無垢と渾沌ーーHauptharmonie、2タイトルのミニ・アルバムをハイレゾ配信&現状を語るインタヴュー掲載
仲睦まじく行儀よく音楽に遊ぶ5人組の「戦国時代を知らないアイドルたち」、Hauptharmonie(ハウプトハルモニー)。2015年7月の1stアルバム・リリースの後、メンバー・チェンジを経て、「無垢」をテーマとした『bleich(青白盤)』と「混沌」をテーマとした『Abenddaemmerrung(赤黒盤)』の2タイトルを同時リリースした。UK ROCK、SKA、GUITAR POP、ANORAK、EMO、BALKAN BEAT、BLUEGRASS、SHOEGAZER、ビジュアル系までを取り入れたサウンドは、アイドルとは思えない仕上がりに。OTOTOYでは同作をハイレゾ配信するとともに、メンバー・小川花の脱退、そしてリキッドルーム・ワンマンを控えた彼女たちの現在に迫るインタヴューを敢行。ハルモニーの現在、そして未来に注目が集まる。
2タイトルのミニ・アルバムをOTOTOY独占ハイレゾ配信
Hauptharmonie / bleich(青白盤)(24bit/48kHz)
【配信形態】
WAV、ALAC、FLAC(24bit/48kHz),AAC
【配信価格】
単曲 200円 / まとめ購入 1,000円
【Track List】
1. yearning
2. Anne Hathaway's Morning
3. ニコラウス・クノップ・プラッツ(erneutes)
4. Calmmaze(erneutes)
5. ソプラノ・オーバードライブ(instrumental bonus track)
Hauptharmonie / Abenddaemmerrung(赤黒盤)(24bit/48kHz)
【配信形態】
WAV、ALAC、FLAC(24bit/48kHz),AAC
【配信価格】
単曲 200円 / まとめ購入 1,000円
【Track List】
1. Kidnapper Blues~人攫いの憂鬱~
2. 不浄
3. Caterwaul(erneutes)
4. ボウ(erneutes)
5. ソプラノ・オーバードライブ(vocal only bonus track)
INTERVIEW : Hauptharmonie
2016年4月24日、Hauptharmonie(以下、ハルモニー)にとって初めてのファンミーティングが行われた。率直に言えば、活動休止状態となっていたセンター小川花の現状、進退について、運営サイドからファンに対して直接説明したいということがきっかけだった。インタヴューを読んでいただければわかると思うが、ファンが一番不満に思っていたことは、小川花の現状について運営そしてメンバーから、ちゃんとしたアナウンスがなかった点である。それに対し、ファンミーティングではプロデューサーのあーりーしゃん(DJ O-ant)が洗いざらいの現状を語り、またファンからの質問に対しても正面から答えた。渦中の人、小川花不在のなか行われたイベントだけに、双方で主張のズレもあると思われるかもしれないが、あの日あの状況で提示できる最大限でファンに対して真摯に向かいあおうとしたことは事実である。その翌日、ハルモニーは、ハウプト悪モニーとして野音と原宿でゲリラライヴを行った。少し戸惑いながらも、徐々に解放され好き放題暴れた5人のメンバーたち。すでに彼女たちは第2期のハルモニーとして動き始めている。スカやエモ、ロックを取り入れた楽曲派と言われてきたハルモニーに、メンバーたちの生き生きとした生命力という息吹がふきこまれ、いま、未来に向かって大きな一歩を踏み出した。
インタヴュー&文 : 西澤裕郎
写真 : 大橋祐希
ハルモニーはお行儀がよくてあまり興味がなかった(茅ヶ崎)
ーー1stアルバムのリリース後、ハルモニーから瀬戸ゆりなさんとアイハラエミさんが卒業し、新メンバー3人が入りました。昨日のファンミーティングと今日のゲリラライヴに同行させてもらいましたけど、グループ自体の色もだいぶ変わりましたね。
相沢光梨(以下、相沢) : 3人とも最初からすごく明るくて、本当に違う人種が入ってきたような感じでした(笑)。
寺田珠乃(以下、寺田) : もともとハルモニーを知っていて入ってきた子たちなので「売れたい」とかそういうことを率直に言ってくれて、明らかにやる気の度合いが違うというか目標がハッキリしてるというか。本当に違う種類の人たちが入ってきたなと思いました。
ーー新メンバーの3人はハルモニーに対してどういう印象を持っていましたか?
