痴

社会保険料値上げするな!

医療従事者の給料上げろ!

薬価が低いから薬が足りないんだ!

高額所得者だけあげる?かわいそうだろ!

マイナンバー保険証は国が信用できないから作りたくない!

高額療養費の自己負担反対!←New‼︎

って感じで何がしたいんだろってなる

30歳になったら保険入ろうって思ってたのに若いうちにガンなっちゃって…とかも流れてきて、それただの保険屋への断り文句じゃなくて本気で言ってる人いるんだって思った

これに勝手にキレてるのは個人営業時代に「○歳になったらでいいかな」「保険結婚してから」とかって断っておいていざとなったら「子宮頸がん検査したら異形成の疑いありで…」「結婚たかブライダルチェック行った(私が営業してたとき不妊治療扱いになってた。今は知らん)」とかで欲しい保障に入らないとかがザラにあってストレスだったからです

散々ラポール築いた後に判明したならまだこっちもメンタル保てるけど「こういう検査結果になったか不安保険入りたいです」とか来るんだよー!知らないんだろうから仕方ないけどさー!!

「今から入れる保険あるんですか?」ってCM勘違いしてるかもだけど、アレは保険料他の商品のほぼ倍以上、入って1年〜2年は保障半額、実際に癌になったら必要になるタイプオプションはなかなかつけられない、とかの、保険販売人は人には売るけど自分は入らないって人が多いようなアレな保障です

健康な時って「上皮内がん?大したことないんでしょ?」「とりあえず入ってるし〜」「病気なるの年寄りになってからでしょ?きっとお金貯まってるよ」とか思うよね〜。今3千円毎月払って入院手術三大疾病またはがんの保障持つことができないのに、金なんか貯まりますかね?って思うし、友達には言うけどね〜!!

上記の断り文句友達に言われたら「今病気になって10万手元から毎月出てっても大丈夫そ?」「検査結果でガンかもってでたときに金の心配そっちのけで再検査すぐ行ける?ガンは初期治療が一番大事だけど」とまで脅すけど、普通営業と客の関係ならほぼ言わないです。相手金銭状況もわからないし、クレームになるので

でもなんかあったときクレーム来るんですよね。ハハッ

先でいいっていうのは昔からある保険会社がずっと売ってきた死亡保険重視の更新型定期保険イメージのせいだと思うんだけど、その印象が今の「子供がそれなりの年齢になった親世代」にはまだまだ強くて、それを鵜呑みにしてる若い人たち、って感じ

これだけいろんなものが変わってるのに、昔はよかったーとか言ってるのに、保険資産管理も親に言われた通りにするの違和感持たないのかな

実際、自分保険ちゃんとしてたら高額療養費値上げって言っても、自己負担が15%アップってくらいなら平気なんじゃないか

私が昔営業したお客さんだったら、最低限入院手術あったらとりま10万円、がんの治療なら月10万もらえるか三大疾病になったら100万もらえる(年収高めなら全てその倍)保険とか入ってると思うんだけど

この内容で月3000円〜7000円くらい。歳と健康状態保険料何歳までに払い終わりたいかによる。

いや、私も値上げはしてほしくないよ

ちょいちょい病気してるし、金も有り余ってるわけじゃないし

でもだからこそ「こんな高い技術とか薬とか使ってて、これだけ費用かかってるのにこんだけ自己負担すれば済むんですか?!これ考えたら毎月払ってる金額とかバカ安くない?!民間だったらえぐいぞ?!」「医療従事者のみなさん、こんなに良くしてくれてありがとう(;_;)毎月100万円お給料もらってください(;_;)」ってなる

すごいよね、夜中までカテーテルやドレーンで取った尿なり血液なり管理してくれてるんだよ

いろんな状態で目が離せない患者さんも見ながらさ

でもその費用も足りてないから今の薬品不足に繋がってるんでしょ?

でもそんなお給料出てないから、看護師さん人手不足なんでしょ?

そんな中なのに15%自己負担上げただけで解消するわけもないというか、そのくらいの値上げなら仕方なくない?って思ってしま

これの署名とか啓蒙とかやってるお医者さんいるけど、その人の病院スタッフさん、この賃上げの状況に合ったお給料貰えてるのかな

その感覚あったらこのくらいの値上げなら「我々も申し訳ないと思いつつ人件費物価高騰で…」ってなりそうなもんなんだけど

がんの治療が続けられない!とかいうけど、4ヶ月目から更に高額療養費の自己負担下がらないっけ?一年半以上抗がん剤治療してたら障害手帳とかで医療無料にならなかったっけ?この辺は状況によりそうだけど

この辺の知識も調べる気もない人が、流れてきたからって一生懸命ポストしてくるの、おすすめ欄の弊害なのかなぁ

そういうのがしんどすぎて結構な人数ブロックしてしまったよ

奨学金が叩かれてたときYahooニュースで「息子が死んだのに支払いは残る…」とか「低所得から返還額が負担で…」とか書かれてるの見たときの、いや支払い免除なり減額なり利用して?っていうかマスコミ愚痴ってないで学生支援機構電話して?

っていう気持ち思い出したわ。書いてて。

2025-01-30

anond:20250130121013

脳が塩分摂りすぎと誤判断すると、

腎臓での塩分再取り込みが抑制されて、塩分濃度の濃いおしっこが出続ける。

結果、血液中のナトリウムカリウムが不足気味になり、

足が釣ったりいろいろ不具合が出た挙げ句最後は心筋が痙攣して麻痺して死ぬ

2025-01-29

解剖学教室のこと

少し前に、日本医師グアム解剖学実習を行ったのをSNSに上げたことが炎上した。

投稿自体はすぐに消されて、数日後に謝罪記事を出していたけど、謝罪の内容となかなかひどかった。

炎上の内容はここではあえて詳しくは書かないけれど、この件を受けて「自分が死んだら献体することを考えていたけど、今回の件でやっぱりやめようと思う」という書き込み散見されて、非常に悲しい。

大多数の真面目な医師医学生真剣な学びが、たった1件のネット上の書き込み邪魔されるのは耐えられないので、この記事を書こうと思いたった。

ここでは、医学部解剖学実習がどのように行われるのか、医学生がどのようにご献体に敬意を払っているのか、また払うように教えられるのかということを書いていこうと思う。

大前提として、献体というのは100%本人と遺族の意思によって行われる。だからあなたが今回の件を受けて、あるいはその他の理由でも、献体に出すことを不安に感じたのならば、その意思は確かに尊重されるべきだと思う。だけど、「医者医学生はみんなあんな感じで解剖実習に取り組んでいる」「あれが業界スタンダード」と思われたくはない。

