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LAGITAGIDA 1stミニ・アルバム『CaterpiRhythm』リリース
その名は、ラギタギダ。完全オリジナルな造語を冠したこのバンドが、世界を驚かせるのは、そう遠い未来のことではないかもしれない。聞き慣れない単語はもちろん、その音楽性も聴いたことがあるようでない独特なものとなっている。自分たちのリズムを「キャタピラみたいなリズム」と言い、ギタリストの大竹はこれでもかというくらいギター・ソロを弾きまくる。オルタナティヴ・ミュージック以降、若いバンドでここまで肉体的でテクニカルなバンドはいなかった。言い換えると、まだ海外の情報が少なかった時代に、海外のロック・ミュージックを拡大解釈してしまったがために、奇しくも全然違うオリジナルなものができてしまった、そんな感覚を覚えるくらい彼らの音楽は個性を持っている。宣言しておこう。LAGITAGIDAは、間違いなく世界に通用するオリジナルなバンドになる。この1stを名刺代わりに、止まることなくぶっちぎっていって欲しい。
インタビュー&文 : 西澤裕郎
LAGITAGIDA / CaterpiRhythm
1. Sensya / 2. Shibuya / 3. Philopon / 4. Bad Comet / 5. Bit Crash
プログレッシヴでアヴァンギャルドでオルタナティヴ、そしてどこまでもロック。突然変異的に産み落とされた新種の超攻撃型爆音インストロック・バンド LAGITAGIDAが、遂に本格始動!ファースト・ミニ・アルバム『CaterpiRhythm』をリリース。超絶テクニックと壮絶テンションで畳み掛けるサウンドは、巨大なうねりを巻き起こすこと必至。
全員の能力を発揮するためにはどういう音楽を作っていけばいいのか(大竹)
——さっき河野さんのブルゾンが目に入ったんですけど、CANのロゴが入ってましたよね…。
河野岳人(以下、河野) : みんなにつっこまれるんですよ(笑)。アンダーカバーとのコラボなんですけど、見た時買うしかないと思って買ったんです。
——大竹さんも、CANは聴きますか?
大竹康範(以下、大竹) : 僕も好きですよ。メンバー間でかっこいいと思える中間地点がCANとかなんですよね。そういう中間地点がないとバンドは難しいと思うんですけど、逆にそれがあればいいかなって。むしろ聴いているものが違うほうが、意外なものができるんじゃないかなって思っています。
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——プロフィールの影響された音楽には、60年代後期から70年代のバンド名が多く出てきますよね。実際のところ、どういうアーティストが好きなんですか。
大竹 : 僕はFrank Zappaがすごく好きで、音楽家の中で一番好きだといっても過言ではないですね。
河野 : 僕は前作あたりからBattlesがすごい好きですね。ロックの破壊力もあるけど、おもしろいこともやっていて、すごいバンドだなと思っています。
——LAGITAGIDAは、マスロックのような数学的な感じというより、肉体的な印象のほうが強いですよね。
大竹 : それが出来るのがLAGITAGIDAの強みというか。
河野 : マスロックみたいな空間を活かした音楽に、古い価値観を持ち寄ったら面白いかなって思います。そういう音楽にギター・ソロってそこまでないと思うし。
——確かに大竹さんがギターを弾きまくっていますよね。あらかじめ決められた恋人たちへの『CALLING』の中でもゲストとして弾いてらっしゃいましたが、もはや手数が多すぎて三味線みたいだなって思ったくらいですから(笑)。
大竹 : (笑)。最近の音楽を聴いていると、なんでここでギターを弾きまくらないんだって思うことがすごく多いんですよ。多分、僕と同じように思っている人は沢山いると思うので、だったら僕がやろうかなって。
——特定のギタリストに影響を受けたりとか、尊敬するギタリストはいますか。
大竹 : あまりギタリストから影響を受けているってこともないんですよ。でも、Zappaが弾くギター・ソロはめちゃめちゃ好きですね。あとソロでいいのは、Jimi Hendrixとか、Pat Methenyとかも最近聴いたりしますけどね(笑)。