芹奈莉温(以下、芹奈) : 何もかも完璧に綺麗にこなすイメージでした。
茅ヶ崎りこ(以下、茅ヶ崎) : 私は綺麗なアイドルよりも個性的なアイドルが好きだったから、ハルモニーはお行儀がよくてあまり興味がなかったんですよ。でも曲を聴き始めたらすぐにいいなと思って、動画とかを観るようになったんです。よく見たら超かわいいじゃん!! と思って入りたいと思うようになりました。
倉木七海(以下、倉木) : 歌もうまくて、ダンスもよくて、完璧って感じ。そこにうちらが入ったことによってとっつきやすくなったというか。曲の雰囲気も変わったし、Theおしゃれ! みたいな曲だけじゃなくて、はしゃげるような曲も増えたなと思います。
ーー昨日のファンミーティングでは、小川花さんの活動休止について、プロデューサーのアーリーさんからファンのみなさんに説明されていましたね。長い時間かけて、花さんと話を続けていたということが重い雰囲気とともに伝わってきました。
寺田 : 感情の起伏が大きい子で、いったんそうだと思ったら誰の言う事もきかない、みたいな、フル・アルバムを出した段階からちょっとずつ兆しはあったんですけど、そのときはメンバーみんなが見て見ぬふりをしているような状態で… 新体制になっていろいろすれ違いとかが起きちゃって、問題がさらに大きく見えてきちゃって、もうないがしろにできなくなってきて。
ーーそれに対してハルモニーはどういう動きをとっていたんですか。
寺田 : 運営側がずっと花と話をしていたんですけど、もっと心を開いてぶつかりあって根本的な解決を望むほど、花本人は自分の殻に閉じこもってしまって、どれだけ救いの手を差し伸べようとしても私たちのことを信じられなくなってしまって… そこからお互いの距離が遠ざかってしまうことになってしまったというか。どうしても5人は5人で結束してしまうし、花単体みたいな感じになっちゃって。でもこっちはまだ別れるって決まったわけじゃないし待ってるし、下手に返事を急かすほど花の殻は頑丈になっちゃうと思ったから待つのが最善策かなって、どっちにも転べず今まで来てしまった感じですね。
ーー花さんはハウプトハルモニーにとってはどういう存在だったんでしょう?
相沢 : センターで1番人気、ステージの佇まいも凛としていたので、花がいなくなってメンタル的にも最初はきつかったです。どういうふうにしていけばいいんだろう… って。誰が欠けてもダメなんですけど、やっぱり花がいないと… という部分は大きかったと思います。
ーー逆に、新しく入った3人はエース的存在の花さんがいないという状況をどう感じていたんでしょう。
茅ヶ崎 : やっぱり不安でした。新メンバーの3人と花ちゃんが一緒にいたのは1ヶ月くらいだったんですけど、花ちゃんの存在感の大きさを思い知らされました。でも、5人でライヴしていくうちにお客さんの反応がどんどんよくなっていって。花ちゃんに抜けてほしくなかったけど正直手応えを感じてしまったというか、やればやるほど5人でもいけるんじゃないかと思えるようになりました。
倉木 : 花ちゃんがいないからハウプトハルモニーが成り立たないって思われるのは嫌やから、5人でもいけるぞ! って思って私も必死でした。
芹奈 : 私は、花ちゃんを見てハルモニーに入ろうと決めたので、最初はすごく不安でもしかしたら解散するのかな… っていう気持ちだったんです。でも、他の4人と一緒にステージに立ってみんなから勇気をもらって、一緒に頑張っていきたいなと思いました。
ーー手応えを感じたライヴは、いつぐらいのライヴか覚えていますか?
