テックハウス調のクラブ・サウンド × キン肉マン、栄養ドリンク!?ーー水曜日のカンパネラ、3rdミニ・アルバムを超先行ハイレゾ配信
映画からエロスを読みとく連載「水曜日のシネマ淫談」や、鹿の解体でお馴染み(?!)の女性ヴォーカリスト、コムアイを中心としたユニット、水曜日のカンパネラが、待望の3rdアルバム『シネマジャック』を完成!! タイトルからもわかるように、本作には映画をテーマにした楽曲が数多く収録。ハウスやミニマル・テクノを経由したテックハウス調のサウンドに、バカバカしいけどホロリとくるような歌詞が乗り、ちぐはぐだけど中毒性にあふれた作品となっています。早く聴きたくて仕方ないOTOTOYは、土下座せんばかりの勢いでお願いをし、ハイレゾで先行配信させてもらうことに成功!! さらに、ここぞとばかりに、ヴィレッジバンガード下北沢店でしか買えない1stミニ・アルバムの配信もスタート。そして、サウンド・プロデューサー、Kenmochi Hidefumiのインタビューもゲットしてしまいました。OTOTOYアプリでは1週間限定で全曲フル試聴も実施!! これぞ至れり尽くせりな大特集!! OTOTOYは、水曜日のカンパネラを全力で応援し続けます!!
映画をテーマにした3rdミニ・アルバム、ハイレゾ版を先行配信スタート!!
水曜日のカンパネラ / シネマジャック
【配信形態】
HQD(24bit/48kHz)
【配信価格】
単曲 200円 / まとめ購入 1,200円
【Track List】
1. ミツコ / 2. 二階堂マリ / 3. 義経 / 4. モスラ / 5. ラオウ / 6. ダ・ヴィンチ / 7. ニキータ / 8. ランボー
※2月26日(水)17時〜3月4日(火)24時まで、OTOTOYアプリで全曲フル試聴を実施!!
OTOTOYアプリの詳細はこちらから
お待たせしました!! ヴィレッジバンガード下北沢店限定の1stミニ・アルバムをハイレゾ配信スタート!!
水曜日のカンパネラ / クロールと逆上がり
【配信形態】
HQD(24bit/48kHz)
【配信価格】
単曲 200円 / まとめ購入 1,400円
【Track List】
1. パフ / 2. お七 / 3. ゴッホ / 4. テンテン / 5. 浮雲 / 6. ヒカシュー / 7. マチルダ / 8. マルコ・ポーロ / 9. ネロ
CD版とはミックス違いの2ndミニ・アルバムをハイレゾ配信中!!
水曜日のカンパネラ / 羅生門
【配信形態】
HQD(24bit/48kHz)
【配信価格】
単曲 200円 / まとめ購入 1,200円
【Track List】
1. モノポリー / 2. 素子 / 3. 星一徹 / 4. シャア / 5. マリー・アントワネット / 6. アリババ神帝 / 7. 不二子 / 8. 竹久夢二
>>コムアイ、Dir.Fへのインタビューはこちら
INTERVIEW : Kenmochi Hidefumi
水曜日のカンパネラは、すべてがチグハグだ。ヴォーカルのコムアイはライヴで歌詞を覚えてないときがあるし、ステージ上でのMCがぐだぐだになったりすることもしょっちゅうある。テックハウス調のサウンドに乗せて地下鉄の駅名を言っているだけだったり、ライヴの真っ最中に会場を真っ暗にして懐中電灯でお化けみたいに自分の顔を照らしたり… それらをあげてみればキリがない。でもさ、チグハグだからってなにが悪いってんだ? 予定調和のなかでキレイな歌声の曲を楽しむだけが音楽じゃないだろ? 暴れん坊将軍みたいなパンクなヤツらだけが音楽じゃないだろ? なんだかよくわからないけど気になって仕方ない音楽。そんな中毒性の高い音楽があったっていいんじゃないかい? かくいう筆者は、いまではすっかり水曜日のカンパネラ・ジャンキーである。