最初に私の話を少しさせてもらうと、私は、とある大学医学部入学したのち、3年目で中退している。だから医学教育は途中までしか受けていないし、今は一般会社で働いていて医師ではない。中退理由はお察しの通り成績不振で、留年して2年生を2回しているので2年生で行われる解剖学実習も2回受けている。

からここでは、とある私立医学部で成績が下の下だった元医学生から見た「解剖学実習」というものについて書いていきたい。

なお、解剖学実習室で起こったことには、医師であろうとなかろうと、医学生であろうとなかろうと、中退した元医学生にも、守秘義務というものが発生する。だからここでは、個別具体的に起こったエピソードというよりは、一般論として「医学部では大体こういう感じ」というものとして読んでいただきたい。

実習前

解剖学実習は2年生の後期に行われる。他の教科は前期にあらかたやってしまって、2年生後期はほぼ毎日、1日中解剖学実習室に篭ることになる。だけど何も知らない中でいきなりご遺体を切るわけにはいかないので、前期には実習の準備講座のような授業がある。そこでは、まだ見ぬ人体の構造について、まずは教科書を見ながら勉強していくというもの特に「骨学」と言って、骨の形や名前を覚えることは必須だった。

橈骨、尺骨、大腿骨、鎖骨、肋骨、下顎骨…

日本語と英語、余裕のある人はラテン語でも覚えるように勧められた。ちなみに上記の骨は順にラテン語で、Radius, Ulna, Femur, Clavicula, Costa, Mandibulaだ。

左右がある骨は左右まで同定するよう覚えさせられた。手や足の指の骨や、手のひらや足の甲を構成する小さい骨に至るまで、見ただけでわかるようにしなければならなかった。さて、骨学の実習にはもちろん骨の標本を使うのだけど、この標本は全て本物のヒトの骨を使ったものだと最初説明があったのを覚えている。おそらく今同じ標本をヒトの骨から作ることはできないだろう。どうやって作ったのかは知らない。「人の骨の標本」と言われて、よく理科室にある骨格標本想像する人もいるかもしれないが、骨学で使う標本は木箱に入っているもので、骨格標本のように組み立てられた状態にはなっていない。小さい骨もあるので「絶対に無くすなよ」と念を押されたのを覚えている。

「皆さんは後期に実際の人の体を使った実習を行います。これも本物の人の骨を使った標本です。こうなる前には、皆さんと同じように生きていた人たちのもので、非常に貴重なものです。くれぐれも粗末に扱ったり、乱暴に扱うことのないように」

目の前の骨が本物と聞いて、ビビる学生たち。いよいよか…という緊張感が走ったのはよく覚えている。

骨学の試験は、テーブルに一つ一つ置かれた骨の名前を解答欄に記入していくというものだった。回答は日本語または英語ラテン語も可とされていたけど、ラテン語で書いた人っていたのかな。

ちなみに解剖学先生(おだやかなおじいちゃん先生だった)が学生の頃は解剖学ラテン語で習ってたらしい。前期の終わりの暑くなってきた時期に、汗かきながら無言で骨学の試験を受けたのはよく覚えてる。

実習前には骨学の他にも、実際に遺体を目にする前に図録や教科書で人体の構造理解する。いきなり人の体を切る前に、その準備段階として予習はしっかりやっておかなければならない。

解剖学実習

解剖学実習は後期からグループで行われる。大体1グループ4−6人くらい。基本的に気の合う者同士で組むことが多いけど、人によっては仲の良さよりも成績が近い人同士とか、もっと戦略的なことを考えて組んでる人もいた。

グループが1体ずつご遺体担当し、学期の終わりまで解剖していく。1学年が大体100人ぐらいなので、20前後のご遺体を1学年で解剖することになる。ご遺体がどのような過程で集められるのかについては後述する。

実習を始める前に、先生からは次のような説明があった。

解剖学においては、いま皆さんの目の前に横たわっているご遺体こそが最大の教科書です。そしてこの人たちは医者になる皆さんの最初患者さんになります。多くのことをこの「患者さん」から学んでください。それこそが、彼らが自らを献体したことに対して皆さんができる最大の恩返しです」

実習はほぼ毎日、朝から晩まで行われるが、毎日実習の最初最後には黙祷を行うのが常だった。班の中で持ち回りで毎週誰かが花を買ってきて、枕元に活けていた。

遺体ホルマリンで防腐処理を施されているので、実習室は揮発性のにおいで充満している。このにおいが苦手な学生特別に換気のいい小部屋を与えられるが、その部屋は銭湯の半露天風呂のような構造で冬はとっても寒いので、その部屋の人たちは大変だなあと思って見ていた。またご遺体血液も抜いてあるので、切っても血は出ない。ここが手術などとは大きく違う点かもしれない。

解剖学実習では、体のいかなる小さな部分も捨てることは許されない。遺体の一部でも規定外のやり方で「廃棄」することは法的な問題がある(たぶん下手したら「死体遺棄」とかになる)だけでなく、もちろん倫理的意味でも絶対にやってはいけないことだ。

から切り取った皮膚や脂肪などの組織片は細かいものも含めて全て別の箱に入れて、実習の最後まで取っておかなければいけない。

別の学年が実習していた時には、その組織片が実習室内の洗い場に捨てられていたのを先生発見し、激怒。学年全員を落第させるぞといって大騒ぎになったそうだ。

組織片の扱いについてはそれほど厳しく慎重に取り扱われる。

森本梢子研修医なな子』という漫画で、「解剖学実習中のなな子が、髪に脂肪の破片をつけたまま気づかずにいる」という描写があるけれど、これは少なくとも私が受けた解剖学実習ではありえないことだ。ていうか実習室で何したら脂肪片が髪につくの…?

