Negiccoが、結成10周年にして初のオリジナル・フル・アルバム『Melody Palette』を、タワーレコードのアイドル専門レーベル、T-Palette Recordsよりリリース。彼女たちの活動を10年間支えてきたconnieが全体のプロデュースを務め、小西康陽、西寺郷太、サイプレス上野とロベルト吉野、tofubeats、長谷泰宏(ユメトコスメ)、吉田哲人、RAM RIDER、grooveman Spot、banvoxという豪華アーティストが制作に参加。ジャケット・アートワークのクリエイティヴ・ディレクターにはTomato n' Pineを手掛けた音楽プロデューサーのジェーン・スーを起用。まさにNegiccoが満を持して発信する最高傑作。OTOTOYでは本作のリリースを祝い、Negiccoの3人にインタヴューを決行。新しいステージに向かう3人の声と音楽に耳を傾けてほしい!!
Negicco / Melody Palette
【販売形式】 : HQD(24bit/44.1kHzのwav) / mp3
【販売価格】 : 単曲 200円 / まとめ購入 2,000円
【収録曲】
01. 愛のタワー・オブ・ラヴ(作詞・作曲・編曲 : 西寺郷太)
02. あなたとPop With You!(作詞・作曲・編曲 : connie)
03. アイドルばかり聴かないで(作詞・作曲・編曲 : 小西康陽)
04. イミシン☆かもだけど
(作詞・作曲・編曲 : 長谷泰宏(ユメトコスメ))
05. 相思相愛(作詞・作曲・編曲 : tofubeats)
06. 恋のEXPRESS TRAIN(作詞・作曲・編曲 : connie)
07. GET IT ON!(作詞・作曲・編曲 : connie)
08. ナターシア(作詞 : サイプレス上野、connie
作曲・編曲 : サイプレス上野とロベルト吉野、connie)
09. ルートセヴンの記憶(作詞・作曲・編曲 : connie)
10. ネガティヴ・ガールズ!
(作詞 : Negicco & connie 作曲 : connie 編曲:吉田哲人)
11. Negiccoから君へ(作詞・作曲・編曲 : RAM RIDER)
12. スウィート・ソウル・ネギィー
(grooveman's Jack Bounce Mix) remixed by grooveman Spot (ENBULL/Jazzy Sport/TettoryBLK)
13. ニュートリノ・ラヴ(banvox remix) remixed by banvox
>>Negiccoへの初インタビューはこちらから
>>tofubeatsのもとで行われたレコーディングの潜入レポはこちらから
INTERVIEW : Negicco(Nao☆、Megu、Kaede)
結成10周年を迎えたNegiccoが、初めてのオリジナル・フル・アルバムをリリースした。2013年に入ってから、西寺郷太、小西康陽がそれぞれシングルをプロデュースしてきたが、その流れを押し進め、さらに多くの、そして多ジャンルの音楽家が楽曲を制作している。そうしたさまざまな楽曲たちをまとめあげているのは、Negiccoと一緒に10年を歩んできたサウンド・プロデューサーのconnie。まさに、Negiccoを外部からも内部からも全力でサポートして作り上げた、現時点での集大成的アルバムといえよう。
Negiccoの3人はいまも地元の新潟を中心に活動をしている。平日は新潟でスタジオに入ったり、ラジオのレギュラー番組に出演、週末には東京を中心に全国各地でライヴを行っている。言葉のとおり、休む暇もない3人にとって、支えとなるものは音楽はもちろん、支えてくれるファンの人たち、周りのスタッフ、そしてメンバー3人の信頼関係だ。インタビュー内で、「誰かが落ち込んでいても、絶対誰かが支えてくれるなと思っていて」と語っているように、この3人だからこそ10年続けてこれたのだろう。10周年を迎え、それでも初心を忘れずに、新たなステージに飛び出すNegicco。そんな彼女たちからますます目が離せない!!
取材&文 : 西澤裕郎
写真 : 雨宮透貴
聴いていてもこっちも楽しくなっちゃう感じです
ーー本作のレコーディングは、いつくらいからはじまったんですか?