そんな彼らの3rdアルバム『シネマジャック』は、間違いなしに成長の足跡を残した一作である。サウンド・プロデューサー、Kenmochi Hidefumiがインタビュー内で語っているように、コンセプトのひとつに“馬鹿になる”ということがある。その言葉通り、2ndミニ・アルバム『羅生門』では、バカバカしさを思いきって歌詞に込めたことによってサウンドとの違和感を大きく生み出すことに成功した。そして、最新作となる『シネマジャック』には、それに加えて人間のどうしようもない愛おしさが込められている。そこにあるのは、コムアイによる感情の表現力の向上。そして、実験性にあふれた叙情的なサウンド・トラックの存在である。hydeout productionsから音源をリリースしたこともある名うてのトラックメイカー、Kenmochi Hidefumiが、なぜ水曜日のカンパネラに参加することになったのか? そこには彼なりの葛藤と必然性が隠されていた。『シネマジャック』のリリースに際して、その歩みをじっくりと語ってもらった。
取材&文 : ねるねるね〜るね西澤
もうインストはイヤだ、次は絶対やめようって
ーーケンモチさんは10年近くインスト楽曲を作ってこられて、しかも音楽好きから高い評価を得てこられた人じゃないですか。それなのに、ソロ活動に飽きてしまったことが、水曜日のカンパネラに参加するきっかけになったということを聞いたんですけど、それってどこまで本気なんですか?
Kenmochi Hidefumi(以下、Kenmochi) : 意外とマジですね。
ーーへえ。飽きてしまったというのは、どういうことなんでしょう。
Kenmochi : 一応ソロとしての最後のリリースになっているのが『Shakespeare』というアルバムなんですけど、その前にhydeout productions(以下、ハイドアウト)から『Falliccia』というアルバムを出させてもらっていて、それができたことでひとつ満足しちゃったんです。
ーーどういう意味で満足したんですか?
Kenmochi : 最初はレイ・ハラカミさんみたいに、音が鳴った瞬間にその人とわかる記名性のあるトラックメイカーになりたいと思っていたんですよ。それで、ガット・ギターとパーカッション、ピアノ、ベースを基本にインストを作っていたんですけど、そのときは『Falliccia』がハイドアウトに取り上げられることも、そんなに売れることも想定していなくて。だから、アルバムができて、次のステップへの足が重くなっちゃったんですよ。『Shakespeare』を作っている最中には、もうインストはイヤだ、次は絶対やめようって思うまでになってしまって。
ーーそうだったんですね。
Kenmochi : あと、次になにをしようかと思っているときに震災があって。インストとか難しい曲が聴けなくなってしまったんですよ。その代わりずっと聴いていたのが、ふくろうず、相対性理論、宇多田ヒカルで、Jポップって超いいなと思ったんです。あと、ちょうどそのとき流行っていたのが、ジェイムズ・ブレイクだったんですけど、こんなの聴いていたら日本は復興しないと思って。それから自分の曲を聴いたら同じだったんです。ドロドロしているし暗いし、イヤだなって。加えて、ちょうど震災直後くらいにももクロを観て、えらい元気をいただきまして。遅れて大きなエンターテイメントを知った感じです。
ーーじゃあ『Shakespeare』を作るときには、葛藤もあったわけですね。
Kenmochi : イヤでしたね。なにを作っても「ジャジー・ヒップホップの…」って言われるようになっていて。いままで作った曲を全部紐解いても、ヒップホップは1曲も作っていないんですよ。それなのに、ジャジー・ヒップホップ、ハイドアウトってなっちゃって。これからインストを出しても言われ続けるんだと思ったら、ちょうどいい区切りだなと。震災もあって、ぼんやりと次CD出せるのかな、みんな音楽を聴かないんじゃないかなと思っていたとき、Dir.Fから連絡があったんです。
ーーじゃあ、最初はアイドル歌謡をやろうって話だったんですか?
