【先行配信】闇の中で、光を探す。リクオ、希望をうたう5年ぶりのオリジナル・アルバムをハイレゾ配信。
5年半ぶりのオリジナル・アルバムをHQD先行配信開始!
リクオ / HOBO HOUSE
【配信価格】
mp3 単曲 200円 / まとめ価格 2000円
WAV(24bit/44,1kHz) 単曲 250円 / まとめ購入 2500円
まとめ購入で歌詞ブックレットのpdfファイルが同梱されます。
【収録曲】
1. 光
2. HOBO TRAIN
3. モンクス・ドリーム
4. さすらいの詩
5. 哀歌
6. Forever Young
7. 不思議な人よ
8. ステキなバカンス
9. 夜明け前
10. Happy Day
11. ランブリンマン
12. フシギ
13. 愛しい人
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リクオ『HOBO HOUSE』(WAV ver.)のサンプリング周波数につきまして、販売ページ上にて本来24bit/44,1kHzのところ、24bit/48kHzの表記となっておりました。こちら2014年2月21日に表記の修正を致しました。
お客様に誤解、ご迷惑をおかけしたこと、深くお詫び申し上げます。
INTERVIEW : リクオ、笹倉慎介
ブルース、ソウルを奏でるピアノ・マン、リクオが、5年半ぶりとなるオリジナル・アルバム『HOBO HOUSE』を完成させた。HOBO HOUSEと名付けられているように、本作は場所とそこに集う人たちとの瞬間がとても大切な作品となっている。レコーディングされたのは、埼玉県入間市の元米軍ハウス街にある、古い木造のアメリカン・ハウスを使ったスタジオ、グズリレコーディング・ハウス。そしてその経営者でありシンガー・ソングライターでもある笹倉慎介を共同プロデューサーに迎え収録されている。一期一会、そして風通しのよさをテーマとしたとリクオが話すように、本作を語るにあたって、この場所、そして笹倉を抜きに語ることはできない。そこで、リクオ、笹倉を迎え、2人にアルバムについて話を訊いた。「世の中を音楽を通して変えられるか?」という質問に、即答でイエスと答えたリクオ。音楽を愛し、その力を信じるピアノ・ブルースマン。リクオの声は、強くまっすぐ突き刺さってくる。
インタヴュー & 文 : 西澤裕郎
一期一会をおさめることが重要だったんです(リクオ)
ーーグズリレコーディング・ハウスは、どのような場所なんでしょう。
笹倉慎介(以下、笹倉) : (埼玉県)入間市にある1945年頃の米軍ハウスを改装して作られた木造のレコーディング・スタジオです。もともとは自分の作品を録音しようと思って少しずつ機材を揃えていったんですけど、周りのミュージシャンが僕のレコーディングで訪れるようになって。そしたら別のバンドのレコーディングでも使わせてほしいという話になり、自然発生的にいろんな人が使うようになりました。それで、4、5年前に、スタジオとしてちゃんとやっていこうかなって感じで始めたんですよね。
ーーリクオさんは、笹倉さんとどのようにして出会ったんですか。
リクオ : 僕自身は、その米軍ハウス街で当時SO-SOっていうカフェをやっていた夫妻と親交があって、ライヴをやらせてもらったり、プライベートでも遊びに行ったりしてたんですよね。そこがハウス街の人達が集うサロンのようになっていて、自然に慎ちゃんとも交流がはじまって、彼の音楽にもふれて、非常に才能のある若者だと認識していました。それで、次の作品をどういう形で録音しようかと考えたときに、通常のスタジオの密閉された空間ではなくて、もう少し風通しよい居住空間のなかで、時間をかけてレコーディングしたいなって思いが出てきて。それで、慎ちゃんの運営するスタジオで彼を共同プロデューサーに迎えて制作を進める事を考えたんです。
ーー入間という街自体は、音楽が盛んだったり、育む文化があるんですか?
