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「手際」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 手際とは

2025-01-26

氷河期世代40代男性ひきこもり悲鳴

誰にも相談できずに限界が来そうなのでここに記録を残す。自分最初からひきこもりだった訳じゃない。新社会人時は正社員で働いていた。転落し続けた結果が惨めな現在だ。社会復帰したいが、心がどうしようもなく折れた。幸いな事に両親との仲は良好、と言うより良好でなければ自分は今この世にいない。父は元郵便局員郵政民営化犠牲者でもある。両親も高齢になってきて8050問題が目前となった。


時系列2005年2014年出来事

・1社目大手メーカーの孫会社(業種:製造職種:整備、正社員

専門学校卒業して新社会人として就職PCで原価やノルマ管理など徹底されていた。正社員採用なので研修などもかなり受けた。ただし通勤距離の長さや過度のノルマ制で心を病む。ノルマを達成しても更なるノルマという感じだ。通販で完全失踪マニュアル完全自殺マニュアルを頼む程度には弱った。今でも捨てられずに新品で残っている。

親会社系列に逆らえずに低価格整備など理不尽押し付けられて最終的に事業所消滅した。遠方の他の事業所一人暮らしすれば退職は無かった。しかし、精神的に追い詰められすぎたのでその選択肢を取れなかった。デフレ不況にしては給料は良い方だが時間精神的余裕が無かった。勤務は5年半だった。


・2社目工場地帯工場(業種:製造職種:整備、契約社員

勤め先が工場地帯という事もありアクセスは最悪。また経営者なども最悪で昭和バブルの古い価値観だった(長時間労働美徳など)ハローワーク求人で応募したのだが、採用後に「半年契約社員でその後に正社員」等と言われた。頻繁に休日出勤要求したり効率化を叫ぶ癖に前者ほど徹底したコスト管理はされてなかった。営業の人がしたミスを本人に現場作業させるなど無茶もあった。ブラック寄りのグレー企業

休日出勤を渋ったり早帰り等が経営者逆鱗に触れたのか2カ月でクビ。無駄な動きが多いだって(笑) 精神的に弱っていたので願ったりだった。そんな職場から人間関係もかなり悪く感じた。


・3社目ゲームデバック業務契約社員

ハローワークゲームデバッグ求人を見つけたので応募して採用契約社員というかほぼバイトみたいな感じ。元々、長く続けるつもりはなかったけど2カ月でクビになった。低賃金だったけど、裏話的なネタが多いので負の感情はそれほどない。


・4社目旋盤工場(業種:製造職種:整備加工、契約社員

旋盤を行う工場ライン工をした。下手すると指が無くなる仕事なので労基や待遇は1社目に等しいぐらい整っていた。しかも、定時退社。しかし、作業の危うさや初期にミス検査戻り)などを繰り返したためか2カ月でクビになる。退職数週間前にはシュレッダー係などの雑務に回され酷い扱いを受けた。会社自体はまともなだけに落差でショックが大きかった。非正規人間扱いされてない。


・5社目大手メーカーの子会社(業種;製造職種:整備→出荷、契約社員

大型機械部品組み立てを行う工場就職した。大手メーカー敷地内にある子会社なので食堂作業環境トップレベルだった。ただし、給料は3社目に迫る低賃金だった。入社してから短期間に配置転換を何度も繰り返された(自分以外もかなり変わった) 仕事を覚え始めた時点で配置転換からたまったものではない。最終的に倉庫番と入出荷業務に回されてしまう。整備希望入社したんですけど?

最後は6カ月で退職してしまう。理由は出荷作業で腰を壊した&希望職種を外れた。他にも低賃金過ぎて希望を失う。これは出勤数の少ない5月に昼食代などを差しい引いた実質手取りフルタイムに関わらず1桁、つまり10万円を下回った。この2014年消費税増税5%→8%の時だった。大型機械なので駆け込み需要が凄まじく、その後は一気に仕事が消えた。その結果が5月惨事だ。


そこから会社経営者、人が信じられずに10年以上引きこもって今に至る。何もしなかったわけでもなく空白期間退職後に普通自動車AT限定)、フォークリフト玉掛け、ガス溶接などの資格も取得している。フォークリフトは5社目で見た入出荷のおっちゃん影響だ。社会復帰したいけど今の精神状態フォークリフト玉掛けなんかしたら労災事故を起こしそうで怖い。

ハローワーク求人を始めとして、経営者の質は相当悪いと感じた。2社目の様に嘘の求人条件で騙すし、契約社員更新を1~2カ月にしていつでもクビを切れる手際など手慣れている。ブルーカラーから雇用緩和とデフレの悪影響などは肌身で感じた。勤務経験は5社だがお祈り不採用)はその10倍以上だからね? 不採用先の重複応募を避けるためにメモしていたら、数が多過ぎて途中からメモを止めた。採用後の帰り道に電話明日から来てとか明らかにヤバい企業もあった(ヤバそうな会社を避けて上記の結果だった)


1社目の時は自分も「非正規努力不足の甘え」など本当に思い込んでいた。恐らくZ世代行の若い世代も高給で甘やかされて同じ思考に陥る人が出てくると思う。そうなると次は世代格差と分裂で更に日本は荒れると思う。本当に底まで落ちるのは早いし誰もがその可能性を持ってる。底に落ちる事すら出来なかった人は犯罪に走るか既にこの世に居ないと思う。

今では社会復帰以前に昼夜逆転や不摂生改善すら難しい。自分両親含めてセルフネグレクト傾向にもなってきている(2~3日に1回風呂など) 自分発達障害も疑っているけど認めたくない自分も居る。最近では全人類発達障害なのでは?とすら思えてきた。SNS選挙でもネガキャン合戦揚げ足取り主義主張対立と分断。普通人間が何か分からなくなってきた。


数年前までは楽しかった過去に戻る夢をよく見ていたが、今では何かを失う夢をよく見る。原発震災故郷を失う、クレジットカード不正利用で預貯金を失う、両親を失う、パソコンスマホが乗っ取られてデジタルデータを失う等。目が覚めて夢で安心するより不安が心の残滓になる。朝が辛い、環境音が辛い。1社目の鬱は昼食の味を美味しく感じない等があった。働いても引きこもっていても地獄だ。これを見て何かを感じたのならSNSでも何でもいいので拡散してほしい。恐らく自分以下のひきこもり社会的弱者は山のようにいる。誰かに助けてほしい、助けてくれ。も う つ か れ た ・ ・ ・ 。

2025-01-23

[] イコライザー2

無印イコライザー好きなんですよね

ザ・コンサルタントも好き

ジョンウィックあんまり

沈黙とかランボーは見てないけど

イコライザーは丁寧な生活と手が届く範囲の人のために暴力を振るういい人…普通に考えてただの私刑なんだけどいい人に写るってところが面白いのかなと思う

荒事を均し目的はあるけど手段が分からない人を引っ張る、世界が良くなる時間を見てる心地よさ

 

それで無印見直したいし、ついでに続編見るか~と観ました

 

 

面白くなかった

うん、そうね、いろいろあるけど

そうですね、じゃあまずは主人公から

ジェイソンステイサム?誰?わかんない調べる

デンゼルワシントン

調べたら4年

4年かぁ~

ふけたよねぇ~(無印時点で相当年だけど感じさせなかったのよ)

もうね、かなりのおじさん

最初列車の中のシーンとか、ヒゲも相まって誰コレ!?って

前作はさ、特殊な訓練を受けた屈強な男がさも「肉体労働で鍛えた筋肉でござい」って感じで街中に溶け込んでるのよね

ハリツヤあるエネルギッシュな体が健全精神による正しい生活によって作られてるように見せてその体は殺人に特化してんの

健康的なかっこいい男がフィクションな裏な顔を持ってんの

ほれるよね

それがさ、今作はさ、おじさん

顔が、おじさん

そりゃ仕方ないんだけど…前作との差がどうしてもあるよね

(比較的)老けた顔のおじさんが悪役相手バッタバッタ無双する

違うんだよなぁ~

前作の顔は無双をするフィクションに納得感を与えていた

でも今作の顔は…フィクションに支えられた無双をしてた

こんなおじさんが無双なんて無理と思うやろ?でもこれフィクションからセーフっすできるっす

ジャンルが違う!