実習では、本当にすべてを見る。

あらゆる臓器、あらゆる関節、あらゆる筋肉、あらゆる血管、あらゆる骨…。

場合によっては、色々な理由普通とは違う構造をしたご遺体に当たることがある。手術で臓器を取っていたり、病気痕跡があったり、先天的に他とは違う構造になっていたり。そんな時は他の班のご遺体を見せてもらったり、他の班からみんなが見にきたりする。

単純に腕が悪すぎて見ておくべき重要な神経や血管を見逃してしまい、他の班に見せてもらうこともある。「あの班はXX神経がすごく綺麗に出てるらしい」と話題になってみんなが見に言ったりもしていた。解剖学実習では、班ごとだけでなく学年みんなんで取り組む、みたいな意識が強かったように思える。

都市伝説について

都市伝説的に、「遺体の耳を切り落として壁に当て『壁に耳あり』と言った学生がいた」「脳でサッカーをした」「大腿骨チャンバラをした」といったエピソードが聞かれることがあるが、少なくとも私が参加していた解剖学実習では、みんな真面目に取り組んでいてそういう遊びをする空気ではなかった。別に空気がピリピリしている、というほどではなかったけど、ふざけたり大騒ぎするような人はいなかった。

上記都市伝説について考えてみたのだけど、耳介(いわゆる外側に出てる『耳』の部分)は軟骨から切るのはけっこう大変だし、解剖の過程で耳介を切り落とした覚えはないので、たぶん解剖学普通の手順じゃないような気がする。耳介を切り落とす前にやることあるだろ普通に。ネット検索した限りもしかしたら戦前とか、かなり昔の逸話のようだ。

ヒトの脳は蹴って遊べるほど硬くないのでこれは嘘だと思う。あと蹴って遊ぶ前にやることあるだろ普通に。

大腿骨チャンバラ現実に起こったとしたら骨学の実習中の話だと思うけど、行為の是非以前にまず授業中に何やってんだって話。

いずれにせよこんなことする学生は全員落第か退学になってると思う。なっていてほしい。

実習中

解剖学実習室では、時々遺族が見に来ることがある。もちろん実習室の中には入れないものの、壁一枚隔てたところにご遺族がいたりする。そういう日は朝にお知らせがあることもあるけど、何も言われないからって誰も来ていないとは限らない。だから言動には気をつけるようにいつも厳しく言われていた。

どこで誰が見ているか、聞いているかからないので、実習室の外での会話にも気を付けるよう、注意もされていた。今回炎上した件で、「新鮮なご遺体」という表現に引っかかっていた人が多かったように、医師/医学生同士の会話で普通言葉遣いでも、事情をよく知らない人が聞いたらビックリしてしまうことは往々にしてある。

明日の実習でさ、ナントカ動脈走行確認したいからあそこ切ってここ開いて…」なんて話、一般の人に聞かせたらいけないよね。

同じように、解剖学の図表を公共の場所で開く時にも注意するように言われていた。私は『ネッター解剖学アトラス』という図表を使っていたけど、イラストなのに写真みたいに(何なら実物よりも)鮮やかに描かれているので、事情をよく知らない人が急に見たら確かにビックリすると思う。

今回炎上した件で問題になった写真撮影について、自分の時はどうだったかなと思い出してみたけど、当時はガラケーだったので少なくとも写真を撮る目的では携帯を実習室に持ち込むことはなかったはず。ロッカーに入れてたと思う。

実習室で遺体に触るときには手袋をするんだけど、途中で教科書を見たり他のことをするのに手袋を付けたり外したりを繰り返すので、そんな環境にわざわざ携帯を持ち込んでたとは思えない。

学年内で発表のために撮影必要ときは、共有の小さなデジカメを使っていたと思う。もちろん、SDカード含めて外部への持ち出しは禁止で、実習室内の共有のパソコンスライドを作って発表していたと思う。

スマホが普及した今では、当然スマホの持ち込みは禁止になっていると思う。

実習の終わり

半年かけての解剖学実習が終わると、学生が自らの手で納棺を行う。

遺体と、遺体から切り取った組織片も、細かいものも含めて全て棺に収める。臓器などはできるだけ元の位置に置いておく。中には、遺族から預かった遺品を一緒に入れることもある。みんなで丁寧に納棺し、学生たちの手で釘を打つ。

遺族はこの納棺の時にも立ち会うことができないので、学生たちがご遺族の代わりに責任を持って納棺するのである

学生の中には、ご遺体手紙を書いて棺に納めていた者もいた。半年も一緒に過ごしたご遺体なので、親近感もあるし、感謝もある。文字通りの意味で「体の隅々まで見せてもらった」という点では、ある意味家族よりも濃い関係を築いたものだと思うし、そういう自負が解剖を終えた学生にはある。

学生たちは、この段階で初めてご遺体のことを少しだけ聞くことができた。何歳で、どんな病気で亡くなった、とかぐらいだけど、それで「ああ、だからあんなに体格が良かったんだな」とか「あの臓器の状態はその病気のせいだったのか」などと少しだけ答え合わせをすることができる。

慰霊祭

大抵の医学部附属病院では、年に1回解剖慰霊祭というものが行われる。解剖学実習のために献体した方や、医学部研究施設実験に使われた動物たちの慰霊祭である解剖学実習をした学年(私のいた大学では2年生)の学生は全員参加で、あとは献体した方のご遺族、大学研究者関係者が参加する。もちろんスーツで来るよう求められるし、ここでも(なんたってご遺族が来ていることもあるし)ふざけた態度など取る人はいなかった。

一緒に実験動物慰霊祭も行うんだけど、ネズミ何匹、ウサギ何羽…と当然ながら数が記録されていて、他にもあまりいたことない動物名前も挙がっていたのが印象的だった。

献体について

献体とは、医学および歯学の発展のため、また、力量の高い医師歯科医師社会へ送りだすために、死後に自分の肉体(遺体)を解剖学の実習用教材となる事を約し、遺族が故人の意思に沿って大学解剖学教室などに提供することである。(Wikipedia

大学病院にはこの献体生前に受け付ける事務局があり、あなたがもし自分の死後に献体をしたいと思ったら、まずは最寄りの大学病院自分献体したいと思っている大学病院事務局を訪ねることになる。

そこで、幾度かの面談を経て献体登録することになるが、献体には通常、家族同意必須となる。面談にも家族と来ることを求められるし、死後に家族の反対があれば献体自体ができなくなる場合もある。

事前に面談に参加していて理解が得られていても、「いざその時」になって気が変わった家族の反対で献体が中止になる例もザラにあるらしい。

献体登録していた人が亡くなると、病院内で弔いをしてから防腐処理に入る。具体的にどのような処理をするかはここでは割愛するが、普通ホルマリンを使った防腐処置を施す。

問題になった医師が参加していた解剖実習のご遺体は、ホルマリンで防腐処理をしていないものらしい。ホルマリン処理をしていないご遺体の解剖は日本では難しいだろう。防腐処理をしていないということは、亡くなって間もないということだ。それで『新鮮なご遺体』と表現していたらしいけれど、SNS一般の人も見る状態でその言葉は使うべきではなかったよね。

ちなみによく都市伝説で、「防腐処理した遺体ホルマリンプールに沈めていて、遺体が上がってきたらそれをつついて沈める高額バイト」の話があるが、私の知る限り大学にそんなプールはないし、昔はともかく今は嘘だと思う。