一同 : 6月の頭くらいからかな。
ーーかなり短期間で録ったんですね。全部印象的だったと思うんですけど、特に印象的だったレコーディングを1人ずつ教えてもらえますか。
Megu : 印象的なレコーディングってことで言ったら、長谷泰宏(ユメトコスメ)さんの「イミシン☆かもだけど」かな。しゃくりもある曲だったので、感じをつかむために長谷さんも一緒にレコーディング・ブースに入って、こうやって(両手を上にふりあげる)手をマネしてくれたり、踊りを一緒にやってくれたりして(笑)。その楽しい感じがレコーディングで表現されていて、聴いていてもこっちも楽しくなっちゃう感じです。
ーー作詞作曲した方とレコーディング・ブースで一緒に踊るって、あまり聞いたことないですよね(笑)。その楽しさが歌にも表れてると思いますか?
Megu : 弾んでる感じが出てるのがわかります。それぞれの曲によって表現の仕方が違っていたので、例えばtofubeatsさんの「相思相愛」では、かなりリズムに気をつけながら歌いました。
ーーNao☆さんはどうですか? 印象的だったレコーディングは。
Nao☆ : 「イミシン☆かもだけど」以外だったら「ネガティヴ・ガールズ!」ですね。レコーディングに吉田(哲人)さんが来られるって聞いていなくて、かなりびっくりしました。ずっと微笑んで「すごい、すごい」って言ってくれていて。すごい曲を作っていらっしゃる方ですし、あれだけのアレンジをする方が、ただ微笑んで座って見てくれているっていう状態が印象的で。
ーー吉田さんが見てくれていることは歌い方にも影響しましたか? 気持ちが優しくなるみたいな。
Nao☆ : 「ネガティブガールズ!」に関しては、みんなアガっていたので、最後の「イェー」ってみんなで言ってるところとか、普段ステージで見せない「ウェ―イ」ってところに楽しんでいる声が入っていると思います。それを聞くとやっぱ、みんなすごい楽しかったんだなって。
ーーKaedeさんの印象的なレコーディングはどうですか?
Kaede : 全部印象的だったんですけど、RAM RIDERさんのレコーディングが印象的だったかな。プライヴェート・レコーディング・スタジオみたいな感じの場所で録ったんですけど、同じ部屋の中にマイクを立てて歌ったのが、すごく緊張して。みんなに見られているし、聞かれてるしっていうところで、ドキドキしたし、新鮮な感じでした。
ーー録った音源を聴いてみていかがでした?
Kaede : 大丈夫なのかな? ってすごい緊張しました(笑)。RAMさんも、めちゃくちゃ近くにいるしドキドキしました。
Negiccoは素敵な縁があると思っていて
ーーtofubeatsさんとのレコーディングにお邪魔させて取材させてもらいましたが、connieさんと2人体制で行っていましたよね。他の現場も同じく2人体制だったんですか。
Megu : 小西(康陽)さん以外の現場はみんな来ていました。
ーー本作はconnieさんが全体のプロデュースを務めていますが、現場でconnieさんはどういうことをされていたんですか?
Nao☆ : 曲を作ってくださる方と話し合って、アドヴァイスをしたり。
ーーNegiccoのことを伝えて、一緒に方向性をみつけていくような感じ?
Megu : そうです。
ーーいろんな方と関わることでconnieさんもレベルアップしているってことをマネージャーさんなど何人もの方々から伺ったのですが、みなさんからみてconnieさんの変化って感じたりしますか?
Kaede : ひしひしと感じます。
Megu : 伝わりますね。
ーーどういうところに感じますか?
Megu : まず、曲ができあがったときのデモに入っている歌声が成長してる。
ーーそこ(笑)?