茅ヶ崎 : めっちゃ最近なんですけど、先週の大阪です。ブクガ(Maison book girl)さんとの2マン(2016年4月16日、Maison book girl×Hauptharmonie in OSAKA』@ロフトプラスワンウエスト)。
寺田 : 熱気が全然違くて、会場の酸素が薄くて、出てきた瞬間からみんなの騒ぎ声で音が聴こえないくらいに盛り上がっていて。今まで花のことでモヤモヤしてたレディース&ジェントルマン(ハルモニーファンの呼称)も半信半疑で観に来てれていたんですけど「やっぱハルモニー、いいわー!!」「むしろ5人でもいけるわー!!」って言ってくれて。
茅ヶ崎 : 花ちゃんのファンのことを「お花組」っていうんですけど、アナウンスがない間、不信感を感じてた関西のお花組の方がアーリーさんと話す時間をつくって、分かってくださったみたいで、先頭に立ってハルモニー・オタを盛り上げてくれたんです。頼もしかった。
前に進むための決断だったんだよって(相沢)
ーー昨日のファンミーティングも、公式なアナウンスがなかったことに対する不満が一番大きかったですよね。言いたいけど言えない、そこに触れられない心苦しさもあったんじゃないですか。
相沢 : 私たちからだって発信したいんだよって思いは日々ありました。
茅ヶ崎 : エゴサをするとツイートが引っかかるんですよ。そのたびに、これはこうじゃないから!! ってリプを送りたくなるし、すごいむかついたし…。ないことをいろいろ書かれてつらかったです。
寺田 : こっちが話したつもりのないことでも勝手に悪い噂が広がっちゃうんですね…。私たちが花を嫌った覚えはないんですよ。なのに、初期メンが花ちゃんを嫌うなんて意味がわからないとか。そんなこと言ったことないじゃん… って本当に不思議だったし、不安しかなかったです。ステージも1回1回、出る前に怖いと思っちゃって。レディース&ジェントルマンに会うのも怖いし、自分たちを見ている目が怖いなと思っちゃって、毎回不安ではありました。
ーー昨日のファンミーティングでは、短い時間でしたけどメンバーの口からも事情を話せていましたよね。ちゃんとしゃべれましたか?
寺田 : もともと珠乃はプロデューサーとマネージャーさん、タワレコの方に想いを伝えていたので、ちゃんとしゃべれました。逆にすっきりしましたね。
ーー茅ヶ崎さんは涙を流しながら想いを伝えていました。
茅ヶ崎 : 花ちゃんはアーリーさんのやり方が嫌いで、ずっと辞めたいって言っていたみたいなんですけど、それでも今まで辞めることはなかったじゃないですか。追い打ちをかけたのは私なんです。もっと正面からぶつかって、わかって、変わってほしいって。それをずっと隠してるのがイヤで… だから昨日やっとレディース&ジェントルマンに面と向かって言える場面が来たので言ったんです。
ーーしばらくの間、誰にも言えずに自分を責めていた?
茅ヶ崎 : 責めてるっていうか、実際そうだから…。でも、隠さないで言えて、ちょっと気持ちが晴れたからよかったです。
ーー相沢さんはブログに決意を書かれていました。朝方までかけて書いたという想いのこもった文章でしたね。
相沢 : 自分の気持ちを整理できたのと、ずっとレディース&ジェントルマンのみなさんに言えなかったことや気持ちが解禁できたので、今日しか書けない想いをブログに書きました。勘違いしてほしくなかったのは、花のことを嫌いとかそういう気持ちではなくて、花以外の5人だってハウプトハルモニーだし、前に進むための決断だったんだよってこと。それと、ネガティヴな気持ちじゃなくて、ポジティヴな気持ちで、この5人だったらいけるよってことを言いたくて。ついてきてほしいという気持ちを書きました。
ーー芹奈さんはどうですか?
芹奈 : たぶん全員は納得してくれていなかったと思うんですけど、1人でも2人でも、ちょっとずつでも納得してくれる人が増えたら、どんどんわかってくれるんじゃないかなと思っています。わかってもらえる機会があったことが嬉しかったです。
倉木 : 私は、ファンミーティングで全部を話す前に、運営やメンバーへの不満のツイートが多かったので、イライラしていて反論するツイートを5件くらい連続でしちゃって。「運営がなんも考えてないわけないやん、言わん方がええから言ってないに決まってるやろ」って。そしたら「は?」みたいなリプが来て、怖くなって消したことがあるんです。
相沢 : ちょっと炎上したよね(笑)。
倉木 : そのことについても今日話せたから、わかってくれたかなって。怖かった部分もあったけど、ちゃんとわかってくれる人もおるし、これからの5人のハルモニーを応援してくれる人を徐々に増やしていこうと思いました。
できなかったことができるって楽しいなと改めて思いました(寺田)
ーーそのファンミーティングから一晩あけて、今日は日比谷野音と竹下通りでゲリラ・ライヴを行いました。しかもハウプト悪モニーという名前で(笑)。これはなんなんですか?