笹倉 : 僕が引っ越してきたのが7年前で、その頃の隣2軒は年配の画家さんが住んでいたりしてまだまだアングラな雰囲気が漂っていました。ハウスに住む仲間とも交流が盛んでしたが、古いハウスの老朽化により修繕が必要になり、賃料が高くなってしまったんです。米軍ハウスを保存する目的なので仕方ないことだと思うのですが、ハウスに集まるアーティストの数は減ってしまったと思います。
ーーそれでも、クリエイティヴなことをするうえで、やりやすい場所なんでしょうか。
笹倉 : そうですね。
リクオ : もともと米軍ハウスは、広くて安くて、都心にも通える利便性さと住みやすさから、ミュージシャンはじめ、表現者の人が集まりやすい空間だったんだんです。それで福生に大瀧詠一さんや、狭山に細野晴臣さんたちが住んでいたり。ジョンソン・タウンにも90年代まで西岡恭三さんが住んでいたりして、そういう名残が残っていたんだろうけれど、家賃が高くなってきたりしたことで、昔みたいにコミュニティを作りやすい場所ではなくなってきてしまったんだと思います。ただ、創作活動をする場所として、慎ちゃんのスタジオはすごくいい場所ですね。
ーー実際にスタジオはどういう雰囲気のところなんでしょう。
リクオ : スタジオのすぐ目の前が芝生のしきつめらえた公園で、その奥が森なんです。周りに緑が多く、日中は自然光のなかでレコーディングできるんですよ。
笹倉 : 海外の一軒家のスタジオにすごく雰囲気が似ているねってエンジニアさんから言っていただいたりもしていて。これ以上のロケーションを探そうとしてもなかなか見つかりません。
リクオ : あと、木造ならではのすごくやわらかい響きがするんです。音が立体的に録れる。今回のレコーディングは、この場所で、この瞬間しか鳴らない音、そのときに一緒に演奏してくれた人たちとの一期一会をおさめることが重要だったんです。
ーー機材と向かい合うというよりも、その場の空気をパッケージしたと。
リクオ : いまは、作り込むことはいくらでもできる時代じゃないですか。もちろんこのアルバムも時間はかけているので、作り込みを全くしていないというわけではないですが、その瞬間をパッケージすること、あるいはその瞬間を再構築することにプライオリティを置きました。
ーーリクオさんは年間100本以上のライヴを行なっているので、レコーディングはその対極にあるのかと思っていました。
リクオ : 今回のレコーディングはむしろ、ライヴの延長線上にありますね。それはたぶん、僕がツアー暮らしの中で、その日その日の相互作用から生まれるエネルギー循環を大切に考えるようになったことが大きいです。決められたことを演奏するのではなく、その場にいるお客さんや、共演者からエネルギーを受け取って循環させることで化学反応をおこし、一期一会の空間を作ってゆく。そこに音楽の醍醐味を感じるようになってきたんです。
曲ができないことはあったけれど、これだけ悩んだことはなかった(リクオ)
ーー本作は、共同プロデュースという形でも笹倉さんが携わっています。具体的にリクオさんにどういう指示をされたんですか。
笹倉 : 一期一会を大切にして作っているのはわかっていたので、リクオさんが持っている意見を最大限尊重することが大前提で、作業の中では僕がダメだと思う事に対してシビアに意見を言っていったという感じですね。
リクオ : どうしても、レコーディングで客観性を維持するのって難しいんですよね。だから、同じミュージシャンの立場から意見を言ってくれる人がほしかったんです。一方で、慎ちゃんは、演奏家であり、シンガー・ソングライターであるだけでなく、エンジニアであり、スタジオの運営者でもある、いろんな立場から観れるんですよね。僕は一人でなんでもやってしまいがちなところもあって。そうすると、視野が狭くなって、だんだん魔法がなくなっていくってこともわかっているんです。そういう魔法を起こすためには共同作業が必要で、それがエネルギー循環、一期一会という姿勢にも繋がってると思います。
ーー「夜明け前」は、作詞・作曲をお2人でされているんですね。
リクオ : グズリ・レコーディングハウスで、最初のレコーディング・セッションを、2011年の7月にしたんですけど、1日だけオフ日があったんですね。その日にスタジオに寝泊まりしていて、朝起きたとき、なんとなくメロディと言葉が浮かんできて、すぐに書き留めたんです。で、その日の昼間に、慎ちゃんと出会うきっかけになったカフェSO-SOに2人でお邪魔したら、ランチタイム以降夜の時間帯までお店を締める予定だというので、その間、お店のアプライト・ピアノを使って、2人で曲作りをやらせてもらったんです。この曲は、僕にとっては3.11後に初めてできた曲なんですよね。
ーー震災以後は曲ができなかったんですか?
リクオ : 作ろうとしたけれど、できなかった。完成しないんですよ。
ーーそれまでも曲ができないってことはありました?