遺体は、そこから1~2年は家族のところに戻ってくることはない。戻ってくるのは実習が終わって、学生が納めた棺を火葬して灰になった後だ。「故人の意思とはいえちゃん葬式ができていないまま年単位時間が過ぎる」というのは、想像以上に家族負担が大きいんじゃないだろうか。家族の中には「本人が献体したいというから同意したけど、こんなに長い時間遺体が戻ってこないとは思わなかった」と後悔する方もいると聞く。

からこそ、あなたがもし将来献体したいと思っているなら、そのことについては早いうちから家族とよく話し合っておくべきだ。

終わりに

今回の件、医師界隈からもかなり批判されているようだけど、それもそのはず。普通医者あんなことしないし、あれと一緒にされてあれが普通のことだと思われたら、普通医者が一番とばっちりを受けることになってしまう。

この件で献体を考えてた人がその意思を変えたり、臓器提供を辞めたりすると、困るのは今批判されている医者本人ではなく、将来の若い医学生や将来臓器提供必要とする患者さんだ。もちろん、考えを変えることは止められないし、それ自体批判されるべきことでは全くないけれど、普通医師医学生が解剖や献体についてどのように考えているのかを少しでも知ってもらえたら幸いである。

医者になれず、担当したご遺体に対して先生が言うような「恩返し」ができなかった身としては、せめて自分経験や考えを通じて、解剖や献体に対する誤解や偏見が少しでも解消されればと願っている。

2025-01-28

過激少女漫画が増えてる→ドラマ「ライフ」を観ただけ

ワイのイメージはこれ。

「ライフ」漫画の連載からドラマ化までに大分間があって、ドラマやってる前年には「君に届け」が連載しはじめてたので少女漫画過激路線はもう下火になりつつあるなかでドラマ化したのかな?

男だし当事者ではないので少女漫画過激なのが多かったのは単に売れる為だったのかはわからない。

ただ、少女漫画って少年漫画に比べると社会問題を題材にしてるのが多く、そこには苦しんでる女性への連帯や救済の一助になればとの願いに近い展開や、援交ブームの時には少女安易にその道を選ばせないようにわざと過激描写してたりと、何だかんだ読者を思いやる信念みたいなのは感じることもある。

タイトル忘れたけど、性交渉してないが血液感染からエイズになってしまった少女漫画が今でも心に残ってる。

2025-01-26

夢の中で人殺ししまった

完全犯罪について今からベッドの中で考えるわ

目撃者はいるけど口止めはしてるが、ここから漏れるかもなあ

協力者が1人いる、誰だっけこれ、何かのキャラか?

車があるのはありがたい

 

とりあえず道具だよな、道具をバレずに買う

んで血抜きして防腐処理からかな?検索履歴がバレてもいけない

 

防腐剤についてググってもよくわからんな、買ったらバレそう

多分内臓と肉と骨で処理方法が違うんじゃないか

内臓は小分けにして生ゴミかな、トイレは溜まったらアウトだし

 

血液が5キロくらい、内臓が8キロくらい、これ取り除けば残り50キロ台、ボディが面倒だな

献血HIV検査結果非開示のスタンスにムカついたので、東京都無料検査を受けた

検査結果は、HIV梅毒もどちらも陰性だった。

感染する機会の心当たりもなかった🍃し、まあ当然と思う。

検査を受けた動機は、簡単に言うと「日本赤十字社献血者に対するスタンスにムカついた」からだ。

献血したことがある人ならわかると思うが、献血センターでは「ウチではHIV検査しますが、陽性だった場合でも結果はお知らせしません」としつこく言われる。

このことは、2013年事故を受けた対応だと理解はしているが、それでも納得できない部分がある。

陽性かどうかすらわからない状態で、メール電話で「血液が足りません!」と豆に献血の依頼をされるのは、どうしても引っかかる。

仮にHIV陽性だった場合、その血液が裏でポイポイ廃棄されていることを考えると、無駄努力をさせられているかもしれない、ということも腑に落ちない。

そう思うと、何だか都合よく使われているような気がして、イライラが募ると同時に「潔白だと証明してやろう」と思い立ち、東京都提供している無料HIV/梅毒検査を受けることにした。

東京都では無料検査を受けられると知っていたので、すぐに予約フォームを見つけ、申し込んだ。

HIV だけ知れたらよかったのだが、今なら自動梅毒検査もついてくるらしい。流行ってるからかな。

検査動機が若干不純かもしれないとも思いつつも、献血で人の役に立つためだし税金を使う意味はあるだろうと自身正当化した。

検査時の問診票の「最後リスクのある行動を取ってから日経ますか?」という設問には持ち合わせる適当な答えがない(設問の正確な文言を覚えていないが、年単位スパンで書ける感じではなかった)ため気まずくも空欄にし、検査動機選択では「その他」を選んで補足記入欄に「献血に備えて」と堂々と記入して提出した。これに対し受付のスタッフは「ああなるほど、わかりました」というあっさりとした反応だった。

今回の陰性という結果を受けて、これからは自信を持って責任ある献血ができることを嬉しく思う。

しかしながら、先に書いた日本赤十字社のこのスタンスには依然として好かないところがあるし、元を辿れば制度ハックとして献血性病検査に使っていた一部の人々には強い嫌悪感を抱いている。

後人や他者への迷惑を顧みない制度ハックなどは本当に嫌いだ。コモンズの悲劇と言われるやつだ。

ついでに、無料検査時の採血担当者の冷たい態度と眼差しが痛かったのと、検査結果を説明する爺さんの「今回は陰性で良かったね、今後は気をつけてね(^^)」というヘラヘラした態度にもちょっとイラッとしたので、その分も合わせて誰かにパンチしてやりたい。👊

「こいつら好き放題遊びやがって」みたいな負の感情があるような気がしたのだが、よくよく考えれば自身感染可能性があり不安を抱えた方々の相手をする上で、冷静で厳格な態度が必要とされているのかなとも思う。採血担当者についてはそれでもいい。

