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クラムボン 8thアルバム『2010(HQD ver.)』
の8thアルバム『2010』が完成! オリジナル・アルバムとしては2007年の『Musical』以来、実に3年ぶりの作品で、エンジニアにの美濃隆章をむかえ、山梨県小淵沢のnone to cat studioにてレコーディングされました。ototoyでは、全曲高音質のHQD(24bit/48khzのwavファイル)で販売。メンバーのミトが「最大限の音が入って、最大限のエネルギーやパッションがみんな入っている!」と語る、スペシャル高音質作品群。スタジオ直送の音を、徹底的に細部まで味わってみましょう。しかも、OTOTOYで販売する『2010(HQD ver.)』は、スペシャル・バージョン! 10曲目「4hands_cp_waves」のOTOTOY高音質バージョンは、CDよりも2倍以上の長さのフル・レングスで販売。そして、アルバムをまとめ購入頂いた方には、特典として『2010』歌詞付き・ウェブ・ブックレットもプレゼントします。テン年代の、超マスト・アイテムがドロップです。
クラムボン / 2010 1. serendipity / 2. KANADE Dance / 3. NOW!!! (2010 ver.) / 4. SUPER☆STAR / 5. JAPANESE MANNER / 6. Ka-Ka-KaLMa! / 7. Sooo,Quiet / 8. ハレルトマヂカ / 9. tiny pride / 10. 4hands_cp_waves (※フル・レングスver.) / 11. Aspen / 12. あかり from HERE (clammbon side) / 13. Bug -fughetta-
OTOTOYで販売する『2010(HQD ver.)』は、スペシャル・バージョン!
・ 10曲目「4hands_cp_waves」のOTOTOY高音質バージョンは、CDよりも2倍以上の長さのフル・レングスで販売!
・アルバムをまとめ購入頂いた方には、特典として『2010』歌詞付き・ウェブ・ブックレットをプレゼントします!
2010年における最も優れたポップ・ミュージック
クラムボン8枚目のオリジナル・アルバム『2010』は、徹底的に”いま”を描いた他に類をみないポップ・ミュージックである。ここに収められた13曲には、ジャズ、エレクトロ・ミュージック、ヒップホップ、ロックやクラシックなど、今までに生み出されてきた音楽的要素が詰め込まれている。それは決してつまみ食い的なものでなく、曲毎にはっきりとした個性を持っている。アルバムという括りがなければ、別のジャンルとして認識されてしまうくらい曲毎に色が違う。それでいて1枚をすんなりと聴き通せてしまうポップさも持ち合わせている。もちろん曲毎の個性が崩されることはない。この信じられないくらいに魔法がかった作品を貫いているのは、クラムボンの3人が持つポピュラリティである。ミトはアニメ・ソングのように誰でも口ずさめる音楽を作りたいと発言しているが、これこそ2010年における最も優れたポップ・ミュージックであり、クラムボンだからこそなし得た全方位的な大傑作である。
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アルバムの幕明けとなる1曲目「serendipity」、2曲目の「KANADE Dance」には歌詞がない。原田郁子のヴォーカルがはっきり登場するのは3曲目の「NOW!!!」である。まるで一つの壮大な物語が始まるかのような流れを経て、クラップ・ハンズのような破裂音のリズムとともに、<未来はのんびり待っててもやってこないもの/今をひたすらにただ重ねてゆくもの/頑な心開いてわたしは変わりつづける>と歌われる。このラインこそ最近のクラムボンの姿勢を端的に表している。と同時に、『2010』というアルバムのテーマを表象している。
それは彼らのリリース方法を切り取ってみても伺える。「SUPER☆STAR」と「tiny pride」は1週間限定の高音質配信を無料で行っているし、「JAPANESE MANNER」と「NOW!!!」は配信でリリースされている。つまり13曲中の4曲は既にシングル曲のようにカットされている。ダウンロード配信自体は目新しくないけれど、公式のアルバムから先行して4曲もダウンロード配信したアーティストはほとんどいない。”新春ケイイチ鼎談”でも論題に乗った「ダウンロードが本当にアルバムとしての効力を発揮できるか? 」という部分に果敢に挑んでいるのである。現時点でリスナーの反応はまだ分からないけれど、筆者は『2010』こそ「ダウンロードがアルバムとしての効力を発揮した」最初のアルバムになると確信している。このアルバムを聴いたとき、自分が中学生の頃にCDアルバムを買った感覚に近いものを覚えた。未聴のアルバムを聴く時間が本当に貴重で、久しぶりに1枚が流れていく時間を、期待と多少の緊張感を持って聴き通した。そしてその後は、何度も何度もアルバム全体がすんなり体にしみ込むくらい繰り返して聴いている。
