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日英のダンス・ミュージック・シーンを代表するROVOとSystem 7がタッグを組んだ夢のコラボレーション・プロジェクト"Phoenix Rising"が再始動。11月15日(金)に名古屋で行われるライヴを皮切りに、大阪、東京、そして台湾・台北Legacyまで続く、合体ライヴ「Phoenix Rising」のアジア・ツアーが予定されている。それを目前に、プロジェクトのリミックス・ワークを中心に選曲した、外伝的要素を持つデジタル・アルバム『phoenixbeats』がOTOTOYで先行配信スタート!! ライヴに備えた予習アイテムとしてマスト・チェックだ!! 本作を聴いて、2組が奏でる異空間へ、そして実際にライヴに足を運んでみてはいかがだろう。
ROVO and SYSTEM 7 / Phoenix Beats
【配信価格】
WAV : 単曲 200円 / まとめ 2,000円
mp3 : 単曲 150円 / まとめ 1,500円
【Track List】
1. Hinotori (System 7 Version) / 2. Space Bird (Dubfire Deep Space Remix)
3. Hinotori (System 7 2013 Remix) / 4. Eclipse (System 7 Phoenix Rising Version)
5. Eclipse (System 7 Club Remix) / 6. Hinotori (Evan Marc Remix)
7. Love for the Phoenix / 8. Unbroken (Rovo and System 7)
9. Sino Dub (Phoenix Rising Version) / 10. Unseen Onsen
世界に羽ばたくダンス・ミュージック
よく「伝説のライヴ…」みたいな言い回しが常套句のように使われるけれど、正直、そんなにうらやましいと思うライヴは多くない。とはいえ、「このライヴは見たかった!!」と思うものはいくつかあって、2011年10月29日に京都大学西部講堂で行われた、ROVO×SYSTEM7のライヴ「PHOENIX RISING」は、本当に観たかったライヴの一つである。このライヴの様子は、NABOWAの山本啓氏がライヴ・レポートに残してくれているため、いまも文字を通して追体験できるし、ライヴ音源がOTOTOYでも配信されているのでいまも聴くことができるのだけど、生で観たかったという気持ちは収まるどころか、欲求が強くなって仕方ない。そんな僕のような気持ちを抱えた人に朗報が届いた。ROVOとSystem 7がタッグを組んだ夢のコラボレーション・プロジェクト"Phoenix Rising"が再始動、東名阪、そして台湾を巡るアジア・ツアーを行うことが決定したのである。そして、そのツアーに先駆けてリリースされたのが、本作『Phoenix Beats』である。
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ROVOといえば、言わずもがな日本のアヴァンギャルド系の名うてのアーティストたちが集まり、レイヴ・カルチャーの影響下にて即興で人力トランス~ダンス・ミュージックを奏でるバンドだ。そして、SYSTEM7は、伝説のプログレッシヴ・ロック・バンド、GONGにて活動していたギターリスト、スティーヴ・ヒレッジと、シンセ奏者のミケットによるプロジェクト。SYSTEM7は、長らくロックのフィールドで活躍してきたスティーヴたちが、レイヴ / ダンス・カルチャーに衝撃を受け、まさに不死鳥のように1990年代に甦りスタートさせている。そういった意味ではふたつのプロジェクトには共通点があると言っていだろう。ロック~アヴァンギャルドな音楽のフィールドを起点とする手練のミュージシャンでありながら、DJ / ダンス・カルチャーの持つ、ある種のサイケデリックな部分に触発されてそちらへと参入していったという部分だ。