しかし爺さんは男同士でも不快だったぞ。直接表現が無いだけで個人的にはセクハラスレスレに感じた。

パンチする相手が居ないので、クソみたいな文章力眠い頭でここに書き殴った。日記なんだからキトーでいいでしょ。

2025-01-20

精液に血が混ざってたので病院行ったら先生が可愛かった

昨日精液に血が少し混ざっててびっくりしたので、泌尿器科に行ってきた。

Googleマップ評価2.6だったけど、そこが一番近かったので行ってきた。

採尿をして、診察室へ入ると、すごくニコニコしてる先生だった。

「なるほどね〜血が混ざってたんだね。写真とか撮ってる?」

「いや撮ってません。混ざってた血の色は赤で、精液はややピンクでした」

「なるほどぅ。これね、断面図なんだけど、興奮して射精する時に、前立腺がキュッとなるの。その時に前立腺に傷がいって血が混ざることがあるんだよねぇ」

「そうなんですか」

「尿検査では血液混ざってなかったし、いわゆる『血精液症』だね」

「ガンとかではなく?」

「50歳以上だとがんの可能性もあるけど、若ければ大丈夫だよ〜」

「ああ、よかったです」

「あまりにも血精液症で来る人が多いから、見て見て、ほら、血精液症のスタンプ作っちゃった♪」

そう言って先生カルテに血精液症と書かれたスタンプをポンと押した。かわいい先生だなぁと思った。

出血が続くようならまた来てね〜」

すごく優しい先生で、こんないい先生なかなかいないなぁと思った。

お尻の穴に指を突っ込んで前立腺の大きさを見る可能性も考えてたが、特に問題ないということで、突っ込まれなかった。

よかった、突っ込まれなくて。

ただこんな優しい先生なら、突っ込まれてもよかったのかもしれない(?)

あと、ついでに尿のキレが悪い話をしたら

「歳を重ねると筋肉が弱ってくるんだよ。会陰あたりをキュッと押すと出てくるから、押してあげてね〜」

とのこと。

心配だったけど、何も問題なくてよかった。

やっぱり気になることがあったら病院に行くのがいいな、そう思った。

2025-01-18

anond:20250117235726

辛いときに、連絡できる人、複数お願いしてきてもらったほうが良くない?

パルスオキシメーターで測定する動脈血液酸素飽和度(SpO2)の正常値は、安静時の健常者で96~99%です。

呼吸不全患者では、安静時は95%以上、労作時は90%を維持することが処方される場合もあります

なので、これ以下だとよくないよー(ご存じだと思いますが)

2025-01-17

anond:20250117110833

増田を読んでいる人の多くは、自分うんこはそんなに臭くないと思っている。

その理由簡単で、大腸から吸収されたンコの匂い成分が血液中に流れて、鼻にまでたどり着く。

鼻は自身血液から匂いと、自分うんこ匂いの成分比が同じため、

その嗅覚刺激をほとんど打ち消してしまい、極端にくさいと感じなくなるのだ。

他人うんこが強烈に臭いのは、匂いの成分比が自分と異なる部分に嗅覚が強く反応してしまうのが原因。

自分うんこはそんなに臭くないと思っていても、他人からは強烈に臭く感じることを覚えておいてほしい。

2025-01-10

殺人方法を考えてしまうのってヤバいのかな?

相手は居ないし

幸運なことに生きてて殺したいほど憎い相手は今まで一人も居なかった

 

ただ、事件とか見てると完全犯罪するにはどうすればいいかって考えちゃう

とりあえずとんでもない重労働なのは間違いない

死体が扱いづらすぎる

・めちゃくちゃ腐りやす

・腐るとめちゃくちゃ臭い

・重い、でかい、安定しない

・多くが液体、脂もあり、骨もある

・パーツが見つかるとアウト

 

場所問題もある

・山 遠い、穴掘りが厳しい

・川、湖 浮いてくる(ガスが出るから

・海 沖に出るのがきつい

・橋 怪しい

下水 引っかかってバレる

・燃やす 火力の問題

 

今後殺したいほど憎い相手が居たところで、その処理を考えただけで溜飲が下がりそうだ

 

いろんな事件雑学見てると、完全犯罪に限りなく近い人は食肉加工業者だった

餅は餅屋ってことだろうな

 

本当にやらなきゃいけないなら4人は欲しいが

4人居ると一人は誰かに話すだろうからそこで詰む

 

やっぱ遺棄するよりは「事故自殺に見せかける」だよな

コナン君さえ来なければなんとかなる

 

でも思考実験としてはやっぱ「うっかり殺っちまったあとどうするか」の方がレギュレーションとして面白いと思うんだよな

もしくは計画的に準備したとしてどうするか、か

 

血液って全部抜いたら軽くなるかな?と思うんだけど、せいぜい5リットルくらいしかないんだよね

めっちゃ少ない、全然軽くならない

あと、内蔵はやっぱ別処理したいよね、料理と同じや

 

別のレギュレーションとして、「全国指名手配されたら」っていうのもある

誰だったか無人島に年単位で隠れてた人いたよね、自分で整形したり、あれ無理だわ

2025-01-07

マッチングアプリの女

マッチングアプリではじめて会った女がいた。はじめは私も緊張していたので、缶のお酒を一気飲みしてから声をかけた。3つ下の女で、飯を食って解散した。その時から私に対する興味があるように感じていた。次に会った時、イルミネーションを見て付き合って欲しいと言った。快諾され、お酒を飲んでホテルに行った。本人曰くはじめてではないが、シーツ血液が付着していた。その次のデートホテルへ行った。その次から東京出張るのが面倒になり、私の家へ呼んでいた。忙しいと言って一緒に夜ご飯を食うこともせず、することだけして朝方帰すということを何度かした。何度目かの帰り、罪悪感から次はちゃんとしたデートしようか、どこへ行こう、と声をかけた。彼女ディズニーランドへ行きたい、と言った。咄嗟に私は難色を示してしまい、彼女はやっぱ無理だよねーと笑った。その後2人の予定が合うことはなく、ずっと連絡をとっていない。