前作とはジャンルが違うよ~

 

 

だね、ジャンルが違うのだよこの映画

前作の実直で知り合いを助けるという男が今作ではタクシードライバー

いきずりの人々と二三言葉を交わし、うるさい子供客には皺が増えた顔をさらに歪ませる

こんなマッコールはみたくなかった

ちゃんと今住んでいる家の知り合いとのアレコレはあるのだけれど、前作にあった、なんだろ、出来上がっていた日常雰囲気が、ない

前作は物語開始前から店の常連で、女性と互いの認識自体はあって、同僚の試験を助けていて、と日常の切り抜きだった

それがタクシーだと人間関係希薄だよね

知人枠もなんかやっと説教始めたって感じだったしー

 

職業タクシーにしたのもさぁ、作中狙われて客の振りした刺客運転中に襲われるのよ

白昼にガンガン周りに車をぶつけながらする攻防

あちゃー、凡百なカーアクションしちゃったなーと思いながら見てた

イコライザーの魅力は街中でもふらっと訪れてサクッと倒してとかの手際のよさがあるのに、運転中に襲われて無関係な人(車)を大勢巻き込む大事件起こすのは解釈違い

で、後始末どうするの?運ちゃん廃業?とドキドキしてたら、車を燃やすっつー大技繰り出してくる

んー…ジャンルが違う

 

さらに致命的なジャンル違いはもちろんあれですよ

前作は人助けのなかで巻き込まれマフィアとの戦争だったけど、今回は親友を殺されたことによるpaybackな物語だったことだよね

イコライザーマイナスからプラスまで持っていく改善物語だったのに、復讐マイナスを微マイナスにするだけ

ここにさら言葉を費やす気力もないしジャンル違いの一言でいいですよね

 

あと前作から続く不満点も

まずCG微妙

10年代ってこんなもんだっけ?ってくらい微妙で、CG無しで硬派にやってくれるほうがよかった

今作なんかは列車が通過するシーンや離着陸する飛行機ギアの根元の映像とか、それぐらい実写でとってくれよって思って萎えちゃった

しかも終盤は嵐の街中での戦闘から、もうこれまでのCGからまったく期待できなくて心にも暗雲

まあだから終盤つまらなくて軽く寝落ちしたし(前作から連続で見てたし)

 

そう戦闘微妙さもね、前作もそうなんだけど最後の戦いがすっっごっくつまらないの

後半に行くほどそれまでの無双(が始まるまでもまあまあねっとりなんだけど)から一転してテンポが落ちて敵がねっとり警戒するシーンが増えていく

そこは継承せんでええんよ

 

前作も終盤つまんなかったんだけど、でも前作は敵役にすっごく魅力があったか

彼のおかげで中盤まですごい良作だったし、終盤の展開もなんとか飲み込んでトータル良作に収まってて今回再度視聴してやっぱり前作は面白い作品だなと思ったの

でも今回は敵に魅力なかったよねー

当時の宣伝ではイコライザーVSイコライザーだったらしい

家庭でのよきパパっぷりを描写したのはいいけど、悪役としては別に全然だったねぇ

前作が良すぎたよ前作のあいつが

 

あとこれは自分の加齢のせいだけど、ラスト戦闘までのテンポは悪いのにアクションが始まるとカット割りまくってカメラ振りまくってで何してるのか全然わかんないの…まー、終盤に興味もないからそこまでマイナスでもないですが、見られるレベルアクションが長尺で出来ないのかな?とここでもデンワシの老いを想起しました

 

 

最後作品のいいところも

親友スーザンは相変わらずいいキャラだった

前作は割りとおばさんに見えてたけど、今作はマッコールとは逆にかなり若返った気がする

序盤の本屋やマワされた女性を助けるところなんかはくぅ~これこれ~っとまさにイコライザーで好きだった

青年との交流もよかったしぃ(襲撃後すぐ出て捕まるのはドデカため息だけど)

最初列車の悪役も最初ちょっと親切するところとか悪役の魅力としては一番だったんじゃない?

まあ中盤までは今までのイコライザーらしさがあって続編としては及第点ぜんぜんあると思います

終盤の悪い意味でのイコライザーらしさもまあ普通アクション映画文脈に合流していく感じで平気な人も沢山いるってか居ないともっと続編でてないし

 

とにかくイコライザーではあったってことかな

続きは見ないと思う

2025-01-17

AEDの話、男女云々以前に

曲がりなりにも医療行為をするのが怖くね?と思っちゃうんだよな

自分手際が悪くて助けられなかったらとか、もっと上手くやれる人がいるのに自分が出しゃばったらとか、そういう心配の方が先に来ない?

2025-01-05

ブラコン妹が激しくウザい

 俺には、二歳下の妹がいる。一般的に「ブラコン」というと、「お兄ちゃん大好き♡」と言わんばかりに愛情を注いでくる妹を想像するかもしれないが、うちのはそれを遥かに通り越して「ウザい」レベルに到達している。名前真奈(まな)。俺は一応「健太(けんた)」と名乗っているが、この妹だけは決して俺のことを「健太」とは呼ばない。

「おにーちゃん、朝だよ! 起きてる? 起きてないよね? 起こしに行っちゃうよ?」

 朝の6時。目覚ましよりも正確に飛び込んでくるこの声が、本当に鬱陶しい。平日の学校ならまだわかるが、今日日曜日だ。部活バイトもない貴重な朝に、どうしてこいつはこんなにも元気なのか。

 妹が俺の部屋の扉を勢いよく開ける。コンコンノックする概念はどこへ行ったのか。ベッドに突撃してきそうな気配に身構えるが、俺は慣れたものだ。ぎゅうっと布団を抱えて寝返りを打ち、「今、すごくいい夢見てたのに……」とムニャムニャつぶやいた。

「ねえお兄ちゃん、早く起きて! 今日お兄ちゃんと一緒に買い物に行くって約束したじゃん!」

 ちょっと待て、そんな約束などした覚えは……ない。が、真奈の頭の中ではどうやら「自分一方的提案したこと約束」らしい。俺は溜息をつきながら、布団から頭だけ出して相手を見る。

「寝ぼけてるの? 先週の土曜日に『来週の休日は一緒に外出しようね』って言ったの、お兄ちゃん忘れたの?」 「いや、それは真奈勝手に言ってただけだろ」 「じゃあイエスともノーとも言わなかったよね? つまり、それはイエスなんだよ!」

 その論理はどこからまれたのだろう。こんな屁理屈に付き合っていられない。大体、日曜日くらいゆっくり寝かせろってのに……。仕方なく俺は観念して、渋々起きあがった。

「30分だけ待て。シャワー浴びるから」 「うん、じゃあ早めにお願いね♪」

 真奈は満面の笑みを浮かべて、俺の部屋を去っていく。その姿を見るだけで頭痛がするが、俺は無理やりカーテンを開けて朝の光を目に受ける。今日の予定は、ショッピングモールで妹に振り回される一日になるんだろう。高校二年の妹を連れてどこを回るんだか……。はあ、だるい。だが、断れば断ったで、また「お兄ちゃんに嫌われた!」と落ち込みモードに入られ、それはそれで面倒だ。妹ってやつは、いくらブラコンでも男の扱いをわかってなさすぎる。

 シャワーを浴びて着替えを済ませ、リビングに行くと、すでに朝食が用意されていた。真奈エプロンをつけてフライパンを振っている。両親は共働きで、朝早くから仕事に出てしまうので、休日はだいたい俺と妹の二人きりになることが多い。こうして朝食を作ってくれるのはありがたいのだが、それ以上に「俺の傍にいたい」という意図が見え透いていて、こそばゆいというか、面倒くさいというか……

「お兄ちゃん目玉焼きは半熟でいい? いつもどおり塩コショウで食べる? それとも醤油にする?」 「……いつもどおりで」 「はーい。任せて!」

 妹の視線が、やけにきらきらしている。こんなテンションで毎朝絡まれるのは本当に堪える。俺がソファに腰を下ろすと、妹はうれしそうに鼻歌を歌いながら料理を仕上げ、まるでレストランのように見映えまで気にしたワンプレートを差し出してきた。

「召し上がれ、お兄ちゃん」 「……いただきます

 うまい。そこは素直に認める。真奈料理が上手いし、家事手際がいいから、そこは本当に助かる。けれど俺が「ありがとう、美味しいよ」と言うと、「えへへー」と言って顔を赤らめ、さらに俺に近寄ってくるから困る。視線を外そうとしても、まるで小動物のような瞳でずっとこちらを見つめている。

「そんなに見てると食べにくい……」 「だって、お兄ちゃんがおいしそうに食べてくれるの見るの好きなんだもん」 「……ブラコンこじらせすぎだぞ、お前」

 俺が呆れたように呟くと、妹は嬉しそうににへらっと笑う。「ブラコンだろうがなんだろうが、お兄ちゃんはお兄ちゃん!」みたいな勢いで、胸を張っているのが痛々しい。普通の妹なら「えー、そんなに兄のこと好きじゃないよ」とか否定するものじゃないのか?

 食事を終え、皿洗いは妹がやるというので、俺は先に着替えの支度をすることにした。なぜなら「お兄ちゃん、今着替えるの? 見ちゃダメ?」と言い出されると本気で厄介だからだ。そこだけは死守しなければならない。

 結局、支度を済ませてリビングに戻ると、妹はちゃっかり俺のコートほこりを払っていた。まるで執事か何かのつもりなのか。「どうせなら私のコートも払ってくれよ」と言いたいところだが、言うだけ無駄だろう。何も言わずに外に出ると、妹がピタリと俺の左腕にしがみついてくる。

寒いね、お兄ちゃん」 「はいはい、行くぞ」

 こうして、まるで恋人のように腕を組む妹と一緒に、近所のショッピングモールへ向かう羽目になった。俺は18歳の大学一年、妹は16歳の高校二年。一応、年齢的にはそこまで離れていない。だが、このイチャつきぶりはどう見ても普通きょうだいではない。それでいて、妹は周囲の視線をまったく気にしない。むしろ「どう? 私のお兄ちゃん、カッコいいでしょう?」みたいに見せびらかしているフシすらある。

 モールに着くと、妹は嬉々として服屋や雑貨店を回りだした。俺が少しでも反応を示すたびに、「お兄ちゃん、これ似合うと思う?」「あ! このセーターの色、お兄ちゃんが好きなやつだよね?」と、矢継ぎ早に話しかけてくる。うなずくだけで「うん、やっぱりそうだよね!」と興奮し、俺の手を取ってレジへ向かおうとするから困る。