リクオ : 曲ができないことはあったけれど、これだけ悩んだことはなかったです。特にこの時期は、多くのミュージシャンが同じような葛藤を抱えていたんじゃないかと思います。だからこの曲ができたことは、アルバムの制作を進める上で大きかったですね。
ーー笹倉さんは、そのときのことを覚えていますか。
笹倉 : 昼間ずっと歌詞を出し合いながら、ギターで「コードこんなのはどうですかね?」って、土台みたいなものを作ったんですね。リクオさんは、スタジオで明け方までピアノを弾いていて、僕は夢うつつなんですけど、どんどん曲が出来上がっていって。次の日できたって言われて。構成とかは、リクオさんがライヴをやるなかで変わっていって、いまの形になってきたんですけどね。
ーーそういう意味でも「夜明け前」は、本作の核になる曲でもあるんですね。
リクオ : そのときは自分でもよくわからなかったんですけど、この曲ができたことがアルバムを作る上での重要なポイントのひとつになったと思います。慎ちゃんとアルバムを作るっていうのは3.11前から決まっていたんですけど、そういう大きな出来事があって、アルバムの内容を考え直すことになって、時間がかかってしまいました。
ーーそれじゃあ、収録曲は2011年以降に作られたものが多いんでしょうか。
リクオ : 以降の曲もありますし、以前の曲もあります。例えば、1曲目の「光」は10年くらい前に書いた曲なんですよ。でも、10年前と今じゃ自分の中で曲の響きや意味合いが違っているんですよね。(僕のなかでも、歌詞が違った意味でとれる←カット)。自分の中で3.11以降に明確になりはじめた問題意識が、10年前に書いた歌詞に反映されていたっていう。
ーーてっきり「光」は最近の曲なのかと思っていました。
リクオ : ぼくも、それくらい新鮮ですね。
希望を期待できないことをわかっていて、それでもあえて希望を歌うみたいな感じ(笹倉)
ーー「光」もそうですが、本作は「希望」というものをテーマに歌ったアルバムだと思いました。
リクオ : もちろん、希望を込めた作品を作ったつもりです。一番意識したことは、簡単な言葉でいえば、「風通しのよさ」かなって。聴いてくれている人が、心の風通しをよくしてくれるような作品になればいいなと思ってます。
ーー裏をかえすと、いまは風通しがよくないと感じているということですか。
リクオ : そうですね。閉塞していて、寛容性に欠け、二項対立が深まりつつある世の中だなって。はっきり感じていますね。
ーーそういった世の中に対して、音楽はなにかを変えられると思いますか?
リクオ : 思いますよ。今回の作品は現状に対して声高に反対を唱えるような作品じゃなくて、態度とか空気感で示すというか。世の中が固くなってきたらやわらかくあろうとする、風通しが悪くなってきたらよくしようとする、そういう態度を示した作品だと自分では思っています。
ーー笹倉さんは、本作を聴いてどう思いますか。
笹倉 : ミックスが終わって、高速道路に乗って車のなかで聴いていたときに、すごく泣けてくる瞬間があって。リクオさんは希望を歌っているって言ってたんですけど、希望を期待できないことをわかっていて、それでもあえて希望を歌うみたいな感じがしたんですよ。
リクオ : 楽観はしていないってことだよね。楽観はしていないけど希望は持っている。
笹倉 : 例えば、音楽の力で戦争がなくなったりしなかったじゃん、原発もなくならないじゃん、それでも歌うって。その立場からリクオさんの歌を聞くよさみたいなものがすごくあって。
リクオ : 言わんとしていることはわかる気がする。それは、「光」のサビの〈光を探して闇の中〉っていう言葉に集約されるような気がしていて。闇のなかで目をこらさないと光は見えない。ちゃんと闇にも向かい合いたいなって。ちょっと真面目すぎるか(笑)。
ーーいえいえ(笑)。
リクオ : 楽観はしないけど、悲観しすぎてもいないんですよ。僕のなかでは3.11以降、闇に向き合って闇を経ていかないと継続できる世の中にはならないって気がしていて。経済復興して、経済成長してよかったねって、それだけの話じゃないでしょう? って。そういう本質的な問題に目を向け続けるのは面倒ですけどね。
ーーそれを直接的な歌詞ではなく、空気感や態度で示したというのが、本作の肝ですよね。あと、リクオさんと笹倉さんという世代の違う2人が組んだことも重要ですよね。
リクオ : 音楽は一世代だけで共有しあうものではなく、世代を越える力がありますからね。バトンを渡したいという意識もあります。
エネルギーを交換してくれるような人が存在することで成り立った作品(リクオ)
ーーリスナーとして、笹倉さんが本作を聴いて感じたのはどういうことですか。
笹倉 : リクオさんの曲をずっと聴いてきて思ったのは、一発でこの人ってわかる声だなって。やっぱりオンリーワンというか、この声はリクオさんしかいないんだろうなと思いました。リクオさんのピアノとかのルーツはどのへんから来ているんですか?