Kenmochi : いや、なにをやるかっていうのは、これから決めようってことで、違うことをやりたいっていうことだけがあったんですよね。インストじゃないものをやりたい、歌を乗せたい、僕が前に出るのじゃないのがいいなって。ハイドアウトって、コアな音楽ファンってイメージがあるじゃないですか。一時期それもイヤだったんですよ、音楽に詳しい人みたいに思われるのが。
ーーそれは、なんでですか?
Kenmochi : 基本的にクラブ・ミュージックをやっている人って、クラブにも行くし、レコードも買うじゃないですか。でも僕はそんなに行っていなかったし、いまもレコードを1枚も所有していないんですよ。そんな人間がレコ屋のあんちゃんからリスペクトを受けても恐縮するしかないんですよ。
これはダサくないんだ、許される表現方法なんだと思って
ーーそんな葛藤もあるなかで、念願かなって水曜日のカンパネラを始めるわけですよね。当然それまでと環境も作り方もかわってくると思うんですけど。
Kenmochi : そうですね。最初は千本ノック状態で、オーソドックスなうたものを作っていたんですけど、コンセプトを固めようとすると人がやめていくっていう状況になってしまって…。さらに悪いことに、僕が仕事の関係で大阪に行かなければならなくなってしまったんです。それもあって、東京を離れるまでに、ありとあらゆる曲を試す時期が続いて。ちょっとゆるめの曲から、ハウス調の曲、デトロイト・テクノっぽい曲、そして最後の最後に巡ってきたのがラップで、そのときできたのが「テンテン」です。そうやって作れる曲だけ作って、デザインフェスタで、デモを投げ売り状態で売ったら、意外とみんなおもしろがってくれて。そのとき、コムアイでいこうって決意したんです。それまではライヴをするってビジョンも考えられていなかったので、そこからライヴ映えする曲を作りたいなって変わっていったし。始めて観たライヴでの「お七」が好評だったというのも大きいですね。
ーーつまり、『羅生門』はライヴを意識したアルバム制作になったということですか。
Kenmochi : がっつりライヴ向けに作ろうっていうのはありました。それまでのトラックって、基本的に引きだったんですよ。隙間を空けて、さあヴォーカルさん入ってきてくださいってトラックだったんです。だから、真ん中がすぽっと抜けていた感じになっちゃっていて。そこから肉付けをがしっと固めて、ヴォーカルが乗るような構成にしたのと、ライヴを何度か観るうちにこういうのがうけるんだなとか、こういう展開だとお客さんが止まっちゃうんだなってのがわかったので、それを活かしましたね。
ーー『羅生門』って、トラックだけでも成り立つくらいサウンドが強くて、同時に声も前に出てくる。そういう違和感があって、とっかかりが多いアルバムですよね。
Kenmochi : コンセプトのひとつに、馬鹿になるっていうのがあって。歌詞もメロディの展開もめちゃくちゃわかりやすくなったんですよ。シュールさを狙わない。それまで、これってサブカルちっくじゃないか? ってことを考えたりしていたんですけど、そこも飛び越えて表現とかセリフも直球のものを選ぶようになりました。
ーー要するに、『クロールと逆上がり』は、やりたかったことを素直に全部はできなかったってことですか。
Kenmochi : その通りですね。半歩しか踏み出していなかったんですよ、『クロールと逆上がり』は。温度感が微妙になっちゃったんです。どれもが8割くらいで止まっているような感じだった。そこから思いきって舵を切って『羅生門』ができたんです。
ーーそれじゃあ、『羅生門』は、かなり手応えがあったんじゃないですか。