河野 : 僕もベーシストで聴くってことはあまりしないんですよね。気に入った音楽にベースが入っていないこともあるし、最近はJames Blakeばかり聴いてます。もちろんRed Hot Chili Peppersのフリーとか、誰しも憧れるものに惹かれることはありますけど、バンドが好きだったらそのバンドのベーシストはかっこいいと思っちゃうんです。Jamiroquaiのスチュアート・ゼンダーみたいな黒いグルーヴとかはすごい憧れますけどね。
——お二人とも、リスナーとしても沢山の音楽を聴いてらっしゃるイメージがありますよね。
大竹 : 僕はめっちゃくちゃ聴くほうだと思います。でもすごい飽き性なんで、自分の知らないものを常に探してますね。一つのアーティストでも、いろんな面がある人のほうが好きなんですよ。そういう意味でも、Zappaはストレートなブルースだったり、ドゥーワップだったり、そこから最終的には現代音楽をやっているっていう、凄まじい変換があるわけですよね。いろんなことをしているのに、常にZappa節が効いているし、どのアルバムにもユーモアが入っていて、そこらへんは本当に惹かれるんですよね。常に実験して、自分の新しい可能性を追求している姿勢が見えるものは聴いていて感動してくるんですよね。
——LAGITAGIDAは2010年4月に結成ということですが、お二人もメンバーだったマヒルノが解散して、本当にすぐ始めたんですね。
大竹 : マヒルノが解散する前から、僕とコウちゃん(河野)で一緒に何かやったらおもしろいのにって、周りの人から言われていたんです。マヒルノをやめて特に当てもなかったので、やろうかってことで始めました。僕ら2人と付き合いが長くていいドラマーっていったら、今のA(矢澤孝益)しかいないなって思って、一緒にやろうって誘いました。
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——もともと大竹さんと河野さんは、マヒルノ結成以前からの付き合いがあったんですか。
大竹 : いや、マヒルノのときは僕だけ部外者だったんですよ。他の3人はもともと知り合いだったんですけど。
河野 : 最初はメンバー募集で入ったギタリストって感じだったので、特に昔からの知り合いといった感じではないんですよね。
——その中で、なぜ大竹さんと河野さんの2人が一緒にやったらおもしろいと思われたのでしょう。
大竹 : プレイヤーとしての能力というか、そこらへんを汲まれていたんじゃないですかね。あと、何かをやるってなったときに、それを確実に再現できるだろうなって思う部分もありました。
——それは、やりたいものが似ていたということではなく?
大竹 : バンドって、そのメンバーで何が出来るかだと僕は思うんです。ワンマン・バンドとかだと話は別だと思うんですけど、全員の能力を発揮するためにはどういう音楽を作っていけばいいのかとか、そういうことを考えて鳴らすべきなんじゃないかなって考えています。
——でこのメンバーで初めて作った曲はどうやって作ったんですか。
大竹 : だいたい僕が曲を作って、デモテープにしてスタジオに持って行くんですけど、まさに1曲目に収録されている「Sensya」もそうやって持っていったんですよ。これは鍵盤が入っているんですけど、3人でこういう音で攻撃的なものをやろうっていってできた曲で、まさにそれを表していると思っています。
——若者らしからぬテクニックで、AORとかフュージョンとかも想起する、非常にテクニカルな演奏ですよね。
大竹 : それがすべてになってしまうと、頭でっかちな音にしか聞こえなくなってしまうので、バンドの一体感とか爆発力を出していきたいですね。ギターを引き倒して、ベースもグルーヴを出しまくって、ドラムも叩きまくる中で出来上がったものをやっています。そういう見せ方をしているバンドって、なかなかいないと思っているので、そこらへんを僕達は強みにしてやっていきたいと思っています。
自分の名刺になるようなバンドにしたい(河野)
——「CaterpiRhythm」という単語は、アルバムタイトルだけでなく、隔月で行われているイベント名にも冠されていますよね。この単語にはどのような意味を込めているのでしょうか。
大竹 : この言葉自体はコウちゃんが言い始めた言葉なんですけど、要するにキャタピラですよね。キャタピラのようなリズム。それがLAGITAGIDAのコンセプトの1つにもなっています。
——キャタピラのようなリズムって、どういうリズムなんですか?