「買うの? それ、高くないか?」 「うん、でもお兄ちゃんが少しでも興味示してくれたから。これ着て、お兄ちゃんに見てもらいたいの」 「……まあ、試着くらいはすれば?」 「うん!」

 試着室に入り、鏡の前でくるくる回る妹を見ていると、やはり普通かわいいと思う瞬間もある。だが、問題は妹がそれを自覚したうえで「お兄ちゃんにだけは見せたい」と張り切っていることだ。しかもこの妹、友達といるときは「兄に興味ない風」を装っているらしい。わざわざ同級生に「真奈ちゃん、兄いるんだってね。どんな人?」と聞かれると、「えー、うちは普通だよ、全然かっこよくないし」などと取り繕うらしい。……実に腹立たしい。だったら家でもそうしろと思うが、家ではその反動が全部俺に向かってくるから手に負えない。

 そんなこんなで、妹の服選びに付き合って数時間。ふと、妹がカフェコーナーでソフトクリームを買ってくると言い出したので、俺は待合スペースの椅子で待つことにした。荷物持ちのバッグには、妹が買った服や小物がぎっしり詰まっている。ここまでくると、彼氏役を任されているような錯覚すら覚えるが、それを本当に「彼氏気分」になって楽しめるなら、俺もこんなに苛立たないのに。いや、そもそも実の妹だ。そんな心境になれるはずもない。

 少し空いた時間スマホをいじっていると、ラインの通知が光った。相手大学同級生女子――朱里あかり)だ。先日同じサークルで知り合った子から、「今度の飲み会健太くんも来るよね?」という確認の連絡が入っている。朱里はけっこうノリが良くて、話しやすい子。実はちょっと気になっているんだが、妹がいるからどうこうというわけではないにせよ、俺にプライベート自由時間ほとんどないのがネックだ。妹がいつも干渉してくるせいで、大学生活の楽しみも半減している気がする。

「お兄ちゃん、どうかしたの?」

 妹がソフトクリームを2つ手に戻ってきた。どうやら俺の表情を見て、何か感じ取ったらしい。気まずさを隠してスマホポケットしまう。

「いや、なんでもない。大学友達から飲み会の誘いがあって……」 「ふーん。行くの?」 「……行くよ、たぶん」

 妹が少しだけ眉をひそめたのを俺は見逃さなかった。嫌な予感がする。まさか、ここから「誰が参加するの?」とか「女の子いるの?」と尋問が始まるのでは。すると妹は、まるで拗ねた子どものように唇を尖らせた。

「お兄ちゃん、私の知らないところで遊ぶのかあ」 「当たり前だろ。俺だって大学生なんだから」 「そっか……。じゃあ私も友達と遊ぼうかな。あーあ、でも高校友達バイトがある人多いし、もうすぐテストもあるし……」

 そういう問題ではない。妹には妹の生活があるんだから、俺を基準自分の予定を立てるのはやめてほしい。俺は心の中でため息をつきつつ、ソフトクリームを受け取り、一口かじる。冷たい甘さが口の中に広がるが、気分はあまり良くならない。妹が「美味しい?」と笑顔を向けてくるのに、俺は曖昧に「まあまあ」と返すだけだった。

 午後も、妹に引きずられる形で雑貨店書店を回った。俺が気になるコーナーに立ち寄ると、「お兄ちゃん、それ何? 見る見る!」「こういうの興味あったっけ?」と付きまとってくる。一人でのんびり見たいと思っても、横からちょっかいを出してくるせいで集中できやしない。帰ろうと言っても、妹は「最後に向こうのゲームセンターだけ寄ろう」と言い張り、クレーンゲームに熱中し始めた。

「お兄ちゃん、これ取って! 私にぬいぐるみプレゼントしてよ!」 「自分でやれっての」 「だってお兄ちゃんと一緒にやりたいんだもん~!」

 人目をはばからず甘えてくるこの調子。もはや呆れを通り越して、引くレベルだ。俺が渋々100円玉を投入してアームを操作してみても、なかなか景品は取れない。一方、妹が「ちょっと貸して」と言ってやってみたら、意外にもあっさり取れたりするから不思議だ。そんなときも「お兄ちゃん応援のおかげだよ♪」などと言って、俺に抱きついてくるから気が気じゃない。周りの視線が痛い……。

 ようやく帰り道に着くころ、外は夕日でオレンジ色に染まっていた。荷物の重みで肩が痛いが、妹の方は「いっぱい買えて大満足~」とご機嫌だ。俺は「今日だけで一体いくら使ったんだよ……」と半ばあきれながらつぶやく。すると妹は「お兄ちゃんと過ごす時間プライスレス!」とわけのわからないことを言い出す始末。本気でウザいが、こいつなりに兄のことを慕っているのだけは伝わってくる。

 家に帰り、夕食を作る気力もなくなった俺は、コンビニ弁当で済ませようと言い出した。だが妹は、「せっかくの日曜日なんだから、私がちゃんと作るよ」と言い張る。慌てて「いや、もういいよ」と止めようとするも、「お兄ちゃんソファで座ってて!」と強引に台所へ消えていく。こうなると俺にできることは、テレビをつけて適当チャンネルを回すくらいだ。

 ジャージに着替えて、ソファでダラダラしていると、妹が途中でやってきて「調味料、どこ置いたっけ?」とか「お兄ちゃんご飯炊飯スイッチ入れてくれた?」などと質問を投げてくる。姉妹じゃなくて妹だけど、まるで新婚夫婦のやり取りじゃないかと考えてしまい、背筋が寒くなる。

 しばらくして食卓に並んだ料理は、どれも手が込んでいて美味しそうだった。疲れた体にしみる優しい味わい。俺は素直に感謝するが、そこに必ずと言っていいほど妹の「べたべた攻撃」が入る。

「お兄ちゃん、食べさせてあげよっか?」 「いや、自分で食べられるから」 「大丈夫大丈夫。あーん……」 「だから、いいって……」

 これではまるで幼児扱いだ。表面上はツンと突っぱねるが、妹があまりにも押しが強いので、最終的には「まあ、いっか」と甘んじてしま自分も情けない。なんだかんだ言いながら、俺もどこかで妹の手料理に癒やしを求めているのかもしれない。家族だしな、仕方ない。

 そんな日常いつまでも続くのかと思っていたある日のこと。妹がスマホをいじりながらニヤニヤしていたので、つい「何見てるんだ?」と聞いてみた。すると妹はわざとらしく「え~、教えな~い」とそっぽを向く。俺は怪訝に思い、「お前がそんな態度とるなんて珍しいじゃん」と続けると、妹はほんのり頬を染めて、「気になる? 気になるならもっと私に優しくしてくれたら教えてあげる」とからかうように笑った。

別に、気にならないけど」 「ふーん。どうせお兄ちゃんは私のことなんかどうでもいいんだよね~」

 妹は拗ねて見せるが、その背中はどこか嬉しそうにも見えた。いつもはあれほどベタベタくっついてくるのに、この日は珍しく部屋に引きこもってしまう。おかしい、これは一体どういうことだ? そう思いつつも、「面倒ごとは放っておけばそのうち妹から寄ってくるだろう」と高をくくっていた。

 ところが、その夜になっても妹は部屋から一向に出てこない。俺がシャワーを浴び終わって、いつもならリビングで一緒にテレビを見ている時間帯なのに、まったく気配がない。さすがに少し気になって部屋のドアをノックしてみると、「なに?」と抑え気味の声が返ってきた。

「……お前、夕飯は? まだ食べてないだろ」 「うん、あとで食べるから先に寝てていいよ」

 妙な距離感に、俺は胸の奥が落ち着かない。あれだけ「お兄ちゃん大好き♡」とまとわりついていた妹が、急にそっけないと逆に不安になる。何かあったのか、それとも単なる気まぐれか。もしかして、あのスマホ相手は男なのか? そんな可能性を思い浮かべている自分に驚いた。いや、妹が彼氏を作るのは自由だし、むしろあれほどのブラコンが誰か他に興味を示してくれるならありがたい。でも、いざそうなると、何とも言えない複雑な気持ちが湧き上がってくるのはなぜだろう。

 結局、その日は妹を放っておくことにして、自室へ戻り布団に入った。しかし、気になってなかなか寝付けない。こんなに落ち着かないのは初めてかもしれない。妹がいないと解放感があるはずなのに、逆に静寂が堪えるというか……。どこまで俺は妹に振り回されれば気が済むんだ。

 翌朝、寝起きが悪い頭を抱えてリビングに行くと、妹はいつもどおり料理をしながら、「おはよー、お兄ちゃん」と微笑んでいた。だが、その笑顔は昨晩の出来事をなかったことにしているかのようで、どこか不自然な明るさが滲んでいる。そして俺が突っ込む間もなく、妹は鍋の蓋を開けて、「もうすぐできるから待っててね」と言うのだった。

 ――ブラコン妹は、激しくウザい。それは今も昔も変わらない。だが、時に何か隠しごとをしている様子が垣間見えると、妙に落ち着かなくなる自分がいる。正直、妹のベタベタが嫌だと思っていたはずなのに、こんなにも翻弄されるとは……。これから先、俺たちにどんな変化が訪れるのかはわからない。だけど少なくとも言えるのは、妹の「お兄ちゃん好き好き攻撃からはまだまだ逃げられそうにない、ということだけだ。