その後もアプリを続け、さまざまな女と関係を持ったがどうにもこの子のことだけが忘れられない。

anond:20250107091744

毎月血液含む栄養が大量に流れてくる穴のが寄生に最適じゃん

2025-01-03

anond:20250103201527

わいも歩いてなかったけどなんか体調悪くて

本日歩いてみたらめちゃ体調よくなったやで

pivotの動画栄養を伝達するのも老廃物を集めるのも血液って言ってて

やっぱ運動して血液巡らせなきゃアカンねやなって実感しましたやで

2024-12-31

なんでもかんでもキャッシュ一択、ローンは悪という考えに対する警鐘

「車を買うならキャッシュ一択

先日、残価クレジットカーリースについての動画にてこのようなコメントを多く見かけました。

経済学士、MBA、FP1、CFP持ちのバンカーとして意見するならこれは微妙ですね。

現金に余裕がある方、購入した自家用車すら経費として落とせる農家の方などには当てはまるでしょう。

しかし、普通サラリーマン場合、例え100万円台であったとしても一気に現金支出するという行為健全キャッシュフローとは言えません。

特定の好きな車を購入するために通常の貯蓄とは別に何年も貯金し続けたなら話は別ですが…

最も良い選択は頭金を貯めた上で残部は金利の低い金融機関のローンを利用し、月々の生活に支障のない範囲で支払うことです。

こうすることで大きな現金支出を抑えた上、生活にも大きな負担なく車を購入することができます

車だけではなく、家や進学なども、現金では手に入らないものを手に入れられます

なんでもかんでも貯めた現金という考えは大局的な観点からも望ましいものではありません。

そのような考えは最終的にはデフレスパイラルに繋がります

貨幣物々交換では実現できないような規模の取引経済発展可能にし、我々の生活を豊かにしました。

同様に健全なローンや負債はどこかで金融商品となり、国家経済血液量を増大させ、さらなる経済発展と豊かな生活を実現させてくれます

なんでもかんでもキャッシュ一択という考えを捨てましょう。

2024-12-23

anond:20241223100912

細胞振動AEDについて、正しく理解しましょう

細胞振動」という言葉を、その文脈で用いることは適切ではありません。

細胞振動に関する誤解

細胞振動」という言葉は、生物学的な文脈で、細胞内の分子が熱運動によって常に振動している状態を指すことがありますしかし、一般的に「細胞振動する」という表現は、細胞が何らかの異常な状態にあることを示唆する場合があります

しかし、この場合の「細胞振動」は、医学的な意味での「心室細動」のような、AED自動体外式除細動器)が必要状態を指している可能性があります

AED使用について

AEDは、心臓が不規則電気信号を発して痙攣し、血液を送り出すことができなくなった状態心室細動など)に対して、電気ショックを与えて正常なリズムに戻すための医療機器です。

もし、人が倒れて意識を失い、呼吸をしていない場合AED使用検討する必要があります しかし、単に「細胞振動する」という表現だけでは、AED使用必要状態かどうかを判断することはできません。

正しい対処

人が倒れた場合、以下の手順で対応することが重要です。

1. 安全確認: まず、周囲の状況を確認し、自分自身安全を確保してください。

2. 応答確認: 倒れている人に声をかけ、肩を揺すって反応があるか確認します。

3. 呼吸確認: 呼吸をしているか確認します。

4. 119番通報: 意識がない、呼吸をしていない、または呼吸が苦しい場合は、すぐに119番に連絡し、救急隊の到着を待ちます

5. AED使用: 近くにAEDがあれば、指示に従って使用します。AEDは、心電図を解析し、電気ショック必要かどうかを自動的判断します。

まとめ

細胞振動」という言葉の具体的な意味不明なため、一概にAED使用判断することはできません。人が倒れた場合は、必ず119番に連絡し、救急隊の指示に従ってください。

AED使用は、専門的な知識と訓練が必要です。 誤った操作は、患者さんにとって危険場合がありますAED使用不安がある場合は、事前に使い方を学んでおくことをおすすめします。

その他

もし、この件についてさらに詳しい情報があれば、より適切なアドバイスをすることができます

  • 倒れている人の様子: 意識はあるか、呼吸はどうか、脈拍は触れるかなど。
  • 倒れる前の状況: 何か異変に気づいたか、飲んでいたものなど。

自身健康や、周囲の人の安全のためにも、正しい知識を身につけておくことが大切です。

2024-12-17

「屍竜戦記」って小説が好きでゲソ

竜がめっちゃ強くて普通武器じゃ硬い鱗を貫通して傷をつけることすら難しい

なので、竜の屍を操って生きた竜を倒すという屍竜遣いが活躍する

屍を操る術は竜以外のいろんな生き物に使えるが、魂の迷路精神体となって彷徨い核を見つける作業必要

竜の魂は奇妙複雑で核にたどり着くのが難しく、掌握できずに死ぬリスクが高い

屍を操る術は血液を代価として、モタモタしていると全ての血液を失い術者の体は干からびて死ぬ

全2巻だけど、1巻と2巻で主人公が違って、1巻の続きどうなったんだよーと気になる終わり方だった覚え

どっちの巻だったか、術者の中に裏切り者の女がいて、処刑することになる

でも主人公はその女に愛着があって死なせるのが忍びなかった

主人公は大きな狼の屍を操り、処刑寸前だった女をさらって背に乗せて遠くまで逃がした

周囲の人達獰猛な狼が食らうために女を連れ去ったのだと思ったようだが、女は主人公が操っているのだと気付いた

女を逃がして、もう彼女主人公は生涯会うことはなかったという下りが印象に残った

2024-12-14

血液っておしっこの素だから、体中がおしっこで満たされてるってことだよね

まり人は、おしっこ人間なんだよ!

2024-12-02

麻酔科から見る最近産科関連ニュースについて

2024/12/3追記

コメントで厳しい指摘のある通り、つがる病院の件は裁判を経た賠償ではなく、「産科医療保障制度原因分析委員会や県外の複数産婦人科専門医意見等を踏まえ」て病院責任を認めて賠償金を支払ったものだった。

また、事態の詳細記事を寄せてくれた増田もいた。ありがたい限り。

以下の本文は自戒を込めて元記事のままにしておくので、該当部分は「コイツ日本語読めてねーわ」と思って読んでほしい。

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2024年11月だけで、産科とりまく嬉しくないニュースが続いてしまった。

双子出産時に医療事故・第2子に重い脳性まひ 「つがる総合病院」が責任を認め患者家族損害賠償金約9100万円を支払いへ 青森県

https://news.yahoo.co.jp/articles/2632e03d1c188d54560b78feb4a26de359d2c6f0?source=sns&dv=pc&mid=other&date=20241128&ctg=loc&bt=tw_up

検討会で弁護士暴論「産科医は医療安全に前のめり」

https://reiwa-kawaraban.com/politics/20241116/

市中病院で、帝王切開という形で産科医療に関与する麻酔科医の目線から上記ニュースを考えてみる。

【前提】

まず話の根底として、妊娠から出産過程で低確率ながら母子の死亡が起こりえる。

厚労省データ(https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001118039.pdf)によれば妊産婦の死亡事例は減少傾向にありつつも、令和3年で2.5/100000出産例とされる。(死亡の原因は様々だが、こちらのスライド(https://www.jaog.or.jp/wp/wp-content/uploads/2021/12/20211208_2.pdf)によると、「産科危機出血」「脳出血」「羊水塞栓」で半分近くを占める)