寺田 : 今までハウプトハルモニーって、本当に大人しくて行儀が良くて上品で絵本の中にいるようなグループだったんです。だからこそ、ちょっと悪ふざけをしてみたかったじゃないですけど、演じるとかなぞるとかだけじゃないはっちゃけるような全然違うグループになってみたかったんです。
倉木 : きっかけは、名古屋のヴィレバンのコンサートなんです。いつも、りこが突然おもしろいことをしだすんですよ。そのときは店内に売ってある「在宅は死ね」っていうキャップをとってかぶりだしたんですけど(笑)、それがお客さんにうけて。オタクがみんなに全員1個ずつ帽子買ってきてくれて、それでコンサートしたらいいやん!! ってなったんです。
ーー実際にゲリラ・ライヴをしてみてどうでした?
相沢 : 私は歌うことも踊ることもほとんど無視していたし、キャーキャー騒いでただけだったんですけど(笑)、今までできなかったことを自由にできるようになって楽しかったです。自分が1番解放できた時間だったなと思いました。
倉木 : 最初、野音でやることになったとき、「え!? ほんまにやるん!?」みたいな感じやったんですけど、いっぱいレディース&ジェントルマンが来てくれたし、ビラを配ってハルモニーをオススメできたし、いろんな人に知ってもらえたかなと思います。
芹奈 : 最初は恥ずかしいって気持ちもあって、なんでこんな道端で私は踊ってるんだと思いました(笑)。学校の友だちにも偶然会っちゃって恥ずかしかったんですけど、それを振りきれるくらいオタクさんたちの熱意もすごくて楽しかったです。
茅ヶ崎 : 無銭だとTwitterで知った人が来てくれたり、女オタの方もきてくれたりして、覗きにきてくれた人も多くて嬉しかったです。
ーーアーリーさんも、これまでで1番楽しいって連呼してましたよね。
相沢 : あの人、昨日の夜から朝まで飲んでたんですよ。2次会終わりのツイートが4時半で、そのあと3次会も行ったみたいで、「は?」みたいな感じですよ。いまも床で寝ちゃってますけど、そうとう楽しかったんだと思います。
寺田 : できなかったことができるって楽しいなと改めて思いました。他のアイドルさんだったら許されることでも、ハルモニーは上品にしてなきゃ、やっちゃダメなんじゃないかなっていうことがたくさんあった。この3人が入ってきてガラっと変わったからこそ、私たちもはしゃげるようになったし、素の部分とかアドリブとか、新たな道が広がって本当に楽しくなりました。
4人のことを客観視できる曲だと思っていて(芹奈)
ーーそんな状況のなかでミニ・アルバムが2作同時リリースされました。1人ずつ思い入れのある曲をあげていってもらえますか。
相沢 : 私は「Kidnapper Blues~人攫いの憂鬱~」です。これまでのレコーディングって、前もって入る曲がわかっていたので、ここはこういうふうに歌おうって状態で臨んでいたんですけど、この曲は3日前にもらって。忙しい時期と被ってしまって、殆ど練習できないままレコーディング当日を迎えてしまったんです。結果、1回目を歌った時はボロボロだったんですよ。そのあと、ちょっと練習する時間をもらって、自分でイメトレとかいろいろして数時間後にもう1回挑戦したら、ものすごくみんな褒めてくれて。感動がすごすぎて… 想い出深い1日になりました。嬉しかったのと、成長できたなというところで、すごく思い入れのある曲です。
寺田 : 珠乃も実は「Kidnapper Blues~人攫いの憂鬱~」です。ただ、私は本当にリズムがとれなくて…。ハルモニーっていわゆる楽曲派のアイドルでもやらないような曲ばっかりなんですよ。私はもともとリズムがとれないタイプの人間なんですけど、ここもっとセクシーに歌ってみようとか歌いたい方法があって、1発目のレコーディングはまずまず褒めてくださったんですよ。とりあえず使えなくはない、って。で、ぴっちゃんのヴォーカルが送られてきて別日に更にレコーディングしたんですけど、やっぱリズム感がなさすぎて「Kidnapper Blues~人攫いの憂鬱~」だけでめちゃくちゃ時間がかかって。そしたらP(アーリー)に「前回からまったく成長してない!! ちゃんと自分の歌を作って来いって言ったろ!!」って言われて号泣しちゃって。無理だ、無理だと思って自分を責め続けて、ギリギリでできた曲だったので、あの時頑張ったなっていう思い出もあるし、もともと自分が頑張ろうと思っていた曲だったゆえにきついものもあって、自分にがんばったで賞をあげたい曲ですね。
ーーそんな気持ちが入っていたんですね。芹奈さんは。
芹奈 : 私は「不浄」です。ほぼ歌ってないんですけど、だからこそ4人のことを客観視できる曲だと思っていて。4人に刺激を与えてもらえる曲だから聴いていて飽きないし楽しくて。レコーディングもみんなの声を聴ける機会があって、あーすごいなー、感情あるなー、私もこんなふうになりたいなと、改めて思える曲なので思い入れがあります。
寺田 : ここまで、まだ『Abenddaemmerrung(赤黒盤)』の曲しか出てないね(笑)。がんばれ残りの2人。
倉木 : ごめんなさい(笑)。私も赤黒盤に収録されている「ボウ(erneutes)」なんですけど、オケも録り直しして、ベースも変わって、再録したんですよ。花ちゃんのパートを残しつつ、どれだけ塗り替えられるかってレコーディングをしたんですけど、終わったあとに、珠乃ちゃんとPがよかったよって言ってくれて。サビも1行増えたんです。
茅ヶ崎 : 私は「ソプラノ・オーバードライブ」が好きです。自分の声質的にもああいう可愛い曲は歌うのが得意で。歌いやすかったとこも好きだし、先輩と後輩で歌うとこがユニットで分かれているのもいいなと思っていて。メッセージ性があるというか、ずっと大切にしていきたい曲です。
ーー先輩と後輩っていうのは?