 そして、妹がこれからどんな形で俺に突っかかってくるのか、さっぱり予想がつかない。だけどまあ、ウザいウザいと言いながらも、俺はそれなりにこの日常に慣れ始めているのかもしれない。ブラコン妹が激しくウザいなんて言いながらも、心のどこかで当たり前のようにそれを受け入れている自分がいる。これって一体何なんだろう。

 いつか、俺が大学生活の中で彼女でも作ろうものなら、妹は一体どんな反応をするのだろうか。それはちょっと想像しただけで恐ろしいが、どこかワクワクもしてしまう。ひょっとして……これが共依存ってやつなのか? 違う、違う。断じて違うだろう。とにかく、家族としての境界線は死守しつつ、上手く付き合っていく方法を見つけるしかない。

 そんな思いを抱きながら、俺は毎朝鳴り響く妹の「起きて! お兄ちゃん!」というコールに、これからも頭を抱えるのだろう。振り回されるのは勘弁だが、まあ、これはもう一種の“日常”なのかもしれない。

2025-01-04

anond:20250104103214

この記事は、著者が新卒2年目で退職するエンジニアのAさんに向けて、これまでの業務を通じて感じた強みと弱みをフィードバックし、今後の成長のためのアドバイスをまとめたものです。

Aさんの強み:

知的好奇心が強い: API調査などで、疑問を持ち納得いくまで調べる姿勢が見られます

気合根性がある: 与えられた仕事に対して、あきらめずにやり切る力があります

• 思ったことをちゃんと言える: 上司に対しても臆せず意見を述べることができる点が評価されています

Aさんの弱み:

他者と働くための素養が未熟: テキストコミュニケーションタスク配分など、他人と協力して働くための技術が不足しています

自分を飼い慣らせていない: 強みを自覚しておらず、整理してアウトプットに移す手際の良さが欠けています

視野が狭い: ミクロ視点に偏りがちで、全体を俯瞰する視点が不足しています

アドバイス:

読書を増やす: インプットが不足しているため、先人の知識を学ぶことで視野を広げ、効率的問題解決可能になります

自然界の制約を意識する: 人間生理的限界理解し、適切な休息や生活習慣を整えることで、メンタルの安定と生産性向上を図ることが重要です。

相手視点で考え、相手言葉で話す: 他者とのコミュニケーション能力を高めることで、チームでの仕事がより円滑に進みます

これらの点を意識し、今後のキャリアに活かしてほしいと著者は述べています

2024-12-25

さっき机に落としたひとかけらのバームクーヘン

片付けようと思ってティッシュでつかんだら粉々になった

自分手際の悪さにショックだったし、バームクーヘンが干からびるほどの環境ってことにもショックだった

そら風邪も引きますわな、ガハハ

2024-12-09

おうちでお菓子を作る時に失敗しないために気をつけること

レシピ通りにクッキーを焼いてもベチョベチョの小麦粉の塊ができてしまう……そんな小学中学時代を経て、今では「小麦粉余ってるしなんか焼くか」みたいなゆるい社会人サンデーイカーになりました。

別に極めるつもりでもないけど自分家族がおいしく食べられるレベルお菓子を作りたい」、そのためには何より、失敗をしないようにするということです。

そのために私が気をつけていることを書き出してみました。

レシピ通りに「道具を」揃える

レシピ通りに材料を揃えるというのは基本なので守る人も多いのですが、道具は省略したり代用したりする人も多いのではないでしょうか?

私はそれで長らくスケッパーを「ゴムベラでええやろ」と買わずにいたのですが、初めてスケッパーを使ってみた時の衝撃。レシピは道具までレシピなのです。

つぶしが効かず場所ばかり取る道具もありますケーキの回転台なんて、ナッペ(スポンジにクリームを塗る作業)にしか使わないのですが、ないと絶対に綺麗なケーキは仕上がらないんです(n敗)。

どれを買うか迷ったら貝印のものおすすめです。

十分な作業スペースを確保する

お菓子作りは手際の良さが勝負といいますが、手際がいい人は単に器用なのではなくちゃんと準備をして、レシピに書いてある作業を行うスペースを確保してから臨んでいます最近やっと気づきました(n敗)。

最初に使うボウルを全部出して並べてみるといいかもしれません。私はキッチンキャスター付きのワゴンを導入して、作業効率が大幅に改善しました。

その工程の「理由」を理解する

「卵は常温にする」「小麦粉はふるっておく」「型の底を軽く打ちつける」など、お菓子作りでよくある工程についてちゃん理由を調べておきます。それによって加減や度合いを理解するスピードが早くなります(1回目から難しいと思います)。レシピに書いてある工程で「これは何のためにやるんだ?」と思ったことは何でも検索してみることです。

毎回反省会をする

上にも書きましたが、1回目から成功することは難しいです。さらお菓子作りの失敗は非常に複合的で、100%これが原因だと言い切れることのほうが少ないと思います。気温や湿度が高すぎた、混ぜ方が足りなかった、工程時間をかけすぎた…毎回納得いくまでWeb検索したりレシピ本を見返したりしながら一人反省会しています

SNSに上がっているきらびやかお菓子写真の裏には、数十、数百の失敗作の影があります。私はそれをベイクオフジャパンを観て知りました。

皆さんも失敗を正しく恐れて、楽しいイクライフを。

2024-11-28

夫が年々幼児化してきている…糞

40代半ば夫婦

中高生の子ども達の手が離れてきたけれど、夫の手がかかるようになってきた

家事してると構ってほしいとまとわりついてくる

後ろからハグとか

茶化してきたりとか

共働き家事育児諸々、もとから全て私が担当

自分のペースでやれるし、私の方が手際も良いので、得意な人がすればいいと思ってる

手伝いもいらない

ただ、邪魔だけはしてくれるなって思うだけなのに、ダメなの?

どう声かけしても、ぶーっと拗ねるし

イヤイヤ期の2~4歳児なら可愛いけど40過ぎのおっさんにされると、忙しい朝の時間帯は殺意を覚える

2024-11-16

国家公務員経験者だけど斎藤知事ちょっとだけ擁護してみる

anond:20241115195341

任期職員として某官庁に勤めた経験がある者だけど、2点だけ、斎藤元彦前兵庫県知事のおこないについて擁護してみたい。

といっても、「斎藤知事は悪くない!」という方向性ではない。そうじゃなくて、「これ、彼個人問題じゃなくて霞ヶ関全体の問題なのに、彼個人が異常みたいに言われてて気の毒」という方向性である

エレベータのドアが閉まると「お前はエレベータボタンも押せないのか」と怒鳴る

斎藤知事エレベータスムーズに乗れるようエレベータの前で待機する係」が作られる。

無意味仕事をさせるのはパワハラである

何という税金無駄

霞ヶ関には高位の政治家外国要人に対する「エレベータブロック」係が実在する。いや、もちろんエレベーターガールみたいに専属職員がいるというわけではなく、行事のなかで「お前は◯◯と✕✕とエレベータブロックをやれ」と命じられる、みたいな感じだけども。

霞ヶ関官僚は「動線」をやたらと気にする。首脳会談なんかだと数十秒単位計画し、お偉いさんが歩いてくるタイミングエレベーターがやってくるように手配する。そして、たとえば民間ホテルなどであれば、他の客と鉢合わせないように手配もするという。増田はやったことないが、増田上司若い日に担当した仕事として語っていたし、今もやっているようなことを言っていた。偉い政治家先生外国からお客様の動きがもたついたりしてはいけない、彼らがエレベーター前に着いたらすぐに扉が開いて乗り込むことができるようにしておく、というのが霞ヶ関スタンダードなのである

要するに、知事は「霞ヶ関役人が偉い政治家に接するときのやり方」を兵庫県役人にも求めていただけなのだ。彼が官僚時代は腰が低い方だったというのも、そりゃそうだろう。「官僚政治家に尽くすもの」だと思っていたか官僚時代は腰が低く、知事(=政治家)になったら傲慢になった。それだけの話で、何も不思議なことはない。

下っ端の議員は知らないが、大臣以上の経験者ならこういう扱いを受けたことがあるはず(あるいは、副大臣政務官経験者ならこういう扱いを見たことがあるはず)で、口を拭って斎藤知事批判するのはどうかと思う。あなたスムースエレベーターに乗れたことがあったでしょ? その裏にはこういうアホな仕事をしていた役人がいたんですよ。あなたもまた、斎藤知事というモンスターを育てたうちの1人なんですよ。

車両通行止めの箇所を20m歩かせるだけで怒鳴る

20mくらい自分で歩け。

霞ヶ関基準では、これは職員の怠慢と解釈する余地はある。

斎藤知事百条委員会で「歩かされたことではなく段取りを注意した」と言っているが、これはまさにその通りなんだろうと思う。知事の不満は、20m歩かされたことではない。「車止めがありますんで、そこからは徒歩で……」と事前に説明しておかなかった、あるいは、博物館側と交渉して知事が来るときだけ車止めを撤去しておかなかったという、部下の(霞ヶ関基準での)手際の悪さなのだ。

増田経験ではこんなことがあった。あるホテルにお偉いさんが宿泊する。増田はそこまで迎えに行き、道路を挟んで目と鼻の先の会議場までお送りする。「車を使うとよけいに時間がかかるし、徒歩で行ってもらうってことでいいですよね」と確認したら、上司はこう宣った。「雨だったらどうするんですか?」……知らんがな、そうなったらそのときは傘でも差していただけや、と思ったのだが、つまり霞ヶ関役人というのはこういう細かいところまで気を使う人種だということなのだ(あまつさえそのような「丁寧で緻密な仕事ぶり」を誇りにしている節すらある)。このささやかな挿話から上で書いたような「動線」へのこだわりがいかに根強いかということの片鱗を感じ取ってもらえれば幸いである。とにかく彼らは政治家も含む賓客に対してはそこいらのホテルマンも真っ青のおもてなし精神を発揮する生き物なのであり、そのおもてなし精神からすると、そりゃ車止めの存在を事前に知らせなかったり撤去しなかったりというのは立派な瑕疵だろうなぁ、と思う。

で、下っ端の議員は知らないが、大臣以上の経験者なら(ry

他の点について、たとえばおねだりとか顔写真とかそういった点において、斎藤元彦の異常さは際立っている。そこに異論はない。だがこの2点に関しては、「いや霞ヶ関基準ではそんなおかしくないよ」と言わざるを得ない。異常なのは斎藤元彦という個人ではなく霞ヶ関カルチャーなのだ

追記

苦言を呈するくらいなら理解できるけど怒り狂ったり物を投げつけたりするのは異常と言われても仕方ないような。あるいは霞が関のお偉い様も皆そうだということかな?