Nao☆ : 初めて聴いたとき、ヤバいって思ったもん(笑)。自分も下手だったからそんなこと言えないんですけど。でも最近の歌を聴くと、その歌にあわせて感情が込められていたり、歌い方が違ったりしてして。それを聞きながら自分たちも参考にして練習させてもらって本番に臨むんです。
ーーconnieさんと一緒に成長してきたって気持ちもあるんじゃないですか。
Nao☆ : connieさんのほうが、マネージャーさんよりも関わってくれるのが先だったので、本当に私たちの一部始終を見ているんです(笑)。connieさんも、私たちの成長を嬉しく見てくれているのかなって思いますね。
Kaede : 今年に入って、西寺(郷太)さんと小西さんと曲を作るってなったときに、負けないようにしようという気合いがすごい感じられて。今回のアルバムもほんとに豪華な方々ばかりなので、聴いていてすごい気合いが感じられました。
ーーたしかに、全体のクオリティがあがっていますよね。そうした気合いを受けて、自分たちに対しての気合いも入るんじゃないですか。
Nao☆ : そうですね。作ってくださった方一人一人からの愛情がめちゃめちゃ伝わってきたので、ほんとに感動して泣いちゃって。それくらいひしひしと、曲を作ってくれた方々のNegiccoに対する愛情だったり、connieさんやマネージャーの一生懸命さだったり、いままで支えてきてくださったファンの方の想いとかが伝わってきました。そういう気持ちに支えられて今回のアルバムが出せたと思っているので、ほんとNegiccoは素敵な縁があると思っていて…。取材の方もそうですけど、ねぇ(笑)。
ーーありがとうございます(笑)。
Nao☆ : 素敵な縁があるからこそできるグループだなって思いました。
叶うって思ったら絶対叶うって信じてるんで、信じるのみです
ーー前回のインタヴュー掲載時に「アイドルからアーティストへ」ってことを書いたら、アーティストにならなくてもいまままでいいよって声があったり、アーティストとして音楽の表現を突き詰めていってほしいって声があったりしたんですけど、Negiccoとしては、アイドルとかアーティストとか言われることに対してなにか思いとかってあります?
Kaede : 最近はなくなったかな…。
Megu : そうだね。
Nao☆ : 前は、もっと楽曲を聴いてほしいから「アーティストなんだ」って訴えちゃったりしていたんですけど、あまりアーティストとかアイドルとか気にならなくなってきたというか。この間、とある方が、「いまは楽曲がいいグループが生き残る時代になってきた」って言っていたんで、それだけを信じて自分たちの役割を果たしていければ、あとはやっぱり成るがまま、なすがままじゃないですけど、自分たちの行く道がわかるようになってくると思うんです。いい楽曲をみなさんに伝えていけることだけにいまは専念したいと思っています。
ーー今回のアルバムって、これからのNegiccoの活動の土台となるアルバムだと思うので、これからの活動がとても楽しみです。
一同 : ありがとうございます!!
ーーいまは毎週末になると東京でのイベントが多いですが、それでも新潟でやることに対してはこだわっているんですよね。
Megu : やっぱり新潟から全国に活躍するってところに意味があるのかなって思っていて。ふるさとを大切にしてるからこそ新潟の方にも支持してもらえると思うので。大泉洋さんみたいに、北海道の人から支持されて、全国からも支持されてるような方みたいになれたらいいな。perfumeさんもそうですし。
Nao☆ : 大泉さんの北海道に対する思いも、あのーなんだっけ「ごきげんよう」じゃなくて…。
Megu : 「水曜どうでしょう」!
Nao☆ : そう! 「水曜どうでしょう」を見ると伝わってきたりするんで、新潟の方から支持していただいて、形を築けていけるのが一番かな。
ーー今回、10周年で節目の年って言われることが多いと思うんですけど、前回の取材で、この波に乗り切れるか不安があるって言っていたじゃないですか。そういう不安ってのはちょっとは解消されたりしました?
Nao☆ : いまは(不安は)ないです(笑)!