『Phoenix Beats』は、上記の合体ライヴで大きな手応えと可能性を感じた両アーティストが、一緒に作曲・レコーディングし制作されたアルバム『Phoenix Rising LP』に収録されている「HINOTORI」のリミックスや、ROVOと共に制作された新録合体バージョン、アルバムからのダンス・アプローチが強い楽曲をコンパイルした作品となっている。両者のダンス・ミュージックに対するアプローチが、個性を活かしたまま、なだらかに融合し、じっくりと味わうことができる。2014年3月には、ヨーロッパ・ツアーも敢行する予定で、オランダの他、System 7の本拠地であるイギリスのロンドンとマンチェスターでのライヴも決定しているようだ。音の輪が広がっていくように、ROVO and SYSTEM 7が世界に広がっていくことが楽しみで仕方ない。この機会を逃さず、ぜひライヴ会場に足を運んでみてほしい。本当にこの機会を逃さないでほしい。(text by 西澤裕郎)
ROVO and SYSTEM 7、ROVO、System 7の配信音源はこちら
ROVO and SYSTEM 7
ROVO
SYSTEM7 / GONG
LIVE INFORMATION
ROVO and System 7合体LIVEツアー Phoenix Rising" Asia Tour 2013
2013年11月15日(金)@名古屋 今池ボトムライン
2013年11月17日(日)@大阪 心斎橋BIGCAT
2013年11月24日(日)@東京 新木場スタジオコースト
2013年11月29日(金)@台湾 台北Legacy
PROFILE
ROVO
「何か宇宙っぽい、でっ かい音楽をやろう」と、勝井祐二と山本精一を中心に結成。バンド・サウンドによるダンス・ミュージック・シーンの先駆者として、シーンを牽引してきた。 驚異のツイン・ドラムから叩き出される強靱なグルーヴを核に、6人の鬼神が創り出す音宇宙。音と光、時間と空間が溶け合った異次元時空のなか、どこまでも昇りつめていく非日常LIVEは、ROVOでしか体験できない。 “フジロック・フェス ティヴァル”、“ライジングサン・ロック・フェスティヴァル”、“メタモルフォーゼ”、“朝霧JAM”、“アラバキ・ロック・フェスティヴァル”、“taicoclub”など、 大型フェス / 野外パーティーにヘッドライナーとして連続出演。毎年5月には恒例のROVO主催“MDTフェスティヴァル”で、日比谷野音を熱狂させる。 国内外で幅広い音楽ファンから絶大な信頼と熱狂的な人気を集める、唯一無二 のダンス・ミュージック・バンド。 2012年11月にはまったく新しい段階に入った最新アルバム『PHASE』を発表。 2013年5月には、11回目となる日比谷野音でのMDTフェスティヴァルで、伝説の大曲「PYRAMID」を演奏し、超満員の観客を熱狂させた。 国内外で幅広い音楽ファンから絶大な信頼と熱狂的な人気を集める、唯一無二 のダンス・ミュージック・バンド。
System 7
スティーヴ・ヒレッジ(Steve Hillage)とミケット・ジローディ(Miquette Giraudy)のロンドンを拠点とするテクノ・ユニット。 前身である伝説のプログレ・バンドGONG時代から数えると、2人のキャリアは40年にも及ぶ。 そのエレクトリックギターをフィーチャーしたサイケデリックなテクノ・サウンドでオリジナルなハーモニーを奏で続けている孤高の存在だ。 ヨーロッパでは、Glastonbury、Glade、Boom、Sonicaなどの大型フェスティバルにレギューラー出演している。日本でも’95年の初来日以来、広島・厳島神社で行われた世界聖なる音楽祭、TOKIO DROME、武尊祭、渚音楽祭、朝霧ジャム、MOTHER、奄美皆既日食音楽祭、フジロック・フェスティバル、ひかり祭り、DOMMUNEをはじめ、北海道から九州までクラブ・イベントにも多数出演。 その時空を超えたパフォーマンスでロック・ファンからクラブ・ファンまで幅広い世代から支持されている。 2000年には自身のレーベル"A-WAVE"を立ち上げ、SYSTEM 7名義として過去に7枚のアルバムをリリースしている。 07年手塚治虫氏の代表作である『火の鳥』をトリビュートしたアルバム 『Phoenix』をリリースし、「Hinotori」のミュージック・ビデオが話題となる。 11年に発表した『Up』にはROVOの勝井佑二も参加している。