リクオ : 一言では言えないけど、今回のアルバムはシンガー・ソングライター・アルバムを作ろうという意識があったんです。これまで、たくさんのシンガー・ソングライターの曲を聴いてきたけど、ピアノで弾き語るシンガー・ソングライターがやっぱり好きなんですよね。キャロル・キング、ランディ・ニューマンであったり。だから、そういう人たちのピアノ・スタイルの影響も出ているんじゃないですかね。あと、もともとニューオリンズ・ピアノであったりブルース・ピアノ、ロックンロール・ピアノがずっと好きだったので、曲によっては思い切りニューオリンズ・スタイルのピアノを弾いてます。
笹倉 : シンガー・ソングライターなんだけど、ソウルをすごく感じるんですよね。昔リクオさんにも言ったことがあるんですけど、ニーナ・シモンとかの声に感じることもあったりして。
リクオ : ニーナ・シモンの『ニーナ&ピアノ』っていうピアノ弾き語りアルバムは、もっとも好きなアルバムの一つなんですよ。ジャズからブルース、ゴスペル、フォーク、トラッド、ジャンルを超えた強烈な存在ですね。
キャロル・キング : アメリカの女性シンガー・ソングライター。セカンド・ソロ・アルバムではグラミー賞4部門制覇、全米アルバム・チャート15週連続1位の記録的ヒットを飛ばす。2013年には長年の音楽界における功績により、グラミー賞を受賞。
ランディ・ニューマン : アメリカのシンガー・ソングライター。1968年にデビュー・アルバムを発表、1980年以降は徐々にサウンド・トラックの製作がメインとなっていく。2002年のアカデミー賞にて、モンスターズ・インクのテーマ曲でアカデミー歌曲賞を受賞。2013年にロックの殿堂入りを果たす。
ニーナ・シモン : アメリカのジャズ歌手・音楽家。ジャズに限らずポップスなど幅広く取り入れ、人種差別主義者による教会爆破事件に抗議したのを切っ掛けに、1960年代の黒人公民権運動にも参加するなど精力的な活動を見せた。
ーー好きなアーティストに対してのリスペクトも示しているわけですね。
リクオ : すごく意識しているわけじゃないんですけど、自分が聴いてきた音楽に対するオマージュの要素も自然に含まれた作品だと思うんですよ。大胆にフレーズをパクったっていうのはないんですけど(笑)。そういう人たちの影響のうえに成り立っていて、それらの音楽が自分の一部になっている。だから、これが俺のオリジナルだって声高に主張するよりは、自分が出会ってきた音楽、人、観てきた景色っていうものが、ちゃんと作品に反映されて、歴史の連続性のなかに存在したいなと思っていますね。
ーーありのままのリクオさんが収められている?
リクオ : ありのままではないんですよね。表現欲求というのは当たり前のことで、受け取ったものをいかに伝えるかってほうが大事だと思っているんです。そのまま表現するんじゃなくて、自分なりの洗練を通して作品にしたつもりです。その先に素朴さや野性味があれば理想的だと思いますけどね。要するに、僕だけのものじゃないんですよね。その場の空気であったり、参加してくれたミュージシャン、エンジニア、プロデューサー、そのなかで生まれてきたものをパッケージしているつもりなので、リクオを元にできた作品だと思ってもらってもいい気がします。いろんなものをインプットして、僕なりにアウトプットして、そこに共鳴して共感してくれる、エネルギーを交換してくれるような人が存在することで成り立った作品だと思います。
ーーアルバム・タイトルにはどういう意味が込められているんでしょう。
リクオ : 今回のアルバムには多くのミュージシャンが参加してくれていて、彼らはフットワーク軽くスタジオにやってきて、気持ちよくセッションに参加してくれて、またフットワーク軽く去って行く、その繰り返しだったんです。旅人が集い、また去ってゆく出入り自由の場所というイメージから『HOBO HOUSE』というアルバム・タイトルをつけました。
笹倉 : ホーボーっていう言葉の解釈の中には、列車で移動し続ける定住を持たない労働者のことを指したりもするんですけど、ある意味ミュージシャンも労働者なわけで。今回参加したミュージシャンもホーボーなミュージシャンなわけですよ。いろんなところに出ていって演奏する。その相関図をつくったら、おもしろいネットワークが見えると思うんですよ(笑)。誰かに作ってみて欲しいですね。
ーーそれは見たいですね!