平成12年には6.3であったというから、およそ20年で半減してきている計算で、これは原因の究明や対応できる組織構築を行った医療従事者や、薬剤や機材の開発・流通を整備する関連企業不断努力の賜物に違いない。

日進月歩医学的取り組みをしてなお死亡率をゼロにできないもの妊娠出産である、という点がまず客観的事実として存在する。

そうした妊産婦死亡を防ぐ手段の1つに帝王切開がある。

経腟分娩でなく帝王切開選択する理由について信頼できる統計データネット上には見つけられなかったが、職務で見てきた中では「双子」「胎盤位置異常」「前回が帝王切開=今回の分娩がハイリスク」「合併症(妊娠血圧など)予防のためやむをえず」といった背景が多い。

胎盤位置異常や帝王切開歴などは妊婦検診の過程で分かることであり、予め調整して計画的帝王切開をすることで上記出血などによる死亡例を防ぐことができる。

問題は、全ての帝王切開が予定通りには進まないということだ。

予定帝王切開の日程を定めていたとしても、まったく予期せぬタイミング(予定の数週間前など)で破水したり陣痛が始まってしまうことは日常茶飯であるし、経腟分娩で予定されていたお産が胎児心拍低下などで緊急に帝王切開となる事態もよくある。帝王切開ではないが、経腟分娩を終えたもの出血が止まらないため緊急手術になる事例も時折ある。

短く纏めるなら「妊産婦死亡を防ぐには帝王切開がどうしても必要場合があり、そしてそれは緊急に起こりえる」となる。

現場実態

では、緊急帝王切開が決まったとして、手術はどのように進むのだろうか。

緊急という言葉から一分一秒を争う事態想像するかもしれないが、実は事情に応じてどの程度待てるか段階分けされている。

施設によって呼び方規定時間はある程度幅があるものの、こちらの資料(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsca/42/1/42_57/_pdf/-char/ja)に示されるものが一つの指標になるだろう。

日中に娩出すれば問題ないものは大きなトラブルになることはまずなく(見たことがない)、1-2時間以内に子供を出したいとなると手術室は忙しくなってくる。

そして、我々麻酔科医にとって最も恐ろしいものが、超緊急帝王切開、いわゆるGradeAの宣言だ。

資料中にもあるように、GradeAでは可及的速やかに胎児を出す必要があり、以前所属していた施設では「宣言から30分以内」を目標としていた。この30分という数字をどう受け取るかは人によって様々であろうが、手術室の動きと所要時間から考えてみたい。

帝王切開全身麻酔で行う場合、手術室看護師必要な器械(メス、各種鉗子、血液吸引機などなど)を準備し、麻酔科麻酔器のセットアップや薬剤・器具の準備を大急ぎで進めていく。

麻酔器のセットアップを全くゼロから行う場合は、機種にもよるが10分近く時間をとられる。どんなに短くても3-5分という印象だ。

また、使用する薬剤の種類は通常の全身麻酔とあまり変わらないものの、一部の薬剤は鍵付きの金庫で保管されているため、鍵の持ち主である看護師に持ってきてもらう必要があるのだが、看護師も器械の準備に全力を注いでいるのですぐにとはいかない。

全ての薬剤を準備するのに(鍵を無視しても)最速でも2-3分。人工呼吸のための気管挿管デバイスを準備するのにもう1-2分。麻酔器のセットアップと並行で行えるので単純に足し算ではないが、これに移動時間、各所へ電話連絡の時間、薬剤と道具をかき集める時間を加味すると、連絡を受けて10分後に独力で全ての準備を整えられるかは分の悪い勝負になりがちだ。

マンパワーがあれば多少改善するものの、夜間や休日であれば人員は最低限に留められているため、素早いヘルプも期待できない。

大抵の場合産科医も連絡をしてきた時点で手術室へ患者と向かっているので、慌てて手術室へ飛び込んだら患者が先に入室していた、ということも珍しくない。

全ての道具の準備を整え、産科医は滅菌ガウン手袋を装着し(これにも1-2分はかかる)、全身麻酔をかけると同時に執刀を初めて数分後に胎児を体外へ出す。

言葉だけ並べると案外間に合いそうに見えるが、必要検査結果を最低限確認したり、患者を手術台へ移動したりと無数の手順が間に挟まることで時間はどんどん圧迫され、時間が経過するごとに胎児(と場合によっては母体)の生命は目の前で消えようとしていく。

今まさに苦しむ母体と、見えないところで死に向かっていく胎児を目の前にして、正確に、安全に、迅速に全ての手順を協同して進めていく緊張感が伝わるだろうか。

そして上記描写は、近隣でも有数の規模の病院で、スタッフ経験値と各種対策が練り上げられた環境のものである比較的規模の小さい病院では経験値マニュアルも整備されておらず、これより時間がかかってしまうだろうことは想像に難くない。

記事の内容について】

こういった現状を踏まえた上で双子判決についての記事を読むと>> 10分以内に新生児を取り上げる超緊急帝王切開体制が取られておらず、重大な障がいに至ったなどとする判断を受けました <<とある

当時のつがる総合病院体制がどのようなもので、どこまで準備できた時点から計測された制限時間かは調べた範囲で詳細不明であったが、全くゼロから始めたとすればまず不可能時間であるし、ある程度準備が出来た状態(麻酔器はセットアップされていたなど)からでも厳しいだろう。

実際に病院側の落ち度があった可能性も無論あるが、ベストを尽くしても達成しうるかからない「10分以内」という数字をどこからか持ち出してきて賠償を命じられるというのは、あまり理不尽に感じられる。

10分以内に取り上げられたら後遺症を防げたか、あるいは程度が軽く済んだ可能性はもちろんあるが、それが現実に達成不可能数値目標だとしたら、処罰理由として据えられてはたまったものではない。

この記事から読み取れる法律サイドのスタンスは、「もっと安全対策をとるべきであった」とできるだろう。それが現実的なものかはさておいて。

翻ってもう一つの記事である

これは厚生労働省保険局での話し合いであり、その結論の着地点は広い範囲に影響することが予想される。

産科医療保険適用にした場合問題点はそれだけで独立した論点になってしまうため割愛するが、記事フォーカスしている井上弁護士発言は以下である

>> バランスを見ます産科医療安全にかなり前のめっていすぎるというふうに私自身は判断しまして(中略)結果が異常である可能性があるということで水準を簡単に上げすぎるために、産科世界バランスが他の診療科に比べて崩れているのではないかと(中略)医療安全、悪く言えば原理主義的になりすぎないように、ということを是非ご注意いただく <<