Kenmochi : そうですね。ハイドアウトの… って感じじゃなくなったと思います。あと、大きかったのがりんご音楽祭とタワレコメンですね。「あ、これって許されるんだ」って。それまで自分のなかでいいか悪いかって判断はあっても、人が聴いてどうっていうのはあまりなかったんです。それが、りんご音楽祭でオーディエンスが盛り上がり、音源を出すってなったらタワレコメンに選んでいただいて、これはダサくないんだ、許される表現方法なんだと思って。そこで水曜日のカンパネラのコンセプトが固まってきました。
2人はこのアルバムで半年間闘うので貧弱な武器は渡せないなって
ーー『シネマジャック』は、それに続く3作目のミニ・アルバムとなります。エロスの連載と連動した企画の配信シングル第1弾でもある「モスラ」は、水曜日のカンパネラにとって重要な一曲になっていますよね。
Kenmochi : 「モスラ」は、『羅生門』を仕上げる最終段階、さらに「大五郎」も作んなきゃいけない状況とかぶっていたなかで作ったんです。そのとき、りんご音楽祭とミナミホイールを観て、ライヴで完全に盛り上がる曲と止まっちゃう曲があることがわかって。音源で聴くと「不二子」とか「素子」とかいいんですけど、ライヴでは、かっこいいリフのところでコムアイがすることないんですよ。そこで、「モスラ」はラップを中心に、コムアイの歌が一曲で全部楽しめるようにしようと突貫工事で作ったんですね。ライヴで一番ウケるってことを第一に考えて作ることができた。あと、「お七」も「マリーアントワネット」も、結局キーになっているのがラップで、そこはフォーカスしていこうと。Dir.Fから、ミニマル、テックハウスみたいな、ちょっと押さえたトランス調の曲に、コムアイのふわっとしたラップが乗ると浮いていておもしろいってことを言われて、実際ライヴを観たらおもしろくて。それを3rdはすごく意識しましたね。
ーーそして、配信シングル第3弾の「ミツコ」はかなり苦労した曲ですよね。最初のデモはストレートなクラブ・サウンドだったのが、アレンジで不穏な感じに変わりました。これはどういうことを意識されたんでしょう。
Kenmochi : まず〈お前はきちっと落ちて来い お城の周りをぐるぐる回ってこーい〉と〈ハイ魔女っこクラブです 学生割引3000ポッキリでーす〉は、着手したその日のうちにできていたんですよ。今日から『恋の罪』やるぞ! って、映画を観た日のうちにできて。トラックの第一に参考にしていたのが、ケミカル・ブラザーズとプライマル・スクリームの「スワスティカ・アイズ」で、こういう激しい感じで〈お前はきちっと落ちて来い〉っていうのがいいと思っていたんですけど、強と強がぶつかるとあんまり声が前に出てこなくなっちゃって。だんだん音を寄せていくうちに、ああいうゆらっとした感じのテック・ハウス調の曲になりました。
ーー完成まで、納期ギリギリまでかかりましたもんね。
Kenmochi : いつも2人(コムアイ、Dir.F)とも「これです」っていうと、ちょっと違っても前のほうがいいよって感じで言ってくれていたんですけど「ダメです」って3回くらい返ってきて。ええ!! って言いながら最終的に通ったのがあれだったんです。
ーーコムアイからも沢山意見が出たみたいですね。
Kenmochi : コムアイからダメですって意見が出たのは初めてでした。「前のデモのいいところが全部なくなっちゃった」って(笑)。作っている人は何百回も聴いているからわからなくなっていくんです。そんななか、2人から前のほうがよかったって言われて。
ーー「ニキータ」も、最初はマン・ウィズ・ア・ミッション風のミクスチャーっぽいロックのデモでしたよね。