Small Circle of Friendsの東里起のラップと原田郁子の掛合いが絶妙な「Sooo,Quiet」、クラムボン・バージョンに生まれ変わったTHA BLUE HERBとのコラボレーション曲「あかり from HERE」など、外部のミュージシャンとの相互作用によって完成した曲も含めてアルバムは展開されていく。そして、多様性に満ちたこのアルバムの最後に収められた曲は「Bug -fughetta-」。作曲のクレジットには”mito’s Mac Pro (Early 2009)”と明記されている。この曲は、ミトがジャズ・ピアノの曲をダウンロードして聴こうとした際、何かしらの理由でバグが発生して出来上がったという奇跡の1曲である。その驚きはミトのブログからも伺える。本当に美しく、偶然出来上がったとは思えない程流麗なこの曲は、『2010』という新たなポップ・ミュージックを祝福するために生まれた、天からの贈り物だと思わずにいられない。そう信じてもいいくらい、正面から時代を切り開いていくポピュラリティを持った作品である。頑な心を開いて”いま”を重ねていけば、きっと未来はやってくる。それを証明してくれる一つの集大成的なアルバムが、”いま”ここにようやく完成した。(text by 西澤裕郎)
『2010』と共にこちらもどうぞ
For Long Tomorrow / toe
ニュー・アルバムのエンジニアを務めた美濃隆章が参加するバンド。『New Sentimentality ep』以来4年ぶりとなる本作は、原田郁子(クラムボン)をフィーチャリングしたリード・トラック「After Image」、フジ・ロック・フェスティバル07で好評を得た土岐麻子バージョンの「グッドバイ」、そして朋友千川弦(Ex.Up and Coming / Pre.Dry River string)をゲスト・ボーカルとして迎えた「Say It Ain't So」を含む全13曲を収録。新たなフェーズへと突入したサウンドに、ただ圧倒されるばかりです。
たくさんのまばたき remixed by egamiyu a.k.a eg dub / 扇谷一穂
クラムボンも所属するトロピカルの秘蔵アーティスト、扇谷一穂の、ototoy限定re-mix音源。しかも高音質。今最も世の中に知られるべきアーティスト。絵画と音楽と異なる二つの手法で、心に広がる風景を表現する彼女の世界を一度聴いてみてください。きっと気に入るはずですよ。
鴨川 / 前野健太
日常の機微を丁寧にすくいあげる歌詞とポップなメロディー、さらにはライブでのアグレッシヴな演奏で注目を集める、新時代のシンガー・ソング・ライター。主演映画『ライブテープ』も好評を博している彼の「鴨川」を弾き語りで収録。ライブのために、深夜バスに乗り込んで東京から京都へと向かった際に出来たという本作、名曲です。
LIVE JUNK / CONVEX LEVEL
息のあった演奏力と高度な音楽性で、根強い人気を保っている彼ら。本作は、2010年4月25日に下北沢Threeで行われたライブの模様を収録したもの。昨年末に突如リリースした『New Moon 1st Contact』収録曲を中心に、80年代に作られた曲まで、数々の名曲が演奏されました。全く無駄のない、どこまでも格好良く昇華されたギター・ロック・サウンドに、ただただ圧倒されてください。全音楽ファン必聴のマスト・アイテム。
division e.p. Vol.4 grass ark / world's end girlfriend
「完成形の楽曲とは違った視点から音世界を楽しもう」というコンセプトのもと、world's end girlfriendの名作『hurtbreak Wonderland』を大胆に分解する『division』シリーズ第4弾。「grass ark / 草の方舟」を、管楽器、シンセ・パッド、弦を中心とした「division1」と、ピアノ、ウッド・ベース、ドラムを中心とした「division2」に分解。
クラムボン 全国ツアー【clammbon tour「2010」】
- 5月7日(金) 大分 T.O.P.S
- 5月8日(土) 長崎 DRUM Be-7
- 5月10日(月) 山口 Cafe de DADA
- 5月11日(火) 鳥取 米子ベリエ
- 5月13日(木) 広島 横川シネマ
- 5月14日(金) 広島 向島洋らんセンター(展示棟)
- 5月16日(日) 京都 flowing KARASUMA
- 5月18日(火) 滋賀 酒遊館
- 5月20日(木)、21日(金) 兵庫 神戸cafe FISH!