大竹 : すべてをなぎ倒していくような感じというか。
河野 : Aのドラミングを見ていて、戦車みたいなドラムを叩く人だなってずっと思っていたんですよ。3人で集まって曲を作っていくと、前へ前へ突進するような曲がどんどん出来ていくんです。最初、冗談半分でCaterpiRhythmって言っていたんですけど、最終的に採用されることになったんです。一曲目も「Sensya」って曲なので、結果的にはよく表しているんじゃないかなって思います。
——それじゃあ2曲目の「Shibuya」は、渋谷っぽい曲ということからついたタイトルですか?
大竹 : そうですね、やっぱ洒落ている感じの曲になってますから(笑)。3曲目は「Philopon(フィロポン)」なので、ドラッグ・ソングじゃないですけど、聞いてビンビン来て元気になるようなイメージの曲です。
——以前、OWENにメール・インタビューをしたときに、社会への怒りみたいなテーマよりも、倫理観や死に対するパーソナルなテーマに歌詞が変わってきたと言っていて、すごく印象的だったんですよ。お二人も歳を重ねる中で、音楽に対するテーマや考え方は変わってきましたか。
大竹 : それはありますね。考えることは常に変わっていきますし、それは音楽にも現れると思うので、詞とかに関しても非常によくわかります。例えば生活のことも深く考えるようになってきたりしますし。でも僕に関しては、歳を重ねることで、逆に怒りが増えたかなって感覚はありますけどね。
——何に対しての怒りですか?
大竹 : それは単純に自分に対する怒りかな。そういう怒りをもっと強く爆発させたいなって感覚は、LAGITAGIDAをやるのと同時にすごく湧いてきています。
——そういう怒りって、10代とかの若いころにはなかったものなんですか。
大竹 : なかったですね。10代後半とか20代前半の頃は、自分の好きな音楽をやっていればいいって感覚で、音楽で食っていくとか、日本の音楽シーンがどうこうっていうのは本当にどうでもいいことに感じていました。でも今は、それだけじゃただの趣味になるっていう感覚もあって、確実にインストのロックをやる上で、一番をとりに行きたい部分はあります。
——河野さんはいかがですか。
河野 : ぼくも結構似ていて、今のほうが怒りとか鬱憤が多いかもしれない。若い頃はそんなに考えないで音楽をやっていたなと思うんです。僕自身が浅かったんですよね。僕はライヴ・ハウスで定期的に演奏できるようになったのが結構遅くて、25歳からなんですよ。そこらへんから音楽をやることに対して考えるようになって、自分の状況や自分自身に対する怒りが出てきたり、社会に対する怒りが出てきた。むしろ、昔のほうがもっと大人だったような気がしますね。あとは、関わっている人たちもどんどん濃くなってきていることもありますね。もちろんメンバーしかりですけど。若いときはこんなに気合入れてやっていなかったと思う。多分、恵まれた環境にいたんだろうなって思います。
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——ではもう一つ質問なんですけど、震災前と震災後で音楽に変化はあったと思いますか。
大竹 : 作る音楽に関していえば、変化はないですね。もちろん、3.11があったときにはすごく色々考えました。こんな状況なのに音楽なんてやっていていいのかよって本気で考えた。でも、それと音楽はやっぱり別のことで、切り離さなきゃいけないと思いました。それ以上に、僕たちの音楽がいろんな人のエネルギーになってくれればいいなって気持ちはやっぱりあります。
——ライヴと音源って違うものだと思いますが、今作をアルバムにするにあたって、何か意識したことはありますか。
大竹 : 『CaterpiRhythm』に関していえば、変えたことはないですね。逆にそのままをやったというか。実際レコーディングの作業自体もほぼ全部一発録りなんです。どうしても足元の関係で後録りせざるをえないとこだけ後録りして、あとほぼ全員でいっせーのでやっています。なので、ライヴそのままですよね。
——twitterなどで報告されていましたが、すでに録り終えた2ndミニ・アルバムは、もっと録音物を意識したものなんですよね。