Kenmochi : あれも強と強がぶつかってしまって。新しくない上に「星一徹」のほうがいいぞ、同じ路線でいくならとなってしまって。途中でやめて、一回全部変えたいんですけどって話をして、やっていないものをはめたんです。
ーー水曜日のカンパネラの曲は、アレンジが変わると曲の顔もだいぶ変わりますよね。「ニキータ」でいえば、哀愁がにじみ出ている感じがするというか。
Kenmochi : 最初はロック調のペンデュラムのような感じをイメージしていたんですけど、作りながらちょいちょい方向修正していくっていうのはいつもしていて、メロディも変わったりしますからね。
ーーいま言ったマイナー・チェンジとは違って、「二階堂マリ」は手法から大きく変えようとした意欲作ですね。
Kenmochi : 「二階堂マリ」は本当にアイデアありきで。クリトリック・リスと岡村(靖幸)ちゃんの「ぶーしゃかLOOP」を観て、これは相当違和感あるなと思って。始まった瞬間「あれ、変だぞ?」っていう曲を作りたかったんです。最初はヴォイス・パーカッションの曲にしたくて「どん・どん・ばしっ」っていうのを「ロンドン橋」にして、そこからロビンマスクにしていこうとか、キン肉マンのキャラで引っ張ったほうがおもしろいかなと思って進めていったらああいう曲になったんです。
ーー「義経」は、自主企画イベント「りんご飴音楽祭」の特典用に作られた曲が進化したものですよね。
Kenmochi : これも最初ドラムンベースっぽい曲にしましょうっていっていたんですけど、最終的に早い四つ打ちになっちゃって(笑)。
ーー対照的に「ダ・ヴィンチ」は、初期水曜日のカンパネラっぽい曲ですが。
Kenmochi : これは水曜日のカンパネラがはじまって、4曲目くらいに出来た曲なんです。コムアイが入る前にできた曲ですね。
ーーラップとは違って、歌が栄える曲ですね。「星一徹」もそうですけど、最初は静かに始まって、このまま盛り上がらないのかなという曲も、後からだんだん盛り上がってくるのがケンモチさんの特徴だなって。
Kenmochi : インストの頃からそうなんですけど、テクノ形式でつくっていくので、最初は音はスカスカなんです。そこからだんだん足されていって、最後は爆発するみたいな曲作りに慣れちゃっている。
ーーその構成が、いまの水曜日のカンパネラの曲構成にも残っているんですね。
Kenmochi : 逆に、サビが先の曲とか、一発目からノリノリなリフから始まる曲は作れなくって。なにか違和感を感じてしまうんですよね。最初から全力でいくと、それからどうするの? って(笑)。
ーー(笑)。「ランボー」は、ストレートな感じの曲ができたなあって思いますけど。
Kenmochi : 「ランボー」に関しては歌詞ありきっていうか。肉体派の我の強いキャラクターを現代に当てはめて、歌詞を作ろうとしたんです。普通の会社勤めをしていて、その企業がブラック企業で仕事が忙しいから、疲れを癒すために栄養ドリンクを飲みまくるっていう、「マリー・アントワネット」におけるブルボンのお菓子と同じノリで作ったんです。当初は、アルバム最後の曲になるかわからなかったんで、全然仕事が終わらないという話だったんですけど、アルバム最後の曲になったことで、自分が家に帰るときの最高のシュチエーションを歌いきってアルバムを終えたいなと思って。その日は定時で終わって、まだ空明るいじゃんって。家に帰る途中のスーパーで、半額弁当とビールを買って、僕らの年代の金曜日の夜といえば「トゥナイト2」を観ながら食べるのがいいと思って(笑)。最初コムアイと話し合ったときに「もやもやさま~ず」や「タモリクラブ」がいいって話もあったんですけど、「いや、俺らの世代はトゥナイト2だ!」って押し切りました。
ーーでもケンモチさん、そのときはまだ小中学生でしたよね(笑)?