寺田 : 私たちが1番を歌って、2番を新メンバー3人が歌っていて。初期メンの今までの想いと、3人の新しく頑張るぞっていう歌詞で分かれているんです。
ーー本当にハルモニーは生まれ変わったといっても過言ではないくらい雰囲気が変わりましたよね。次の大きな山場はリキッドルームになりますけど、それを乗り越えた後に明るい展開が待っているとアーリーさんがしきりに話していましたよね。
茅ヶ崎 : え、知らないけど。
寺田 : 細かい目標を言ってるわけじゃなくて、ちょいちょいこういう仕事が入ったとか、そういう話だと思います。でも1個でも2個聞いたんですけど、すごい! これがいけるんだー !! ってことが実現しそうです。
ダンスとかのパフォーマンスも固めて、全員がかっこよく仕上げたい(倉木)
ーーまずはリキッド・ワンマンを成功させることからですね。最後に1人ずつリキッドに向けて、抱負を聞かせてください。
茅ヶ崎 : リキッド・ワンマンはJCとJKは1000円なので、女の子にたくさん来てほしいです。あと、私たちが加入して最初のワンマンがリキッドルームなんですけど、大きすぎてちょっとプレッシャーも感じていて。ぶっちゃけ埋まるのか不安なんですけど、埋まっても埋まらなくても大成功にできるように、楽しいライヴを固めていきたいです。でも動員もめっちゃしたい!!
倉木 : 今まではただ楽しんでわーってやってきたけど、リキッドルームという大きな会場でやるからこそ、楽しさとともに、ダンスとかのパフォーマンスも固めて、全員がかっこよく仕上げるようにしたい。あと、7月22日までにダイエット成功するので、かわいくなった七海を観に来てほしいです(笑)。
ーー目標体重は決めてるんですか?
倉木 : うん、目標体重を決めてやっています。ダンスも、この人の表情がかっこいいなと思ったらYouTubeで観てたりして、吸収しています。今までのステージじゃ全然だめやから、歌もダンスもちゃんと練習して頑張りたいです。
ーーじゃあ芹奈さん。
芹奈 : 最後の集合写真を撮りたいんですよ。客席をバックにしてみんなで撮る、ありがちな写真を撮ってみたくて、毎日寝る時に妄想してます(笑)。後ろまでちゃんと人が入ったうえで、いえーいってやってくれないといい写真にならないと思うので、みんながとびきりの笑顔になるようなコンサートにしたいなと思っています。
ーーでは、珠乃さん。
寺田 : 花がいなくなって、花のパートも歌っていたので音域は上がったんです。ただ、それによって今までの私の味が出せなくなっちゃう時があって、寺田珠乃の声じゃなくなっちゃう時があるんですよ。ワンマンまでにはそこを絶対自分のものにしたくて、自分のものにして取り入れて、味になるように頑張りたいです。あと、リーダーという役職に就かせていただいたので引っ張っていくというよりも、1番頑張っているとみんなに思われたら嬉しいです。かつ、私たちだけではステージって作れないので、レディース&ジェントルマンのみなさんにどれだけ楽しんでいただけるかを目標に、7月22日のリキッドルームは頑張っていきたいと思います。
ーーじゃあ最後、相沢さんお願いします。
相沢 : 去年の7月に1周年記念の1stワンマンをやって、そこから1年でグループがだいぶ進化して曲もすごく増えてるし、2ndフルアルバムも出てるはずです。いろんな面を出せるようになってきてるところなので、絶対楽しいワンマンになると思います。多くのレディース&ジェントルマンと遊びたいのでぜひ来てほしいです! 成功する自信しかないので頑張ります!