これはそうで、霞ヶ関基準でも怒鳴りつけたり物を投げつけたりするのはパワハラ。ということになっている。実際に増田上司は叱責も極めてソフトにする方だったので。

“高位の政治家外国要人”と自身を思ってしまったのが勘違いの始まり

いや、県知事ともなれば普通に「高位の政治家」の範疇でしょ……(だから過剰におもてなしすべきとは言ってない、念の為

役人から偉い人に尽くすのは当然」とか言ってるけど、それってただの権威主義じゃん。

選挙で選ばれた政治家役人を顎で使うのは当然」って言い換えると民主主義になるんですよね。実際、そう言われたら賛同する人も多いんじゃないの? 増田原理原則論としては賛成するもの

霞ヶ関基準地方公務員に求めるなってことだよね

増田は外から来た任期職員だったから「霞ヶ関カルチャーやべえな」って思えたけど、新卒霞ヶ関に入ってたら「これが社会人公務員として当然の働き方だ」みたいに洗n……いやいや、勘違いする人が一定数出るよなぁと思う。

たとえば、増田公務員になる前にいた職場では紙を回して決裁を取るなんて習慣がなかったから、決裁を取るときやそれを回していくときに相当まごついたけど、そのときに「箸の上げ下げまで指示しないと駄目ですか」って言われて、なるほど紙を回して決裁を取るというローカル文化社会人普遍的な嗜みと思ってるんだなぁ、と思ったよね。逆に、一部の民間企業での常識を全ての社会人にとっての常識だと思い込んでるサラリーマンとか、大学での常識がほかの職場でも通用すべきだと思ってる学者とかもいるんじゃない? 他山の石としてほしいと思うよ。マジで

いや、霞ヶ関だけじゃなくていわゆる大企業も同じ文化だろ。役員が動く時はロジ表管理するやん。大臣首長社長政務官役員だろう。

そうなんだ? 増田大企業役員とかと関わったことがないから知らなかった。教えてくれてありがとう。じゃあ、これは霞ヶ関おかしさではなくて日本の大組織おかしさということなのかな?

ここで擁護されてるのはセキュリティ上の配慮であって、そういうことは問題にされてない気がするけど。

??? 20m歩かされた件は百条委員会でもふつうに追及されてるが??????https://www.youtube.com/watch?v=XfbmhrWWyEs(4:47あたりから

それ擁護じゃなくて「霞が関でも同じパワハラをしています」って言ってるだけだろ

そう言ってるが??? 読解力皆無か??????

工作乙です。ロシアから発注された世論工作日本国内で下請け&下受けを繰り返して、増田は5次受けくらいっすかね。どれくらい中抜きされてるんだろうね

知らん……何それ……怖……

2024-11-14

スパイスカレーレシピ本を作った。Kindle無料配信しているかダウンロードしてほしい。

(追記)今Kindleランキングを見てみたら無料カテゴリ総合で1位になっていた。初めての増田投稿でこんなことになるなんて夢にも思わず、ほんと皆んなには感謝している。嬉しすぎてコメント全部読んだので、鬱陶しくならない程度に文末に追加する。

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自分としては「これは面白いものを作ったぞ!」と自信満々だったのだが、思ってたほどダウンロードされてないのでぜひ見てみてほしい。はてブではカレー話題がちょくちょく上がるから、もしかたらここに書けば俺らが届けたい人に届くんじゃないかと思った。

https://www.amazon.co.jp/dp/B0DJX32B2G

416種類のスパイスレシピを載せていて、1700ページを超える分量を無料配信している。といっても、著者は俺じゃなくて近所の友達なんだけども。

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言いたいことはこれだけだったんだけど、ついでに、ここにいたるまでの自分語りさせてほしい。

7年前ぐらいに友達の紹介で、インド人出会った。今回の本の著者だ。インド人と言っても、お母さんが日本人で、日本でずっと育っているので中身はほぼ日本人だ。彼の実家日本で70年続くスパイス問屋をしていて、彼はその3代目として色んなミックススパイスを作ったり、料理教室をしたり、カレー業界ではそこそこ名が知れている人らしかった。

当時の俺はマンネリ化した会社員生活にうっすらと嫌気がさしていて、何か人生に刺激が欲しかった。登山趣味にしようとしてみたり、哲学の本を読み漁ろうとしてみたりしていたが予想通りどれも長続きしなかった。そんな時に渋谷中華料理屋で彼とその友達と飲んでいて、全くの思いつきで「お前んちのスパイスインターネットで売るから、俺に手伝わせてくれよ」とお願いしたのだった。

というのも、彼のスパイスは主にデパートレストランに卸していて、一般の人が気軽に手に入るところには流通していなかったし、Webサイトもあるにはあるが、なんというか阿部寛HPみたいなかんじで、商品ページに飛んでも「注文はFAX電話で」と記載されている化石のようなものだったからだ。

俺はエンジニアではないが、学生時代HTMLホームページは作ったことあったし、ちょっとしたECサイトなら今どき簡単に作れるんじゃないかと思って彼に提案した。(実際は作るのめちゃくちゃ大変で、後で後悔した。)

で、その中華料理屋にいた別の友達3人とチームを組んで、完全に飲み会のノリのまま、彼の家業サポートすることになった。

後日、Webサイト商品撮影を兼ねて彼の実家に遊びに行った。当時俺は全くのカレー素人だったのだが、そこで彼はせっかくだからといって手際よくスパイスカレーをつくり、「さわやかチキンカレー」と名付けたカレーを振る舞ってくれた。

・・・

正直、めちゃくちゃ驚いた。まず作り方が全然イメージと違った。カレーって玉ねぎをできるだけ長い時間で炒め続けるのが良いものだと思っていた(そういうレシピももちろんあるらしい)が、彼はガンガン強火で炒めて、20分ぐらいで完成させてしまったし、なんか煮詰め方?というか水を入れる順番も普通ルーで作るカレー全然違う。

あと味も、確かにインド料理屋で食べるようなカレー香りがするんだが、レモンの酸味がビシッと効いていて、チキンや油のコクと調和していた。酸っぱいカレーって食べたことなかったし、これならむしろライスなしでもルーだけでも食べ続けたいぐらいだ、と思ったのを強く覚えている。

以来、すっかりスパイスカレーにハマってしまい、Webサイト商品を売るのだけではなくて、スパイスを使ったレシピを紹介するのを主軸にしよう、と彼を説得した。毎月7〜8レシピを一度に撮影し、それを毎週一つずつ公開していく。そうすれば、彼にとっては自分スパイスの使い方をお客さんに教えるコンテンツになるし、俺にとっては毎月彼のスパイスカレーを食うことができる。WinWinだ。

実は、今回のスパイスレシピ本はこれまで7年かけて毎週ウェブで公開し続けてきたレシピ電子書籍にまとめなおしただけだ。これだけの量のレシピ本を無料で公開する、というアイデアを周りの人に自慢げに話した時に「なんか裏がありそうで気味が悪い」と言われて若干凹んだのだが、我々からしたら元々Webで公開しているレシピなんだから無料が当たり前だっただけだ。

Webサイトを見てくれたお客さんからは、Web検索できて便利だけど手元におけるものが欲しい、と言われていたし、我々としても創業70年の節目で何か形になるもの作ってみたかった。(多分、手元におきたいと言った人は物理的な本で出版して欲しいという意味だったと思うんだけど、総ページ数が1700ページで、ペーパーバック版のページ上限を超えたので断念した。上下巻に分けたりして物理的な本もオーダーできるようにしてみたいとは思ってる。)

ちなみに、どうしても無料で出したかたから本の編集自分たちでやった。Wordpress上でテキストベタ打ちされているレシピ構造化して、InDesignデータ結合(Wordでいうところの差し込み印刷みたいなやつ)で流し込んだのだが、大量のレシピデータ校閲して、さら構造化する作業にチーム3人で2ヶ月かかった・・・

デザインだけは近所に住んでいたプロのエディトリアルデザイナーちゃんお金を払ってお願いした。これは大正解だったと思う。俺らが作ったらこんな旨そうな表紙は作れない。

正直、本としての完成度はまだまだだと思っている。InDesignも初めて使ったし、プラットフォームごとの電子書籍フォーマットの違いにもウンザリするぐらいハマったし、今から作り直せばもっといいものも作れると思う。でも本の中身自体は割と自信がある。なぜなら俺はこの416レシピを全部喰っていて、大体の料理がおいしいことを知っているから。