大竹 : そうですね。例えばギターが2本なっていたり、ライヴじゃできないことをやったりしながら、1個の音源として作り込んでいきました。そんなに大きくは変わらないですけど、もっと重いというかストイックになっている。もっと深くて暗い。音的にも破壊力を増した感じになっていると思います。
——ちなみに2ndミニ・アルバムのタイトル『CartaMarina』という単語には、どのような意味が込められているのでしょう。
大竹 : これは海図ですね。『CaterpiRhythm』は陸地的な感じだったので。言ってみたら、“キャピタリズム”のもじりでもあるわけで、そういう華々しさもジャケットから出てると思うんです。『CartaMarina』は正反対のイメージで、今作とワンセットで対になれば面白いなってことを考えながら作りました。もちろん後付みたいな部分もあるんですけど、曲のタイトルだったりサウンドのイメージとかも固まってきて、深海の中に沈んでいるようなものにしていこうって部分が出てきたんです。
——お二人ともLAGITAGIDA以外にもバンド活動をされていますが、これからどういう活動をしていきたいと考えていますか。
大竹 : 全員LAGITAGIDAの活動が軸にあって、そこから1プレイヤーとして幅を広げるような、そういう活動ができたらいいなと思っています。
河野 : 僕も、一時期すごいいろんなことを片っ端からやっていた時期もあったんですけど、本当にこのバンドに賭けたいなっていうか、自分の名刺になるようなバンドにしたいです。そこから派生して、いろんなことが出来たらいい。少しずつはそういう形で、生活のほうもカバーできるようになっていけたらいいですね。
——12月にはワンマンがあるんですよね。楽しみにしています!
大竹 : 今年最後の『キャタピリズム』が12月にあるので、多くの人に来てほしいですね。来年1月11日発売予定の『CartaMarina』の先行発売もありますので、ぜひ!
早くも2nd ミニ・アルバムのリリースが決定!
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『CaterpiRhythm』と対をなす、『CartaMarina』。一発録り主体のライヴ的な音作りだった『CaterpiRhythm』に比べ、凝った音作りで、演奏・サウンド共にさらにパワーアップ!! ジャケット・デザインにはWRENCHやte'のベーシストとしても活躍するGRADELIC松田氏を起用。デザインも『CaterpiRhythm』と対となるようにデザインされています。ぜひ両作品ゲットして、2枚並べて飾ってください!!
2nd Mini Album『CartaMarina』NAGR-002 1,575yen (tax in)
2012年1月11日発売
1. Drastica
2. Nautilus
3. Yellow Shark
4. Huntin'
5. METAL
LIVE SCHEDULE
2011年11月6日(日)@法政大学 市ヶ谷キャンパス中央広場 特設ステージ
w / SEBASTIAN X / L.E.D. ... and More
2011年11月11日(金)@渋谷O-EAST
w / People In The Box
2011年11月19日(土)@渋谷O-Crest
KAIKOO POPWAVE FESTIVAL '11
2011年11月20日(日)@京都CLUB METRO
w / pasteur / jizue / LOW-PASS / ときめき☆ジャンボジャンボ
2011年11月23日(水)@吉祥寺WARP
w / the mornings / H.mountains / キングサーモン / clean of core / ゲスバンド
LAGITAGIDA presents キャタピリズム #05 -One Man Live-
2011年12月17日(土)@渋谷O-nest
RECOMMEND
MUSIC FROM THE MARS / LIVE at shimokitazawa THREE - LIVE JUNK 2011.09.04- (DSD+mp3 ver.)