Kenmochi : あまり現代になると冷めるから(笑)。現代の僕ら世代の人たちにささるようにってところもあってそうしたんです。
ーーランボーは現代社会に疲れた全ての人たちに送られるお疲れ讃歌ですね。
Kenmochi : 1stの最後の曲が「ネロ」で、2ndが「竹久夢二」と、ちょっとゆったりしたバラード調がお決まりだったんですけど、今回は違うようにしたくて。歌詞で終わり感を出したいなと思っていたんです。
ーーそうそう。『羅生門』も『逆上がりとクロール』も好きなんですけど、ゆっくりした曲で終わると、どうしても最後がさみしいなと思って。今回は終わりが上向きでいいですね。
Kenmochi : フジロッ久(仮)の『コワレル』を聴いて、最後の「はたらくおっさん」みたいな終わり方が美しいなと思って。これをコムアイでやりたいなって思ったんです。
ーーなるほど。いまケンモチさんは、試行錯誤しながらもやりたいことを詰め込めているわけですよね。そこで最初の話に戻るんですけど、満足したら違うところに行きたくなったわけじゃないですか。いま、水曜日のカンパネラをやっていての気持ちはいかがですか。
Kenmochi : すごく楽しいです。評価されるのが早いんですよ、今だと、その日のうちに2人に曲を送ってレスポンスがあるわけじゃないですか。作って、その日のうちにゴールまで見えちゃう。やっぱり複数人でやってないとできないことも多いんですよ。インストを作っていたときは、友達に聴かせても、彼らにとってはどっちでもいいんですよ。そうじゃなくて、2人はこれから歌う曲だし、自分で売り出す曲だから、真剣に自分たちのものとして聴いて反応を返してくれる。そうすると温度感も全然違うし、それに応えたくなる。
ーー確かにそうですよね。
Kenmochi : それに、ライヴで僕がステージに立って歌うわけじゃないから、アルバムを作ったら、2人はそのアルバムで半年間闘わなきゃいけないわけじゃないですか。だから、ここで貧弱な武器は渡せないなって。少しでも破壊力のある「ミツコ」とか「二階堂マリ」みたいな曲をライヴで投げたらおもしろいだろうなって。それは、やっぱり2人がいるから作れますね。家で作っていたら、もう少しおとなしかったり、耳馴染みのいい音楽になっていたと思うんです。だけど、ささくれてなんぼだなといまは思っています。あ、すごく真面目な話で終わりそうだったけど、おっぱいとかちんことか言ったほうがいいですか…?
水曜日のカンパネラのライヴ情報
りんご飴音楽祭に続く、ジャンルレスな自主企画イベント開催!!
水曜日のカンパネラpresents オトトイの地下室
2014年3月1日(土)@新宿LOFT
時間 : OPEN 15:30 / START 16:00
料金 : 前売¥3,000- / 当日¥3,500- ドリンク代別途
※学生証提示で¥2500(D別)
※オールスタンディング/ドリンク代別¥500
※当日券:開場1時間前より販売予定
出演 :
【音楽】クリトリック・リス、水曜日のカンパネラ、NATURE DANGER GANG、向井秀徳アコースティック&エレクトリック
【解体】鹿
【活弁】山田広野
【演芸】ぼく脳
【漫読】東方力丸
【落語】瀧川鯉八
『シネマジャック』のCDリリース日のレコ発イベント!! チケット1,000円!!
水曜日の視聴覚室
2014年3月19日(水)@渋谷WWW
時間 : OPEN 19:00 / START 19:30
料金 : 前売¥1,000- / 当日¥1,500- ドリンク代別途
出演 : オオルタイチ×VJスフィンクス、水曜日のカンパネラ×VJ中山晃子
電子の女の子
2014年3月5日(水)@渋谷TSUTAYA O-nest
出演 : AZUMAHITOMI、水曜日のカンパネラ 、 エレクトリックリボン、SAWA
ザ・ジャパニーズカイタイショー!
2014年3月16日(日)@代官山晴れたら空に豆まいて
出演 : 水曜日のカンパネラ 、 Namikiri,C(from鮪匠)
マグロ解体ショー : 鮪匠
りんご音楽祭 presents ゴーゴーアワード 2014年3月17日(月)@恵比寿BATICA
出演 : CHAN-MIKA(横浜)、gnkosaiBAND(横浜)、ぐっとクルー(松本)、ノンブラリ(東京)、THE PYRAMID(名古屋)、水曜日のカンパネラ(東京)
NO ROOM FOR SQUARES!! Vol.1
2014年3月20日(木)@新宿LOFT
出演 : BELLRING少女ハート、水曜日のカンパネラ、バンドじゃないもん!、daoko、えゎモゐ、owtn.
エロスの連載を振り返っておこう
本連載から生まれた、水曜日のカンパネラのエロス第一弾シングル
水曜日のカンパネラ / モスラ(幼虫Ver.)