- 5月23日(日) 愛媛 若草幼稚園(松山市味酒町)
- 5月25日(火) 香川 高松DIME
- 5月26日(水)@大阪 中津ピエロハーバー ★追加公演
- 5月28日(金)@岐阜 club roots ★追加公演
- 5月30日(日) 山梨 森のカフェレストラン灯鳥 potori(尾白の森名水公園べるが内)
- 6月1日(火) 静岡 浜松 窓枠
- 6月3日(木) 三重 MAXA
- 6月5日(土) 福井 CHOP
- 6月6日(日) 富山 club MAIRO
- 6月8日(火) 新潟 上越 高田世界館
- 6月11日(金)@神奈川 ヨコハマ・クリエイティブシティ・センター(YCC) ★追加公演
- 6月12日(土)@神奈川 ヨコハマ・クリエイティブシティ・センター(YCC) ★追加公演
- 6月16日(水) 福島 郡山 CLUB #9
- 6月17日(木) 宮城 仙台 darwin
- 6月19日(土) 秋田 Club SWINDLE
- 6月20日(日) 岩手 盛岡 CLUB CHANGE WAVE
- 6月23日(水) 北海道 旭川 CASINO DRIVE
- 6月25日(金) 北海道 稚内 HEART BEAT
- 6月27日(日) 北海道 札幌 cube garden
- 7月7日(水)@愛知・名古屋 能楽堂 ★追加公演
- 7月9日(金)@大阪 なんばHatch ★追加公演
- 7月13日(火)@熊本 八千代座 ★追加公演
- 7月15日(木)@福岡 飯塚 嘉穂劇場 ★追加公演
- 7月22日(木)@東京 中野サンプラザ ★追加公演
- 7月23日(金)@東京 中野サンプラザ ★追加公演
PROFILE
福岡出身の原田郁子、東京出身のミト、北海道出身の伊藤大助が専門学校で出会い、1995年に結成。シングル『はなれ ばなれ』で、1999年にメジャー・デビュー。当初よりライヴやレコーディングなどにおいて様々なアーティストとのコラボレーションを重ね、楽曲提供、プロデュース、執筆活動など多岐に渡る活動を続けながら、バンドとして、独自のスタンスを築き上げている。野外フェスティヴァルにも数多く出演し、ライヴ・バンドとしての評価も高いなか、2007年7枚目となるオリジナル・アルバム『Musical』をリリース。その後行われたライブ・ツアー「tour Musical」を追ったクラムボン初のドキュメンタリー映画『たゆ たう』が2008年全国劇場にて公開。各地で異例のロング・ランを記録した(現在DVDとなって発売中)。 2009年はセルフ・カバーのリアレンジ集第2弾として、「Re-clammbon e.p.」(iTunes Store限定)、アルバム「Re-clammbon 2」を発表。その後わずか2ヶ月で新曲「NOW!!!」を新しい試みとなる高音質配信(24bit/48KHz WAV)にて発表。11月にはTHA BLUE HERBとのコラボ曲「あかり from HERE〜NO MUSIC, NO LIFE.〜」をタワー・レコード限定で発表している。また、昨年はデビュー10周年ということで、10月10日に毎年恒例の日比谷野外大音楽堂にて記念ライブを行った。
個々の活動もめざましく、原田郁子は2008年にソロ・アルバム『気配と余韻』、『ケモノと魔法』、『銀河』の3部作を発表。初回盤のブックCDは絵や物語も自ら手がけた。オオヤユウスケ(Polaris)・永積タカシ(ハナレグミ)とともに結成したバンド“ohana”や、様々なミュージシャンの楽曲、ライブにも積極的に参加している他、昨年は初の舞台 音楽劇「トリツカレ男」にてヒロイン”ペチカ”を演じピアノを弾き語り、全劇中音楽を青柳拓児(リトル・クリーチャーズ)と共に制作した(天王洲銀河劇場他、全19公演)。2010年1月には17公演のHIMのヨーロッパ・ツアーに参加。 ミトは、楽曲参加、楽曲提供、プロデューサー、ミックス・エンジニアとして、木村カエラ、ともさかりえ、SOUR、コトリンゴ、SUEMITSU & THE SUEMITHやグットラックヘイワなど、その他多数手がけており、その評価はどれも高い。2006年には“ mito solo project ”として、”FOSSA MAGNA“”dot i/o“”micromicrophone“とそれぞれ名義の異なるソロ・アルバムを、連続で3枚発表。常にジャンルの垣根を飛び越えようとするスタイルで、新しい音楽に挑戦しつづける。伊藤大助は、ギターリストASHと、ドラムとギターだけのバンド“LOTUS GUITAR(ロータス・ギター)” を結成し、昨年12月には2ndアルバム『second tide』を発表。都内を中心に、精力的なライブ活動を続ける。さらに、曽我部恵一バンドなどで活躍するドラマーのオータコージとツインドラム・インスト・インプロヴィゼーション・バンド“The Sun calls Stars”を結成し、各地のライブ・イベントに参加。アルバムは、ライブ音源を収録した『06・05・26』がある。
- official site : http://www.clammbon.com/