なお一部自社商品ミックススパイスやキットがないと作れないレシピがあるが、そこは目を瞑って欲しい。ただ単純にそういうレシピを除外するのがめんどくさかっただけで、特定商品販促したいわけではない。

当然彼のビジネスがうまくいけばいいなと思っているし、俺がスパイスに驚いた体験を色んな人に知ってもらいたいとは純粋に思うけど、俺個人の儲けはあんまりどうでもいいというか、この文化祭の準備のワクワク感みたいなのを友達同士で楽しめればそれで十分だと思っている。(公平を期すために言うと、一応Webサイト経由でスパイスが売れると俺らに手数料が入るようになっているが、いまんとこ副業にもならないぐらいのレベルだ。)

この本が誰かにダウンロードされて、どこかの食卓ちょっとした非日常に変えることができていたら、とリアル想像するとニヤニヤしてしまう。(なのでダウンロードしてください!w)

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(追記)

Webのほうは各レシピに「4人分」と書いてるけど、Kindle版は何人前か書かれてないように見える。まあ全部Webと同じで4人前だと思うが

これは完全に見落としていた、、、!はい、4人前です。改訂します。

サイトでも買おうと思ったんだけど,カレーパウダーストロングが何かの説明がなかったり,フォントが細くて読みにくいなど,気になったので改善してもらえると,より買いやすいかも!

ECサイトの方もデザイナーいれたらバケそう

サイト商品情報とかデザインがイケてないのは自覚している。ここ数ヶ月は電子書籍にかかりきりだったので、これから手をつけたい。たしかに、外部のデザイナーにお願いするのは良いアイデアかもな。アテも金もないけど検討してみます

PR TIMES にもガッツリ出稿してるし、なんか「増田にだけこっそり教えるヨ!」みたいな雰囲気気に食わないな

そんなつもりは無かったんだが、気分を害してしまったならすまない。俺としては、これのリリースを打ったらTVとか新聞取材殺到ちゃうんじゃないの??!とか勝手テンション上がって出稿したんだが、そんなことはなくてちょっと落ち込んでたんだ。

でも1件だけWebメディアから詳しく話教えてほしいと言われてて、明日インタビューを受けるので出して良かったと思ってる。

ちなみにPR Timesは1件3万円の出稿料で、だいぶ悩んだんだけど、xやinstagram広告出稿と見比べてコスパ的に良さそうだったか採用した。でもなぜか請求が来てないっぽいので謎。スタートアップ支援プログラムみたいなのに元々登録してて、それが延長されているのかな。(創業間もない会社期間限定リリースが打ち放題って言うアツいプラン。そのためだけにわざわざ法人格まで取得した)

増田が初めてそのインド人の彼の実家で食べたカレーはどのレシピ

>416レシピ食べた中で特に気に入ってるものとか印象に残っているものを教えて欲しい

初めて食べたのは「さわやかチキンカレー(P.410)」。

個人的には「チキンニハリ(P.142)」「牡蠣アチャール(P.1090)」「チャナチャット(P.1458)」「ポークヴィンダルー(P.418)」「ダブルオニオンチキンカレー(ドピアザ)(P.470)」「秋刀魚ビリヤニ(P.962)」あたりが好きかな。

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実は明日バラッツとデザイナーの人と俺らのチームで打ち上げをする予定なんだよね。鎌倉の予約の取れない(そしてちょっとお高めの)スペイン料理屋で2時間ランチコースを2ヶ月前から予約してて、だいぶ楽しみにしてたんだ。

というのも、デザイナーの人は本当にすごい仕事をしてくれたので、対価の支払い以外にもせめてメシぐらい奢りかたかったし、バラッツとも出版祝いをちゃんとやりたかった。

俺らとしては満足行くクオリティの本が作れただけで充分打ち上げするに値するなとは思ってたんだけど、ブクマカの皆んなのおかげで、さらに最高の華を添えることができそうだ。本当に本当にありがとう

2024-11-02

出会って1分で挿入

ちょっと指入れるよ」

恥じらう間も無くズブリとくる。

先生手際には無駄が無い。

耐えきれず、情けない声が出た。

グリグリと掻き回される。

おかしいところは特にいね

「薬出しとく?」

なんの異常もないのに、今後大を出す度にあんなに痛むのか… 歳は取りたくないもの

何を言いたいのかというと、不調を感じたら恥ずかしがらずに早めに病院行こうねという話。

2024-10-29

吾輩は猫である(ミケの場合

吾輩は猫である。名はミケと人間どもが勝手に呼んでおるが、気に入っているわけではない。これまで何度、口を利こうかと思ったか知れぬが、どうにも相手が鈍感であるため、己の威厳を保つために黙っておったのである

さて、今朝もいつものように朝飯を待っておったところ、あまり手際が悪いときた。仕方なく「にゃー」と一声かけてやった。すると、その人間が妙にこちらを見て、「今、喋ったか?」などと言い出すではないか。どうやらようやく気づいた様子である。私は少々高慢に「さよう、長らく汝の愚鈍を見過ごしてきたが、朝飯を催促するのも一苦労である」と言ってやった。

人間驚愕の様子で黙り込んだが、ようやく、我が言葉を聞き入れて朝飯を供するに至った。これまでの忍耐を思えば、実に愚鈍不器用な生き物であるが、まあ、そうしたところも愛嬌というべきか。これからは日々、言葉を尽くして説き聞かせ、ようやく我が世が少しばかり快適になるであろうと、ひそかに満足している次第である

さて、それからというもの、我が言葉に耳を傾けるこの人間は、日に日に興味深そうに私の傍らに座り、質問を投げかけるようになった。ある日は「お前が外に出るときは、何を考えているのか?」などと問うてきた。無論、我輩には我輩の哲学がある。そこで、「外の世界とは、我が王国である」と答えてやった。人間は少々驚いた顔をしたが、どうやら冗談だと思ったらしい。彼らは、猫の考えを甘く見るきらいがある。

もっとも、たまには話相手がいるのも悪くはない。ある日、我は外で野良猫どもと少々言葉を交わし、近所の鼠の行方を聞き出してきた。戻って人間に報告してやると、案の定、大層喜んでいた。愚かではあるが、喜びを見せるのは悪いものではない。これも、猫の高尚なる慈悲の一環と思えば、決して無駄ではないのである

時折、我輩は考えることがある。この人間も、少しばかり賢くなったものだと。しかし、それでも食事の支度には相変わらず手間取り、皿も清潔でないことが多い。そこで、また一つ提言してみるとしよう。「これから毎朝、鮭を焼いていただきたいものだ」とね。

それから、朝の鮭も、なかなか悪くはない焼き加減で出てくるようになり、ついにこの人間もここまで来たかと、我輩は密かに誇らしく思っておった。

だが、ある朝、気まぐれで外を歩いていると、向こうから知り合いの野良猫がやって来た。「お前、最近はどうしてる?」と尋ねてくるので、少々得意げに「我が人間が、朝は鮭を焼いて持ってくるようになった」と言ってやった。すると、奴は大笑いして「お前もまんまと人間に飼い慣らされているな」とからかってきたのだ。

その時、はたと我が胸に、一抹の疑念がよぎった。はたして、朝餉の鮭を待ち望む我輩こそ、飼い慣らされているのかもしれぬ。だが今更後には引けぬし、我輩はあくまで気高き猫なのである。そう、自分に言い聞かせながら、我輩は朝の鮭を思い浮かべつつ、またそろそろ帰ることにしたのだった。

それからというもの、我輩は何かと「飼い慣らされる」という言葉が気になり始めた。朝になると鮭を待ってしまう己を少々恥じる気持ちも芽生え、ある日、試しに少し遠くまで足を伸ばして、野良猫たちの縄張りを巡ることにした。

外の空気を吸い、自由に歩き回るのはやはり気分が良いものだ。しばらくして帰宅すると、なんとそこには人間心配そうな顔で待ちわびているではないか。「どこに行ってたんだ?心配したんだぞ」と、しきりに撫でてくる。この反応を見て、思わず鼻先でふっと笑ってしまった。「どうやら飼い慣らされているのは、貴様の方かもしれぬな」と。

その夜、満足げに毛づくろいをしながら、我輩は人間の枕元で眠りについた。そう、結局のところ、飼い慣らしているのは我輩の方だったのである

2024-10-26

M-1グランプリ史上重要な(世に影響を及ぼした)チャンピオン10

 なぜ映画漫画の品定め、評価自由なのにお笑い談義はアンタッチャブルなのとお嘆きの諸兄に。

 

1 ミルクボーイ

システム漫才の完成形と言ってしまえばそれまでだが、「誰かやっても面白くなるネタ」と「彼らだから面白い」を両立させたミラクル。共に不遇の大阪時代を過ごしたDr.ハインリッヒも決勝出場で舞台が大きく転回たかもしれない。 

2 フットボールアワー

M-1大会2冠に最も近づいた、最も相応しいコンビ審査員評で「もう一展開が」とはよく聞くフレーズだが、ワンアイデアから怒濤(嵐と衝動)の展開は「華麗」と称すべき手際。 

