2013年3月16日(土)に、両国国技館でワンマン・ライヴ、そしてワキサカユリカの脱退を控えるBiSが、日高央(ヒダカトオルTHE STARBEMS/ ex.BEAT CRUSADERS) 作曲によるシングルをリリース。攻撃的かつエモーショナルなメロディー、BiS本人達の剥き出しの言葉たち、 松隈ケンタ率いるSCRAMBLESのソリッドなサウンド・プロデュースが新しい融合を見せる感情に強く訴えかけるROCKチューンとなっている。タイトルである「BiSimulation」は"BiS+simulation"の造語。カップリングには松隈ケンタのプロデュース、J×S×K作詞による「Hide out cut」を収録。BiSという生き様をなんとしても見逃さないでほしい。
BiS / BiSimulation
【配信価格】
mp3 単曲 250円 / アルバム 1,500円
【Track List】
1. BiSimulation
2. Hide out cut
3. BiSimulation -Acappella-
4. Hide out cut -Acappella-
5. BiSimulation -Instrumental-
6. Hide out cut -Instrumental-
BiSツアー・ファイナル 両国国技館ワンマン・ライヴ
ツアー・ファイナル
「WHO KiLLED IDOL? 」
2013年3月16日(土)@東京・両国国技館
料金 : アリーナ席 : 5,000円 / マス席(2人) : 3,500円 / マス席(1人) : 4,000円
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BiSという輪はどこまで広がっていくのか
2013年3月16日(土)の両国国技館ワンマン・ライヴをもって、ワッキーこと、ワキサカユリカがBiSを脱退する。BiSのピュア担当として、彼女が果たした功績はとても大きい。キレのあるダンスでライヴに活力をもたらし、その天然さで場を和ませ、BiSにとっていなくてはならない存在になった。しかし、その一員になるということは、傷を負うことの裏返しでもあった。赤坂BLITZワンマン前に走った100kmマラソンの傷は、痛めていた足首の古傷の痛みを呼び起こし、活動を続けることを困難にさせてしまった。ワッキーが抜けた後のBiSを想像するのはとても難しい。それでもBiSは止まることを許されない。そして我々も、そのストーリーから目を逸らさず向かいあっていかなければならない。
このたびリリースされたシングル『BISmulation』には、BiSの現状を思わせるような2曲が収録されている。表題曲である「BISmulation」は、<ピーポー>といったサイレン音を歌うことで、救急車が必要なくらいの状況だということを間接的に示している。そのような歌詞が散りばめられているため、非常に重みを持った楽曲になる可能性はあったが、結果として絶妙に軽やかなタッチで駆け抜ける楽曲になっている。というのも、作曲者は日高央(ヒダカトオル)で、そもそもが自分のバンド用に作っていたものだったという。それが功を奏し、曲と歌詞が距離感を保ち、客観的な視点からBiSを歌ったような仕上がりになっている。そしてヒダカトオルという新しい風が吹き込むことで、本来届かなかったであろうリスナーの耳にも届きやすくなったという点でも重要な役割を果たした楽曲になっている。
それに対し、カップリングとして収められた「Hide out cut」は、かなりパーソナルで重要な楽曲になっている。同曲は1stアルバム『Brand-new idol Society』の最終曲に収められた「レリビ」の第2章と言ってもいい。作詞をマネージャーのJ×S×Kこと渡辺淳之介が書いている点、英詞である点、そして「Hide out cut」を英語訛りで読むと「ヒダカ」になる点など、「レリビ」に類似する点は多い。そして、ここで語られているのは、BiSとしての視点ではなく、渡辺の視点によるものである。BiSの仕掛人である渡辺の声が綴られ、それをBiSの5人が歌う。楽曲のプロデュースはBiS結成以前から渡辺とタッグを組み、今まで共に歩んできたサウンド・プロデューサーの松隈ケンタ。徹底的にヒールを買って出てきた渡辺のエモーショナルな想いが、もっとも近い人間たちによって楽曲に仕上げられている。
この楽曲の一番のハイライトは、後半部分に登場する日本詞部分だ。ここは、文章で説明する必要もないくらい直接的だ。BiSに少しでも興味を持っている人は聴いてほしい。このグループがどういうグループなのかを再認識させられるだろう。「レリビ」は大切なライヴでは必ず最後など一番大事なところで歌われる。赤坂BLITZでも本編最後に歌われ、大きなモッシュサークルを作った。その輪はどこまで大きくなるのだろう。両国国技館という未知のステージでその輪がどれだけ大きくなるのか。そしてどんな未来を描いていくのか。それが知りたいのならBiSを追い続けるしかない。(text by 西澤裕郎)
これまでのBiSの音源を復習しておこう
BiSプロフィール
プー・ルイ
BiSのリーダー兼ヨゴレ担当。現在女子大学3年生。中学時代からバンド活動を開始。2009年11月4日に第4回レコチョク新人杯に「限られた時間の中で☆」が最終ノミネートされソロでデビュー。2010年6月23日に自身のファースト・ミニ・アルバム「みんなのプー・ルイ」をリリース。
ヒラノノゾミ
秋田出身。きりたんぽうめえよ。秋田のことなめたらのんのんのん。BiSのマイペース担当。現在のアンダー・グラウンドな音楽情報を貪欲に集めるサブカル・ガール。 好きな音楽は神聖かまってちゃん、黒猫チェルシー、FALL OUT BOYとロック、オルタナティブに造詣が深い。また、K?popとMadonnaも好き。
テラシマユフ
BiSの優等生担当。トップ私立大学在籍の才女。スタッフ間ではなぜBiSに入ったのか疑問の声も多い。歌唱力は抜群。ダンス歴も長く、今後の活躍に期待が持たれる。
ミッチェル
キモイ担当。座右の銘は「可愛い女の子が~大好き! きもミッチェル♪! BiSのキモい担当ミッチェルことミチバヤシリオです」。
ワッキー
ピュア担当。座右の銘は「ここは手! ここは肘! ここは? ワキワキワッキー! BiSのピュア担当ワッキーことワキサカユリカです」。
ジュンジュン
BiSのマネージャー担当。座右の銘は「だめなこと、きてれつなことにパンチするんだ! BiSのマネージャー担当じゅんじゅんこと、わたなべじゅんのすけです」。