Megu : そうだね。言っちゃうとネガティヴなことになっちゃうから。
Nao☆ : 最近、悩むことがあって、そのときに「1日は悩んでても悩んでなくても同じように過ぎるんだかとにかく全力疾しなさい」って言われたんです。Negiccoのリーダーとして全力を注いでいきたいなってその言葉を聞いて思いました。どっちに転ぶかはもう考えないで、叶うって思ったら絶対叶うって信じてるんで、信じるのみですね。
ーー気持ちが変わったんですね。
Nao☆ : ライヴDVDを観て気持ちを高めて、この人たちみたいにこういうステージに立ちたいとか、こういう景色をみたいとか考えて。その人たちも「願ってたら叶った」って言っていたので、自分たちも頑張りたいなと。前向きになれる人たちのものを見たり刺激を受けたりして頑張ってます。
ーーNao☆さんのそういう気持ちは2人も感じているんじゃないですか。
Megu : Negicco全体が、ちょっと自分に自信のない子たちの集まりなんで、どうしても自信のない発言をしてしまうのもあります。相乗効果じゃないですけど、前向きな気持ちを常に誰かが持って、リードしていってあげないとみんなネガティヴになっちゃうんで。Nao☆ちゃんがいま、ポジティヴ・ガールになっているんです(笑)。
Nao☆ : 誰かが落ち込んでいても、絶対誰かが支えてくれるなと思っていて。それでこのトライアングルというか、3人で10年続けて来れたんだなって思ってるんです。
Megu : 「吐く」って漢字あるじゃないですか? マイナスなことを吐かないでプラスのことばかり言ってると、マイナスが取れて「叶う」って字になるんですよ。
一同 : おお~。
Megu : だからマイナスなこと言わないでプラスのこと言ってると夢は叶うっていうのがあるので、みんな頑張るぞー!!
Nao☆ : ファイトー!!
最終的には新潟から武道館へ行きたいですね
ーー10周年を迎え新たな一歩を踏み出すNegiccoですが、最後に、いまの時点での目標を教えていただけますか。
Kaede : いまの時点では、音楽番組にでることです。いろいろ出たいんですけどいいともでタモリさんにお世話になってるので「ミュージックステーション」に出たいな。
ーー「ミュ―ジックステーション」に出てちゃんと歌を聞いて欲しい?
Kaede : そうですね。いいともに出たときは「ねぎねぎrock ~私もお家に連れてって~」っていうネギの曲だったんですけど、他にもいろいろ歌ってるよってのを知ってもらいたいなと思います。
ーーMeguさんはいかがですか。
Megu : いまの時点では、『Melody Palette』がひとりでも多くの人に届いてほしいなと思っています。本当にすばらしいアルバムだと自信を持って言えるので、これを聴かなきゃ音楽を語るな的な(笑)。そこまで言うとダメですけど、ぜひいろんな人に聴いてもらいたいです!!
ーーでは最後はNao☆さんから。
Nao☆ : 一番身近だと1500人のホールを埋めるってことですかね。多分そこからまた次のライヴの可能性が広がったり、『Melody Palette』が出た時点での反応が集まってくると思うので、そこを埋めて最終的には新潟から武道館へ行きたいですね。
ーー新潟と言えばNegiccoだと。
Nao☆ : 新潟の大泉洋さんになりたいです!!
一同 : (笑)。
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LIVE SCHEDULE
Daikanyama Loop Present's 「Negi ROAD extra edition」 ~Negicco 10th Anniversary Party!!! ~
2013年7月21日(日)@代官山LOOP
LIVE : Negicco
Special Talk Session : Negicco・掟ポルシェ・RAM RIDER
TOKYO IDOL FESTIVAL 2013
2013年7月27日(土)28日(日)
Negicco プロフィール
2013年2月13日。西寺郷太プロデュース「愛のタワー・オブ・ラヴ」に引き続き5月29日小西康陽プロデュース「アイドルばかり聴かないで」を発表。結成10周年を迎える7月初のオリジナル・フル・アルバム『Melody Palette』発売決定!
2013年2月から代官山LOOPで定期ライヴ「Negi-ROAD」開催中。
Negiccoは2013年7月結成10周年を迎える。オリジナル・メンバーで10年続くことは稀であると高い評価を受けている。