3 チュートリアル

至高のキャラ漫才第一ステージ披露した「冷蔵庫」をM-1史上最も面白漫才評価する人も少なくない。「キラーフレーズ」という概念評価軸が確立された。

4 サンドウィッチマン

ランク下、ランク外とされていたコント漫才地位を高めた。準決勝まりだった理由はこのネタ漫才で見る意味はあるのかといった疑問も生じたのであろう。 

5 ブラックマヨネーズ

どちらも面白い。これがなかなか難しい。ツッコミ役の技量は勿論、アシストに極振りせぬことで構成、流れが崩壊するリスクがあるからだ。フット後藤以上にツッコミ評価を上げ、いまのツッコミ全盛に寄与した(ボケ不遇期とも言えよう)。やすきよが途中でボケツッコミが入れ替わるのはどうしてもボケ評価される、人気が出る状況に嫉妬したやすしへの配慮だと西川が語った昭和漫才仮面ノリダーの怪人シーンがやけに長尺だったのは貴明に対するスタッフの要らぬ配慮だったのかもね。 

6 霜降り明星

心理トリックの一つにカレーラーメンどちらが好きかとマジシャンが問う導入部がある。詳細は省くが日本人の大半がラーメンと答えるであろうことを踏まえたトリックだ。「ゲーム」ドラマ」「漫画」のうち審査員過半数が「漫画」と回答した。漫才からパフォーマーへ。 

7 錦鯉

吉本、非大阪勢の評価を決定付けた。第一大会悪夢がようやく晴れて、大阪吉本にとっても変な憶測から逃れられ正当に評価される下地となったはず。また年齢に関して縛りや遠慮かなくなり、辞めるべき芸人を篩にかけるという大会趣旨呪縛からも脱した。個人的には大会を通じて三指に入る傑作ネタ。 

8 中川家

トップバッターの重圧か大会では不調だったが(剛は出順が決まり一言こりゃあかんなと)、いわゆる「本格派漫才」が、二人のおっさんのしゃべくり、「ちょちょまい」がテレビ於いても、若い人にも評価されることを知らしめた(本格派の定義については面倒なので割愛)。 

9 笑い飯

民族博物館21世紀で最も面白漫才とまで持ち上げたのは朝日新聞だったか個人的には鳥人のほうが楽しめたし、何より西田人形擬態評価が突出してしまって、十人十色ネタのここが好きといった(和牛旅館ネタならこんなとこ入ってきたらあきませんの川西仕草とか)観客席での展開が寂しい。初登場時の粗削りが持つしたたかさがいちばん衝撃的だったコンビ笑い飯の登場でNSCネタ見せがダブルボケオンパレードだったと聞いたが、一過性のもので当然すべて消えた。そもそもダブルボケバツありボケ志望同士コンビの生硬の苦肉の策だったはず。悲願の優勝後の初仕事が準優勝スリムクラブの密着レポーターという屈辱の影響は、準優勝コンビが売れるとのジンクスから決勝進出での、さら準決二次予選でもパフォーマンス次第で世に出る確かな現状を示唆したともいえよう。 

10 2024年優勝者

松本島田不在で栄光を掴んだアンタッチャブルは例年の悲壮感にまとわれることなく、そのお気楽な芸風も相まって良い方に転んだ。しかし今回は事情が違う。M-1松本あってこその信頼度、納得感が第一成功要因。M-1グランプリ存続は既定路線だろうが、終わりの始まりか一大コンテンツ新生かを占う。

 

 オードリー和牛カミナリハリセンボンザ・パンチが優勝、或いは好成績を残していたら、お笑い界の構図はどうなっていたのだろうと折々に思う(ウエストランドは翌々年にその未来を見せてくれた)。

2024-10-17

ぐりとぐら西田敏行の 大冒険

ある日、ぐりとぐらはいものようにおおきななべをかつぎながら、もりのなかを歩いていました。

「きょうはおおきなパンケーキをつくるよ!」

「でも、ざいりょうがなかなかみつからいね……。」

ふたりがざいりょうをさがしていると、もりの奥からにこにこした顔の男のひとが歩いてきました。なんと、それは西田敏行さん!

「やあ、君たち、なにをしてるんだい?」

パンケーキをつくりたいんだけど、ざいりょうがなくてこまってるんです。」

西田さんはちょっと考えてから、にっこりといいました。

「まあまあ、そんなにせっかちにならなくてもいいさ。人生、なかなかうまくいかないもんだよ。ときには、ざいりょうがなくてもどうにかなるもんだ。」

ふたりはきょとんとしましたが、西田さんのやさしい声に少し安心しました。

「さあ、こまったときこそ、笑っておこう!どっちみち、うまくいかないなら、笑ってたほうがましだろ?」

ぐりとぐらは思わず笑ってしまいました。

「さてと、まずはざいりょうをさがさないとな……いや、ちょっとまてよ、だれかがもってるかもしれないぞ。」

西田さんはひとりごとのように言いながら、もりのなかに大きな声で呼びかけました。

「おーい、パンケーキをつくるざいりょうがほしいんだけど、だれかもってるやついないかー?」

すると、もりのあちらこちからどうぶつたちが集まってきて、ざいりょうをもってきてくれました。おおきな卵やミルクバターまでそろって、ぐりとぐらはびっくり。

「すごい!これでパンケーキがつくれる!」

「ざいりょうがそろったなら、あとは気合いだよ!何事もね、『努力して失敗するのと、何もしないで失敗するのは大違いだ!』」

西田さんは卵を割りながら、手際よくきじをまぜまぜ。

「ほら、できたぞ。さあ、焼き上げるだけだ!」

パンケーキを大きなフライパンにのせ、じゅうじゅうと焼いている間も、西田さんはおもしろい話をしてふたりを笑わせ続けました。

「むかしな、友だちと釣りにいったときにさ、ぜんぜん魚がかからなくてな。そんときの友だちが『おいおい、魚がいないのか、釣りが下手なのか、どっちだ?』って聞かれて、『そんなこと俺に聞くなよ!俺もわからん!』って言っちゃったんだよ。」

ぐりとぐらは大笑い。西田さんも楽しそうに笑いました。

パンケーキが焼きあがると、ふんわりとしたいいにおいがもりじゅうにひろがりました。

「さあ、できあがりだ。人生パンケーキは焼き加減が大事だぞ。ちょっと焦げても、それもまた味だ!」

みんなで大きなパンケーキを食べながら、にこにこ笑いが止まりません。

「やっぱりみんなで食べるとおいしいね!」

「そうだね、ひとりで食べるより、みんなで食べたほうがうまいってもんさ。『何事も、分ければ分けるほど楽しくなるもんだ』ってね。」

そして、西田さんはさいごにふかくうなずきながらこう言いました。

「でも、あれだな。パンケーキを食べたら、今度は何か釣りにいきたくなってきたな……うーん、パンケーキの後に魚っていうのも変だけど、どうだい、次は一緒に釣りにでもいかいか?」

ぐりとぐらは目を輝かせました。

「それはいいね!次は魚のごちそうをつくろう!」

こうして、ぐりとぐら西田敏行さんは、もりのなかで笑い声を響かせながら、次の大冒険に向かって歩いていきました。

2024-10-15

anond:20241015190913

料理手際に関しては「きのう何食べた?」とかの日常系料理漫画(もしくはドラマ)に細かいハックが載ってるから薦めてみれば?

手際の良さがもたらすメリット描写があったはずだし、頭良い自覚ある人なら勝手に吸収するっしょ

物語を薦めるのは、身内から言われると意固地になる可能性があるから

炊事洗濯系のライフハック載ってる漫画はここで聞けばみんな教えてくれると思う

anond:20241015190913

うちの妹は過保護に育てられてるが料理めちゃくちゃうまいし早い

ただ、手際もいいけどかなり手抜きもする

一方で親は一から十まで丁寧にやるタイプ

妹は親のことを手間かけなくていいことに手間かけるバカ馬鹿にしてる

個人的にはどちらかと言うと妹の肩を持つが、親のことを馬鹿にしてる女は婚活受け悪そうだなぁとは思う

過保護に育てられた女と結婚すると苦労する

過保護に育てられるとこうなる

インスピレーションを受けて書いてみる。

俺は平均よりは貧乏寄りの家で育った。

が、大学進学は普通に出来る程度。

旧帝一工早慶のどれかに進学した。


そんな大学で妻と出会って結婚した。

嫁は平均よりは随分裕福な家で育ったようだ。

そして、

過保護に育てられるとこうなる

の人みたいに育てられた気配がある。

まさに、『考えて行動する、ということが本当に下手くそなの』の通りだ。

交際時は、そんなところも「お茶目だ」、「かわいい」と思えたが、結婚して数年たつと「こんなに考えないものかね」と頭にくることが多い。

ともかく段取りが悪い。

肉じゃがみたいな簡単料理を作るのに、2時間以上かかる。

そして、嫁が料理をしたあとは計量カップなどが大量に散らかっている。

どうしてそんなに時間がかかるか観察すると、一例はこんな感じだ。

大さじで「砂糖を計量⇒醤油を計量」という順番にすれば何も問題は無いと思う。

しかし、嫁はレシピの順番通りにやる。

すると、「醤油を計量⇒大さじを洗う⇒乾燥させる⇒砂糖を計量」みたいになるんだ。

こういうこと些細なことを考えられない。

問題は、「「砂糖を計量⇒醤油を計量という順番にすればもっと効率的だよ」と教えても、そもそも手順を効率的にやろうなんて発想はなく、次料理をするときには、同じように時間をかけて家事をする。