【価格】
wav / mp3 : 単曲 200円
水曜日のカンパネラのトラック・メイカー、Kenmochi Hidefumiによるモスラをテーマにしたトラックと、そこに乗っかるコムアイのエロスをモチーフにしたリリック。連載第一弾配信シングルにして、すでに最高傑作ともいえる湿気たっぷりのエロス・ソング!! 怪しくくぐもったサウンドにエモーショナルな鍵盤が絡まるロマンティックでエロティックな楽曲にときめきを感じてみては? 水曜日のカンパネラが羽化していくことを予感させる名曲!!
>>第一回『モスラ対ゴジラ』の考察ページはこちら
本連載から生まれた、水曜日のカンパネラのエロス第二弾シングル
水曜日のカンパネラ / ラオウ
【価格】
wav / mp3 : 単曲 200円
水曜日のカンパネラのトラック・メイカー、Kenmochi Hidefumiによる北斗の拳をテーマにしたトラックと、そこに乗っかるコムアイのエロスをモチーフにしたリリック。連載第二弾配信シングルにして、エロス・ソングとしては最大の問題作。
>>第二回『真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章』の考察ページはこちら
本連載から生まれた、水曜日のカンパネラのエロス第三弾シングル
水曜日のカンパネラ / ミツコ(セーラー服ver.)
【価格】
wav / mp3 : 単曲 200円
水曜日のカンパネラのトラック・メーカーKenmochi Hidefumiによる『恋の罪』をテーマにしたトラックと、コムアイのエロスをモチーフにしたリリックが結実した、連載第3弾配信シングル。水カン至上最も難産となった1曲にして、現時点での最高傑作。不穏なイントロとくぐもったサウンドでスタートする本曲は、ぐるぐる城の周りを歩いているように、辿り着きそうでつかない雰囲気が醸し出された内容となっている。水曜日のカンパネラが、新境地を切り開き、次のフェーズへ踏み出すためのきっかけになるであろう作品。
>>第三回『恋の罪』の考察ページはこちら
本連載から生まれた、水曜日のカンパネラのエロス第四弾シングル
水曜日のカンパネラ / ニキータ(若気の至りver.)
【価格】
wav / mp3 : 単曲 200円
水曜日のカンパネラのトラック・メーカーKenmochi Hidefumiによる『ニキータ』をテーマにしたトラック&リリック、それをコムアイが歌った連載第4弾配信シングル。静かにゆったりはじまるサウンドスケープから一転、軽快なドラムンベースが疾走感をもたらす。映画のストーリーを示すリリックとあわさることで妙な哀愁がただよう、これまでの水曜日のカンパネラにはない1曲。
>>第四回『ニキータ』の考察ページはこちら
OTOTOY限定のSPECIAL Editionも配信中!!
ここでしか手に入らない限定版
水曜日のカンパネラ / ノルウェイの盛り
【価格】
wav 単曲 200円 / まとめ購入 400円
mp3 単曲 150円 / まとめ購入 300円
【Track List】
1. モノポリー
2. ものぐさ太郎
3. 素子
PROFILE
水曜日のカンパネラ
2012年、夏。初のデモ音源「オズ」「空海」をYouTubeに配信し始動。
「水曜日のカンパネラ」の語源は、水曜日に打合せが多かったから… と言う理由と、それ以外にも、様々な説がある。当初グループを予定して名付けられていたが、現在ステージとしてはコムアイのみが担当。それ以降、ボーカルのコムアイを中心とした、暢気でマイペースな音楽や様々な活動がスタートしている。
コムアイ
担当 : 主演 / 歌唱
1992年7月22日生まれ。
神奈川県出身。
成人しても未だ「クロール」と「逆上がり」ができないという弱点を持つ。
高校生時代には、いくつかのNGOやNPOに関わり活発に動き回る。
サルサ・ダンスに毒され、キューバへ旅し、同世代100人のチェキスナップとインタヴューを敢行。
その後は、畑の暮らしを体験したり、たまに海外へ。
最近は、鹿の解体を習得中。
好物は、今川焼と明石焼といきなり団子。
また、“サウンド・プロデュース”にKenmochi Hidefumi。
その他、“何でも屋”のDir.F。
などが、活動を支えるメンバーとして所属。