2011年9月4日に下北沢THREEにて行われたイベント、LIVE JUNKでの演奏を収録。藤井友信(Vo. / G.)、河野岳人(Bass / Cho.)、山本淳平(Drums)、坂井キヨオシ(Piano / Key / cho.)の4人にホーン・セクションが加わった、力強くカラフルなアンサンブルをDSDで録音。会場での鮮度そのままにリアルに再現します。来年で結成から15周年。そのキャリアに裏打ちされた確かな演奏力で、変拍子や複雑な展開、コード進行を多用しながらも、ど真ん中にある「歌」を直球で届ける。
LITE / For all the innocence(HQD Ver.)
本作はBOOM BOOM SATELLITES/DJ BAKUのエンジニア/共同プロデューサーの三浦カオル氏を迎えて3年振りとなる国内レコーディングを敢行。「For all the innocense」(=すべての無垢な者たちへ)は、人生においての命題でもある「人間と動物の関係性」についてをコンセプトに掲げ制作。70年代のプログレ、80年代のニューウェイヴを彷彿させる独自のシンセサウンドと、ジャズ、テクノ、ミニマル、アフリカンビートなどのダンスビートを取り入れたリズムが、今までの有機的なバンドサウンドと融合を果たし、ポストロック以降の、真の意味でのポスト・ポストロック・サウンドを鳴らし、今までのLITEサウンドの定義の超越に成功した。
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国内はもちろん海外からも高く評価されている孤高の男女ユニット、uhnellysが放つ待望の3rdアルバム。Kimのバリトンギターによるリアルタイム・サンプリングと、それにジャストのタイミングで合わせたmidi*のグルーヴを基盤に、ロック、ヒップ・ホップ、ジャズの垣根を飛び越えた独自のサウンドを構築し、原点に帰る2人だけでの生演奏を実現。更に初のセルフ・プロデュースで鮮明に浮かび上がったのは、五感を鷲掴みされるような人力 BLUES HIP HOP。ライヴと音源の距離を限界まで近づけ、限りなくライヴに近い空気感が詰まった全10曲。3rdアルバムにしてようやく沸点に達した最高傑作!
PROFILE
Kohhan Ohtake - 大竹 康範 (Guitar)
Takehito Kono - 河野 岳人 (Bass)
Takayoshi Yazawa - 矢澤 孝益 (Drums)
プログレッシヴでアヴァンギャルドでオルタナティヴ、そしてどこまでもロック。LAGITAGIDAは2010年4月頭に結成された、世界進出を目論む超攻撃型インストロック・バンド。耳慣れない奇怪なバンド名「ラギタギダ」は、響き、語感、リズムを重視して創られた完全オリジナルの造語であり、ストイックな姿勢とシリアスな空気感、ユニークな感性とハズしのスタイル、これらの要素を絶妙なバランスでブレンドさせるバンドの特徴を言い当てている。それぞれ個性的なバンドで確実にキャリアを積み上げてきたメンバーは、Frank Zappa、Led Zeppelin、King Crimson、Can、The Mars Volta、Battlesから、Metallica、Slayer、Melt-Bananaまで、多岐にわたる音楽から影響を受けているが、ラギタギダのサウンドは、まるでそれらを丸ごと飲み込んで撒き散らすかのように強烈。 「コンセプトやテーマ、目指す方向性があってバンドが始まったわけではなく、このメンバーだから創る音、出す音が自然と決まってくる」。2011年、待望の初音源となる1stミニ・アルバム『CaterpiRhythm』が完成。結成後初めて完成した記念すべき1曲であり、バンドを体現するトラック「Sensya」で幕を開けるこの作品によって、ラギタギダがインディー・ロック界に宣戦布告を果たす。