リクオ : あと、参加してくれたミュージシャン全員に共通するのは、我を主張するより、いいアンサンブルで音楽を作ることを第一に考える、そういう姿勢を持てるミュージシャンばかりなんですよね。いい音楽を響かせるためには自分の我を消してもかまわない。それが自然にできる人たちばかりなんですね。で、そこにあるものを受け入れられる人たち。
笹倉 : みんな素晴らしいです。ダメなものは、僕も本当にNGを出すって姿勢でやっていたんですけど、あんまりなかったんですよね。
リクオ : みんな旅人の感覚があると思うんですよ。それってなにかと思ったら、フットワーク軽くいろんな場所を行ききできること。そのためには他者を受け入れないといけないんですよね。その場所の空気を受け入れる。いま、そういう姿勢がすごく大事だと思います。いまの世の中、ホーボー感覚が足りないんじゃないですかね? あとは五感を使うってこと。それが大切なんじゃないかと思います。
リクオの過去作をチェック!
リクオ / What's Love?
“切なさ”のつぼを押さえた楽曲を得意とし、年間100本を越えるライヴも定評のあるシンガー・ソングライター“リクオ”、久々のフル・スタジオ・レコーディング・アルバム。グルーヴィなリズム隊に、しなやかなストリングスが冴え渡り、独自の“セツナグルーヴ”を体現!
リクオ / アイノウタ
ローリング・ピアノマン、アルバム『What’s Love?』からの先行シングル! ラジオ・ヒット&ソウル・フラワー・ユニオンもカヴァーしたリード曲「アイノウタ」は、軽快なメロディーに乗せて贈る珠玉のラヴ・ソング! カップリングには、ライヴ弾き語りによるリクオの代表曲「雨上がり」と、最新アルバムのレコーディング・メンバーによる曽我部恵一の楽曲「恋人たちのロック」のライヴ・カヴァーの2曲を収録!! 三井律郎(THE YOUTH)がギターで参加!
LIVE INFORMATION
『HOBO HOUSE』発売記念スペシャル・ライヴ
2014年5月16日(金)@博多LIV LABO
2014年5月30日(金)@名古屋TOKUZO
2014年5月31日(土)@大阪シャングリラ
2014年6月3日(火)@渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
PROFILE
リクオ
京都出身。90年11月、MMGからミニ・アルバム『本当のこと』でメジャー・デビュー。ソウルフルなヴォーカルと幅広いソング・ライティング、ニューオリンズ・ピアノ、R&R、ブルース等に影響を受けたグルーヴィーなピアノ・スタイルで、注目を集める。
90年代は、シンガー・ソングライターとしてだけでなく、セッション・マンとしても活躍し、忌野清志郎、オリジナル・ラブ、ブルーハーツ、真心ブラザーズ、カルメンマキ、有山じゅんじ等のレコーディングやツアーに参加。92年、忌野清志郎プロデュースによるシングル「胸が痛いよ」リリース。
90年代後半より、インディーズに活動を移行し、以来、年間120本を越えるツアーを行うようになる。ツアーで鍛えられたファンキーなライヴ・パフォーマンスは、世代・ジャンルを越えて熱狂的な支持を集め、いつしかローリング・ピアノマンと呼ばれるように。
04年、キーボード奏者のDr.kyOn(ex.ボ・ガンボス)らと5人のピアノ・マンからなる世界で一番やんちゃなピアノ・アンサブル、CRAZY FINGERSを結成、3枚のアルバムと1枚のDVDを発表。
10年1月、完全ピアノ弾き語りのカヴァーアルバム『リクオ&ピアノ』をポニーキャニオンよりリリース。アルバム中唯一のセルフカヴァーである「胸が痛いよ」は忌野清志郎氏との共作。
12年4月、29人のアーティストとのコラボ・ライブアルバム「HOBO CONNECTION Vol.1」(2CD+DVD)を、バンバンバザールが主催するレーベル、ホームワークレコードよりリリース。リリースに合わせてコラボ・ライヴ・イベント「HOBO CONNECTION 2012」を各地で10公演開催。
12年、ウルフルケイスケ、寺岡信芳(元アナーキー)、小宮山純平(元cutman-booche)とロックバンド「MAGICAL CHAIN CLUB BAND」を結成し、同年10月にアルバムをリリース、積極的にツアーを行う。
13年もコンスタントなツアーを続ける一方、シンガー・ソングライターのSASAKLAこと笹倉慎介を共同プロデューサーに、入間市の米軍ハウス街にあるアメリカン・ハウスをリフォームしたスタジオ、グズリレコーディング・ハウスにて、さまざまなミュージシャンを迎え入れながら、長期のレコーディングを続ける。
11月にはソウル・フラワー・ユニオンの中川敬と全国10ヶ所12公演のツアー。東京、京都公演には岸田繁(くるり)と直枝政広(カーネション)がゲスト出演。
14年2月、オリジナル・アルバムとしては5年半振りのソロ・アルバム『HOBO HOUSE』をリリース。