MESSAGE from あーりーしゃん
記事の通り、5月15日をもって結成初期からのメンバーでありセンターである小川花が脱退します。
実を申すと過去にも何度か脱退の申し出がありました。
しかし3年という契約然り、ハウプトハルモニーとしての活動を続ける事が彼女自身の成長につながるよう、1人の成人女性として社会と向き合えるよう、私も御両親もそう切望しておりましたが、かかる負荷の重たさにこれ以上の延命は彼女のためになりそうもない、こちらとしても新メンバー3人を含む環境、ライヴが抜群に良くなっているだけにこの息吹を消すような判断ミスは許されない。活動休止発表から3週間、小川本人と密にやりとりをしてくれたマネージャーやメンバー含めての決断です。
ショーケースの中で奏でるオルゴールのように、いつも安定の高品質(その実、まだまだ未熟なグループであることは自覚しておりましたが)を提供できるような「コンサート」を重ねてきました。音源も丹念に作ってきました。が、残念なことに期待以上のリアクション、セールスは得られていません。
ゴシップ、ギミック、炎上を中心とするような商法を展開するグループを横目に「私達の音楽、せめて1度聴いてもらいたいなぁ」爪を噛むような思いをずっとしていました。しかしいつしかこれが、甘え、逃げていたのではないか? という考えに反転したのです。新メンバー3人が入ってからです。
3人の発想、熱量、天真爛漫さは過去のハウプトハルモニーが全く持ち合わせていなかったもので、このフレッシュで未知数のエネルギーを手に入れたハウプトハルモニーのやるべきことは珠乃・ぴっかを軸に今まで通りルーツに敬虔な音楽を作り続けること、そこに新メンバーの力量を追いつかせること。同時にそんな私達の音楽を今まで以上にキャッチーに、門戸を開きこちらから「おいでよ!」と世の中に声をかけることなのではないか、今はそう考えています。
アホで無邪気で、悩みもするけど真剣で、物怖じしない。
「こんなの面白くないですか?」「それめっちゃいいね! よし、すぐ試そう!」
浮かんだアイデアを次の瞬間に体現してしまえるフットワークの軽さ、
一瞬一瞬が違うし、毎日毎日が別物です。
音楽を好きに遊んでください、
新体制ハウプトハルモニーは本人発信のグループになりました。
Hauptharmonie過去作
Konzert Debütから1年でリリースされた1stフル・アルバム
Hauptharmonie / Hauptharmonie(24bit/48kHz)
【配信形態】
WAV、ALAC、FLAC(24bit/48kHz),AAC
【配信価格】
単曲 199円 / まとめ購入 2,200円
【Track List】
1. Freut mich! Wir sind Hauptharmonie.
2. 映ゆ
3. (the garden was alive with) all sorts of flowers
4. Tempting 10 Attempts of Temperance
5. ナイトプロポーズ
6. Ictus of Sun
7. My Tiny Baby
8. 瞬きのsummer end
9. ボウ
10. オブスキュアから愛を数えて
11. Calmmaze
12. ニコラウス・クノップ・プラッツ
13. ディスカバリー・クタイシ
14. Caterwaul
15. HER HERB'S HARVEST
16. Love likes a mille-feuille
>>>前作リリース時のインタヴューはこちら
LIVE SCHEDULE
ハウプトハルモニー結成2周年ワンマン・コンサート【しろくまばゆい】
2016年7月22日(金)@恵比寿LIQUID ROOM
時間 : open 18:00 / start 19:00
料金 : 前売 3,000円 / 当日 3,500円 / JC,JK割. 1,000円(+1D)
※3歳以上チケット必要 / 別途要1drink order
※JC,JK割は当日学生証持参でキャッシュバック
出演 : Hauptharmonie
PROFILE
Hauptharmonie
仲睦まじく行儀良く、音楽に遊ぶ『戦国時代を知らないアイドルたち』。UK ROCK、SKA、GUITAR POP、ANORAK、EMO、BALKAN BEAT、BLUEGRASS、SHOEGAZER等を好む。読みは『ハウプトハルモニー』、意味は『主要和声』。
Wir spielen die universale Musik, die nicht bis zur Zeit beeinflusst wird.
(私達は、時代に影響されることのない普遍的な音楽を奏でます)