この発言に対して亀井氏が即座に怒りを感じさせるコメントを出しているが、むべなるかなと言わざるをえない。

関係各所が不断努力を続けていても妊産婦死亡はゼロではなく、突然で理不尽な不幸に見舞われたご家族の悲哀を想像するだに辛い気持ちになる。

にも関わらず、どれだけ真摯に取り組んでも、双子の事例にもあるように時として理不尽な法的判断を下されうるのが現状の産科医療実態だ。

無論この井上弁護士見解法曹会の総意でないことは理解しているし、記事執筆者がやはり弁護士非難的な論調であることからも間違いない。

とはいえ一部の弁護士(そしてそれ以外の人々)に、「産科医療医療安全コストをかけすぎではないか」という見解を持っている人が相応にいるだろうことが推測される。

【両記事共通点

双子記事厚労省記事は、個別に見るとかたや「医療安全をより追及せよ」であり、かたや「医療安全コストを割きすぎではないか」という真逆要求をつきつけている。

どうしろというのだ、という困惑から一歩引いて、何故このように食い違う見解が同一の業界から出てしまうのかを考えてみると、「妊娠出産に対するリスクの軽視または無理解」が両者の根底にあるのではないか個人的に考える。(業界が同じなだけで個人思想が違うだけだろうという結論は一旦置く)

出産安全に済むものから」という補助線を引くと、「(安全に済むものからその水準を当然満たすべく)医療安全をより追及せよ」「(安全に済むものからそんなにコストをかけなくても良いはずで)医療安全コストを割きすぎではないか」というように、一見相反する見解が綺麗にまとまる。

記事の冒頭に掲げた前提の「日進月歩医学的取り組みをしてなお死亡率をゼロにできないもの妊娠出産である」という事実が、過小評価されているかよく理解されていないことに原因があるのではないか、と考える次第である

これはある意味仕方のないことで、実際に超緊急帝王切開に直接関わる産科医・麻酔科医・看護師でもなければ医療職であってもそのリアリティにはピンとこないはずなので、一概に無理解批判することはナンセンスだ。

数字として見るデータ客観的事実として揺るがないとしても、起きてしまった不幸とそれを防ぐための緊張感は、両方を目の当たりにして初めてリアル根拠としてデータを活かす。

改善策としては実際の現場映像と音声で記録して周知と理解を促す手段も思いつくが、倫理的問題マンパワー的な問題が立ちはだかる。この点は医療サイドで働きかける余地があるだろう。

【今後の影響に対する推測】

産科医療における有名な出来事としては2006年の大野病院事件があり、そのあらましと影響についてはこれまで散々議論されているので割愛する。

最終的に産科医は無罪を勝ち取ったものの、福島県内における産科医療への影響として、事件前後産科医が減少したという分析がある。(https://keizemi-keio.info//wp-content/uploads/2017/01/bessyo_mitaron.pdf)

産婦人科医会の調査(https://www.jaog.or.jp/wp/wp-content/uploads/2023/02/48dc1841822ac2ca56d3d7ee4b107c28.pdf)では総数としての産科医は2006年から2022年にかけて19%増えているとあるが、厚労省データ(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/22/dl/R04_1gaikyo.pdf)から算出した同期間についての総医師数の伸び率が23%であることを合わせると、新たに産科医を志望する割合は減少していることが見て取れる。

産婦人科医会の資料中には産婦人科施設の推移も載っているが、婦人科病院が微増するもの一般病院診療所が明らかに減っていることが分かる。

ハイリスク妊娠出産を高次機能病院対応するために人員を集約することは理にかなっているものの、妊婦にとって移動はかなりの労力を伴うことから、集約によって移動距離が長くなることは身体的にも経済的にも負担が増す。

この推移に大野病院事件がどの程度影響したか評価が難しいが、無関係でないことは明らかだ。

そういった過去の事例があった上に今回のような事例が積み重なると、施設の減少と人員相対的な不足傾向が加速するリスクがある。

施設の減少は患者にとって負担であるし、人員の不足はスタッフ疲弊患者リスクを招く。

件のつがる総合病院事態が起きたのは2017年ということだが、2024年現在施設としては第二次救急医療機関指定を受けており、日本産科婦人科学会専門医制度専攻医指導施設としての教育施設指定を受けている(https://www.tsgren.jp/tsugaru-general-hospital/hospital/situation.html)ことから、緊急帝王切開を含む産科医療を行っているものと推察される。

産科医療資源の集約を考えた際に集約される側ということになるが、その医療水準を支えるスタッフHPによると産婦人科3名と麻酔科2名のみだ。

始めに述べた通り、帝王切開は通常の分娩でも突然発生しうるし、それは夜間も休日関係が無い。

当番制でシフトを回すと考えても、麻酔科は2日に1回は夜間呼び出しに備える必要があるし、産婦人科も1人で手術はできないので同程度以上の体制をしいていると推測される。

この通りであれば当然スタッフ疲弊するし、疲れた状態での医療危険を伴う(だからこそ働き方改革が叫ばれる)。そして、疲弊さらなるスタッフ離脱と不足を招く。

事態が進んで最終的に誰が不利益を被るのかというと、分娩をしたい妊婦胎児家族に他ならない。

冒頭の記事にある判断見解は、将来生まれてくる新生児生命リスク晒すもので、人命と健康を至上とする立場からは許容できない。(そうでない立場の人からはそうでもない、という批判はありうる)

【まとめ】

記事では2024年11月に公開された産科医療に関連する法的判断見解について、産科医療に関与する麻酔科医の立場から考察した。

医療安全の推進と削減という矛盾するような見解が同一の業界から出てくることについて、「妊娠出産が死亡リスクを伴う」という点の理解がされていないのではないか仮定することで1つにまとめ、現状の問題の発生源を推察した。

GradeA帝王切開いかに厳しい時間的制約のもとで行われるかや、妊婦胎児に起きうる不幸について一概に法曹側の無理解批判するものではないが、このような法的立場判断見解の影響が及びうる範囲を想定すると受け入れがたい。

現場をよく知る人々の意見が反映されることを祈りつつ、実際に1人の麻酔科から見た現場がどういった物かを誰かに共有できればと思い本記事作成した。

少しでも将来の妊婦胎児安全寄与できればと願う。

anond:20241202113952

血液占いにもお前と同じ理由否定してる奴いるけどロジックわからん

一定基準をもとに5分類を設定すりゃ5つに分けられはするだろ

それは80億いようが1兆いようが変わらん

 

俺は血液占いもお前の言ってるなにかも信じないけど

否定理由は「分けられないはずだから」じゃなくて「「分けた後の説明根拠がないから」だ

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