こういう小さな工夫を考えながら作業するということが全く出来ない。

すると、こっちは待ち時間の2時間、ずっと子供の面倒を見る羽目になるし、他にやるべき洗濯掃除みたいな家事も、俺がこの2時間の間に済ませておかないと生活が立ち行かない。

そうして、俺ばかり効率重視で大量の家事育児負担する羽目になっている。

嫁は自分が買った物の整理が出来ない。

下手をすれば、たまに義母さんがやってきて整理をする始末だ。

そんな様子だから、「あれがない」、「これがない」ってことも多発する。

さらに畳みかける問題は、俺たち夫婦学歴職歴が良いってことだ。

ここが、わざわざ学歴をちらっと書いた理由だ。

うちの場合、嫁は自分のことを「頭が良い」と思っているし、そこに誇りを持っている。

甘やかされた自覚もないし、手際が悪い自覚もない。

時折、料理みたいな具体例とともに「手際が悪い」と一般的なことを指摘しても、当然、料理以外の家事には何も改善が見られない。

手際が悪いというのは、家事全体のことなので、こちらは全部見直してほしいんだ。

さらに、指摘した点も時間が経てば普通に忘れる。

同じことの繰り返し。

これが毎日続くので、結婚生活数年で疲弊しきった。

結婚からこういうところには気づいていた。

「ま、かわいいと思えるから大丈夫か」と思っていたが、全然大丈夫じゃない。

2024-10-13

オジサン(おじいちゃん)だから物覚えが悪いんだゴメンっていうのはウソ

だって趣味や好きなことだったら呆れるほど手際よく時代についていってるどころかめちゃくちゃ詳しかったりするじゃん

2024-10-12

anond:20241012104218

黒子のバスケ逮捕前後ネットの反応ガラッと変わったな

犯人不明の頃は腐女子が反転アンチになってやらかしたという想定が多かった

「女らしい陰湿犯行だ、ヒステリー起こして感情的にやってる」

事件内容が盛んに女叩きに使われた

でも捕まってみたら男だった

評価は一転

「中々捕まらない計算され尽くしたあの連続事件、女には無理だよな!犯人手際の良さは男性じゃないと無理」


犯人は、高卒漫画家に憧れていたが漫画家になれず派遣をやっていたバスケ好きのゲイ

黒子作者は、上智大学に進学したが在学中に漫画家デビューして中退し、バスケ特に思い入れないが「男同士の切磋琢磨や泣き顔を描きたい」との理由で題材にした

有名私大に進学できる学力と金があるのに惜しげもなく中退して捨てたこと、サクッと新人賞応募漫画がそのまま連載化して人気になったこと、思い入れもないのにバスケを題材にしたこと、男同士の関係同性愛的に描くこと、それらが犯人を怒らせた

同じことに怒っているアンチネットに大量にいたので容易くその怒りも叩きも正当化された

初期は絵がかなり下手だった、バスケ漫画の名作スラダンと比べると迫力ない、他にも様々な叩きがあったし、「黒子ファン腐女子だ」とファンへの攻撃も目立った

ファンが支持するせいで目障りな黒子の連載が続きアニメやグッズが出ると犯人の怒りはファンにも向かいファンイベント脅迫対象になった

腐女子二次創作イベントなんか男は知りもしない。そんなの脅迫するのは腐女子だろ。女の敵は女w」と脅迫事件自体黒子ファン叩きに使われた


黒子のバスケ同人オンリーイベント漫画DVDの発売店舗、関係ない高校生バスケ試合などが作者中傷文とセットで脅迫されイベント試合は中止

黒子コラボしていたお菓子を購入して毒物を仕込んだものお菓子メーカーに送られ、店頭商品にも毒物を仕込むと脅迫してコラボ中止

上智大学敷地内にも硫化水素発生装置が作者への中傷文とセットで設置された

全部「いかにも腐女子がやりそう」「女が陰湿」「腐女子同士の内輪揉め」認定で、犯人逮捕で男とわかった瞬間に「巧妙な知能犯」「鮮やかな犯行」になった

2024-09-28

anond:20240928175829

働く側もわざわざ不愛想にする必要もないとは思うが、最低賃金仕事で、単純な人手以外に感情労働まで要求するのは過剰だと最近は思うようになった。

バイトがいつでもニコニコ手際よく働いて、なんやらかんやら無償サービスをしてくれるのが当たり前だったのは人余りの時代だったから。

2024-09-27

ゴムを結ぶ。

子供の頃、風船を膨らまして最後の口を縛るところがが上手く出来なくていつも親に頼んでた。

器用に手際良く、くるっと結ぶのを見てある種、尊敬眼差し純粋に「すごいなー」と見ていた。

そして親の年齢に近づくにつれて、気づいてしまった。

ああ、なるほど。実はこんな所でゴムを結ぶ機会があるのだな。こうやって大人は手慣れていくのか、そういう事だったのか、と。

あの頃の尊敬の思い出が少し穢されたような、でも、積年の謎というわけではないけど、物語初期の伏線を回収した感じで、妙に納得した最近

2024-09-22

育児休業育児苦痛から存在するのであって、

だったら、子育ては国や自治体福祉の一環として代替する方向に持って行くべきだと思う。

一組の親が一人の子供の面倒をみるなんて効率が悪い。

学校と同じように、早期から子供たちをまとめて面倒みるシステムを考えるべきだ。

そして、その保育は24時間、親が望む年数だけ行われるべきだ。

そうすれば、マミトラック問題は無くなるし、育児休業も無くなるのだから労働力不足も少しは解消される。

また、みんな一様の保育が行われることで、いわゆる毒親問題解決する。

保育素人の親より、保育を何度も行っている保育士の方が手際もよいと思われる。

なお、子育て金銭支援じゃ効果が出ないのは現状を見ても明らかで、福祉として保育の代替を行うしか、もはや少子化対策の手は無いと思われる。

から、生まれてすぐから24時間保育の実現を望みたい。

2024-09-21

金融機関のコルセンは、文書式の個人情報請求制度があることを、隠しまくるよなぁ

規則手続方法誘導しやがる、元官営会社すらそうだから、さすがの犯罪国家だわ

普通ウェブ画面を見れるか一番先に聞かないか

 

女と見れば生命保険ネタにして、

バレればニセの手続を教えて時間稼ぎをしながら、闇バイトで襲撃したり証拠隠滅する

ずいぶん手際が良いわけだから横領殺人常套手段だよな?

2024-09-17

豪鬼みたいなおっさんがいる

俺は今、清掃員として働いてるんだけど、最近中途でおっさんが一人入ってきたんだ。

直接年齢は聞いてないけど、少なくとも俺より一回り以上は上だと思う。

で、とにかくその体がすごいんだよ。すげぇムキムキ。筋肉の塊って感じでさ、あんまり清掃員にいるタイプじゃないわけ。

しかもね、顔がさ…いや、言っても信じないかもしれないけど、そいつマジで豪鬼そっくりなんだよ。

最初に見たとき、「え?豪鬼がここでバイト?」って思ったくらい。髪型はさすがに違うけど、あのゴツゴツした顔と鋭い目つきがまんま豪鬼

もう筋肉といい、存在感といい、完全に豪鬼

でもまぁ一応俺の方がこの職場では先輩だからおっさんに色々教えるわけ。

最初普通に「この掃除道具はこう使って」みたいに優しく教えてたんだけど、おっさん意外と不器用でさ、手際あんまり良くないんだよ。

で、同じことで何度もミスるから、つい「いや、そうじゃないって!」とか、「さっき教えたじゃん!?」って叱ることもあるわけだ。

おっさん最初、「はい」とか「すみません」ってちゃんと謝るんだけど、途中から無言になってきてさ。その無言がまた怖いんだよ。何も言わないで、あの鋭い目つきで俺をじーっと見つめてくる。

いや、ほんとに目がマジなんだよ。俺、心の中では「ひっ…」ってなってるんだけど、さすがに先輩として態度には出さないわけ。舐められたら終わりだしさ。

でもこの前、いつもみたいに叱ってたら、おっさんが急に何も言わずにさ、片膝を上げて7みたいなポーズをとるわけよ。

もうね、俺からすると、それがどう見ても瞬獄殺の構えにしか見えなくてさ。「うわぁああ!?」って心の中で叫んで、思わず怯みそうになった。え?え?瞬獄殺!?って。

結局は何も起こらなくて、おっさんは何食わぬ顔で「ストレッチしてるだけですけど?」みたいな顔してるわけ。いやいや、驚かすなよ…って。こっちはもう瞬獄殺されるんじゃないかって内心ビビってたのにさ。

正直言って、毎日おっさんと働いてると内心ヒヤヒヤするんだよ。だって、顔は豪鬼筋肉豪鬼、目つきも完全に豪鬼だし。いつか本気で瞬獄殺かけられるんじゃないか?って思うことも間々ある。

けど現実豪鬼が居るはずはないし、それに仕事仕事から、俺も一応先輩として頑張って教えるつもりではいるよ。

それでもさぁ…あの丸太みたいに太い腕を見てると、心のどこかで「頼むから瞬獄殺は出さないでくれよ…」って今でも少し思い続けてる自分がいる。

で、さっきおっさんのことちらっと見たら昼飯におにぎり二つ、両手に持って食ってんの。

豪鬼かよ。

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